水筒といえば、サーモスのようなステンレスマグを思い浮かべる方が多いと思いますが、重いので持ち運びには不便ですよね。
職場や学校に持って行くのは問題ありませんが、軽さが求められる登山などのアウトドアシーンには向かない場合もあります。
そこで便利なのが、軽くて持ち運びにも便利なプラスチック製の水筒です。
今回はプラスチック製のアウトドア向け水筒にターゲットを絞ってご紹介し、軽い水筒のメリットやデメリットについても解説します。
目次
- 1 プラスチック製アウトドア向け水筒を使うメリット
- 2 プラスチック製アウトドア向け水筒を使うデメリット
- 3 プラスチック製アウトドア向け水筒の選び方
- 4 プラスチック製アウトドア向け水筒おすすめ10選
- 4.1 【nalgene】広口1.0L Tritan Renew
- 4.2 【RIVERS】スタウトエア 1000(SA1000E)
- 4.3 【Hydrapak】フラックス 1L(GF420M)
- 4.4 【Hydrapak】リーコン 500ml (BR03V)
- 4.5 【ブッシュクラフト】ブッシュキャンティーンボトル(4573350723272)
- 4.6 【CB JAPAN】SANTECO オーシャンビバレッジボトル 710
- 4.7 【PRIMUS】トレイルボトル 0.6L(P-740100)
- 4.8 【CAMELBAK】ポディウムアイス
- 4.9 【CAPTAIN STAG】ウォーターボトル500 ライス目盛り付(UE-3379)
- 4.10 【BRITA】ボトル型浄水器 アクティブ
- 5 まとめ
プラスチック製アウトドア向け水筒を使うメリット
持ち運びに便利
プラスチック製アウトドア向け水筒を使う最大のメリットは「軽さ」で、500ml サイズで100gを切るものもあります。
そのため、長時間歩くような登山やハイキング、テント泊などにも最適で、バックパックを背負った時の肩の負担も軽減できます。
頑丈な作り
プラスチックの中でもトライタン素材を使ったものは、落としても割れにくいという耐久性の高さが特徴です。
また、耐熱・耐冷性もあるため、商品によってはお湯を入れたり冷凍庫で凍らせて使えるものもあります。
さらにフタはパッキンレスのものが多く、パッキンの劣化による水漏れの心配がありません。
中身が分かりやすい
プラスチック製アウトドア向け水筒は透明のものが多いため中身が分かりやすく、残量を調節しながら飲むことができます。
そのため、ステンレス製ボトルのように中身が見えず、気づいたら残りわずかで慌ててしまう、といったことがありません。
また、洗う時にも中の汚れが分かりやすいため、常に清潔な状態を保つことができます。
目盛り付きで便利
水筒の表面に目盛りが付いたものが多いため、炊飯用の水の量を計ったり、袋麺のお湯の量を計るのにも最適です。
なかにはタイムマーカー付きのものもあるため、1日に決めた水の量をちょうどよいタイミングで飲むことができます。
プラスチック製アウトドア向け水筒を使うデメリット
保冷・保温性がない
ステンレス製のものと違って、プラスチック製の水筒は保冷・保温性能がないため、基本的には常温で飲むかたちになります。
ですが、なかには水筒の中に入れる保冷用オプションがあったり、水筒自体が2重構造になっていて保冷効果を高めているものもあります。
ただし、キンキンに冷やすことはできないため、真夏のアウトドアには向かないと感じることもあるでしょう。
ニオイが気になる
素材にもよりますが、商品によってはプラスチック臭が強く、ニオイに敏感な方は気になってしまうかも知れません。
また、スポーツドリンクやコーヒーなど、水やお茶以外のものを入れると水筒にニオイが移ってしまい、なかなか取れない場合もあります。
フタの開閉にひと手間かかる
水筒を開ける時にフタを1.5〜2回転しなければならないため、特に広口タイプの水筒であれば手間に感じることもあります。
毎回フタを開け締めするのが面倒であれば、ワンプッシュタイプを選ぶか、オプションでワンプッシュに対応できるものを選ぶとよいでしょう。
軽すぎて不安定なところもある
プラスチックの水筒はとても軽いため、飲み物が少なくなると倒れやすくなったり、強風時には風に飛ばされてしまうこともあります。
特に、折りたたみ式のボトルは中身が少ない時は不安定で倒れやすくなるため、注意が必要です。
プラスチック製アウトドア向け水筒の選び方
容量で選ぶ
200〜300mlのミニサイズから1Lを超えるものまで、さまざまな容量のものがあります。
数時間の外出であればミニサイズでも構いませんが、最低でも350mlはあったほうが安心です。
大は小を兼ねるという点でも、1Lのものを選んでおくと、飲み物用にも、調理用の水を汲むのにも使えるので間違いありません。
予算に余裕があれば、大小さまざまなサイズのものを揃えて、利用シーンによって使い分けするのもよいでしょう。
素材で選ぶ
