泊りがけのキャンプでは、機能性が高く寝心地のいいシュラフが欠かせません。
シュラフにはさまざまな商品が存在しますが、その中でも半シュラフは特殊なタイプのシュラフです。
特性をしっかり理解していれば半シュラフはとても便利で、幅広いシーンで活躍してくれます。
この記事では、半シュラフについてメリット・デメリットなど詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1 半シュラフとは
- 2 半シュラフを使うメリット
- 3 半シュラフを使うデメリット
- 4 半シュラフの選び方
- 5 半シュラフおすすめ10選
- 5.1 【NANGA】エレファントフットスリーピングバッグ100
- 5.2 【mont-bell】寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#3(1121326)
- 5.3 【mont-bell】寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#1(1121325)
- 5.4 【Hilander】シュラフinダウンシュラフ
- 5.5 【Kelty Rambler】CloudLoft 断熱スリーピングバッグ(35415320RRBI)
- 5.6 【waku fimac】封筒型 ダウン シュラフ
- 5.7 【Western Mountaineering】エバーライト 45度
- 5.8 【NANGA】MINIMARHYTHM HALF レギュラー(N12Z14)
- 5.9 【Isuka】エア ドライト 140(AD140)
- 5.10 【oxtos】スウェルHB 100DX
- 6 まとめ
半シュラフとは
半シュラフとは、半身シュラフとも呼ばれる主に登山家向けの商品になっています。
その名の通り、通常のシュラフよりも短めであったり、上部に中綿が入っていなかったりするのが特徴です。
通常のシュラフよりも生地や中綿が少ない分コンパクトで軽量になるため、極力荷物を減らしたい登山に向いています。
また、登山の際はしっかりアウターで防寒しているため、上半身はアウターを着て寝ることでシュラフの代わりにしています。
半シュラフを使うメリット
持ち運びしやすい
半シュラフの一番のメリットは、なんといっても軽くてコンパクトなため持ち運びがしやすいことです。
シュラフは暖かさと柔らかい寝心地のために中綿が入っていますが、中綿はたくさん入っているほど重くてかさばってしまいます。
半シュラフであれば通常のシュラフよりも生地面積や中綿の量が少ないため、驚くほど軽量でコンパクトです。
そのため、登山のほか、自転車やバイクでのキャンプにもおすすめです。
同メーカーの商品で比べると価格が安め
当たり前ですが、材料を多く使えば使うほど価格は高くなります。
特に、シュラフの素材によく使われるダウンは高級素材のため、内臓量が多いほど高額です。
そのため、同じメーカーの商品で比べると、同じ素材を使っているシュラフであれば半シュラフのほうが価格は安めになっています。
荷物の容量だけでなく、費用も節約することが可能です。
夏にも使える
夏は普通のシュラフを使うと暑すぎて、どうやって寝ようか悩みますよね。
半シュラフは上半身には中綿がないため、冬だとアウターを着ていないと寒い仕様ですが、夏であればそのまま使うと便利です。
朝方冷えやすい足元はしっかりカバーしながらも、上半身は熱がこもらず涼しい状態で眠ることができます。
半シュラフを使うデメリット
全体的に価格が高め
半シュラフは、同じブランドの同じシリーズの商品で比べると、材料が少ないため安くなります。
しかし、もともと本格的な登山キャンパーのためのアイテムです。
扱っているメーカーも本格的なキャンプアイテムを扱う専門性の高いところが多く、機能性が優れている分価格は高くなっています。
温度調節が難しい
半シュラフはその名の通り、半分しか防寒ができません。
そのため、上半身の防寒をしっかりできないと、寒くて眠れないといった恐れがあります。
登山中は活動しているため十分暖かく感じていたアウターも、動かず寝ているときは寒く感じてしまうでしょう。
防寒対策は少し暑いかもというくらいがおすすめです。
商品が少ない
半シュラフは登山用の専門性が高いアイテムのため、そもそも商品の種類がかなり少なめです。
アイテムの目的と特殊さから、形もさほど差はありません。
できるだけたくさんの商品の中から、しっかり比較検討して選びたいという方にとっては物足りなく感じてしまうでしょう。
半シュラフの選び方
素材
半シュラフはもともと登山用のため、標高の高い山の上の寒さに耐えられるよう中綿は防寒性の高い素材になっています。
中綿に使われる素材は主に、「ダウン」と「化繊」の2種類です。
ダウンは鳥の羽毛のことで、毛が絡み合わないためふんわり空気の層を作り防寒性が高いのが特徴になっています。
