トラックや乗用車が行き交う公道を走る以上、ロードバイクに乗る時にはヘルメットの着用がマストです。
ロードバイク用のヘルメットはデザインだけでなく、軽量化することで快適さや付け心地といった性能面も向上させています。
この記事では、ロードバイク用ヘルメットの中でも軽量なモデルを使うメリットやデメリット、そして選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、軽くて涼しい人気のヘルメット10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
軽量のロードバイク用ヘルメットを使うメリット
暑い時期でも涼しい
ロードバイクは走行中に多くの汗をかくため、頭部が汗で蒸れないように通気性が高いヘルメットがおすすめです。
軽量なヘルメットは重量を抑えるためにベンチレーションと呼ばれる通気口が多く、走行中に風を取り入れることで高い通気性能を実現しています。
頭部の快適さは疲労感にも影響しますので、できるだけ通気性の高い軽量なヘルメットを活用しましょう。
首が疲れにくい
ロードバイクはただでさえ前傾姿勢のまま前方を向くため、頭の重さで首が疲れやすいスポーツです。
それに加えて数百グラムのヘルメットを着用するとなると、不慣れな方はすぐに首に痛みが出てしまうことも。
長時間におよぶロングライドを楽しむためには、首にかかる負担を減らすように、ヘルメットの重さにもこだわることをおすすめします。
見た目がかっこいい
軽量なロードバイク用ヘルメットは、各メーカーが特に力を入れているハイグレードモデルが多くラインナップされています。
機能性も高く人気なハイグレードモデルは、ライバルメーカーとの差別化を図るためにデザイン性にもこだわっています。
ツールドフランスを走るようなプロが着用するモデルもありますので、かっこいい見た目のヘルメットでモチベーションも上がることでしょう。
軽量のロードバイク用ヘルメットを使うデメリット
価格が高め
ロードバイク用のヘルメットは、エントリーモデルであれば数千円から購入できるモデルがラインナップされています。
前述のように、軽量なロードバイク用ヘルメットはハイグレードであることが一般的です。
ハイグレードヘルメットは1万円を超える価格帯のため、初心者にとっては痛い出費になってしまうかもしれません。
ロードバイクに乗る頻度などを踏まえて、ヘルメットのグレードを選ぶとよいでしょう。
粗悪品に注意
ロードバイク用のヘルメットを作る有名メーカーであれば、重めのエントリーモデルも、軽いハイグレードモデルも、安全性には違いがありません。
しかし、ノーブランドの海外製品の中には、軽量化を図るために安全性を犠牲にしているヘルメットも存在しています。
安全は何にも代え難い重要なポイントのため、安全性に劣る粗悪品を選ぶことのないよう注意してください。
軽量のロードバイク用ヘルメットの選び方
サイズを確認する
万が一の落車や交通事故の時に、ヘルメットが頭部を守ってくれるには、頭にあったサイズ感であることが大前提です。
頭の大きさに対して小さすぎるモデルは窮屈で頭を締め付けますし、大きすぎるモデルは落車の際にズレてしまい効果を発揮できません。
ヘルメットを展開する各メーカーは、頭囲に応じて複数のサイズをラインナップしています。
あらかじめ頭囲を測り、適切なサイズのヘルメットを選びましょう。
重さを確認する
軽いヘルメットの指標としては、200gから300gの間が一つの目安になります。
200gを切るモデルは超軽量、200g台前半は軽量、200g台後半はやや軽量な部類とお考えください。
重さのイメージが湧かない時には、実店舗で持ち比べてみるのもおすすめです。
エアロ性能をチェック
ロードバイクの空力性能をアップするエアロ化に伴い、最近はヘルメットもエアロ性能に特化するようになってきています。
そのため、通勤やポタリング程度であればエアロ性能は不要ですが、レースに出場するようなシリアスレーサーであれば、エアロ形状のヘルメットがおすすめです。
エアロヘルメットはベンチレーションが少なく一見重そうな見た目ですが、通気性能を確保し軽量なモデルが多く販売されています。
安全規格の承認を受けたメーカー品から選ぶ
ヘルメットによる安全性を確保するためにも、第三者機関による承認を受けたヘルメットを選ぶようにしましょう。
国内で最も目にするのは、日本自転車競技連盟(JCF)公認のシールがついているモデルです。
JCFの公認を受けたヘルメットは、ロードレース出場の要件になることも多く、製品の安全性を認めている証です。
最も有名でおすすめなメーカーとして、国内の大手ヘルメットメーカーであるOGKカブトのヘルメットが挙げられます。
軽量なヘルメットの価格帯は?
