ゴルフレベルに合うようにと、初心者・中級者と、中級者・上級者に区分をして製造販売を行っているのがクラブメーカーのピンです。
どちらレベルからも高い品質に評価は高く、それぞれのユーザーから名器の称号を与えれています。
そこで今回は、ピンの中古モデルのなかから、歴代の名器10選をご案内します。
さらに、ピン製の中古アイアンの選び方や、メリット・デメリットについてもご紹介しますので、最後までご覧ください。
ピンの中古アイアンを使うメリット
新品よりリーズナブル
中古で販売されているクラブは、希少性の高いプレミアム品のような例外を除くと、新品に比べて設定価格は安くなっています。
そのため、予算が限られているユーザーにとっては、少しでも安価に購入できることはメリットと言えます。
年代や保管状況によって品質にばらつきがあっても、コストパフォーマンスに優れたクラブです。
幅広い選択肢
メーカーがラインナップしている、新品モデルを上回るアイアンからを選ぶことができるのが中古アイアンの魅力です。
すでに新品ではラインナップされていない、評価の高い名器モデルも多くあることから、自分の好みのアイアンを見つけることができます。
また、年落ちだけではなく、現行モデルも中古として販売されています。
最新モデルも購入可能
ピンの中古アイアンについては、最新モデルも中古で販売されているので、年代を問わずすべての品から選ぶことができます。
すでに型落ちとなった名器や、ルール適用外となったスピン系モデルも、手に入れられるのが中古市場の魅力です。
安価な中古クラブでありながら、最新のテクノロジーを使用できるのはメリットと言えます。
高性能な廃盤モデル
アイアンの角溝規制は、2010年改訂で溝の容量と溝の縁の鋭さが制限され、反発性能の規制は、1998年に改訂されています。
ルール除外になったモデルは公認されていないため、トーナメントやアマチュアの公式競技では使用できません。
ただし、プライベートゴルフでの使用はできるため、バックスピンを体現できるメリットがあります。
公正な評価の確認
ネットショップで購入したクラブは、使用後の評価や感想を、レビューや口コミとして書き込んでいます。
メジャーメーカーのピンであれば、多くのユーザーから使用感についての率直な感想が記されているはずです。
特に、自分と同年齢・同レベルの方の書き込みは参考になりますし、公正な評価として確認できるメリットがあります。
ピンの中古アイアンを使うデメリット
テクノロジーが古い
現行の最新モデルは中古市場でも販売していますが、発売当初は中古品がないことから、いつでも購入できたわけではありません。
今後、最新モデルが出ても、新品を購入したユーザーが手放すまでの一定期間は、最新テクノロジーを使用できないことになります。
現行モデルを改善したアイアンを使用できなことはデメリットと言えます。
現物の違和感
購入前に実物を見られないネット購入の場合、想定以上に状態が良くないと感じる場合があります。
すでに使用したクラブを前ユーザーが手放して、買い取った専門店が販売しているものですから、使用感は否めません。
ですが、写真や説明書きで確認した品と、自宅に届いた品質の違いで、想像以上に劣化を感じるのはリスクと言えます。
試打による確認不足
中古を扱う専門店では、試打設備を用意していますが、試打用クラブではなく現物を使用します。
この場合は、あくまでもスイングの感覚を主体としているため、ヘッドにダメージが残らないように、フェースシールを貼っています。
フェースシールによって打感やスピン性能は確認できず、また成り行きで購入しないよう注意が必要です。
限られた保証
クラブメーカーの品質保証は、購入からおおむね2年間ですが、ピンは期間を設定していません。
破損品を確認後、経年劣化や自損によるものであれば有償対応で、無償対応となるのは正規販売店から購入した不良品のみです。
つまり中古クラブは補償対象外となり、しかも販売店独自の保証も限定されているので、ほぼ有償となります。
返品交換サービスが利用できない可能性がある
ピンのメーカー保証の適用を受けるには、指定されている正規販売店からの購入が必須要件なので、中古アイアンは対象外です。
中古ショップから購入したクラブは、その販売店の規約によって異なるため、補償対象にならない場合があります。
商品到着後数日以内の返品を条件としていると、期日までに返品できない可能性があります。
ピンの中古アイアンの選び方
スキルに合わせて選ぶ
ピングのアイアンは、大きく分けてGシリーズとiシリーズ、2種類のシリーズがあります。
Gシリーズは、高い寛容性と高い打ち出し角、さらに飛距離を追求したタイプが多い、初心者・中級者向きのモデルです。
一方で、iシリーズは距離感と操作性、打感が良さを追求した、中級者から上級者向けのモデルです。
自分のスキルに合わせてアイアンを選ぶことで、恒常的なミスヒットが抑制され、常に攻めるショットが可能となります。
ヘッドの特性で選ぶ
ピンのアイアンヘッドは、上級者のニーズが高いマッスルバックと、ミスヒットに寛容なキャビティ、飛距離を追求した中空があります。
打感の良さであればマッスルバック、オートマチックな性能はキャビティ、飛びを求めるのであれば中空がおすすめです。
