長時間急な斜面を歩く登山において、少しでも体力を削らないためにも、荷物を軽量化することが大切です。
中身を軽くすることも大切ではありますが、一番効果がある方法は荷物を入れる登山リュックの軽量化です。
そこで本記事では、軽量登山リュックのメリットとデメリット、おすすめの商品を紹介しています。
日帰り登山からトレイルランニングにも使えるような小型なモデルも集めてみたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
- 1 軽量登山リュックを使うメリット
- 2 軽量登山リュックを使うデメリット
- 3 軽量登山リュックの選び方
- 4 軽量登山リュックおすすめ10選
- 4.1 【パーゴワークス】RUSH 10(RP303)
- 4.2 【ZEROGRAM】LOST CREEK UL 20(000000000272)
- 4.3 【MILLET】ワナカ 20(MIS2348-7317-U)
- 4.4 【MACPAC】アンプウルトラ15(MM62206)
- 4.5 【SALOMON】XT 6(LC1519000001)
- 4.6 【Deuter】アセンダー 7(3100022)
- 4.7 【OSPREY】ハイクライト 18(OS571930)
- 4.8 【GREGORY】ナノ 16(43J*39001)
- 4.9 【MAMMUT】リチウム 15(2530-00301)
- 4.10 【Karrimor】cleave 30 Small(501141)
- 5 まとめ
軽量登山リュックを使うメリット
体力
軽量の登山リュックを使う最大のメリットは、体力を温存出来ることです。
長時間歩く登山では荷物が重いと、その分疲労の蓄積が大きいです。
そして、移動速度も必然的に遅くなるので、予定していた行動時間よりも遅れてしまうリスクもあります。
軽量の登山リュックを選ぶことで、体力を消耗せずに余裕を持った行動が出来ます。
負担が少ない
重い登山リュックを背負って歩くと、身体への負担が大きいです。
例えば、登りよりも下山している時の方が膝への負担が大きくなるので、荷物が重いとを痛めてしまう可能性が更に高くなります。
また、リュックが重いと重心が高くなるため、バランスを崩しやすいです。
足場が悪い所での滑落の危険や、バランスを崩して怪我をしてしまう危険があります。
荷物を増やせる
リュックを軽量化するということは、その分荷物を持っていける余裕が出来るということでもあります。
少しでも余裕ができれば、行動食や飲料も気にせずに持っていくことが出来るので、気持ちにも余裕が出来ます。
気持ちに余裕があるということは、いざ何かあった時に対処出来るということにも繋がるので大切です。
軽量登山リュックを使うデメリット
耐久性
軽量登山リュックは軽量化をするために、生地が薄いモデルが多いので、耐久性が落ちてしまいます。
そのため、藪漕ぎをする時や岩場や木々に引っかかる、狭い登山道を歩く時は注意が必要です。
予定している山の登山道の状況や、レベルを確認しておくことも大切です。
快適性
軽量登山リュックは、背面のパッドが薄かったり、フレームがないモデルが多いです。
パッドが薄いと、リュックに硬いものを入れた時に背中に当たって痛くなるので、背中側に衣類などの柔らかいものを入れる工夫が必要です。
そして、フレームがないことで背中とリュックの間に隙間が出来ないので、通気性が悪くなり、蒸れやすくなります。
収納スペースが減る
軽量登山リュックは、軽量化のためにポケットなどの収納スペースが少ないモデルが多いです。
そのため、荷物を小分けに整理してしまうためには、ポーチなどを用意する必要があります。
また、暑くなって脱いだウェアの収納などに困ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
軽量登山リュックの選び方
機能で選ぶ
軽量登山リュックは、軽量化のために機能を省いているモデルが多いです。
その中でも、自分が必要な機能が備わっているモデルを見極めて選びましょう。
実際使用した時に、必要な位置にポケットがあるか、トレッキングポールなどを外付けしやすいかなどをイメージして選ぶことが大切です。
背負い心地で選ぶ
背負い心地を重視したいのであれば、ショルダーベルドやヒップベルトがしっかりしているかを確認しましょう。
そして背負った時に、背中にリュックの背面がしっかりとフィットするかも大切です。
リュックが軽くても背負った時のフィット感が悪ければ、荷物が揺れてしまって余計に疲れてしまいます。
耐久性で選ぶ
軽量の登山リュックを探しているのであれば、重視すべきポイントです。
重量が軽くても、単純に生地を薄くしているモデルと、薄くて耐久性に優れた生地を使用しているモデルとでは全く違います。
価格は高くなりますが、その分長く使えるので、耐久性に優れた生地を使用したモデルの方がコスパが高いです。
メーカー
軽量登山リュックを選ぶ際に注目したいのは、メーカーです。
トレイルランニング向けのモデルや、軽量で機能性に優れたモデルを扱っている有名どころはパーゴワークスやSALOMONが挙げられます。
また、GREGORYやOSPREYのモデルは軽量で比較的安価です。
そして、デザインはタウンユースでも使えるくらいシンプルなので、初心者の方にもおすすめです。
価格
安価なモデル・メーカーであれば1万円前後でも購入可能で、高価なモデル・メーカーになってくると2万円~3万円と幅広い価格帯から選べます。
もちろん、価格が高ければ高いほど良いわけではなく、耐久性や機能性など、自身の登山に必要な要素を考えて選ぶことをおすすめします。
軽量登山リュックおすすめ10選
メーカー・製品名 | 容量 | 重さ |
---|---|---|
パーゴワークス RUSH 10 | 9.5L | 330g |
ZEROGRAM LOST CREEK UL 20 | 25L | 460g |
MILLET ワナカ 20 | 20L | 720g |
MACPAC アンプウルトラ15 | 16L | 465g |
SALOMON XT 6 | 6L | 310g |
Deuter アセンダー 7 | 7L | 315g |
OSPREY ハイクライト 18 | 18L | 680g |
GREGORY ナノ 16 | 16L | 323g |
MAMMUT リチウム 15 | 15L | 720g |
