「ロマロ」は2005年創業の、フェアウェイウッドとユーティリティに力を入れている地クラブメーカーです。
以前は知る人ぞ知るメーカーでしたが、2011年に発売されたRayシリーズの性能の良さで一気に知名度が上がりました。
そんな人気の地クラブメーカーであるロマロのユーティリティは、他のメーカーとどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、ロマロのユーティリティを使うメリットやデメリット、おすすめのロマロのユーティリティも多数紹介していきます。
ロマロのユーティリティを使うメリット
細かいカスタムオーダーが可能
ロマロにも標準クラブというものが存在しますが、ほとんどは注文を受けてから作る受注生産です。
ですので、シャフトやグリップを選ぶ他にも、手持ちのシャフトにヘッドを付け替えるといったことも対応できる場合があります。
さらに、ウエイトを変えてヘッドバランスを変えられるクラブも多いので、自分だけの1本を作り出すことが可能です。
高精度
先ほども書いた通り、ロマロはほとんどが受注生産となるので、大手クラブメーカーの大量生産とは違いが出てきます。
大量生産の場合、誤差を考慮して反発係数などのルール規定を外れないように余裕をもって作られます。
ですが、受注生産の場合、反発係数ギリギリを狙って作ることが可能なので、その結果、高精度、高性能のクラブが作れるのです。
個性的
ロマロは、大手クラブメーカーと違って大型ゴルフ用品店ではなく、ゴルフ工房などの小さな店舗でのみの販売となっています。
そのため、使用している人が少ないので、他の人とクラブが被る可能性もあまりありません。
また、ロマロはデザインにも凝っているので、他の人とは違う個性的なクラブを持ちたいという人にうってつけのクラブです。
ロマロのユーティリティを使うデメリット
高価
基本的に、地クラブメーカーは受注生産で人件費がかかるため、大手クラブメーカーより価格が高い傾向にあります。
しかも、ロマロのユーティリティの多くは高価なチタンを使用しているので、さらにコスト面で価格が高くなってしまうのです。
品質や性能的には非常に良いのですが、金額面だけで見るとデメリットとなってしまいます。
高値がつきにくい
地クラブは自分に合ったクラブが作れる半面、売るとなると買取価格が安くなってしまうのがデメリットです。
なぜかというと、地クラブはその人の個性に合わせたオーダーメイドクラブがほとんどなので、万人受けのクラブではないからです。
そのため、ゴルフショップに査定を出すと売りにくい商品ということで、買取価格があまりつかない傾向にあります。
ロマロのユーティリティの選び方
ヘッド
ヘッドの形状には大きく分けて「アイアン型」と「ウッド型」の2種類があります。
アイアン型とはその名の通り、アイアンのヘッドに似た形状で、アイアンよりもソール幅が広いのが特徴です。
ダフッてもソールが芝を滑ってくれるのと、ヘッドの重みで振りぬける仕組みになっています。
ウッド型はフェアウェイウッドを小さくした形状で、ボールが上がりやすく左右のミスに強いのが特徴です。
一般的にはアイアン型は操作性重視、ウッド型はミスへの寛容性重視と言われているので、特徴を踏まえて選ぶといいでしょう。
ロフト角
ユーティリティのロフト角は番手によってさまざまで、ボールの上がり具合や飛距離と関係してくる非常に重要な数字です。
ユーティリティは、ウッドとアイアンの中間的存在なので、ロフト角も等間隔で選ぶと違和感がないと言われています。
そのため、ウッドとアイアンのロフト角を確認したうえで、間を埋めるようなクラブセッティングをするといいでしょう。
シャフト
ユーティリティのシャフトは「カーボンシャフト」と「スチールシャフト」の2種類があります。
カーボンシャフトは軽くしなりが良いのが特徴で、力がないシニア世代や女性でも振りやすいのが特徴です。
スチールシャフトは重みのあるシャフトなので、手打ちにならず身体全体で打つスイングができて力強いショットができます。
一般的に、ヘッドスピードが遅い人はカーボンシャフト、速い人はスチールシャフトが向いていると言われています。
価格帯
ロマロのユーティリティは、新品であれば安くても4万円台、シャフトが変わると10万円を超えるクラブまであります。
また、受注生産のため型落ちモデルがほとんどなく、あったとしても価格が下がりにくいのが正直なところです。
中古品を購入するのが安く手に入る方法なのですが、オーダークラブということで、市場に出回る数があまりありません。
そのため、スペックやシャフトなどで自分に合いそうな中古品を見つけたら「買い」です。
ロマロのユーティリティおすすめ10選
製品名 | 番手 | ロフト角 | 長さ(24度、カーボン) |
---|---|---|---|
V2 UT | 4種類 | 18~27度 | 40インチ |
V1 UT | 2種類 | 21度、24度 | 40インチ |
Ray α UT | 4種類 | 21~30度 | 40.5インチ |
Ray α GOLD UT | 4種類 | 21~30度 | 40.75インチ |
Ray TYPE R UT | 4種類 | 18~27度 | 40インチ |
Ray V UT | 4種類 | 18~27度 | 39.75インチ |
i-BRID Chapter2 | 5種類 | 16~28度 | (25度)39.25インチ |
i-BRID Chapter3 | 5種類 | 15~27度 | 39.25インチ |
Ballista HYBRID BH-001 | 4種類 | 18~27度 | 39インチ |
Ray UT | 3種類 | 18~24度 | 39.25インチ |
【ロマロ】
V2
こちらのヘッドは、チタンフェースカップに幾何学模様を施して、左右に取り付けた銀合金素材が特徴です。
それにより、フェースがたわみ過ぎずインパクトがそのままボールに乗るので、どこに当たっても飛距離を伸ばすことができます。
また、ソール部分に入ったパワーブリッジにより、フェース下部に当たっても反発力を落とさず飛ばすことが可能です。
ユーティリティとしては珍しいスリーブ機能付きなので、ライ角も自分好みにカスタムできます。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 18~27度 |
長さ(24度) | 40インチ |
【ロマロ】
V1
