ゴルフレベルが上がってきたと実感できたとき、また思うようなスコアを残せないとき、アイアンのシャフトを見直してみましょう。
自分に合った性能のシャフトに変えることで、方向性が安定し飛距離の伸びが感じることができます。
ヘッドスピード42のゴルファーを対象に、アイアンシャフトのメリット・デメリット、選び方を紹介します。
さらにヘッドスピード42向けのアイアンシャフトおすすめ10選もご案内しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ヘッドスピード42向けアイアンシャフトを使うメリット
精度の高いショット
フルスイングしたときのスイングスピードにフレックスが合っていれば、シャフトは適度なしなりでインパクトを迎えられます。
ただし、コックを使うことでヘッドスピードは加速するので、剛性に適合していなければインパクトの衝撃には耐えられません。
適合したフレックスのシャフトによって、精度の高いショットが可能となります。
安定したスイング軌道
ヘッドスピード42に合わせたシャフトを使っていることで、最速となっているインパクト直前の軌道が乱れることはありません。
特にレベルブローでボールを捉えるときには、ソールで芝を擦る音が聞こえるような精度の高いスイングが必要です。
過度にたわむことなく、ねじれも最小限に抑えられるので、確実なミートが可能です。
安定した飛距離
ヘッドスピード42に適合したシャフトだからこそ、シャフトのしなりを利用した効率的なエネルギー伝達が可能となります。
フレックス、重量、調子、トルクなどさまざまな条件をクリアして、振りやすいアイアンとなっていることでしょう。
その利点を生かすことで初速を落とすことなく、安定した飛距離が可能となります。
安定した弾道
ヘッドスピードに合わせたシャフトを選ぶときには、フレックスや重量とともに、トルク(ねじれ)についても確認していることでしょう。
インパクトゾーンでシャフトがねじれると、スライスやフックなどミスショットになるかもしれません。
スイング中のねじれを最小限に抑えられるシャフトによって、安定した弾道が可能となります。
振り抜きの良さ
重量やバランスが適合しているシャフトを装着していれば、インパクト前後の振り抜きがスムーズになりショットが安定します。
一方で適合していないシャフトを使うと、スイングのリズムが崩れてミスショットになるかもしれません。
自分のスイングに合っているシャフトを選ぶことで、ミスショットを未然に防ぐことができます。
ヘッドスピード42向けアイアンシャフトを使うデメリット
フレックスが合わない
フレックスはメーカーが独自に決めているので、統一した基準で定めたものではありません。
ヘッドスピード42に合わせて選んだつもりでも、統一の基準で照らすと、R相当であったりS相当であったりと、想定した硬さと違う場合があります。
また、シャフトの先端をカットして長さ調整するタイプだと、RがSになることもあります。
飛距離ダウン
アイアンは正確な距離を刻むためのクラブなので、極端に飛距離が変わるようだと、役割を果たしているとは言えません。
適合しているシャフトでも、芝の抵抗を受けたことでパワーロスが起こることがあります。
ヘッドスピード42は、ティーアップしてマークしたものであり、抵抗を受けることを前提としているアイアンとは違います。
テクニックとの相性
フルスイングでヘッドスピード42としたシャフトは、ターゲットを狙って距離調節をしたものではありません。
弾道の高さを変えたり、スピン量を増やしたりと、状況に合わせたテクニックを必要とするのがアイアンショットです。
シャフトを選ぶときは、ヘッドスピードだけで決めるのではなく、他の要件も満たす必要があります。
スイングスタイルとの相性
自身のパワーやスイングスタイルよって、スイングリズムは違うものです。
仮にテークバックが速い場合、トップで手首が折れてオーバースイングとなり、シャフトのたわみでヘッドは遅れます。
この状況で、ヘッドスピード42のやわらかいシャフトは耐えられません。
数値にとらわれず、実際に手に取ってシャフトを選ぶことが重要です。
コスパが悪い
リシャフトをするときは、費用対効果を考えることが重要です。
ヘッドスピードに合わせてシャフトを入れるのであれば、単品のシャフトとともにグリップも購入しなければなりません。
また、既存のシャフトを抜いて新しいシャフトを挿す、抜き挿しの工賃も発生します。
アイアンは本数が多いので、相応の費用を覚悟する必要があります。
ヘッドスピード42向けアイアンシャフトの選び方
フレックス
シャフトは、硬いと距離感が悪くなり、やわらかいと制御が難しくなる可能性があります。
ヘッドスピード42のフレックスは、「R」が一般的な目安とされています。
ただし、アイアンの特性や自身のスイングによっては、「SR」「S」の選択も間違いではありません。
自分に合うフレックスを選ぶには、試打をして確かめることが重要です。
重量
シャフトは、スイングが速ければ重いタイプ、遅ければ軽めが良いとされています。
ヘッドスピード42に向いている重量は、一般的に90〜100g程度の中間的な重さが目安になります。