化繊はダウンよりも価格が安く、洗濯機で丸洗いできる商品もあります。
重量
半シュラフの一番のメリットは、軽量で持ち運びしやすいという点です。
半シュラフを購入しようとする方は、なるべく荷物を少なくしたい登山家やツーリングキャンパーが多いでしょう。
そのため、半シュラフを選ぶ際は重量が最も重要なポイントになります。
防寒性を重視すると中綿の量だけ重くなってしまうので、バランスを考慮して選んでください。
最低対応気温
登山キャンプで使用する場合は、標高が高い山の上はかなり冷え込むため万全の防寒対策が必要です。
寝るときは地面に近く体を動かさないため、実際の気温よりも寒く感じることがあります。
特に、足先は血流が届きにくく冷えやすいため、しっかり暖かい半シュラフが必要です。
どのようなシーンで使うのかに合わせて、商品の最低対応気温の確認をする必要があります。
メーカー
半シュラフは登山用のアイテムのため、主に登山アイテム専門のメーカーで取り扱いがあります。
一番入手しやすいのは直売店舗の多い老舗アウトドアメーカーの「モンベル」です。
また、国産だと安心という方には人気アウトドアメーカーの「ナンガ」がぴったりでしょう。
そのほか、アメリカで人気のメーカーの商品などもありますが、並行輸入品としてネットでしか購入できない商品も多くあります。
価格帯
半シュラフはこだわりの設計の高額な商品が多く、高いものだと8万円以上の商品もあります。
標高の高い山の上で使うことを想定して、最低対応気温がより低い商品ほど高額です。
普通のシュラフにも軽量でコンパクトな商品はたくさんあるため、コスト重視であれば普通のシュラフがおすすめです。
半シュラフおすすめ10選
メーカー・商品名 | 重量 | サイズ(長さ×幅) | 最低対応気温 |
---|---|---|---|
NANGA エレファントフットスリーピングバッグ100 | 195g | 130cm×60cm | 5℃ |
mont-bell 寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#3 | 418g | 130㎝×84cm | -1℃ |
mont-bell 寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#1 | 570g | 130㎝×84cm | -10℃ |
Hilander シュラフinダウンシュラフ | 150g | 190m×80g | 記載なし |
Kelty Rambler CloudLoft 断熱スリーピングバッグ | 900g | 180cm | 10℃ |
waku fimac 封筒型 ダウン シュラフ | 500g | 180cm×75cm | 6℃ |
Western Mountaineering エバーライト 45度 | 500g | 記載なし | -20℃ |
NANGA MINIMARHYTHM HALF レギュラ | 265g | 記載なし | 5℃ |
Isuka エア ドライト | 300g | 180cm×70cm | 10℃ |
Oxtos スウェルHB 100DX | 265g | 160㎝×49cm | 8℃ |
【NANGA】
エレファントフットスリーピングバッグ100
老舗アウトドアメーカー「さかいや」と、滋賀県米原市のダウン製品メーカー「NANGA」のコラボ商品です。
どちらも日本メーカーという安心の高品質で、200gを切る超軽量なシュラフになっています。
高品質なダウンを100%使用し、軽量ながらも防寒性が高く、撥水性や吸湿性も抜群です。
重量 | 195g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 130cm×60cm |
最低対応気温 | 5℃ |
【mont-bell】
寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#3(1121326)
モンベルの人気シリーズであるダウンハガーの半シュラフタイプの商品です。
老舗のアウトドアメーカーとして登山アイテムが豊富なメーカーには、シュラフのサイズのひとつとして「ハーフレングス」があります。
ダウンを使用した、軽量で防寒性の高い半シュラフです。
重量 | 418g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 130㎝×84cm |
最低対応気温 | -1℃ |
【mont-bell】
寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#1(1121325)
「ウンハガー800 ハーフレングス#3」の防寒性を大幅にアップした商品です。
機能性の高い800フィルパワーEXダウンを使用し、冬場の高山でもしっかり防寒できます。
上部はダウンが入っていませんが、生地は首元まで覆うことができる長さのため、温かい空気を逃がさない設計です。
