ドライバーはラウンドはもちろんこと、練習場でも使用頻度が高いことから、グリップの劣化は他に比べて早く到来します。
滑るようになる前に新しいグリップを使用するためにも、交換方法を理解して自分で作業することをおすすめします。
そこで今回は、ドライバー用のグリップおすすめ12選と、選び方やメリット・デメリットについてご紹介します。
さらに、ドライバーグリップの交換方法についてもご案内しますので、最後までご覧ください。
目次
- 1 ドライバーグリップを使うメリット
- 2 ドライバーグリップを使うデメリット
- 3 ドライバーグリップの選び方
- 4 ドライバーグリップの交換方法
- 5 ドライバーグリップおすすめ12選
- 5.1 【イオミック】スティッキー 2.3 スタンダード
- 5.2 【イオミック】X-グリップ タイプ-ダイヤ 2.3 (X-Grip Series)
- 5.3 【STM GOLF】STM M-series M-3
- 5.4 【カデロ】2X2 ペンタゴン
- 5.5 【ゴルフプライド】ツアーベルベット 360 (GTSS)
- 5.6 【ゴルフプライド】CP2 プロ (RE208)
- 5.7 【ゴルフプライド】CPX (19250)
- 5.8 【パーフェクトプロ】X ホールド ブラックラバー
- 5.9 【ムジーク】ドライ コンパウンドラバー レギュラリー (GP-100 90 B)
- 5.10 【ムジーク】ドライ コンパウンド ネオハイブリッドラバー
- 5.11 【ラムキン】クロスライン フルコード (101323)
- 5.12 【ラムキン】ソナー ラップ キャリブレート (718)
- 6 まとめ
ドライバーグリップを使うメリット
滑りを未然に防げる
グリップを使用していれば必ず劣化しますし、使用していなくても経年劣化で徐々に硬くなるため滑るようになっていきます。
少しずつ滑るようになっていることに気づかず、無意識で強く握るようになって、手首の動きが制限されミスショットに繋がります。
新しいグリップに交換することで、スライスを未然に防ぐことが可能です。
手のサイズにフィット
ゴルフクラブは、欧米人を基準に作られていましたが、やがて日本人の体形に合わせたモデルができてきました。
ですが、シャフトの円形サイズは世界で統一されているため、「太すぎる」とサイズに違和感がある場合もあります。
握った感触を変えることなく、新しいグリップの肉厚を変えることで、フィットすることが可能です。
重量とのマッチング
グリップが重いと、ドライバーのヘッドは軽く感じられ、グリップが軽いとヘッドの効きが良く感じられます。
標準的なグリップの重さは50g前後ですが、純正のグリップでも軽い20g台から、重たい80g台まで多様です。
仮に60gのものと重量差が生じているとなると、新たなグリップに変えたほうがストレスを感じずに扱えます。
バランス変更のチャンス
グリップを交換することで、滑ることなくスイングできる効果のほか、グリップ側を重たくできるように加工できます。
また、グリップを外すときにシャフトのエンドにウェイトを装着することで、バッド側を重くするバランス変更が可能です。
そのため、グリップ交換の機会にシャフト内部にウェイトが挿入できれば、操作性が向上する場合もあります。
飛距離性能の向上
スイングや弾道に合うグリップを装着することで、安定した飛距離や方向性が可能です。
曲がらず飛ばすことに慣れてくると、スイングが加速できるようになり、さらに精度の高い方向性と、飛距離アップが期待できます。
新しいグリップを装着するだけで、同じドライバーとは思えないほど、性能が向上し信頼のおけるクラブとなります。
ドライバーグリップを使うデメリット
微妙な違和感
新しいグリップに交換すると、同じモデルであっても感覚が変わっていることがあり、違和感に気づく場合があります。
また、使用していたグリップの太さや重さ、素材を変えたことで、スイングや弾道に影響を与える可能性があります。
新しいグリップに交換したら、自宅周辺での素振りや練習場に通って、感触に馴染むことが必要です。
バランス調整が必要
交換によって重さの違うグリップを装着すると、ヘッド側の重さの感覚が変るため、別途バランス調整が必要です。
軽いグリップに交換したときは、重量に見合うウェイトを装着することで解決します。
一方で、重いグリップの場合、総重量を軽くすることはできませんが、ヘッド側にウェイトを装着することで重さの感覚を変えることが可能です。
グリップ交換する費用
グリップを交換するには、シャフトを傷つけない専用カッター、両面テープ、溶剤をグリップとともに購入する必要があります。
さらに、溶剤の受け皿やふき取り用のウェス、バランスを調整するためのウェイトも必要で、別途購入しなければなりません。