ただし、重量が重くなるほどシャフトは硬くなるので、硬すぎるとショットに影響を及ぼすかもしれません。
フレックスとの関係を考慮して、自分に合う重量を選ぶことが重要です。
トルク
シャフト軸を中心にねじれる状態をトルクと言いますが、この「ねじれ」がスイングのマイナス要因と言うわけではありません。
ダウンスイングでシャフトが右回転した分だけ、インパクト直前に反動で左回転することで「つかまり」が良く感じます。
ヘッドスピード42であれば、3.5以上の大きめのトルクを目安にして選ぶとよいでしょう。
キックポイント
シャフトのなかで、もっとも「しなるポイント」を示したものを「キックポイント」と言い、「調子」とも呼ばれています。
主な区分は先調子・中調子・手元調子の3つですが、先調子と中調子を合わせた先中調子もあるように統一表示ではありません。
ヘッドスピード42の場合は、先端がしなやかでボールを上げやすい先調子からチェックしましょう。
メーカー
シャフトは、メーカーによって形態に違いがあります。
一般的にアイアンは、番手によって長さが違うため、シャフトを選ぶときは番手表示をチェックしなければなりません。
なかには、シャフトの長さが1種類で、先端をカットして長さ調整をする先詰めタイプもあります。
ヘッドスピード42であれば、シャフトの先端をカットすると硬く感じるので、確認しておくことが必要です。
価格帯
アイアンのシャフトを入れ換えするときは、セット分の本数が必要になります。
単品でも販売していますが、一般的にはセット販売の方がリーズナブルな価格帯で設定していることが多いようです。
また、グリップや工賃などリシャフト費用込みの価格設定もあるので、総体的にコストを比較してみると良いかもしれません。
ヘッドスピード42向けアイアンシャフトおすすめ10選
製品名 | フレックス | 重量 (g) | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
日本シャフト NS Pro 850GH | R / S | 87 / 91 | 2.1 / 2.0 | 中調子 |
トゥルーテンパー XP 95 | R / S | 92 / 95 | – | 先中調子 |
藤倉コンポジット Pro 95i | R / S / X | 95 | 3.0 / 2.8 / 2.7 | 中元調子 |
KBS TOUR 90 | R / S | 95 / 102 | – | 元調子 |
トゥルーテンパー プロジェクトX LZ | R+ /S /S+ /X | 103 /108 /113 /118 | – | 中元調子 |
トゥルーテンパー UST Mamiya Recoil 660 | F2 (R相当)F3 (S相当) | 68 / 71 | 4.3 | 中先調子 |
三菱レイヨン KURO KAGE™ Black 50 w/ SFW | R2 / R / S / X | 47 / 49 / 50 / 54 | 7.4 / 7.3 / 6.4 / 5.5 | 中先調子 |
トゥルーテンパー エアロテック・スチールファイバー i95 | R / S / X | 95 | 25 / 24 / 22 | 中調子/ 中元調子/ 中元調子 |
グラファイトデザイン ツアーAD-85 Iron | R / S | 88 / 89 | 2.8/ 2.4 | 中調子 |
トゥルーテンパー ダイナミックゴールド 95 | S200 / S300 | 95 | – | 中元調子 |
【日本シャフト】
NS Pro 850 GH
軽量スチールシャフトのN.S.PRO 950 GHをさらに進化させて、カーボンに匹敵する軽さを備えたのがN.S.PRO 850 GHです。
デュアルステップ構造なのでインパクト前後の振り抜けが良く、精度の高いショットにも対応できる振りやすさに特徴があります。
スイング軌道の安定により、軽さと強さのバランスの良さが感じられるアイアンに生まれ変わることでしょう。
フレックス | R / S |
---|---|
重量 (g) | 87 / 91 |
トルク | 2.3 ~ 1.8 |
調子 | 中調子 |
【トゥルーテンパー】
XP 95
XP 95は、最適な重量と適合するキックポイントを備え、打ちやすさを追求したスチールシャフトです。
名称のXPは「explosive power(爆発的な力)」と言う意味を持ち、爆発的なパワーによる飛距離に特化したモデルとも言えるでしょう。
爆発的パワーの源は、ウルトラライトデザインとリスポンシブティップセクション、2種類のステップの相乗効果によるものです。
フレックス | R / S |
---|---|
重量 (g) | 92 / 95 |
トルク | – |
調子 | 先中調子 |
【藤倉コンポジット】
Pro 95i
スチールよりも振動数を軽減し、やわらかさが実感できる、高密度コンポジットコア (HDCC) を採用しています。
スイングスピードの強化と、コントロール性能の安定化によって、扱いやすいシャフトと言えるでしょう。