また、ヘッドの素材や工法によっても性能は異なるため、事前に素材の性質や工法について知識を得ておくことが必要です。
好みの打感と弾道が打てれば、気持ちの良いゴルフができます。
セット内容で選ぶ
ピンの中古アイアンは、単品とセットで販売されていますが、一般的にはセットで購入した方が選択肢はあります。
たしかに新品でセットを購入して、ロングアイアンの代わりにユーティリティを入れたため、単品で出品するケースもあります。
ただし、ミドルアイアンをばら売りするケースは少ないため、単品で集めるのは至難の業です。
自分の力量に合った構成内容のアイアンセットを選ぶことで、即戦力となるクラブを使用することができます。
シャフトで選ぶ
打ち出したボールの方向性や飛距離に影響を与えるシャフトは、自身のスキルやパワーと相性の良いものを選ぶことが重要です。
もっとも気になるところは、シャフトのフレックスやバランスですが、注目したいのは長さとライ角です。
実際にはシャフトが装着された全長と、シャフトの傾斜角度を確認することで、現物を見なくてもグリップ位置が決まります。
実店舗ではアイアンを構えて確認できますが、ネット購入は数値確認が必要です。
価格帯で選ぶ
アマチュアゴルファーは、限られた予算のなかで、もっとも自分に合うアイアンを選ぶことが大切です。
たとえ高額モデルを購入したとしても、性能を活かすだけのスキルがなければ、無用の長物になってしまいます。
ピンの中古アイアンも、最新モデルに近いほど高額で販売していますが、仮に初心者であればもっと安い価格帯がおすすめです。
クラブがダメになるまで練習して目標スキルに到達すれば、技術に見合うものを選ぶことができます。
ピンの中古アイアンおすすめ10選
製品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) | ヘッド形状 |
---|---|---|---|---|
2023年 i230 | 19 ~ 50 | 59 ~ 64.1 | 39 ~ 35.5 | キャビティ |
2022年 i525 | 17 ~ 49 | 60 ~ 64.1 | 39.5 ~ 35.5 | 中空 |
2022年 G430 | 19 ~ 58 | 60.5 ~ 64.6 | 38.88 ~ 35 | キャビティ |
2021年 i59 | 20 ~ 46 | 59 ~ 64.1 | 39 ~ 35.5 | マッスルバック |
2020年 G425 | 20.5 ~ 58 | 60.5 ~ 64.6 | 38.88 ~ 35 | キャビティ |
2020年 G710 | 18.5 ~ 54 | 60.5 ~ 64.4 | 39.38 ~ 35.25 | 中空+キャビティ |
2019年 G410 | 20.5 ~ 58 | 60.5 ~ 64.6 | 38.88 ~ 35 | キャビティ |
2019年 ブループリント | 17.5 ~ 46 | 58.3 ~ 64.1 | 39.25 ~ 35.5 | マッスルバック |
2018年 i500 | 17 ~ 49 | 60 ~ 64.1 | 39.5 ~ 35.5 | 中空+マッスルバック |
2018年 i210 | 19 ~ 50 | 60 ~ 64.1 | 39 ~ 35.5 | キャビティ |
【ピン】
2023年 i230
バックフェースに「エラストマー・インサート」を搭載した、ミスヒットでも心地良い打感と打音が得られる最新モデルです。
アスリートモデルのiシリーズでありながらも、キャビティを採用して扱いやすさを追及したアイアです。
番手ごとに溝の角度と間隔を最適化した、マイクロマックス・グルーヴ搭載の攻めるクラブとも言えます。
ロフト角(°) | 19 ~ 50 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | キャビティ |
【ピン】
2022年 i525(I525 5I MODUS3)
玄人好みのマッスルバックを彷彿させる、シャープな形状で飛距離を追求した中空アイアンです。
マッスルバックの操作性を残しつつも、高強度のマレージングC300フェースで最速の打ち出しができます。
また、ソールにアンダーカット構造を施すことで、フェースのたわみを引き上げて、ボールの打ち出し角を上げることができます。
ロフト角(°) | 17 ~ 49 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39.5 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | 中空 |
【ピン】
2022年 G430
Gシリーズの真骨頂とも言える、心地良い打感・飛距離・寛容性を、すべてを兼ね備えた扱いやすいキャビティアイアンです。
スキルを問わず幅広いゴルファーが、やさしいと感じるのは、重量周辺配分したキャビティの特性によるのと言えます。
さらに、ワイドソールを採用によって、ダフリに強い振り抜けの良さも備わったモデルです。
ロフト角(°) | 19 ~ 58 |
---|---|
ライ角(°) | 60.5 ~ 64.6 |
長さ(インチ) | 38.88 ~ 35 |
