アイアン型ユーティリティは、フェアウェイウッドやロングアイアンが苦手な人にも頼りがいのあるクラブです。
ウッドタイプよりもシャフトが短く、ミドルアイアンと同じような感覚で使える扱いやすさに特徴があります。
そこで今回は、アイアンタイプの選び方やメリット・デメリットについてご案内します。
またリーズナブルな価格帯のなかに名器と呼ばれるモデルもある、おすすめの中古モデル10選をご紹介しますので最後までご覧ください。
目次
中古のアイアン型ユーティリティを使うメリット
スムーズにヘッドを振り抜くことができる
ロングアイアンに比べると、ソール幅を広くとっているので、芝の抵抗を受けることなく滑らせてボールを捉えることができます。
インパクトゾーンでのスムーズなヘッドの動きは、ヘッドスピードを加速することに繋がり、飛距離アップが可能となります。
払い打ちを意識したスイングであれば、ソール幅を活かしたショットが可能です。
扱いやすいソール形状
アイアン型ユーティリティは、通常のアイアンと比べて、ソールが厚めに設定されたクラブです。
ワイドソールは芝の上を滑って進むため、ダフリに強くミスヒットを回避でき、アイアンよりも飛距離が狙いやすいと言うことです。
特性を活かして、ゆったりとしたリズムでヘッドを走らせれば、必然的に飛距離は向上します。
飛距離が狙えるヘッド形状
多くのアイアン型ユーティリティは、スプリング効果が高く、飛距離アップが期待できる中空ヘッドを採用したモデルです。
インパクトの衝撃をフェース面が吸収するように内部にたわみ、跳ね返すように反動をつけて打ち出します。
スキルやパワーを問わず、誰もが飛距離性能を向上させることができるヘッドを搭載しています。
ストロングタイプのロフト角
ロフト角を小さくすることで、同じ番手でも飛距離アップできるのがストロングタイプです。
アイアンの場合は、フェース面が鋭角になるほどボールが上がらず、失速する可能性があります。
ユーティリティであれば、抜けの良いソールと反発力の高いフェースによって、小さなロフト角でも失速することなく飛距離を狙うことができます。
扱いやすいシャフトの長さ
長いシャフトが苦手であれば、フェアウェイウッドの長さに不安を感じるものです。
ウッドよりも短いロングアイアンは、シャフトがしなりフェースが開いてスライスするため、やはり苦手意識を持つ人が多くいます。
ヘッドとシャフトのバランスと、扱いやすい長さを持つアイアン型ユーティリティであれば不安を感じずに済みます。
中古のアイアン型ユーティリティを使うデメリット
距離をコントロールすることが難しい
通常のアイアンに比べて飛距離が伸びやすいと言う特性を持っていますが、飛び過ぎてしまう可能性もあります。
飛距離だけではなく、グリーンを狙うショットでは、転がり具合なども把握できていないとオーバーすることも考えられます。
距離をコントロールできるようになるためには、クラブの特性を知り慣れることが必要です。
深いラフからのショットは難しい
ヘッドの抜けが良いとはいえ、深いラフからのロングドライブを狙うような状況では難しい場合があります。
ウッド型と比べるとソール幅が小さく、ヘッドそのものがラフの中に沈みやすくなるため、深いラフでは状況を判断する必要があります。
このような場面では、1度フェアウェイに出してから使用するのが安全な使い方です。
操作性の高いショットは難しい
ソール幅を広くとっているモデルが多いため、フェースを開いて高弾道・高スピンを狙うようなショットは難しい場合があります。
またストレート重視のヘッドを採用しているため、ドローやフェードなどを打ち分けることも難しい場合があります。
ミスショットを防ぐには、アイアン型の特性を活かした使用方法とすることです。
打ち出しで球を上げるのが難しい
ヘッド体積の大きなウッド型と比べると、アイアン型のドライビングモデルは小さいため、ボールは上がりにくい傾向があります。
そのため打ち出すときの弾道は低くなり、大きな放物線を描く前に失速する可能性が考えられます。
適正な打ち出し角にするためには、大きくゆったりと払い打つようにスイングをすることが必要です。
ウッド型の代用は難しい
ウッド型に比べると反発性能が低いため、ティーショットのような飛距離重視の場面でアイアン型を使用するときは注意が必要です。
飛距離性能を重視しているウッド型に比べて、アイアン型は方向性と距離感を大事しているクラブです。
飛ばすためよりも、グリーンオンを目的するような、距離感を必要とする使用法が向いています。
中古のアイアン型ユーティリティの選び方
使用場面を想定して必要なモデルを選ぶ
アイアン型ユーティリティを選ぶときは、主たる場面での使用シーンを想定しておくことが必要です。
自分がどのような状況で必要とするのか、どのような距離で使用するかを想定することで、選ぶべきクラブは決まります。
また幅広い役割を担うユーティリティは、想定外の状況でも使用機会の増える可能性が考えられます。
不測の事態でも使えるよう、リカバリーショットに向いているモデルも選択肢に入れておくことが重要です。
飛距離性能とコントロール性能で選ぶ
