2022年JPGAツアーの「ASO飯塚チャレンジゴルフトーナメント」で、優勝を果たした池村智世プロ。
池村プロと言えば、ウッドをドライバーしか入れないセッティングが有名で、日本一直ドラを多用するプロです。
そのような池村プロを見て、直ドラを練習するゴルファーも増えたのではないでしょうか。
そこで今回は、難しいけれどできればカッコいい、直ドラしやすいドライバーを紹介します。
直ドラしやすいドライバーを使うメリット
左へのミスが極端に減る
直ドラをする場合、左へのミスが極端に減ります。
重心位置より下でインパクトすることにより、球を捕まえることが難しいのです。
そのため、左へのミスを消すことができ、左に曲げたくない場面で非常に効果的になります。
ショットの特性上、狙っても左に曲げることが非常に難しいため、ほとんどのゴルファーが当てはまる特徴です。
ランを稼ぎやすい
風が強いティーショットや打ち下ろしのティーショットでは、低いライナー性の球が有効です。
特に打ち下ろしのホールではランを稼ぎやすく、想像以上に飛距離を稼ぐこともできます。
さらに狭いホールなどでは、あえて低い球で攻めることで、OBの確率を下げつつ距離を稼ぐことができるのです。
風に影響されづらい
あえて直ドラや低いティーでティーショットを打つことで、風に負けない低い球を打てます。
低いライナー性の球は、風に影響されづらく、強いアゲンストのときなどに有効です。
風の影響を受けづらいことで、強風時にも距離感が合いやすく、横風にも流されにくいため、左右へのミスも減ります。
直ドラしやすいドライバーを使うデメリット
直ドラは非常に難しい
ドライバーは、基本的にティーアップして使うことを想定して作られているので、重心位置が他のクラブに比べて高くなっています。
直ドラをする場合、重心位置より低い位置でインパクトを迎えるため、球を浮かせること自体が難しいのです。
地面から打つことで、スイング軌道やインパクトするポイントの正確性が求められます。
直ドラは、まともに当てることすら難しい高等技術なのです。
わざわざ直ドラする必要はない
直ドラは非常に難しい高等技術です。
さらに、直ドラを使わなければいけない場面は、皆無と言っても過言ではないほど使う必要性はありません。
しかし、使えれば有利な場面も存在することは確かで、使えるようになれば武器になるでしょう。
向き不向きもあり、練習して簡単にできるものではないですが、挑戦してみるのもいいのかもしれません。
直ドラしやすいドライバーの選び方
低重心・シャローフェース
直ドラをする場合、なるべく重心位置の低いドライバーが好ましいです。
重心位置が低ければ低いほど球が上がりやすく、球を浮かすこと自体が難しい直ドラでは低重心はマストな性能になります。
現在発売されているドライバーは、シャローフェースの低重心がトレンドです。
最近のドライバーであれば、この条件をクリアしているドライバーが多く発売されています。
ソール面
直ドラをするためには、地面にソールを滑らせることが必要になってきます。
圧倒的に重心位置が高いドライバーで地面から打つには、なるべくフェースの下部で打つ必要があるのです。
地面を滑らすように打つことが好ましいため、ソール面がボコボコしているドライバーではスイングの妨げになることがあります。
なるべくソール面が平らなドライバーを使うことで、ソール面が滑りやすく、直ドラしやすくなるでしょう。
直ドラしやすいドライバーおすすめ10選
【テーラーメイド】
SIM 2 MAX(CCU31)
2021年に発売した「SIM 2」シリーズで最もクセのない仕上がりになっている、「SIM 2 MAX」を紹介します。
低・深重心のドライバーヘッドは、高弾道のストレートボールを打ちやすいです。
さらに、少しスピンが入りやすいデメリットがありますが、直ドラの際はむしろメリット。
高弾道化と適度に多めなスピン量により、直ドラをしやすいドライバーとなっています。
【テーラーメイド】
SIM GLOIRE
テーラーメイドから、池村智世プロがツアーでも使用した「SIM GLOIRE」を紹介します。
アベレージゴルファー向けに発売されている「SIM GLOIRE」。
しかし、高度な技術を要する直ドラには、ピッタリの性能となっています。
適度にスピンが入り、よく捕まることから、直ドラの際でもしっかりと球が浮いてくれるのです。
さらに、深い重心角も高弾道に一役買っており、ティーアップすればハイドローも打ちやすい設計になっています。
【タイトリスト】
TSR2
タイトリストからは、強弾道、低スピンが特徴の、2022年発売モデル「TSR2」を紹介します。
