1997年に創業した国内メーカーのロッディオは、2022年からパターヘッド・シャフト・グリップの製造・販売もしています。
精度の高さと性能の良さで、コアな支持を得ている高性能モデルですが、なかでも自身でチューニングができることが人気の要因です。
そこで今回は、独自の技術で開発されカスタマイズモデルのパター4選と、メリット・デメリット、また選び方についてご紹介します。
ロッディオのパターを使うメリット
高品質な素材と高い製造技術
ロッディオは高い品質の素材を使用し、優れた技術を活かして製造しているメーカーです。
長期間に渡って愛用できるように、こすれ傷や経年劣化に耐えうる、持続性を重視したモノづくりをしています。
手間をかけて作り出すパターは、高精度のパフォーマンスが実現でき、上級者のニーズに応えることができる信頼性の高いモデルです。
カスタムフィッティングの選択肢
ロッディオのパターは、自分に合ったモデルとなるように、オプショナルなカスタムフィッティングが用意されています。
別売の専用レンチを使うことで自分自身でシャフトを脱着できるため、パッティングスタイルを変更しても瞬時に対応ができます。
また、細部のチューニングも含めて、コースに合わせたセッティングが可能です。
打感と打音の良さ
ヘッドには軟鉄系のステンレス素材を使用し、削り出しで成形したあとにミーリングを施しています。
フルミルド製法によって、金属を塊から精密で精巧に削り出して成形する、最高級品のモデルです。
打感や打音の良さが感じられるミーリング加工によって、ソフトタッチとハードタッチ、それぞれのモデルを選ぶことができます。
デザインとスタイル
個性的なモデルが多い地クラブメーカーのなかで、ロッディオのパターはクラシックで洗練されたデザインに特徴があります。
ヘッドの美しいフォルムや、フェース面に施されてミーリングは、デザイン的な価値が感じられるパターです。
もちろん、デザインや加工は性能向上のためですが、差別化できるスタイリッシュなモデルと言えます。
高性能モデル
高品質の素材を使ったヘッドに、削り出し加工を施した精度の高さから、使用するゴルファーのレベルの高さが前提となります。
操作性を重視したモデルですから、ミスヒットをカバーすることなく、オートマチックな性能は持ち合わせいません。
あくまでも、転がりの良さや打感や打音などのフィーリングの良さが感じられるパターです。
ロッディオのパターを使うデメリット
コストパフォーマンスが良くない
高品質な素材を使用し、金属を塊から削り出すフルミドル加工を採用しているため、手間のかかる工程を経たモデルです。
金属を型に流し込んで作る鋳造タイプとは、大量生産ができるので比較的安価に作ることはできます。
一方で、ロッディオ製はすべてを削り出して作るためコストがかかり、全般的に高価格な品となっています。
選択肢が少ない
メージャーメーカーとは違い、地クラブメーカーの多くは、毎年のようにニューモデルを発表するようなことはありません。
新たな素材や技術が生まれて、買い換えるコア層のタイミングを図って、新たなモデルを発表します。
顧客にとっては時代遅れ感なく、長期に使える利点はありますが、新規購入者には選択肢が少ないとも言えます。
ブランドの知名度
総じて地クラブは知名度が低く、取扱店も限られるため、新規購入に必要な製品情報が少ない場合があります。
また、周囲に使用者がいないと、現物を見ることなくフィッティングモデル購入する可能性もあります。
製品を理解しないまま購入すると、合わない恐れもあるので、地域の取扱店で試打をしてから決めることが重要です。
レベルを選ぶモデル
高品質の金属を塊から削る工程を考えても、レベルの高い性能を備えたモデルであることは周知の通りです。
さらに、フィッティングによって自分に合わせるセッティングするタイプなので、パッティングスタイルが定まった人が使用します。
上級者、もしくは上昇志向のある中級者に向いているモデルなので、初心者には向きません。
セッティングが難しい
ロッディオのパターは、カスタムフィッティングを特徴としています。
自分の調子やコース状況でシャフトを選ぶことができ、そのシャフトは自分で簡単に装着することができます。
ただし、ぴったり合うシャフトは、迷いが生じて選ぶのが難しいものです。
また、頻繁なリシャフトは、フィーリングが合わなくなるので注意が必要です。
ロッディオのパターの選び方
試打でパフォーマンスを確認
パターは、感覚や相性を大事にするクラブなので、選ぶときはグリップを握り、ボールを打って確かめることが大切です。
触っただけ質感の良さを感じたり、試打で唯一無二の打感を感じたりすることもありますし、反対の場合もあります。
実際に触ることで相性の良さを確認し、ストロークをしてみて軌道の安定性や転がり具合を確かめることが重要です。
試打によるパフォーマンスの確認は、選ぶ上での必須要件と言えます。
シャフトの選択
パターを選ぶときには、シャフトの長さと重量をチェックすることが必要です。
さまざまな選択肢が用意されていますが、場合によってはバット側をカットしてもらうことで、自分に合うサイズにすることもできます。
また、転がりの良いタイプ・転がらないタイプ・中間的なタイプなど、用途に合わせて選ぶこともできます。