ドライビングモデルであれば、ドライバーに代わるクラブとしての役割があります。
また距離のあるセカンドショットでは、フェアウェイウッドの代わりを担う場面も想定できます。
飛距離を重視するモデルを選ぶ場合は、反発性能を持つヘッドに飛距離が狙えるシャフトが装着されているかを確認することが重要です。
グリーンを狙う場面で使用するモデルの場合は、操作性が良く距離感を出しやすいタイプを選ぶことが大切です。
シャフトの適合性を確認することが必要
シャフトが自分の体形や体力、テクニックに合っているかを確認することが重要です。
カーボンかスチールかによって感覚が変わるため、シャフトの素材は事前に決めておくことが必要です。
またシャフトの硬さを表すフレックスは、スイングスピードやパワーとも関連するため、自己分析しておくと簡単に選ぶことができます。
さらにグリップ位置を決めるシャフトの長さやライ角も、チェックしておくとスムーズに選ぶことができます。
メーカーの主力モデルを確認する
メーカーによってユーティリティの特性は大きく違うため、選びやすい方法の1つとしてメーカーの傾向を確認しておくことです。
飛距離を重視するティーショットに方向性も備えたクラブとして、2番・3番を主力に置いているケースがあります。
またアイアンでは難しいラフからの長いショットを、より簡単に打てるよう、扱いやすさを重視しているメーカーもあります。
主力品のチェックは、ロフト角の種類やソール幅を確認することです。
価格帯
アイアン型ユーティリティの価格は、各メーカーともに同じ時期に販売しているアイアンと比べて突出しているようなことはありません。
ただし毎年のようにニューモデルを発表するアイアンとは違い、発売から経過した中古モデルの実質価格は変動しています。
お得な品を見つけるのであれば、比較が簡単にできるネット情報をチェックすることをおすすめします。
中古のアイアン型ユーティリティおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) |
---|---|---|---|
ダンロップ 2021 ゼクシオクロス | 21 ~ 56 | 61.5 ~ 63.5 | 38.5 ~ 35.75 |
ピン 2020 G425 クロスオーバー | 18 ~ 22.5 | 58.1 ~ 59.9 | 40.38 ~ 38.63 |
キャロウェイ 2020 X FORGED | 20 ~ 45 | 60 ~ 63.5 | 39 ~ 35.75 |
テーラーメイド 2020 ステルス UDI | 18 ~ 23 | 60 ~ 61 | 40 ~ 39 |
プロギア 2019 EGG I+ | 21 ~ 25 | 60 ~ 61 | 40 ~ 39 |
本間 2017 TW – U フォージド | 18 ~ 27 | 59 ~ 60.5 | 39.652 ~ 37.75 |
ダンロップ 2016 SRIXON Z U65 | 18 ~ 26 | 59.5 ~ 61 | 40.25 ~ 38 |
フォーティーン 2016 H I- 877 | 18 ~ 30 | 59 ~ 61 | 40.8 ~ 37.95 |
ミズノ 2015 MP – FLI- HI | 18 ~ 24 | 59 ~ 60 | 39.25 ~ 38.25 |
ブリヂストン 2009 UT 101i | 19 ~ 23 | 59.5 ~ 60.5 | 39.75 ~ 38.75 |
【ダンロップ】
2021 ゼクシオクロス
ストロングタイプのロフト角に、ミスヒットをカバーしてくれる広めのスイートエリア、飛距離とやさしさを備えたポケットキャビティです。
幅広いソールにしたことでダフリの心配がなくなり、ヘッドの抜けの良さが感じられるモデルとなっています。
ウッド系に比べてシャフトが短く、長いクラブが苦手な人におすすめのクラブです。
ロフト角(°) | 21 ~ 56 |
---|---|
ライ角(°) | 61.5 ~ 63.5 |
長さ(インチ) | 38.5 ~ 35.75 |
【ピン】
2020 G425 クロスオーバー
強い日差しが気にならないブラックカラーのヘッドを採用、精悍な顔つきと相まって構えやすさが感じられます。
ボールへのコンタクトの良さはアイアンタイプの特性と言えますが、風に負けない強弾道を備えているところが特徴と言えます。
ただし強弾道にはヘッドスピードが必要なので、スキルの適合をチェックすることが重要です。
ロフト角(°) | 18 ~ 22.5 |
---|---|
ライ角(°) | 58.1 ~ 59.9 |
長さ(インチ) | 40.38 ~ 38.63 |
【キャロウェイ】
2020 X FORGED (4C482U01Q3006)
大人気アイアンX FORGED CBのユーティリティバージョンですが、構えたときの見た目では違いが感じられない中空ヘッドタイプのクラブです。
見下ろしたときに気にならない薄いブレードは、ユーティリティ特有の厚めのヘッドが苦手な方にもおすすめです。
ミスヒットに寛容で、振り抜きの良さが感じられる扱いやすいモデルと言えます。
