キャンプやバーベキューなどのアウトドアで活躍してくれるポータブル電源ですが、水に対して弱いのがひとつのネックでもあります。
屋外で使用している時に、急に雨が降ってきて、あわてて車やテントに避難させた経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、急な雨にも耐えることができ、砂やホコリにも強い、防水・防塵タイプのポータブル電源をご紹介していこうと思います。
目次
- 1 防水ポータブル電源を使うメリット
- 2 防水ポータブル電源を使うデメリット
- 3 防水ポータブル電源の選び方
- 4 防水ポータブル電源おすすめ10選
- 4.1 【LACITA】エナーボックス(ENERBOX-SP)
- 4.2 【Togo POWER】ADVANCE 1000
- 4.3 【Togo POWER】ADVANCE 650
- 4.4 【BALDR】PIONEER 1500 ソーラーパネル セット
- 4.5 【BALDR】PIONEER 330
- 4.6 【GOOLOO】ポータブル電源(GTX300)
- 4.7 【GOOLOO】ポータブル電源 (GTX280)
- 4.8 【SmartTap】PowerArQ Max(PA200-TN)
- 4.9 【SmartTap】PowerArQ3(PA50-TN)
- 4.10 【Anker】PowerHouse II 400(AK-A1730511)
- 5 まとめ
防水ポータブル電源を使うメリット
急な雨に慌てる必要がない
山の天気は変わりやすく、さっきまで晴れていたのに突然雨が降り出すことも珍しくなく、電化製品は早めに避難させる必要があります。
そこで便利になってくるのが、防水性の高いポータブル電源で、多少雨に濡れても内部に水が入りにくく、故障のリスクを回避できます。
ただし、故意に濡らすことはメーカーも認めておらず、濡れたまま使い続けると、漏電する危険性もあるので絶対に止めましょう。
湿気にも強い
冬キャンプは暖房をつけたりテント内で食事することもあるため、湿度が上がったり、外気との気温差が大きくなり結露してしまうことも。
防水タイプですと、そのような環境下でも使用することができ、朝まで安心してホットカーペットを付けて眠ることもできます。
砂やホコリにも強い
防水・防塵カバーの付いたポータブル電源の場合、物理的に水やホコリの侵入を防いでくれるため、ホコリの多い作業場での使用も可能です。
また、屋外で電動工具を使ったり、車のDIYをする時などにも、木くずや金属くずの侵入を防ぐことができ、安心して作業ができます。
防水ポータブル電源を使うデメリット
完全な防水ではない
防水を謳っている商品でも、電源装置ですから、AC・DC・USBなどの入出力ポートに水が入ると、漏電する危険性もあります。
入出力ポートが濡れた場合は、そのまま使用するのではなく、乾いたタオルで拭いて、完全に乾かしてから使用するようにしましょう。
割高になる
防水機能が付くことにより、開発費や原材料がプラスされるため、同容量、同規格の商品と比較すると、どうしても割高になってしまいます。
安い買い物ではありませんので、ポータブル電源を使用する頻度、使用する環境によって、防水機能が必要であるかどうかを判断しましょう。
商品数が少ない
防水機能を持ち合わせたポータブル電源は、現時点では扱っているメーカーも商品数も少ないため、探すのにひと苦労してしまいます。
海外製品であれば割と多く存在しますが、サポート面で不安に感じる場合は、日本語サポートが受けられるメーカーを選んだほうが安心です。
ここ数年のアウトドアブームにより、防水商品の需要が高まっているため、今後は商品が増えてくる可能性もあるので要チェックです。
防水ポータブル電源の選び方
IP保護等級の確認
防水・防塵性能は、IP保護等級と呼ばれる数字で表されており、数字の高いものほど防水・防塵性能が高いという判断基準になります。
あたまのIPは固定で、ひとつ目の数字は防塵レベル、ふたつ目の数字は防水レベルを表しています。
例えばIP65ですと、6(粉塵が侵入しない)、5(あらゆる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない)と読み取れます。
ただし、この保護同級はひとつの判断材料とはなりますが、完全な防水性能を約束するものではありませんのでご注意ください。
防水・防塵カバーの確認
前述のIP保護等級に合格していない商品でも、防水・防塵カバーが付いたものであれば、多少の雨やホコリを防ぐことができます。
全体的に防水性能を高めた商品は割高になりますが、カバーが付いただけのものであれば、比較的お求めやすい価格での購入が可能です。
簡易的な防水機能で問題がなければ、そのような商品を選ぶのも選択肢の一つとなるでしょう。
出力数と容量の確認
ポータブル電源を選ぶうえで必ず確認が必要になってくるのが、出力可能なW数と、蓄電可能な容量です。
使用予定の電気用品により選ぶ必要があり、消費電力の大きいドライヤーや電動ドリルを使うのであれば、高出力モデルが必要になります。
また、連泊するキャンプや冬キャンプ、数日間かけた車中泊旅で使用するのであれば、容量の大きいモデルを選ぶ必要があります。
防水性能に目が行き過ぎて、使えない電気製品が出てくることがないよう、慎重に選ぶようにしましょう。
防水ポータブル電源おすすめ10選
【LACITA】
エナーボックス(ENERBOX-SP)
