どれだけハイスペックなパーツを搭載したPCでも、内部で温度が上昇してしまえばスペックはフルに発揮できません。
内部温度の安定に最適で注目を集めている水冷システムですが、水冷システムを構築するには適したPCケースを使用する必要があります。
高い冷却性能で注目を集めている水冷システムに適したおすすめケースをはじめ、選び方やメリットデメリットを紹介します。
目次
- 1 水冷向けPCケースを使うメリット
- 2 水冷向けPCケースを使うデメリット
- 3 水冷向けPCケースの選び方
- 4 水冷向けPCケースおすすめ10選
- 4.1 【RAIJINTEK】PONOS MS4 (Ponos)
- 4.2 【Golden Field】ミドルタワーPCケース
- 4.3 【Fractal Design】Meshify 2 Compact(FD-C-MES2C-04)
- 4.4 【Corsair】Graphite 750T(CC-9011063-WW)
- 4.5 【MSI】ミドルタワーPCケース(MAG FORGE 110R)
- 4.6 【Silver Stone】FARA R1 PRO-V2(SST-FAR1W-PRO-V2)
- 4.7 【COUGAR】フルタワーPCケース(PANZER MAX)
- 4.8 【GTRACING】ミドルタワーPCケース(S1)
- 4.9 【Cooler Master】MasterBox E501L(MCB-E501L-KN5N-S00)
- 4.10 【Thermaltake】Core V71 TG(CA-1B6-00F1WN-04)
- 5 まとめ
水冷向けPCケースを使うメリット
拡張性が高い
水冷向けPCケースは水冷システムの導入を前提に設計されているため、基本的に大容量のスペースが確保されています。
なので広いスペースが必要になるパーツを複数搭載できますし、後々不足に感じた箇所の換装や増設を視野に入れることが可能です。
冷却性能に特化できる
水冷向けPCケースは空冷PCケースとは違い、あらゆるパーツが搭載できるようにスペースが確保されています。
そのため、冷却性能を高めるのに必要なラジエーターやリザーバーをはじめ、多数の水冷ファンも設置可能です。
水冷PCケースを使用することで、基礎スペックだけではなく冷却システムにも特化できます。
おしゃれなPCを構築できる
水冷向けPCケースはメンテナンスの手間等を考慮し、サイド部分にクリアパネルや強化ガラスパネルを採用しています。
機能面だけではなく、見た目にも拘った設計がされていますし、多くの水冷PCケースではRGBファンがデフォルトで搭載されています。
RGBで彩られたPC内部を側面から鑑賞できるようになり、デザインも楽しむことが可能です。
水冷向けPCケースを使うデメリット
メンテナンスが大変
水冷は冷却液を循環させて温度を低下させますが、パーツが劣化してしまうと冷却液が漏れるため、PCが故障してしまうリスクがあります。
埃除去等の基本的なメンテナンスは当然として、必要であれば必ずパーツを交換しなければいけません。
空冷以上にデリケートに扱わなければいけませんし、メンテナンスの頻度も最低3か月に1回は必ずチェックが必要です。
とにかくコストが掛かる
水冷に対応したPCケースはミドル~フルタワーサイズが必須となるため、空冷ケースと比べると価格が高く設定されています。
さらに基本的なPC構成パーツ以外にもラジエーター、リザーバー、ポンプ等の水冷パーツの購入が必要です。
加えて、高頻度のメンテナンスが必須であり、交換が必要な場合はパーツ購入のコストも発生します。
水冷向けPCケースの選び方
排熱性で選ぶ
排熱性能はPCケースによって様々ですが、水冷機能だけを特化させても効果を最大限発揮できるわけではありません。
サイド部分だけではなく、フロントやトップ部分からも熱を効率良く排出できる状態で、ようやく冷却性能を活かすことができます。
高い冷却性能を搭載したとしても、排熱性能が追いついていなければ熱が籠って温度を下げることができません。
せっかく高い冷却性能を持つ水冷を搭載させるなら、エアフロー効率の良い水冷を活かせるケースを選びましょう。
サイズで選ぶ
徹底的に冷却システムを高めたいなら、広いスペースを必要とするパーツが多いのでケースサイズは慎重に選ばなければいけません。
例えば、ラジエーターは280mm以上のスペースが求められますし、電源は奥行100mm~200mmと製品でサイズが異なります。
実際パーツを全て買い揃えたのにも関わらず、ケースのスペース不足で妥協せざるを得ないという失敗も多いです。
最低限ミドルサイズは必須となり、フルタワーサイズなら大きいパーツを複数搭載することができます。
水冷向けPCケースおすすめ10選
【RAIJINTEK】
PONOS MS4 (Ponos)
ATX~Mini ITX規格と幅広いサイズに対応できるRGBファンを4基搭載した水冷対応ケースです。