一般的に、ロードバイクのヘルメットはエントリーモデルで2,3千円から、ハイエンドモデルでも3万円台程度の価格帯となっています。
軽量と言われる300g以下のモデルであれば、少なくとも5千円程度は見込んだほうが良いでしょう。
基本的には軽量さを追求するほど価格は高くなりますので、求めている性能や予算と相談の上モデルを選んでください。
軽量のロードバイク用ヘルメットおすすめ10選
メーカー・製品名 | 重量 | サイズ | 安全規格 |
---|---|---|---|
OGKカブト VOLZZA | 235g(S/M)、250g(L/XL) | S/M(55~58cm)、L/XL(59~61cm) | JCF公認 |
OGKカブト REZZA-2 | 215g(M/L)、230g(XL/XXL) | M/L(57~60cm)、XL/XXL(61~64cm) | JCF公認 |
OGKカブト AERO-R2 | 235g(XS/S)、245g(S/M)、270g(L/XL) | XS/S(54~56cm)、S/M(55~58cm)、L/XL(59~61cm) | JCF公認 |
OGKカブト IZANAGI | 210g(XS/S)、225g(S/M)、240g(L)、260g(XL/XXL) | XS/S(54~56cm)、S/M(55~58cm)、L(59~60cm)、XL/XXL(61~64cm) | JCF公認 |
GIRO シンタックス ミップス | 290g(M) | S(51~55cm)、M(55~59cm)、L(59~63cm) | JCF公認 |
GIRO シンセ ミップス | 250g(M) | S(51~55cm)、M(55~59cm)、L(59~63cm) | JCF公認 |
KASK VALEGRO | 180g(S) | S(50~56cm)、M(52~58cm)、L(59~62cm) | 記載なし |
uvex boss race | 245g(S) | 55~56cm | JCF公認 |
uvex rise cc | 260g | 52~56cm | JCF公認 |
ROCKBROS サイクルヘルメット | 250g | M(55~58cm)、L(58~61cm) | CPSC/CE安全規格認定 |
【OGKカブト】
VOLZZA
国内のみならず世界中で使われている一流メーカー、OGKカブトのミドルグレードヘルメットです。
ミドルグレードながら、S/Mサイズの重量は235gとかなり軽量なモデルです。
上位モデルの最新機能を受け継ぎ、空冷機能とかぶり心地を重視したヘルメットで、万人におすすめできます。
カラーラインナップも豊富なため、きっと好みのデザインからお選びいただけるでしょう。
重量 | 235g(S/M)、250g(L/XL) |
---|---|
サイズ | S/M(55~58cm)、L/XL(59~61cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【OGKカブト】
REZZA-2
気軽なシールドスタイルのREZZA-2は、M/Lサイズの重量がわずか215gと、超軽量級のヘルメットです。
後部のアジャスターには、球体形状のサポート部分にしなりを持たせたスプリング構造とし、頭を優しく包み込みフィット感を実現しました。
前モデルのREZZAからの進化点として、別売りのアタッチメントを使うことでサングラスの代わりになるシールドが着用可能となっています。
重量 | 215g(M/L)、230g(XL/XXL) |
---|---|
サイズ | M/L(57~60cm)、XL/XXL(61~64cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【OGKカブト】
AERO-R2
軽量かつ高いエアロ性能を持つヘルメットをお探しであれば、OGKカブトのAERO-R2がおすすめです。
最小限のベンチレーションとなっており重そうな見た目ですが、S/Mサイズの重量は245gとかなり軽量です。
OGKカブト独自のエアトンネル構造を採用し、エアの流れを整えながら後方に流すことで無駄を抑え、空力性能を安定させます。
重量 | 235g(XS/S)、245g(S/M)、270g(L/XL) |
---|---|
サイズ | XS/S(54~56cm)、S/M(55~58cm)、L/XL(59~61cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【OGKカブト】
IZANAGI
IZANAGIは最高の空冷性能と、手のひらで包み込むような快適な付け心地を実現したOGKカブトのハイエンドヘルメットです。
後部にはきめ細やかな調整ができる便利なアジャスターを採用していますが、ヘルメット重量はS/Mサイズで225gと超軽量級となっています。