サポート体制も充実していて安心な国内ブランド、ラ・チタが展開する、世界的にも珍しい防水・防沫タイプのポータブル電源です。
A4程度のコンパクトなサイズ感ですが、400Wの高出力で、冬キャンプでも電気毛布が一晩使用できるくらいの容量です。
IP44の防水・防塵規格に合格していますが、電源・USBポートがむき出しになっているため、濡れた状態での使用は避けましょう。
【Togo POWER】
ADVANCE 1000
コンパクトながら、1000Wの高出力を誇るため、車載物を減らしたいけど日用家電も使いたい、という車中泊ユーザーにもおすすめです。
トゥゴーパワー製品は、入出力のポートにカバーが付いているため、故障の原因となる水や異物の侵入を防いでくれ、屋外での使用も安心。
特徴的な黄色いボディが暗がりの中でも目立ちやすいうえ、LEDライトが付いているため、防災ライトとしての役割も果たしてくれます。
【Togo POWER】
ADVANCE 650
ADVANCEシリーズの500Wモデルで、ワイヤレス充電など基本的な性能そのままに、4.2kgという軽さで、気軽に持ち運びが可能。
PD60WのUSB Type-Cも搭載しているため、車中泊をしながら仕事をしたい、というノマドワーカーにも向いています。
ドライヤーなどの電化製品は使えませんが、モバイル端末の急速充電ができるため、停電時の備えとして持っておくのもおすすめです。
【BALDR】
PIONEER 1500 ソーラーパネル セット
先述のトゥゴーパワー社が手がけるブランド、バルドルも、入出力ポートに保護カバーが付いており、防水・防塵の役割を果たします。
こちらは1500W出力とハイパワーなので、たいていの電化製品は使用でき、連泊するようなキャンプの時にも使えて便利です。
ソーラーパネルとセットのため、家のベランダで充電し、家庭の電気の一部として使用すれば、電気代の節約にもなりとてもエコです。
【BALDR】
PIONEER 330
330Wの出力で手頃な価格のため、あまり電源に頼らないソロキャンパーや、日帰りデイキャンプなど、ライトユーザー向けの商品です。
小さいながらも、ワイヤレス充電などの基本性能は大容量モデルと変わらず、クイックチャージ機能で、モバイル端末の急速充電が可能。
LEDライトがハンドルとサイドの2ヶ所に付いているため、1〜2人住まいのご家庭の、防災対策用として1台持っておくと安心ですね。
【GOOLOO】
ポータブル電源(GTX300)
ポータブル電源としては珍しく、IP65の防水・防塵性能を備えているため、粉塵の多い作業場や、屋外でも使用にも耐えうる商品です。
7.2インチの大型ディスプレイが特徴的で、遠くからでもひと目でバッテリー残量、IN/OUTの電力を確認することができます。
知名度はまだ低いブランドですが、日本向けのPSE認証も取得しており、Amazonから商品が発送されるところも安心材料のひとつです。
【GOOLOO】
ポータブル電源 (GTX280)
取り外し式のインバーターが付いた非常に珍しいモデルで、本体はUSB給電のみですが、インバーターを付けるとAC給電も可能。
モバイルバッテリーとポタ電の中間に位置するような商品で、コンパクトボディに重量2.2kgと軽いため、ザックに入れて持ち運ぶことも。
車との相性もよく、オプションのジャンプスターターを使えば、バッテリーが上がった時にエンジン始動ができ、いざというときも安心です。
【SmartTap】
PowerArQ Max(PA200-TN)
日本の企業が輸入、販売をしているブランドになるため、保証延長などのサポート体制も充実しており、安心して購入できる商品です。
IP21相当の簡易的な防水・防塵性能ですが、各入出力ポートにカバーが付いているため安心感があり、屋外での使用にも最適です。
2000Wの高出力につき、パワー不足を感じることはまずありませんが、重量があるため、女性ひとりで持ち運ぶのは難しいでしょう。
【SmartTap】
PowerArQ3(PA50-TN)
コロンとしたかたちがかわいらしく、アウトドア感を演出してくれるコヨーテカラーがおしゃれで、キャンプ用品ともマッチします。
防水・防塵性能はカバーを付けた状態でIP33とやや簡易的ですが、このかわいらしい外観で防水性能を持ち合わせた商品は他にありません。
バッテリーが消耗したら入れ替えできるのが大きな特徴で、気に入ったものを長く使うというSDGs的な発想も魅力のひとつです。
【Anker】
PowerHouse II 400(AK-A1730511)
こちらは防水を謳っている商品ではありませんが、AC・DC充電ポートに防水防塵カバーが付いているため、屋外での使用も安心です。
モバイルバッテリーで培った急速充電の技術、PowerIQ 3.0を搭載しているため、スマホやタブレットなどの急速充電が可能。
5kgにも満たない重さで持ち運びしやすく、気軽に外に持ち出すことができるため、ポータブル電源初心者の方にもおすすめです。
まとめ
防水性能を持ち合わせたポータブル電源は、これからますます需要が高まり、メインの商品となってくるかもしれません。
アウトドアでも安心して使える便利な防水ポータブル電源を、商品選びの際の候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
防水ポータブル電源の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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