ロフト角(°) | 20 ~ 45 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 63.5 |
長さ(インチ) | 39 ~ 35.75 |
【テーラーメイド】
2020 ステルス UDI
安定的な弾道と最大飛距離が狙えることから、ドライビングアイアンとしての役割を担うモデルです。
用意されている番手は2番・3番・4番と、長い残り距離でグリーンを狙うときに便利なクラブと言えます。
ロングアイアンより抜けの良さは感じられますが、選ぶときには距離に見合うだけのパワーを備えているかチェックが必要です。
ロフト角(°) | 18 ~ 23 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 61 |
長さ(インチ) | 40 ~ 39 |
【プロギア】
2019 EGG I+ (HGE9S5)
ユーティリティ本来の役割とも言える、やさしいクラブを追求したモデルなので、幅広いレベルに対応できます。
番手は4番から6番まで用意されていて、使用機会の多いミドルアイアンの役割を担うクラブとしてコントロール性能にも優れています。
また反発係数を引き上げて、飛距離性能を向上させた、中空タイプのクラブです。
ロフト角(°) | 21 ~ 25 |
---|---|
ライ角(°) | 60 ~ 61 |
長さ(インチ) | 40 ~ 39 |
【本間】
2017 TW-U フォージド
厳しいライからでも確実な飛距離を求める、アスリートゴルファー向きの中空ヘッドタイプです。
ヘッドのトウ側に重量を配分したことで、高い慣性モーメントが得られ、安定した弾道が得られます。
またソール幅を広くとったモデルなので、振り抜けの良さとともに、低重心・深重心タイプ特有の高い角度で打ち出すことができます。
ロフト角(°) | 18 ~ 27 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 39.652 ~ 37.75 |
【ダンロップ】
2016 SRIXON Z U65
ロングアイアンと比較してみると、高弾道で飛距離アップが可能となるモデルです。
低重心設計のヘッドにより、スキルを問わず高い球筋で打つことができます。
さらに飛距離アップの要因となるのは、反発力の強い中空タイプのヘッドを採用しているからです。
ユーティリティの特色でもある高いコントロール性も備えたモデルです。
ロフト角(°) | 18 ~ 26 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 61 |
長さ(インチ) | 40.25 ~ 38 |
【フォーティーン】
2016 HI-877
飛距離とスピン性能が向上した、ユニークなイエローカラーの中空ヘッドモデルです。
高い反発性能が得られる肉薄のフェースによって、バックスピンを効かせた止まる球でグリーンを攻めることも可能です。
フェアウェイウッドのテイストも垣間見られるクラブなので、ハイロフトを選ぶときは適性を確認することをおすすめします。
ロフト角(°) | 18 ~ 30 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 61 |
長さ(インチ) | 40.8 ~ 37.95 |
【ミズノ】
2015 MP-FLI-HI (5KJSB66874)
ロフト角18度をラインナップ、ティーショットでドライビングアイアンとして活用できるクラブです。
一般的に18度は2番アイアンに相当するロフト角なので、アイアンであれば難しすぎて使いこなせません。
ところが低重心でコンパクトなヘッドなので、簡単にボールを上げることができ、振り切ることが可能なクラブとなっています。
ロフト角(°) | 18 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 60 |
長さ(インチ) | 39.25 ~ 38.25 |
【ブリヂストン】
2009 UT 101i
アスリートゴルファーにとっては構えやすくて打ちやすい、操作性を兼ね備えた中空モデルです。
低重心で深重心のアイアン型ヘッドは、ボールを高く打ち出すことができ、ロフトの立ったモデルでも失速を心配する必要はいりません。
グースネックタイプなので、つかまりが良く、教弾道の強くて安定したボールを打つことができます。
ロフト角(°) | 19 ~ 23 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 39.75 ~ 38.75 |
まとめ
アイアン型ユーティリティは、ミスショットを防ぐことができ、気楽に使うことができるクラブです。
今回ご紹介した品を参考にしていただき、無用なプレッシャーを受けることなく、結果が出せるようになれば幸いです。
中古のアイアン型ユーティリティの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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