高温多湿な日本でも快適にロードバイクに乗れるよう、ヘルメット内部に熱気が滞留しないよう徹底したエアルート設計を採用しています。
重量 | 210g(XS/S)、225g(S/M)、240g(L)、260g(XL/XXL) |
---|---|
サイズ | XS/S(54~56cm)、S/M(55~58cm)、L(59~60cm)、XL/XXL(61~64cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【GIRO】
シンタックス ミップス
GIROはスキーやサイクリング用品を展開するアメリカのメーカーですが、こちらのヘルメットは日本人にも向いているアジアンフィットモデルです。
ロングライド中の自然環境はもちろん、街乗りにも溶け込むシンプルでスタイリッシュなフォルムが特徴です。
GIRO独自のMIPSと呼ばれる多方向衝撃保護システムにより安全性が高く、加えて従来品と比べてフィット感も高められています。
重量 | 290g(M) |
---|---|
サイズ | S(51~55cm)、M(55~59cm)、L(59~63cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【GIRO】
シンセ ミップス
シンセミップスは、トッププロも愛用するGIROのロングセラーフラッグシップモデルです。
流線形の美しいフォルムはエアロ効果と涼しさを追求しており、デザインも機能性も申し分ありません。
重量は250gととても軽い上にアジアンフィットモデルで日本人にもピッタリと、オールラウンドなヘルメットです。
重量 | 250g(M) |
---|---|
サイズ | S(51~55cm)、M(55~59cm)、L(59~63cm) |
安全規格 | JCF公認 |
【KASK】
VALEGRO
KASKのハイグレードモデルであるVALEGROは、Sサイズ重量がわずか180gと圧倒的な軽さを誇ります。
風洞実験に基づく科学的な解析を行い、ヒルクライムのような低速時でもヘルメット内部に空気が滞留しないように高い通気性を持たせています。
頭部で密着する面積は一般的なヘルメットと比べて70%程度のため、ヘルメット着用による圧迫感も少ないヘルメットです。
重量 | 180g(S) |
---|---|
サイズ | S(50~56cm)、M(52~58cm)、L(59~62cm) |
安全規格 | 記載なし |
【uvex】
boss race(S4102292117)
ドイツのヘルメットメーカーuvexのboss race は、高品質で構造的なx-fitパッドを採用し、フィッティング性能を高めた人気モデルです。
ベンチレーションが19箇所と高い通気性を実現し、暑い夏でも頭部を快適に保ちます。
重量は245gと軽量ですが、保護素材EPSをポリカーボネート製シェルに直接形づくることで高強度にした、安全性も高いヘルメットです。
重量 | 245g(S) |
---|---|
サイズ | 55~56cm |
安全規格 | JCF公認 |
【uvex】
rise cc(S4100900215)
ダブルインモールド構造により軽量かつ高い強度を確保しながらも、スリムでスタイリッシュなデザインに仕上げたロードバイクヘルメットです。
uvex独自のサイズ調整システムは高さと幅の両方が調整可能なため、頭の形に合わせてフィッティングできます。
首元のストラップ脱着はボタンタイプを採用し、簡単に付け外しできる点も人気です。
重量 | 260g |
---|---|
サイズ | 52~56cm |
安全規格 | JCF公認 |
【ROCKBROS】
サイクルヘルメット
コスパの高い軽量ヘルメットをお求めであれば、ロックブロスのヘルメットがおすすめです。
空力性能の高い流線形を採用した優れたデザインが人気で、ヘルメット内部には空気が滞留しないように作り込まれています。
ヘルメット本体は超軽量なEPS素材を使用した一体成型で、重量を削減しわずか250gに仕上げました。
重量 | 250g |
---|---|
サイズ | M(55~58cm)、L(58~61cm) |
安全規格 | CPSC/CE安全規格認定 |
まとめ
軽量なヘルメットは各メーカーが力を入れているモデルが多く、快適な付け心地でロングライドを快適にしてくれます。
ぜひこの記事をご覧になり、軽くて涼しいロードバイク用ヘルメットが見つかれば幸いです。
軽量のロードバイク用ヘルメットの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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