また、自分で交換せず専門業者に外注するようであれば、交換費用が別途必要です。
グリップ交換のリスク
自分でグリップを交換するとき、グリップの表面に溶剤が触れてしまうと、その部分だけが溶けてベタ付いてしまいます。
センターポイントやロゴなどでセンターをデザインしたグリップで、センターからズレると再度グリップ交換が必要な場合もあります。
再交換は、コストとドライバーが使用できないリスクを覚悟することが必要です。
使用できない期間
ゴルフにとって欠かすことができないドライバーを改修するのであれば、プレーに支障のない期間にグリップ交換することが重要です。
作業時間は慣れれば30分もかからずに交換することはできますが、溶剤が乾燥して使用するには時間が必要です。
特に、白灯油等の遅乾性溶剤を使用した場合は、3日間以上空ける必要があります。
ドライバーグリップの選び方
グリップに使われている素材で選ぶ
グリップは、素材によって握ったときの感触が異なるため、好みに合うタイプを選ぶことが必要です。
ラバー系のグリップは、柔らかい感触とともに、握りやすさをカスタマイズできることに特徴があります。
耐久性のあるゴムのラバーは、伸縮性も備えていることから、両面テープを重ね巻きにするおとで、手のサイズに合わせることができます。
樹脂系は、製造段階で硬度を自在に設定できることから、握力に合わせた硬度を選ぶことが可能です。
重さとカラーは感覚で選ぶ
飛距離を重視するのであれば、軽めのグリップを装着すると、ヘッド側が重くなるため「ヘッドが走る」ように感じます。
操作性を重視するのであれば、重めのグリップを装着して、シャフトのしなりや調子の影響を最小限にとどめて弾道調整が可能です。
どちらも感覚的な部分があるので、選ぶときには、自分のスタイルを決めておくことが必要です。
同時にカラーも感覚的な部分の大きな選択ですが、モデルのなかから決めると迷わず選べます。
グリップの太さとバックラインの有無で選ぶ
ドライバーの方向性を重視するようであれば、グリップは太めのタイプがおすすめです。
また、バックラインの入ったグリップを選ぶと、フェースをスクエアにセットできることから、方向性が安定します。
インパクトゾーンでボールを捕まえて振り切る、操作性重視のスイングをするのであれば、細めのグリップがおすすめです。
また操作性が向上する可変スリーブタイプであれば、センターが気にならないバックラインなしを選ぶことが必要です。
メーカーで選ぶ
ドライバーのグリップを選ぶときは、国内メーカーと海外メーカーで分けてみると、選びやすい場合があります。
国内メーカーの製品は、ゴム系・樹脂系ともに、日本人の手のサイズや握力に合うタイプを揃えています。
また、消耗品であるグリップは、一定の時期に交換が必要になることから、リーズナブルな価格は大事な要素です。
海外メーカーの製品は、パワーを備えたゴルファーにとって、扱いやすいモデルが多く揃えられています。
価格帯で選ぶ
グリップは消耗品であることから、他のゴルフ用品と比べてみると、低めの価格帯で設定されています。
ラバー系のグリップは、現況の価格帯の基準となっていることもあり、全般的に低めの価格帯です。
一方で樹脂系のグリップは、ラバー系に比べるとやや高めの価格帯で設定されていることが多くなっています。
ただし、やわらかさや太さなどの感触や豊富なカラーリングなど、豊富な選択肢が用意されていることから人気となっています。
ドライバーグリップの交換方法
最初に、既存のグリップの先端からエンドまで、カッターで切り込みを入れます。
専用カッターを使用すると、シャフトに傷痕を残さず剥離が可能です。
シャフトに残っている両面テープを丁寧に取り除き、残った粘着剤を溶剤でふき取ります。
溶剤は、コンビニ等でも入手できるオイルライターの白灯油が、遅乾性なのでおすすめです。
新しい両面テープの装着は、簡単にできる縦巻きと、個性的な巻き方ができる螺旋巻きから選びます。
グリップエンドの穴にウッドティを挿して溶剤を注ぎ、そのまま両面テープの上に回し掛けます。
栓を抜いたら躊躇なく一気に挿入し、グリップエンドまで入っているか、グリップのセンターが一致しているかを確認して終了です。
ドライバーグリップおすすめ12選
メーカー名・商品名 | 素材 | カラー | バックライン | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
イオミック スティッキー 2.3 ハード | IOMAX エラストマー(樹脂) | 6色 | アリ / ナシ | 50 ±2 |
イオミック X-グリップ タイプ-ダイヤ 2.3 | IOMAX エラストマー(樹脂) | 4色 | アリ / ナシ | 50 ±2 |