重量 | 570g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 130㎝×84cm |
最低対応気温 | -10℃ |
【Hilander】
シュラフinダウンシュラフ
150gとトップクラスの軽量さを誇る半シュラフです。
夏の暑い夜はそのまま使うとちょうどよく、冬は普通のシュラフの中に入れてインナーシュラフとして使うとよいでしょう。
マフラーのように首元を覆うショルダーウォーマーと湯たんぽポケットがあり、冬に使うにも便利です。
重量 | 150g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 190m×80g |
最低対応気温 | 記載なし |
【Kelty Rambler】
CloudLoft 断熱スリーピングバッグ(35415320RRBI)
スタイリッシュなデザインの、温度をコントロールしやすい半シュラフです。
ジッパーがJ字になっており、暑いときは足元をオープンにして熱を放出してくれます。
完全に開いて2人用のブランケットとして使用することも可能です。
クッション性も高く、快適な眠り心地でキャンプを最大限楽しむことができます。
重量 | 900g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 180cm |
最低対応気温 | 10℃ |
【waku fimac】
封筒型 ダウン シュラフ
フードがない分軽量でコンパクトな短めのシュラフです。
夏のキャンプにぴったりの薄手のシュラフですが、100%ダウンを使用しているため防寒性もしっかりあります。
ただし、冬の寒さには対応していないため、寒い時期にも使用したい場合は電気毛布などを併用しましょう。
重量 | 500g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 180cm×75cn |
最低対応気温 | 6℃ |
【Western Mountaineering】
エバーライト 45度
-20℃の厳しい寒さの中でも適応する、本格的な登山キャンパーにもおすすめの半シュラフです。
ボックスステッチ縫製により、極限まで軽量にしながらも最適な厚みのダウンにより高い防寒性を実現しています。
ジッパーも冷たい空気を通さない特殊仕様になっており、高額ですが機能性も最高レベルです。
重量 | 500g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 記載なし |
最低対応気温 | -20℃ |
【NANGA】
MINIMARHYTHM HALF レギュラー(N12Z14)
超撥水加工を施したスペイン産ホワイトダックのダウンを使用し、極限まで軽量にした半シュラフです。
生地は極薄ですが強度の高いナイロン製で、テントのない屋外野営で小雨や朝露が付いても安心の防水性になっています。
登山やツーリングキャンプにぴったりの商品です。
重量 | 265g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 記載なし |
最低対応気温 | 5℃ |
【Isuka】
エア ドライト 140(AD140)
冬はインナーシュラフとして、夏は単体で快適に使える半シュラフです。
140gという超軽量で、収納時のサイズも両手の手のひらサイズとかなりコンパクトになっています。
人体工学に基づいた3D設計により、フィットしながらも窮屈さのない快適な寝心地の構造になっています。
重量 | 300g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 180cm×70cm |
最低対応気温 | 10℃ |
【oxtos】
スウェルHB 100DX
登山用品専門メーカーの「oxtos」とダウン専門の「NANGA」がコラボした半シュラフになります。
撥水加工を施したナイロン生地と、超撥水のウルトラライトダウンを使用しているため水にも強いです。
秋口の低山や夏の高山、冬のインナーシュラフとして幅広く活躍してくれます。
重量 | 265g |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 160㎝×49cm |
最低対応気温 | 8℃ |
まとめ
キャンプ好きの方の中には、登山やバイクでのツーリングなどを同時に楽しみたい方も多いでしょう。
半シュラフであれば、通常のシュラフよりも軽くてコンパクトなため持ち運びしやすく便利です。
ぜひ、半シュラフを活用して、キャンプのバリエーションを広げましょう。
半シュラフの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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