キャンプ中映画を見たり冷蔵庫で飲み物を冷やしたりと、優雅なキャンプをしているキャンパーを雑誌などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな家電ありきの優雅なキャンプに必須なのが、ポータブル電源です。
でも、ポータブル電源と一言で言っても使われている電池によって大きく性能が変わります。
本稿では、最近最も注目を浴びているリン酸鉄電池を採用したポータブル電源に焦点を当て、メリットデメリットの解説と、おすすめのモデルをご紹介します。
- 海外遠征経験あり
- 釣り歴30年
- 年間釣行100日程
千葉県在住の中年アングラー。 幼少期はブラックバスやブルーギル釣りを嗜む。 現在は、国内外を旅をしながら釣り歩くのがライフワーク。 ルアーやヘチ釣りのような隙間時間にふらっと行ける釣りを好む。 海外遠征経験は、中国、モンゴル、タイ、台湾、ミャンマー、ラオス、韓国等。
目次
- 1 リン酸鉄リチウム電池とは
- 2 1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源を使うメリット
- 3 1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源を使うデメリット
- 4 1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源の選び方
- 5 1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源おすすめ10選
- 5.1 【EcoFlow】RIVER 2 Max
- 5.2 【Evopow】ポータブル電源 ソーラーパネル セット
- 5.3 【Evopow】ポータブル電源リン酸鉄リチウム 1500Wh
- 5.4 【JVCケンウッド】Victor ポータブル電源(BN-RF1500)
- 5.5 【VTOMAN】JUMP1000
- 5.6 【Anker】757 Portable Power Station(A1770512)
- 5.7 Evopow ポータブル電源
- 5.8 【Evopow&EEIVOL】ポータブル電源(E1000)
- 5.9 【Jackery】ポータブル電源 1000 Pro
- 5.10 【Jackery】 ポータブル電源 1000
- 6 まとめ
リン酸鉄リチウム電池とは
リン酸鉄リチウム電池は、ハイブリット車などで使う次世代のリチウムイオン2次電池業界の中で注目されている電池です。
現在最もよく使われているであるコバルト酸リチウム電池に比べて、リン酸リチウム電池は安価で安全性も高く、寿命が長いことが特徴。
安くて便利で安全なので、この先のリチウムポータブル電源の中心になりそうなリチウム電池です。
1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源を使うメリット
安全性
リチウム電池といっても複数の種類があり、それぞれエネルギー密度に差があります。
例えばモバイル機器に広く使用されているコバルト系のリチウム電池は、バランスが良いもののエネルギー密度が高いので熱暴走の危険があります。
対してエネルギー密度の低いリン酸鉄リチウム電池は、熱暴走の危険性が低いので安全です。
寿命の長さ
リン酸鉄リチウム電池の特徴として寿命が長いことが挙げられます。
レジャーで使用する分には、ほぼ生涯一台で済むほどの長寿命なので、高額なモデルを購入しても日割りで換算すれば非常に安いです。
ソーラーパネルがついているモデルなら、防災にも有用ですのでおすすめです。
コスパがいい
材料が安いため製造コストが低いことから、リン酸リチウムポータブル電源は、同容量の他のリチウムポータブル電源に比べて安く購入できるのも魅力。
安全性と寿命を考えると、とてもコスパに優れているポータブル電源です。
防災用として役立つ
地震や台風、帯状低気圧など災害の話題に事欠かさない昨今。
著者は台風による長期間の停電を体験したことがあるのですが、一番困ったのが電気の確保でした。
特に、スマートフォンが使えないので家族や知人との連絡が取れず、安否確認に時間を要したことからポータブル電源は特におすすめです。
1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源を使うデメリット
出番が少ない
キャンプで電源を使用する場合、冬キャンプでの電気毛布や映画のスクリーン、冷蔵庫以外にポータブル電源を使用する機会は割と少ないのが現状。
特に、春から秋のキャンプでは、暖房器具が必要ありません。
また、スマートフォンの充電は車やモバイルバッテリーで十分に事足りてしまうので長期のキャンプや車中泊以外では使用頻度は低いでしょう。
重い
軽量タイプでも10kgほどの重さがあるので、駐車場からキャンプサイトまで遠いキャンプ場では持ち運びに不便です。
オートキャンプ場や車中泊など、荷物の移動がほとんどない場合なら気になりません。
ポータブル電源を使用する場合は、荷物の持ち運びを考えてキャンプ場を選びましょう。
値段が高い
リン酸リチウムポータブル電源は、だいたい10万円くらいしますので、数あるキャンプギアの中でも高額です。