ただし、Pro 95iはシャフトの先端をカットして合わせるワンレングスなので、選択基準となる番手を決めておくことが重要です。
フレックス | R / S / X |
---|---|
重量 (g) | 95 |
トルク | 3.0 /2.8 / 2.7 |
調子 | 中元調子 |
【KBS】
Tour 90
KBSの最軽量シャフトであるTour 90は、標準的なシャフトよりも約20%の軽量化に成功、飛距離性能の向上を実現しました。
シャフトの外形が手元から先端まで10%ほど狭くなる設計で、スイングのパワーを効率よく伝達できるようになっています。
高弾道・高スピンと飛距離性能を兼ね備えた、ヘッドスピード42に合うシャフトと言えるでしょう。
フレックス | R / S |
---|---|
重量 (g) | 95 / 102 |
トルク | – |
調子 | 元調子 |
【トゥルーテンパー】
プロジェクト X LZ
独自開発したTWTによって強度が上がり、エネルギー伝導率を最大化・最適化に成功したスチールシャフトです。
トリプル・ウォール・テクノロジー(TWT)とは、先端部分と手元部分の強度を上げ、中間部分に「調子」を設けています。
インパクトゾーンでの粘りや振りやすさが感じられ、一方で過度な重量を感じさせることはありません。
フレックス | R+ / S / S+ / X |
---|---|
重量 (g) | 103 / 108 / 113 / 118 |
トルク | – |
調子 | 中元調子 |
【トゥルーテンパー】
UST Mamiya Recoil 660
「カーボン積層テクノロジー」によって、飛距離の狙えるカーボンシャフトとなりました。
シャフトに必要な適正な「しなり」、しなりの反動で戻る「つぶれ戻り」を備え、最大飛距離と正確な方向性が可能となっています。
また、個々の感性と技術の違いを考慮したバランス設計で、ピンを狙うアグレッシブなショットも可能です。
フレックス | F2 (R相当) / F3 (S相当) |
---|---|
重量 (g) | 68 / 71 |
トルク | 4.3 |
調子 | 中先調子 |
7【三菱レイヨン】
Kuro Kage Black
シャフトの先端がやわらかく、反対に手元はしっかりとした感覚で、つかまりの良さが感じられるカーボンシャフトとなりました。
グラフィットらしい素直なしなりと、スムーズな戻りが特徴、剛性はわずかにタイトでトルクも低めです。
TiNiワイヤーの導入で、効率的にエネルギーが開放でき、飛距離と安定性を確保できるシャフトです。
フレックス | R2 / R / S / X |
---|---|
重量 (g) | 47 / 49 / 50 / 54 |
トルク | 7.4 / 7.3 / 6.4 / 5.5 |
調子 | 中先調子 |
【トゥルーテンパー】
AeroTech SteelFiber i95
ツアープロの意見を取り入れて設計したスチールファイバーは、カーボンとスチールを融合したものです。
スチールファイバーは、スイングのスピードやリズムに合わせて選択できるバリエーションを備えているので、不適合を感じることはありません。
打感の良さと反発力を引き出せる、カーボンとスチールのイイとこ取りのシャフトと言えます。
フレックス | R / S / X |
---|---|
重量 (g) | 95 |
トルク | 25 / 24 / 22 |
調子 | 中調子/中元調子/中元調子 |
【グラファイトデザイン】
Tour AD-85
高い精度と飛距離性能で振り抜き感を重視し、「スチールシャフトを超えたカーボンシャフト」と言われています。
シャフトにとって重要なしなり・しなり戻り・つかまり等は中立、過度に偏ることはありません。
低コストの海外生産が多いなか、日本の本社工場でのみ設計・製造していることから、日本人に適したシャフトと言えます。
フレックス | R / S |
---|---|
重量 (g) | 88 ・ 89 |
トルク | 2.8 ・ 2.4 |
調子 | 中調子 |
【トゥルーテンパー】
ダイナミックゴールド 95
日本ではもちろんこと、世界でもっとも有名なシャフト、ダイナミックゴールドはスチールシャフトです。
プロ仕様の印象が強いかもしれませんが、95はカーボンシャフトの感覚に近く、イメージするほど操作性は高くありません。
ヘッドスピード42でも、インパクトゾーンでヘッドを加速させて、確実に振り切ることができるシャフトです。
フレックス | S200 / S300 |
---|---|
重量 (g) | 95 |
トルク | – |
調子 | 中元調子 |
まとめ
精度の高いショットを求められるアイアンは、適合するシャフトを使うことは、スコアメイクの上で必須と言って良いでしょう。
今回ご紹介したアイアンシャフト10選を、シャフト選びの参考にしていただければ幸いです。
ヘッドスピード42向けアイアンシャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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