STMゴルフ STM Mシリーズ M-3 | エラストマー | 3色 | アリ | 50 ±1 |
カデロ 2X2 ペンタゴン | 水添スチレン系熱可塑性樹脂 | 10色 | アリ / ナシ | A: 50 ±2U: 48 ±2 |
ゴルフプライド ツアーベルベットラバー 360 | ラバー | ブラック | ナシ | 50 |
ゴルフプライド CP2 プロ | ラバー | ブラック | ナシ | 50 / 80 / 64 / 45 |
ゴルフプライド CPX | ラバー | グレー | ナシ | 52 / 82 / 66 / 46 |
パーフェクトプロ X ホールド ブラックラバー | 振動吸収合成ゴム(ABR) | ブラック | アリ / ナシ | 49 ±2 |
ムジーク ドライ コンパウンドラバー | SMR天然ゴム | 3色 | アリ / ナシ | 50 ±2 |
ムジーク ドライ コンパウンド ネオハイブリッドラバー | 合成ゴム+コード | ブラック | アリ / ナシ | 48 ±3 |
ラムキン クロスライン フルコード | 合成ゴム+コード | ブラック | アリ | 48 ±3 |
ラムキン ソナー ラップ キャリブレート | 合成ゴム+ジェネシス | ブラック | アリ | 53 ±3 |
【イオミック】
スティッキー 2.3 スタンダード
グリップサイズは「太め」なので、しっかり握ることで密着度が感じられるスタンダードモデルです。
重量がスタンダードな50グラムであることから、バランスを合わせやすいグリップとも言えます。
ブラック・ネイビー・プラチナムグレーなどの男性色と、女性に人気のレッド・スカイブルー・ブルーから選ぶことができます。
素材 | IOMAX エラストマー(樹脂) |
---|---|
カラー | 6色 |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | 50 ±2 |
【イオミック】
X-グリップ タイプ-ダイヤ 2.3 (X-Grip Series)
太めのサイズは密着性が高く、やわらかめの握り心地に特徴がある、エラストマー樹脂製グリップです。
グリップの表面には、横方向のパターンが施されているので、天候を気にせずしっかり握ることができます。
ツアープロにも使用されている信頼性の高さと、豊富なカラーバリエーションで、幅広いゴルファー人気のモデルと言えます。
素材 | IOMAX エラストマー(樹脂) |
---|---|
カラー | 4色 |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | 50 ±2 |
【STM GOLF】
STM M-series M-3
硬度にこだわりを持つ、ツアープロのニーズに応えて、製造された樹脂製グリップです。
握ったときの密着度の高さと、粘りつくような感触によって、ティーショットでもしっかり振り切ることができます。
グリップが濡れる状況でもハンドタオルでサッと拭くだけで、簡単に汗や雨による滑りを解消し、グリップ力を戻すことができます。
素材 | エラストマー |
---|---|
カラー | 3色 |
バックライン | アリ |
重量(g) | 50 ±1 |
【カデロ】
2X2 ペンタゴン
表面に正五角形型の溝を施したことで、多方向からのスリップを防止できる樹脂製グリップです。
素材の「水添スチレン系熱可塑性樹脂(SEBS)」とは、水素を添加したエラストマーのことで、耐衝撃性改質剤としての特性があります。
クリアとカラーの2種類のエラストマー素材を圧着したことで、劣化を防ぎ汚れから守ることができます。
素材 | 水添スチレン系熱可塑性樹脂 |
---|---|
カラー | 10色 |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | A: 50 ±2U: 48 ±2 |
【ゴルフプライド】
ツアーベルベット 360 (GTSS)
名称の「360」は、センターを定めてないモデルのことで、ロフト角やライ角を調整する可変式スリーブに対応できるグリップです。
360度全方向にスリップ防止用の表面パターンを施しているため、シャフトが回転してもしっかり握ることができます。
ただし、センターが定められないことら、バックラインを装着したタイプはありません。
素材 | ラバー |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | ナシ |
重量(g) | 50 |
【ゴルフプライド】
CP2 プロ (RE208)
毎回同じように手を添えることが可能な「アライン」を採用、グリップ力とフィット感が味わえます