メーカー初、フェースとボディが一体型になったヘッドに高強度素材「クランプカップフェース」を埋め込んだ構造になります。
柔らかいボディと硬いフェースの素材の違いが、大きなたわみを生み出して、前へ押し出すような強弾道を実現。
小ぶりなヘッドの左右に配置されたウエイトにより、低重心でブレのないボールが打ち出せます。
コントロールはしつつも、しっかり飛距離を出したい中級者から上級者向けのクラブとなっています。
番手 | 2種類 |
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ロフト角 | 21度、24度 |
長さ(24度) | 40インチ |
【ロマロ】
Ray α UT
2019年発売のRay αで、フェース周りの縁を薄くして四隅に高さを出す「クアトロ・カップフェース」という構造が特徴です。
その構造により、フェース全体に大きなたわみを作り出して、ボールをつかまえて飛距離を伸ばすクラブとなっています。
また、ヘッド内部に「コアシステム」という重心を設置することで、大きなヘッドでもブレずに芯に当てることが可能です。
ソール部分に凝った装飾が施されており、見た目にも個性の出る1本となっています。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 21~30度 |
長さ(24度) | 40.5インチ |
【ロマロ】
Ray α GOLD UT
2019年発売のRay αの高反発バージョンで、基本構造は同様に、シャフトをさらに軽く振り抜きやすい作りになっています。
また、ロフト角展開が30度まであるので、アイアンが飛ばせない人でもアイアン代わりに使えるクラブです。
全体的に艶のあるブラックにゴールドの装飾が施された、ゴージャスでインパクトのある見た目となっています。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 21~30度 |
長さ (24度) | 40.75インチ |
【ロマロ】
Ray TYPE R UT
ロマロの代名詞とも言える、チタンのフェースとステンレスのボディの複合ヘッドで、打音にもこだわったクラブです。
フェースの中央を厚く、外側を薄くすることで、どこに当たっても高い反発力で飛ばせるようになっています。
また、フェース寄りのソールのM字の溝により、ヘッド全体が大きくたわんでボール初速を上げる作りに。
ヘッドのウエイトが取り外し可能で、重さの違うウエイトを5種類から選べるので、細かなカスタマイズが可能です。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 18~27度 |
長さ(24度、カーボン) | 40インチ |
【ロマロ】
Ray V UT
2016年に発売されたクラブで、初代Rayを踏襲したチタンとステンレスの複合ヘッドが特徴となっています。
さらに「デュアル・フォース・ポケット」と呼ばれるソール内部の溝で、スピン量を調整し強弾道のボールを打ち出せる作りに。
ロマロの中では旧モデルとなりますが、現在でも中古品で多く取引されている人気モデルです。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 18~27度 |
長さ(24度、カーボン) | 39.75インチ |
【ロマロ】
i-BRID Chapter2
溶接フェース構造だった今までのクラブと変わり、カップフェース構造になったのが大きな特徴です。
この構造により、ヘッドの一体化が増してインパクトの力がそのままボールに伝わり、飛距離が伸びるようになりました。
平たいヘッドで振り抜きも良く、場所ごとに変えたフェースの厚みにより、上がりすぎず弾くような中断道を実現。
ロフト角のラインナップが豊富なので、ウッドやアイアンが苦手な人でも、代替えクラブとして使うことができます。
番手 | 5種類 |
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ロフト角 | 16~28度 |
長さ(25度、カーボン) | 39.25インチ |
【ロマロ】
i-BRID Chapter3
幅広フェースのアイアン型ユーティリティで、ロフト角が15度からあるので、ウッド並みの飛距離が欲しい人におすすめです。
メーカー史上最も薄い最軽量ヘッドにより、余剰重量をヘッド後方部に配置して低重心、深重心を作り出しました。
さらに、ヘッド内部の「スピードグルーブ」という溝により、トップ気味でもスピンを抑えてボールが上がる仕組みになっています。
番手 | 5種類 |
---|---|
ロフト角 | 15~27度 |
長さ(24度、カーボン) | 39.25インチ |
【ロマロ】
Ballista HYBRID(BH-001)
アイアン型のユーティリティですが、スイートスポットが広いのでミスに強いクラブとなっています。
チタンフェース、ステンレスボディの複合ヘッドで作られており、チタンによる余剰重量で低重心化を実現しました。
ロングアイアンのような操作性の高さを持ちながら、ミスに強く左右のブレが少ない、まさにいいとこどりの1本となっています。
番手 | 4種類 |
---|---|
ロフト角 | 18~27度 |
長さ(24度、カーボン) | 39インチ |
【ロマロ】
Ray UT
2011年発売のこちらは、今ではロマロの定番となった、チタンフェース、ステンレスボディの複合ヘッドの初代モデルです。
同シリーズのフェアウェイウッドと違和感なく使えるように作られたクラブで、形状も同様に丸みがあるヘッドになっています。
発売から年数が経ちますが、今でも人気のあるクラブで、愛用している人が多い名器です。
番手 | 3種類 |
---|---|
ロフト角 | 18~24度 |
長さ(24度、カーボン) | 39.25インチ |
まとめ
ロマロは高価なクラブが多いですが、クラブとしての性能はとても高く、多くの人に愛される地クラブメーカーです。
購入できる店舗が少ないですが、作り上げる楽しみもあり、自分の好みを詰め込めるので特別な1本となるでしょう。
ロマロのユーティリティの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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