コアな旅のスタイルを確立しているキャンパー以外は、そんなに使用頻度が高くないものですが、防災の事を考えると最も頼りになるギアでもあります。
1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源の選び方
重量
キャンプでの使用を考える場合、重量は出来るだけ軽いモデルを選ぶのが吉です。
平均10kg前後のモデルなら許容範囲、さらに軽量モデルがあれば選定の基準にするといいでしょう。
オートキャンプ場だとしても、テントのそばで家電を使用する場合は積み下ろしが必要ですから、重量は必ずチェックするといいです。
保障期間
リン酸鉄リチウムポータブル電源は高額なので保証期間が長めに設定されているモデルも多いです。
言わずもがなですが、保証期間は長ければ長いほどいいですよね。
長いものでは5年保証などのモデルもあるので、必ずチェックしましょう。
充電サイクル
充電サイクルとは100%の充電が何回出来るかという指標の事で、例えば充電サイクルが3,000回なら3,000回はフル充電できます。
充電サイクルの回数を切っても、蓄電機能が徐々に落ちるだけで使用可能ですが寿命の目安になります。
メーカー
Anker
世界中に高性能な商品を次々とリリースする人気ブランドです。
特にモバイルバッテリーやポータブル電源においては、リーディングカンパニーを自負している通り世界的信頼を得ている中国のブランドです。
Jackery
ポータブル電源を生み出した老舗企業Jackeryは、中国の深浅にある企業です。
中国で初めてA株市場へ上場に成功したポータブル電源メーカーなので、品質と性能において厚い信頼をあつめています。
EcoFlow
EcoFlow は、中国にあるポータブル電源の製造・販売を手掛ける企業です。
アダプターのないケーブルで効率的な充電できる技術「X-Stream」がタイム誌で紹介された技術力の高さが魅力です。
JVCケンウッド
日本ビクター(株)と(株)ケンウッドが経営統合した日本の電機メーカーです。
映像や音響などの分野のイメージが強いですが、ポータブル電源業界にも参入し高い性能が評価されています。
Evopow
中国の深浅にあるポータブル電源メーカーです。
創業者が元Google研究開発エンジニアと中国の電池メーカーの会長という、珍しい組み合わせで設立されている企業です。
VTOMAN
リチウム電池の開発と応用分野で国際的に活躍する工場直営店です。
性能が高くコスパの良いことからキャンパーを中心に注目されているブランドです。
価格帯
価格は10万円を切るものから20万円近くまで幅広いです。
ポートの数やソーラーパネルの有無など、装備が充実するほどに価格が上がっていきますので自分の使い方をよく考えて購入するといいでしょう。
1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源おすすめ10選
メーカー・製品 | 重量 | 保証期間 | 充電サイクル |
---|---|---|---|
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Max | 7.2kg | 5年 | 3,000回 |
Evopow ポータブル電源 ソーラーパネル付き | 10kg | 2年 | 3,000回 |
Evopow ポータブル電源リン酸鉄リチウム 1500Wh | 12.6kg | 2年 | 3,000回 |
JVCケンウッド Victor ポータブル電源 | 21.6kg | 2年 | 3,000回 |
VTOMAN JUMP1000 ポータブル電源 | 20.62kg | 18か月 | 3,000回 |
Anker 757 Portable Power Station | 23.88kg | 5年 | 3,000回 |
Evopow ポータブル電源 | 10kg | 2年 | 3,000回 |
Evopow&EEIVOL ポータブル電源 | 10.4kg | 2年 | 3,000回 |
Jackery ポータブル電源 1000 Pro | 11.5kg | 3年 | 3,000回 |
Jackery ポータブル電源 1000 | 10.6kg | 3年 | 3,000回 |
【EcoFlow】
RIVER 2 Max
重量が軽く保証期間が長い高性能ながら価格の安さが注目のコスパのいいリン酸鉄リチウムポータブル電源。
別売りのソーラーパネルを接続すると、災害時に非常に頼りになります。
USBケーブルもタイプAとタイプCが使えますので、スマホの充電にも便利です。
重量 | 7.2kg |
---|---|
保証期間 | 5年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Evopow】
ポータブル電源 ソーラーパネル セット
電子レンジや炊飯器はもちろん、冷蔵庫も使用できる持っていると安心のリン酸鉄リチウムポータブル電源です。
ソーラーパネルとセットで、ライトもついていることからキャンプはもちろん災害時にも頼りになります。
また、コスパの良さも最強クラスです。
重量 | 10kg |
---|---|