ヘッド形状 | キャビティ |
【ピン】
2021年 i59
上級者が好む操作性を追求した、やわらかい打感に特徴のある軟鉄鍛造のマッスルバックです。
軟鉄をたたき上げて造り上げたヘッド内部には、「アルミ・コア・インサート」を搭載したことで、打感と打音の向上が感じ取れます。
また、摩擦力の高いマイクロマックス・グルーヴを搭載したことで、ピンをデッド攻めることが可能です。
ロフト角(°) | 20 ~ 46 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | マッスルバック |
【ピン】
2020年 G425
オフセンターヒットのときのヘッドの振動を抑えるために、バックフェースのロゴバッジの面積を増やしています。
バッジを大きくしたことで、安定した打ち出しができ、また以前のモデルに比べて打感も改善されています。
慣性モーメントも大きくなり、曲がりづらいという特性とともに、つかまりの良さも感じられるモデルです。
ロフト角(°) | 20.5 ~ 58 |
---|---|
ライ角(°) | 60.5 ~ 64.6 |
長さ(インチ) | 38.88 ~ 35 |
ヘッド形状 | キャビティ |
【ピン】
2020年 G710
ゴルフが簡単になったと感じられる、「中空+キャビティ」のアイアンです。
高慣性モーメントによる安定性と、中空構造のヘッドに装着したマレージングC300フェースによって飛びが実感できます。
なお、G710はストロングタイプの日本仕様(パワー)と、スタンダードタイプのUS仕様(ノーマル)があり、輸入モデルは注意が必要です。
ロフト角(°) | 18.5 ~ 54 |
---|---|
ライ角(°) | 60.5 ~ 64.4 |
長さ(インチ) | 39.38 ~ 35.25 |
ヘッド形状 | 中空+キャビティ |
【ピン】
2019年 G410
歴代のGシリーズのなかでも名器と呼ばれている飛距離性能を備えながらも、許容性の高さに特徴のあるモデルです。
実際に使用したユーザーから高い評価を受けているのは、ミスヒットをしても曲がらない性能にあります。
また、初搭載したトップレール・アンダーカットによって、球の上がりやすさも、高い評価の1つとなっています。
ロフト角(°) | 20.5 ~ 58 |
---|---|
ライ角(°) | 60.5 ~ 64.6 |
長さ(インチ) | 38.88 ~ 35 |
ヘッド形状 | キャビティ |
【ピン】
2019年 ブループリント
2019年はピンにとって記念すべき年となるほど、使用したユーザーから高評価を受けたモデルが排出されています。
トップアスリートモデルのブループリントもまた、歴代の名器として名を連ねているアイアンです。
上級者が満足する打感を実現した、マッスルバックタイプのフォージドアイアンは、操作性にも優れた性能を備えています。
ロフト角(°) | 17.5 ~ 46 |
---|---|
ライ角(°) | 58.3 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39.25 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | マッスルバック |
【ピン】
2018年 i500
アスリートが好むiシリーズのモデルではありますが、オフセンターヒットでも飛距離が臨める中空構造のマッスルバックアイアンです。
難易度の高いマッスルバックを簡単に操作できて飛距離が狙えることから、幅広いゴルファーの支持を受けたクラブです。
中空+キャビティヘッドのG700に受け継がれる、先鞭をつけたモデルと言えます。
ロフト角(°) | 17 ~ 49 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39.5 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | 中空+マッスルバック |
【ピン】
2018年 i210
トッププロから絶大な信頼を集め、トーナメントで12勝を挙げて歴代の名器と言われたi200を継承し、翌年に発売されたのがi210です。
ヘッド形状をキャビティから、ツアープロが好むマッスルバックに変更し進化を遂げたアイアンと言えます。
究極のやわらかい打感を備えたことで、前モデルと同様に歴代の名器に名を連ねたモデルです。
ロフト角(°) | 19 ~ 50 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 64.1 |
長さ(インチ) | 39 ~ 35.5 |
ヘッド形状 | キャビティ |
まとめ
歴史あるクラブメーカーのピンが作り出すアイアンは、アスリート向けとビギナー向けに分けられています。
自分のスキルに合わせてアイアンを選ぶことで扱いやすいクラブとなり、スコアアップにも繋げることができます。
ピンの中古アイアンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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