プラスチックの中にも色々な素材がありますが、メジャーな素材はナルゲンボトルにも使われているTritan(トライタン)です。
ガラスのように透明なのに衝撃に強く、有害な物質を含まないため安全で、かつ耐熱・耐冷機能を持っているのが特徴です。
ただし、価格が高めのため、安い水筒をお探しであればPP(ポリプロピレン)やPET素材のものを選ぶとよいでしょう。
飲み口で選ぶ
飲み口は、水以外のお米などを入れるのにも便利な広口タイプのものや、ペットボトルのような細口タイプのものまであります。
また、主に自転車用ボトルに採用されているような、水を押し出すタイプのものや、ストロー付きのものもあります。
「どの飲み口を選んだらよいか分からない」という方は、オプションで飲み口を変えられるものを選ぶとよいでしょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
意外と重要なポイントがお手入れのしやすさで、お手入れのしにくいものであれば洗うのが億劫になり、使わなくなることもあります。
ですので、洗い物が面倒という方は食洗機対応のものを選んだり、パッキンレスのタイプを選ぶのをおすすめします。
メーカー
プラスチック製アウトドア向け水筒の中でいちばん有名なメーカーはナルゲンで、山やキャンプ場で見かけることも多いです。
また、登山用のハイドレーションシステムで有名なハイドロパックからも、豊富なバリエーションの水筒が出ています。
その他、RIVERSやブッシュクラフトなど、日本のブランドからも高品質の商品が出ているので要チェックです。
価格帯
水筒の大きさにもよりますが、安いものは千円台から、高いものでも3千円代と比較的手頃な価格で購入できます。
同じプラスチックでも、トライタンなどの高性能な素材を使っているものは、PP素材のものに比べて割高な傾向にあります。
プラスチック製アウトドア向け水筒おすすめ10選
メーカー・製品名 | 容量 | 素材 | 飲み口 |
---|---|---|---|
nalgene 広口1.0L Tritan Rene | 1L | トライタン | 広口キャップ式 |
RIVERS スタウトエア 1000 | 1L | エコゼン(トライタン相当) | キャップ式Φ50mm(スプラッシュガード付き) |
Hydrapak フラックス 1L | 1L | 熱可塑性ポリウレタン | キャップ式Φ42mm |
Hydrapak リーコン 500ml | 500ml | トライタン | スムースフローツイストキャップ(飲み口を回してon/off) |
ブッシュクラフト ブッシュキャンティーンボトル | 1L | トライタン | 細口キャプ式 |
CB JAPAN SANTECO オーシャンビバレッジボトル 710 | 710ml | トライタン | 広口/細口2waキャップ式 |
PRIMUS トレイルボトル 0.6L | 600ml | トライタン | 広口/細口2waキャップ式 |
CAMELBAK ポディウムアイス | 620ml | コンポジット | ジェットバルブ |
CAPTAIN STAG ウォーターボトル500 ライス目盛り付 | 500ml | PET | 広口キャップ式 |
BRITA ボトル型浄水器 アクティブ | 600ml | BPAフリー | マウスピース(コップ付き) |
【nalgene】
広口1.0L Tritan Renew
アウトドア向け水筒と言ったらコレ、といっても過言ではないほど有名で、登山やキャンプに欠かせない存在のナルゲンボトルです。
キャップとストラップが一体型のため、キャップを落としたり無くす心配がなく、パッキンレスで洗いやすく衛生的です。
耐冷・耐熱性能もあるため、沸かしたお湯を入れて簡易的な湯たんぽにする、といった使い方もできます。
容量 | 1L |
---|---|
素材 | トライタン |
飲み口 | 広口キャップ式 |
【RIVERS】
スタウトエア 1000(SA1000E)
先述のナルゲンと同じ1Lのモデルですが、こちらのスタウトエアは細身で縦長の作りのため、ザックのサイドポケットにも入ります。
フタのストラップはシリコン製で切れにくく柔らかいため、飲む時にフタが邪魔になるようなことがありません。
飲み口にもなるスプラッシュガード付属で、コーヒーやお茶が作れるストレーナなどのオプション品が豊富なのも高ポイントです。
容量 | 1L |
---|---|
素材 | エコゼン(トライタン相当) |
飲み口 | キャップ式Φ50mm(スプラッシュガード付き) |
【Hydrapak】
フラックス 1L(GF420M)
ハイドレーションシステムで有名なハイドラパックの折りたたみ式水筒は、ウルトラライトキャンパーにもおすすめです。
飲み口に手が触れることがないようキャップが付いており、そのキャップを回転させることによりロックが解除される仕組みとなっています。