保証期間 | 2年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Evopow】
ポータブル電源リン酸鉄リチウム 1500Wh
1500W大容量とこのクラスでは非常に軽量なので、男性なら一人で持ち運びできるコンパクトなリン酸鉄リチウムポータブル電源。
60Hzまたは50/60Hzの両方対応の製品に使用できるので、使える家電の幅が広くキャンプをより快適にしてくれます。
重量 | 12.6kg |
---|---|
保証期間 | 2年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【JVCケンウッド】
Victor ポータブル電源(BN-RF1500)
家庭での使用に特化したモデルで大容量の出力1500wで重量もありますが、安定感があって災害時に頼りになるリン酸鉄リチウムポータブル電源。
便利なのは充電しながら家電が使用できる点で、急な停電の際も全く気にすることなく普段の生活が継続できます。
重量 | 21.6kg |
---|---|
保証期間 | 2年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
価格(2023年5月) | 264,000円 |
【VTOMAN】
JUMP1000
最大15台のデバイスを同時に給電できるアダプターの多さと、スマホの急速充電機機能がついている高性能ながら価格がお手頃なリン酸鉄リチウムポータブル電源でです。
多少重さは感じますがその分性能面でカバーできているモデルですので、体力に自信のある方には、おすすめです。
重量 | 20.62kg |
---|---|
保証期間 | 18か月 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Anker】
757 Portable Power Station(A1770512)
リン酸鉄リチウムポータブル電源特有のバッテリーとしての寿命の長さはもちろん、6000系アルミニウム合金でメインフレームにしようしています。
ちなみに6000系アルミニウムは自動車にも採用されている、頑強な素材です。
保証期間が5年と長く、ハードな使用をするキャンパーに特におすすめです。
重量 | 23.88kg |
---|---|
保証期間 | 5年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
Evopow ポータブル電源
価格が最大の魅力のリン酸鉄リチウムポータブル電源です。
リン酸鉄リチウム電池特有の寿命の長さと、重量の軽さ、本体のコンパクトさはアウトドアにおあつらえ向きと言えます。
手ごろな値段なので遠慮なく使い倒せるのも魅力です。
重量 | 10kg |
---|---|
保証期間 | 2年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Evopow&EEIVOL】
ポータブル電源(E1000)
価格が安く明るいLEDライトが搭載されたリン酸鉄リチウムポータブル電源で、なにより色が軍幕スタイルのキャンパーに好まれそうなのがポイント。
重さは多少ありますが、値段を考えれば及第点だと思います。
キャンプ映えを考えるキャンパーなら衝動買いしたくなる遊び心にあふれたデザインのモデルです。
重量 | 10.4kg |
---|---|
保証期間 | 2年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Jackery】
ポータブル電源 1000 Pro
ソーラーパネルとリン酸鉄リチウムポータブル電源のセットモデル。
どこでも充電ができ、軽量で持ち運びやすいことから長期のキャンプはもちろん、車中泊をしながら長距離を旅する際にも頼もしいモデルです。
高い安全性と長寿命ももちろん併せ持っていますのでお得なセットです。
重量 | 11.5kg |
---|---|
保証期間 | 3年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
【Jackery】
ポータブル電源 1000
コンパクト設計で軽く使用しやすいリン酸鉄リチウムポータブル電源です。
屋外ではもちろん、充電しながら使用できるので家庭用の災害対策用のバッテリーとしても役立ちます。
特に家族に理解の得られないキャンパーには、この機能を家族にプレゼンすると購入の糸口になるでしょう。
重量 | 10.6kg |
---|---|
保証期間 | 3年 |
充電リサイクル | 3,000回 |
まとめ
キャンプや車中泊の楽しみを増やしてくれる便利なアイテムが、ポータブル電源。
その中でもリン酸鉄リチウムポータブル電源は、その高い耐久性と長い寿命で注目を集めています。
災害時にも役立つアイテムですので、本稿が皆様の商品選定の一助になれば幸いです。
1000Wのリン酸鉄リチウムポータブル電源の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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