ラバーにコードをプラスしたハイブリッドタイプなので、天候に左右されることなくしっかり振り切ることが可能です。
加えて、サイズはスタンダード・ジャンボ・ミッド・アンダーの4種類をラインナップ、自分に合うモデルを選べます。
素材 | ラバー |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | ナシ |
重量(g) | 50 / 80 / 64 / 45 |
【ゴルフプライド】
CPX (19250)
ソフトな感触に特徴のある「キルティングパターンテクノロジー」を採用、しっかり握って振り切ることができるラバー系グリップです。
2種類のテクスチャー「ダイヤモンド」と「マイクロ」によって、雨や汗のすべりを抑えることができます。
グリップサイズは全部で4種類をラインナップ、自分に合うモデルを選ぶことができます。
素材 | ラバー |
---|---|
カラー | グレー |
バックライン | ナシ |
重量(g) | 52 / 82 / 66 / 46 |
【パーフェクトプロ】
X ホールド ブラックラバー
やわらかい感触と、しっかりとした握り心地を兼ね備えた、振動吸収合成ゴムのABRを採用したグリップです。
表面には「X」パターンを彫り込んでいることから、フルスイングでも確実にホールドできます。
カラーは、ブラックを基調にしたシンプルなタイプで、8色のカラーバリエーションから選べるエンドキャップが用意されています。
素材 | 振動吸収合成ゴム(ABR) |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | 49 ±2 |
【ムジーク】
ドライ コンパウンドラバー レギュラリー (GP-100 90 B)
反発弾性率や引裂き強度で、優れた数値をマークした素材、「SMR天然ゴム」を採用したラバー系グリップです。
ドライコンパウンドを配合したことで、速乾性・非透水性を備えている、雨や汗などの濡れに強いタイプのグリップと言えます。
さらに、表面にはダイヤ形状の溝加工、「ダイヤモンドエンボス」によって滑りを抑制できます。
素材 | SMR天然ゴム |
---|---|
カラー | 3色 |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | 50 ±2 |
【ムジーク】
ドライ コンパウンド ネオハイブリッドラバー
新たに開発されたラバー「ネオ」は、反発弾性と緩衝性に優れ、雨天で性能を発揮できるグリップです。
バックラインありの「ネオハイブリッドラバー」は、「muziik」のロゴとセンターポイントが施されています
「ネオハイブリッドラバー360」は、可変スリーブに対応できるようにバックラインなしで、ロゴもポイントをなくしています。
素材 | 合成ゴム+コード |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | アリ / ナシ |
重量(g) | 48 ±3 |
【ラムキン】
クロスライン フルコード (101323)
フルコードと言えばラムキン、プロツアーでも認められている、優れたグリップ性能に魅力のあるラバーグリップです。
コットン製のコードをクロスラインパターンで施したことで、雨でも滑らない・汗を吸い取る信頼性の高いモデルです。
また摩耗にも強いことから、ブラシで水洗いできる手軽なメンテンナンスも魅力と言えます。
素材 | 合成ゴム+コード |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | アリ |
重量(g) | 48 ±3 |
【ラムキン】
ソナー ラップ キャリブレート (718)
シャフトは先端に向けて徐々に細くなりますが、ラップタイプグリップは先端を肉厚にして左右均等の力で握ることができます。
そのラップタイプグリップに、バックライン(キャリブレート)を搭載したのが、ソナー ラップ キャリブレートです。
指の感覚でフェースをスクエアに構えられることから、正確なインパクトが期待できます。
素材 | 合成ゴム+ジェネシス |
---|---|
カラー | ブラック |
バックライン | アリ |
重量(g) | 53 ±3 |
まとめ
グリップが滑るようになったと感じた時点で、すでに交換時期は過ぎています。
使用頻度にかかわらず定期的に交換していくことで、事故のリスク軽減が可能です。
また、交換することで安心してフルスイングを楽しむことができます。
ドライバーグリップの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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