シンプルに黒1色で統一されたカラーと厚さ4mm強化ガラスに加え、ゆとりのあるスペースが確保されているケースとなります。
拡張性の高さだけではなく、排熱効率を上げる通気口と大型の水冷ファンも搭載可能であり、高い冷却性能が発揮できます。
【Golden Field】
ミドルタワーPCケース
ATX~Mini ITX規格と幅広いサイズに対応し、最大8個のファンが搭載可能な水冷対応ケースです。
赤色RGBファンを際立たせるクリアアクリルパネルに加えて、タッチ式電源ボタンを搭載した革新的な水冷向けPCケースとなります。
スペースが確保されているので拡張性も高く、大型サイズのファンも複数搭載できるのが特徴です。
【Fractal Design】
Meshify 2 Compact(FD-C-MES2C-04)
エアフロー重視のメッシュフロントパネル、簡単に取り外せるサイドクリアパネルが特徴の水冷対応ケースです。
さらに大型の水冷ラジエータ取り付けが可能であり、耐久性と静音性に特化したファンも3基搭載されています。
大容量スペース、革新的デザイン、機能性の3点に優れた本格水冷に対応したPCケースです。
【Corsair】
Graphite 750T(CC-9011063-WW)
E-ATX規格に対応したフルタワー水冷対応ケースであり、ファン回転数コントロール機能が特徴です。
大型水冷ラジエータと多数のファンを搭載できるスペースが確保されており、エアフローと冷却性能に特化しています。
ラッチ式サイドパネルにより、メンテナンスも簡単に行える本格水冷に対応したケースです。
【MSI】
ミドルタワーPCケース(MAG FORGE 110R)
黒を基調としたシンプルなケースであり、初心者にも組みやすい内部構造ながらもおしゃれも演出できる水冷対応ケースです。
メッシュフロントパネルによる高いエアフロー性能だけではなく、大きめサイズの水冷ファンにも対応しています。
スペースが広くシンプル設計なので、初心者にも玄人にもおすすめです。
【Silver Stone】
FARA R1 PRO-V2(SST-FAR1W-PRO-V2)
ATXまでの規格に対応可能であり、白を基調としたシンプルなデザインの水冷対応PCケースです。
素材による高いエアフロー性能、大きいサイズの水冷ファンを複数搭載できる拡張性の高さも特徴となります。
サイズ次第では水冷ラジエーターも搭載可能であり、高い冷却性能の発揮が期待できるケースです。
【COUGAR】
フルタワーPCケース(PANZER MAX)
Mini ITX~E-ATXとあらゆる規格に対応可能であり、持ち運びやすい取っ手も備え付けられています。
フロントとトップのメッシュパネルで高いエアフローを実現、さらに最大で8基ファンを取り付けることも可能です。
水冷ラジエーターの設置スペースも確保されており、冷却に特化したフルタワーケースとなります。
【GTRACING】
ミドルタワーPCケース(S1)
Mini ITX~E-ATX規格と幅広いサイズに対応しているミドルサイズの水冷対応ケースとなります。
最大で6基のファンが取り付け可能なだけではなく、大型の水冷ラジエーターも搭載可能なケースです。
さらに上下にダストフィルターを使用することで通気性を高めており、排熱と冷却に優れています。
【Cooler Master】
MasterBox E501L(MCB-E501L-KN5N-S00)
黒を基調としたベーシックデザインなので、ビジネスモデルの組み立てにも最適な水冷対応ケースです。
Mini ITX~ATX規格まで対応できるだけではなく、メッシュ素材を使用したフロントパネルで高いエアフローも実現しています。
前面部分には水冷ラジエーターが設置できるスペースも確保されており、高い冷却性能を発揮できるケースです。
【Thermaltake】
Core V71 TG(CA-1B6-00F1WN-04)
microATX~E-ATX規格に対応可能であり、高い拡張性を有しているフルタワーケースとなります。
大型水冷ラジエータと最大9基のファンが設置できるスペースが確保されており、通気性にも優れているのが特徴です。
デフォルトでケースファン3基と取り外せるダストフィルターが付属されている点もおすすめとなります。
まとめ
水冷PC向けケースを使用することで高い冷却が実現できますが、コストが高く付いてしまう点には注意が必要です。
とはいえ、水冷PCケースは高い拡張性も有しているので理想のPCを構築することができます。
今回紹介した内容を参考に、理想を実現できる水冷PCケースを探していきましょう。
水冷向けPCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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