前作に比べて少し小ぶりに見えるヘッドは、ヘッドが小さいほど打ちやすい直ドラに向いていると言えるでしょう。
アベレージゴルファーには少しハードなスペックですが、ヘッドスピード40m/s以上あれば使いこなせます。
ソール面は、スッキリとシンプルなデザインになっているため、地面を滑らせた際も邪魔になることはないでしょう。
決して簡単なクラブではないですが、アベレージゴルファーでも、十分に使いこなせるタイトリストのドライバーです。
【ヨネックス】
イーゾーン GT 435
ヨネックスからは、2020年発売のヘッドが小ぶりなドライバー、「イーゾーン GT 435」を紹介します。
捕まりきらないヘッド形状となっているため、直ドラではカット軌道のコントロールショットに最適。
中低弾道設計になっているため、パワーのないゴルファーが直ドラをするのは少し厳しい印象です。
しかし、パワーヒッターであれば、球筋をコントロールして色々な球を打ち分けることができる、楽しいドライバーになります。
【ミズノ】
Mizuno Pro MODEL-E(5KJTG44251)
ミズノからは2019年発売の人気モデル、「Mizuno Pro MODEL-E」を紹介します。
シャローフェースのヘッド構造は、ボールが上がりやすく、地面からでもボールを拾いやすい形状です。
さらに、たわみ量を増幅させるテクノロジーにより、大きくたわみ高初速の出るフェースに仕上がっています。
ティーアップすれば優しく、直ドラでも打ちやすいクラブとして、多くのゴルファーが使いやすいドライバーです。
【ミズノ】
ST-G 220
ミズノから2021年発売の、可変式ウェイトが装着されたドライバーを紹介します。
1番の特徴は、7gのウェイトがトゥー側・ヒール側の2カ所に装着され、さらにそれを動かせることです。
自在にウェイト位置を変えることで、弾道の高低から左右まで、球筋を調整することができます。
うまくウェイトを調整することができれば、直ドラ特化型のドライバーを作ることも可能でしょう。
【YAMAHA】
inpres UD+2
ヤマハからは、2021年発売のドライバー、「inpres UD+2」を紹介します。
重心角を高い設定にすることにより、高いドローバイアスを実現。
ティーアップでハイドロー、直ドラでもしっかり球が上がることで、ヘッドスピードが速くないゴルファーでも使いこなせます。
なるべく簡単なドライバーで直ドラを試したいゴルファーには、最適なドライバーです。
【コブラ】
LTDx MAX
コブラからは、2022年発売の「LTDx MAX」US仕様限定色を紹介します。
非常に高い飛距離性能で、コアなファンが多いコブラのドライバー。
その中でも最も優しい設計になっており、非常に高い直進性を持っています。
さらに、ヒール側に配置されたウェイトにより、捕まりが良い設計です。
高弾道設計は直ドラとの相性が良く、球を浮かせることが難しい直ドラでも、高い打ち出し角でのショットが可能となっています。
【プロギア】
egg44
プロギアからは、44.5インチの短尺ドライバー、「egg 44」を紹介します。
44.5インチの短尺で振りやすく、直ドラには最適なドライバー。
さらに、208グラムのプロギア史上最重ヘッドにより、安定感とヘッドスピードの向上が両立されています。
低重心・深重心で高弾道化されているので、直ドラでも球が浮きやすく、460ccの大型ヘッドで最も直ドラしやすいクラブです。
【キャロウェイ】
EPIC MAX(4D251514W200)
キャロウェイからは、2021年発売の大ヒットモデル、「EPIC MAX」を紹介します。
キャロウェイ史上最も大きな慣性モーメントになっており、抜群の直進性を実現。
さらに、トゥー側の重量をカットし、ヒール寄りに重心を移動することで、ドローバイアス化に成功しています。
直進性が高く、ドローバイアスのかかったこのドライバーは、多くのアベレージゴルファーの悩みを解決してくれるでしょう。
また、捕まりが良く高い打ち出し角を確保できているため、直ドラをしても捕まった高い球を打つことも可能です。
まとめ
最近のクラブは、大型ヘッド化により直ドラをすることが難しく思われています。
しかし、低重心でシャローフェースのドライバーが流行しているため、意外と直ドラしやすいドライバーも多いです。
直ドラは難しい技術ですが、使えれば有利にゴルフを進めることもできるので、一度試してみてもいいのではないかと思います。
直ドラしやすいドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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