なお、親会社がカーボンシャフトメーカーのダイワ精工(現グローブライド)なので、カーボンが主体シャフです。
ヘッドデザインとアライメント
ロッディオには、クラッシクなトゥヒールタイプと、ブレードタイプのパターがあります。
一方で汎用性の高いマレットタイプと、スライドストロークに適したネオマレットタイプは扱っていません。
なお、ヘッドにはアドレスの時の直進性を高めるために、シンプルなシングルのサイトラインを採用しています。
選ぶときには、自身の視覚的な感覚とともに、パッティングスタイルが適合するのかを最確認することも必要です。
カスタムフィッティングの検討
自身の身長や体格、またはパッティングスタイルに合わせて、パターの長さやライ角などを調子することができます。
このカスタムフィッティングのほかに、自分自身でチューニングができる機能も用意しています。
理想的なパターとなることは想像できますが、フォームやパッティングスタイルを変えることなく継続する人は稀です。
状況に合わせて単品で部材を調達できることから、今のスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
価格帯
ロッディオのパターは、ヘッド・シャフト・グリップをそれぞれ選び、自分に合うようにカスタマイズするモデルです。
しかも、自身でカスタマイズをするためには、別に種類の違う専用シャフトと専用レンチが必要です。
さらに自分好みにチューニングするためには、別売のウェイトも購入しなければなりません。
また、傷をつけないためにも必要なヘッドカバーも別売となっているので、コストパフォーマンスを確認する必要があります。
ロッディオのパターおすすめ4選
商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
Bチューニング | 3.5 | 70 | 35 / 36 | 353.5 |
B-チューニング Classic Blade DLC | 3.5 | 70 | 34 | 359 |
ハード Bチューニング ディープミルド | 3.5 | 70 | 36.8 | 353.5 |
ハード Bチューニング ダイヤモンドミルド | 3.5 | 70 | 36.8 | 349.5 |
【ロッディオ】
ハード Bチューニング Series
Bチューニングは、ヘッド・シャフト・グリップをそれぞれに選ぶ、カスタマイズモデルのパターです。
ねじ止めタイプのシャフトは、簡単にリシャフトができる、セルフチューニングが可能なタイプです。
コース状況に合わせて、球足が伸びるPH070、球足が伸びにくいPH140、オールラウンドなPH105のなかから最適なシャフトチョイスができます。
ロフト角(°) | 3.5 |
---|---|
ライ角(°) | 70 |
長さ(インチ) | 35 / 36 |
重量(g) | 353.5 |
【ロッディオ】
B-チューニング Classic Blade DLC
注目の地クラブブランドに、DLC加工のヘッドを搭載した、クラシックタイプのパターです。
ヘッドは、フェースをスクエアに合わせやすい、ピン型と言われるトゥヒールタイプを採用しています。
高硬度のダイヤモンドライクカーボンコーティング(DLC)によって、表面の摩耗耐性が上がり、傷がつきにくいコーティングとなっています。
ロフト角(°) | 3.5 |
---|---|
ライ角(°) | 70 |
長さ(インチ) | 34 |
重量(g) | 359 |
【ロッディオ】
2023年 Bチューニング ディープミルドフィニッシュ ハード
軟鉄系303スレンレススチールに、目の細かなディープミルド仕上げを施した、ソリッド感があり確かな感触の得られるパターです。
ディープミルドは、しっかりした打感を求める方におすすめできます。
専用スリーブによってシャフトの脱着ができ、自身のパッティングスタイルやコースコンディションに応じたチューニングが可能です。
ロフト角(°) | 3.5 |
---|---|
ライ角(°) | 70 |
長さ(インチ) | 36.8 |
重量(g) | 353.5 |
【ロッディオ】
2023年 Bチューニング ダイヤモンドミルドフィニッシュ ハード
目の大きなミーリング加工を施したダイヤモンドミルドのフェースによって、金属とは思えない静かな打音とソフトな打感が得られます。
しっかりヒットしても弾けるように飛びだすことはなく、ジャストタッチのフィーリングで打ち出すことができます。
また、リシャフトは専用レンチを使用することで、シャフトの付け換えが可能です。
ロフト角(°) | 3.5 |
---|---|
ライ角(°) | 70 |
長さ(インチ) | 36.8 |
重量(g) | 349.5 |
まとめ
高い精度と性能で知られているロッディオですが、フォーティーンやオノフなど高い技術を誇る兄弟会社があります。
確かな技術をもとに、今後ますますハイブランド化していく、メーカーの製品は注目されていくことになります。
ロッディオのパターの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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