Karrimor cleave 30 Small | 30L | 900g |
【パーゴワークス】
RUSH 10(RP303)
日本のアウトドアメーカーであるパーゴワークスの製品で、ランニングから登山まで幅広く使うことを考えられたモデルです。
RUSHシリーズのコンセプトである「誰もが使いやすいシンプルな設計」という通り、ビギナーでも使いやすく作られています。
ショルダーハーネスをはじめ、各部に飲料や小物を収納できるポケットが備え付けられていて、行動中もアクセスできる工夫がされています。
容量 | 9.5L |
---|---|
重量 | 330g |
【ZEROGRAM】
LOST CREEK UL 20(000000000272)
日帰り登山からULテント泊までを想定して制作された、軽量で丈夫なラフに扱えるモデルです。
軽量で防水・耐久性を併せ持つ、X-PAC LITE SKINという素材と再生ナイロン素材が使用されています。
ロールトップ型ですが、両サイドに上から下まで大きく開閉できる防水ジッパーがあるので、荷物の出し入れが楽です。
容量 | 25L |
---|---|
重量 | 460g |
【MILLET】
ワナカ 20(MIS2348-7317-U)
トレイルランニングから山小屋泊まで楽しめる、ミニマルで機動性の高いモデルです。
軽量で耐久性が高い、100デニールのダイアモンドロビックナイロンを使用しています。
大きく開くフロントジッパーやサイドのポケット、ドローコードなどでパッキング性能が高いです。
背面は背負い心地の良さに加えて、高い通気性を実現しています。
容量 | 20L |
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重量 | 720g |
【MACPAC】
アンプウルトラ15(MM62206)
アルパインチームとマルチスポーツチャンピオンが共同開発したモデルです。
メイン生地は100デニールのリップストップナイロンを使用していて、シンプルな1気室構造です。
ですが、フロントからサイドに備え付けられたメッシュポケットや、ショルダーハーネスの大容量ポケットで収納性は優れています。
背面にポリエステルエアメッシュを採用しているため、高い通気性を実現しています。
容量 | 16L |
---|---|
重量 | 465g |
【SALOMON】
XT 6(LC1519000001)
登山だけでなく、サイクリングからタウンユースまで使えるモデルです。
伸縮性のある生地と、体型に合わせて調節可能なハーネスで、抜群のフィット感を実現しています。
背面はメッシュ構造になっているので、通気性が高いです。
小容量ですが、ショルダーハーネスにポケット、背面にドローコードが備え付けられているので、必要十分な収納スペースがあります。
容量 | 6L |
---|---|
重量 | 310g |
【Deuter】
アセンダー 7(3100022)
アイテムの収納力と、背負った時のフィット感を重視して製作されたモデルです。
メイン気室の中には、小物用のファスナーとストレッチポケットが備え付けられているので、細かく分けて収納が可能となっています。
背面には、軽量素材で作られた空気孔がある3Dフォームパッドが入っているので、通気性と快適性が向上しています。
容量 | 7L |
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重量 | 315g |
【OSPREY】
ハイクライト 18(OS571930)
タウンユースから登山まで使える、シンプルなモデルです。
身体とリュックの間にメッシュパネルが備え付けられているので、抜群の通気性を実現しています。
両サイドのポケットや、標準装備のレインカバーなど、機能面も充実です。
そして、全ての生地に「ブルーサイン®認証リサイクル100D高強度ナイロン」が使われているので、丈夫で環境に配慮した製品となっています。
容量 | 18L |
---|---|
重量 | 680g |
【GREGORY】
ナノ 16(43J*39001)
軽量で薄型なハイキングから小旅行まで楽しめるモデルです。
可愛らしい小型なフォルムですが、両サイドのメッシュポケットや取り外し可能なヒップベルトなど、機能性も十分あります。
大きめの雨蓋付きなので少しの雨であれば、安心して使うことが出来ます。
シンプルな見た目なので、街中でも気軽に使えるリュックです。
容量 | 16L |
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重量 | 323g |
【MAMMUT】
リチウム 15(2530-00301)
高い機能性で定評のあるバックパックシリーズの最小モデルです。
環境に配慮したPFCフリーの素材に耐久・撥水加工を施しています。
背面には立体成形の3DEVAフォームを採用しているので、通気性が良いです。
取り外し可能なパッド入りヒップベルトや、アクセスしやすいサイドポケットが備え付けられています。
容量 | 15L |
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重量 | 720g |
【Karrimor】
cleave 30 Small(501141)
行動中の操作性と荷物の出し入れを重視した、女性や小柄な男性向けの背面長が短いモデルです。
耐久性の高いX-GRID R/S生地を使用しているので、岩場などでも積極的に使用が出来ます。
前面の大型メッシュポケットや、ショルダーハーネスとサイドのポケット、ポールキャリアなど各部に収納スペースがあって便利です。
容量 | 30L |
---|---|
重量 | 900g |
まとめ
軽量登山リュックは、走ったり、長距離の行程をする人から、体力に自信がない初心者の人まで幅広い層に必要です。
耐久性や通気性など、モデルによっては軽さと引き換えのものもありますが、しっかりと見極めて選べば、最高の相棒になってくれます。
少しでも荷物を軽量化して、快適な登山をしたい人は是非参考にしてみて下さい。
軽量登山リュックの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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