中の飲み物が無くなったら折りたたんで収納、または、折りたたんで持ち運び、現地で水を入れるという両方の使い方ができます。
容量 | 1L |
---|---|
素材 | 熱可塑性ポリウレタン |
飲み口 | キャップ式Φ42mm |
【Hydrapak】
リーコン 500ml (BR03V)
こちらもハイドラパックの水筒で、折りたたみ式ではありませんがとても軽く、十分な水量が出るためコップ感覚で飲むことができます。
その飲み口は回転式となっており、180度回転させると水が出て、元に戻すとフタが閉まるというシンプルな作りです。
ゴムパッキンは取り外し簡単でお手入れがラク、本体はトライタン採用で耐久性が高い、といったまさにアウトドアにピッタリの水筒です。
容量 | 500ml |
---|---|
素材 | トライタン |
飲み口 | スムースフローツイストキャップ(飲み口を回してon/off) |
【ブッシュクラフト】
ブッシュキャンティーンボトル(4573350723272)
キャンティーンにピッタリとフィットし、スタッキングが可能なこのボトルは、野営スタイルが好みのキャンパーにもってこいです。
独特なこの形は、バックパックの背面に収納した時や、腰回りにぶら下げた時に体にフィットする作りになっているのです。
そのためバックパックキャンプにも最適で、キャンティーンクッカーとセットで揃えると無骨なアウトドアスタイルを実現できます。
容量 | 1L |
---|---|
素材 | トライタン |
飲み口 | 細口キャップ式 |
【CB JAPAN】
SANTECO オーシャンビバレッジボトル 710
登山家のために作られたというこのボトルは、710mlサイズで重さ145gと超軽量、トライタン素材で耐久性も申し分ありません。
飲み口は25mmでペットボトルのように細く飲みやすく、飲用水を入れるのはもちろん、水場まで行って調理用の水を汲むのにも最適。
ハンドル付きのキャップにカラビナを付けてザックにぶら下げることもできるため、パンパンになりがちなザックのスペース確保にもなります。
容量 | 710ml |
---|---|
素材 | トライタン |
飲み口 | 広口/細口2waキャップ式 |
【PRIMUS】
トレイルボトル 0.6L(P-740100)
底に向かってスリムになった形状は、バックパックのサイドポケットに入れやすく、フック付きで取り出しも楽にできます。
細口の飲み口があらかじめ付いてくるのはありがたく、デザインも赤と黒の2色展開でスタイリッシュなところも魅力です。
耐熱100℃でお湯を入れることも、耐冷-40℃で冷凍庫に入れることもできるため、凍らせた水が溶けた頃に飲むという使い方もできます。
容量 | 600ml |
---|---|
素材 | トライタン |
飲み口 | 広口/細口2waキャップ式 |
【CAMELBAK】
ポディウムアイス
自転車用ボトルとして有名なキャメルバックの、4倍の保冷性能を実現したのがこのボディウムアイスです。
ステンレスボトルほどの保冷力はありませんが、氷水を入れておくとある程度の冷たさをキープしてくれます。
また、オプション品のシャワータイプキャップに付け替えると、ドリンクモード・シャワーモードを切り替えて使うことができます。
容量 | 620ml |
---|---|
素材 | コンポジット |
飲み口 | ジェットバルブ |
【CAPTAIN STAG】
ウォーターボトル500 ライス目盛り付(UE-3379)
キャプテンスタッグのウォーターボトルは、お米を計るのに便利なライス目盛り付きで、お米の持ち運びにも便利です。
あらかじめ自宅で研いだ米を持ち運ぶと、水を吸水するため、現地で浸水させる必要がありません。
パッキンレスで漏れない構造にはなっていますが、漏れやすいとのレビューもあるため、タテにして持ち運ぶことをおすすめします。
容量 | 500ml |
---|---|
素材 | PET |
飲み口 | 広口キャップ式 |
【BRITA】
ボトル型浄水器 アクティブ
ブリタのカートリッジで水をろ過しながら飲むという新しいスタイルで、いつでもどこでもブリタのおいしい水を味わえます。
水道水のカルキ臭も気にならなくなるため、水道水でお米を炊く時にこのカートリッジを通した水を使うのもおすすめです。
飲み口に直接口をつけたくない場合は、付属のコップに水を注ぐこともできるため、衛生面を気にする必要がありません。
容量 | 600ml |
---|---|
素材 | BPAフリー |
飲み口 | マウスピース(コップ付き) |
まとめ
プラスチック製アウトドア向け水筒は、同じように見えても素材や飲み口に違いがあるため、製品情報を細かくチェックするのも重要です。
この記事を参考に、あなたのアウトドアライフにぴったりな、使い勝手のよい商品を探してみてください。
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