冬キャンプの醍醐味、雪中キャンプやおこもりキャンプに必需品のストーブには、テント内を素早くポカポカにする反射式のストーブがおすすめです。
反射式といえば電源が要らない石油ストーブがお馴染みですが、最近では手軽に携帯できる超コンパクトなガスストーブも存在します。
今回は、キャンプで反射式ストーブを使うときのメリットやデメリットを、使用する上での注意点と共にご紹介します。
目次
- 1 反射式キャンプストーブとは
- 2 反射式キャンプストーブを使うメリット
- 3 反射式キャンプストーブを使うデメリット
- 4 反射式キャンプストーブの選び方
- 5 反射式キャンプストーブおすすめ10選
- 5.1 【CORONA】石油ストーブ ワンタッチ給油(SX-E3521WY)
- 5.2 【CORONA】石油ストーブ(RX-22YA HD)
- 5.3 【トヨトミ】反射型ストーブ(RS-W290)
- 5.4 【トヨトミ】石油ストーブ キャリングハンドル付き(RS-H29M W)
- 5.5 【アラジン】 石油ストーブ(AKP-U289-K)
- 5.6 【アラジン】石油ストーブ(CAP-U289-G)
- 5.7 【イワタニ】カセットガスストーブ デカ暖 (CB-CGS-HPR)
- 5.8 【SENGOKU ALADDIN】シルバークイーン(SAG-SQ01A K)
- 5.9 【Favorite box】KOVEA CUBIC(KGH-2010)
- 5.10 【Generic】 THE FRIST PENGUIN
- 6 まとめ
反射式キャンプストーブとは
ストーブには大きく分けて反射式と対流式があり、反射式とは熱源の背面に反射板を設置することで、ストーブの前面を反射熱で暖める構造のストーブです。
石油ヒーターのように前面に熱を送るため、設置場所は部屋の隅などに置くことになり、四角い箱型の形状が一般的です。
一方対流式は円柱形のタイプで部屋の真ん中に設置し、360度満遍なく暖めてくれます。
反射式はストーブに近づくほど暖かく、即効性もあるため、冷え切った身体を早く暖めてくれ、天板で煮炊き可能なので災害時にも最適。
使用時の注意事項さえ守れば、冬キャンプの熱源としては非常に優秀で、安全に使用できるのも特徴です。
反射式キャンプストーブを使うメリット
気軽に暖かく快適に過ごせる
反射式のストーブは効率良く部屋やテント内を暖めてくれるので、とても快適にキャンプを楽しむことができます。
点火と消化も容易にできるので、必要ないときはすぐに消して、キャンプサイトを離れることができる気軽さも大きなメリット。
反射式キャンプストーブがあれば、早朝の冷え込みにもすぐに対応できて非常に重宝します。
煮炊きで冬のおこもりキャンプを楽しめる
ガスストーブは例外もありますが、石油ストーブなら天板で湯沸かしや煮炊きができるのも嬉しいポイントです。
加熱された水蒸気で、テント内の体感温度も上がるので更に暖かさがアップし、おこもり雪中キャンプでは最高に癒されます。
注意点としては、快適すぎてそのまま眠ってしまうことがあるので、換気をしっかりして一酸化炭素中毒には充分注意してください。
テント内を広く使える
対流式のストーブだと真ん中にストーブが場所を陣取ってしまうため、どうしてもテント内が狭くなりがちです。
その点、反射式ストーブはテントの隅に配置でき、自由に移動も可能なため、テント内に充分なくつろぎスペースを確保することができます。
暖をとる方法の中では比較的安全
冬キャンプでの暖房対策はいくつか選択肢がありますが、その中でも比較的安全で、気軽に使用できるのも大切なメリットでしょう。
薪ストーブは購入も使用もとてもハードルが高く、安全に使う為には石油ストーブやガスストーブの何倍も注意が必要です。
また、北欧のテントには焚き火使用可能なものもありますが、日本ではあまり現実的ではなく、更に危険を伴います。
最も手軽で誰でも導入しやすい、反射式ストーブが最もおすすめです。
反射式キャンプストーブを使うデメリット
一酸化炭素中毒に注意
キャンプで暖房器具を使用する場合は換気をこまめにし、一酸化炭素中毒に注意しましょう。
必ず一酸化炭素中毒チェッカーを用意し、更にスマホのアラームで定期的に換気のお知らせが鳴るよう、設定しておくと安心です。
特に快適性の高い反射式ストーブは、つい飲みすぎたりウトウトして、知らずに一酸化炭素中毒になってしまうことがあります。
冬キャンプはいくら快適に過ごせても、常に危険と隣り合わせということを忘れず、安全に楽しみましょう。
石油の運搬に注意
ガスストーブの場合はそれほど注意する必要はありませんが、石油ストーブの場合は必ずタンクを空にし、石油は携行缶などに入れて別にして運びましょう。
ビニール袋に入れれば大丈夫などど横着しては絶対にいけません。
車内に石油が漏れたら非常に危険ですし、掃除も大変で匂いも取れません。
この手間はデメリットとは言えますが、楽しく暖かいキャンプのため、省いてはいけない大切な作業です。
使用テントが限られる
重量と大きさがある反射式ストーブを使用するには、テントもそれなりに大きなものでなくてはならず、サイズや素材が限られるというデメリットがあります。
一般的なポリエステルの素材は熱に弱いので、コットンやTC素材が最もおすすめです。
大きさはソロキャンプでも大きめのワンポールテントや、ファミリー用のシェルタータイプが安心して使用できます。
ストーブから離れるほど寒い
対流式はほんのりとテント内全体を暖めてくれますが、反射式はどうしてもストーブに近づくほど暖かく、離れるほど寒くなる構造です。
何人かで使用する場合、全員がストーブの前から離れないという現象が起きがちです。
そんな時は天板に置くだけで熱を対流させる、ストーブファンという便利な物があります。
安価な製品も多いので、ストーブを購入する際に一緒に購入しても良いでしょう。
反射式キャンプストーブの選び方
大きさで選ぶ
反射式ストーブは、石油にしろガスにしろ、様々な大きさの製品が展開されています。
大きいほど高火力かというとそうでもなく、コンパクトなのに大きなものと変わらない火力のストーブも存在します。
そういうとコンパクトなものが良さそうですが、大型のストーブは天板が広く、煮炊きができるスペースが充分にあるというのがメリットです。
例えば、ストーブファンを置きつつ煮炊きもできたり、湯沸かしと炙りものが同時にできたりと、ストーブ以外の熱源が不要なほど重宝します。
1〜2人用の小さなワンポールテントやドーム型のテントなら、ガス缶を使用する超小型の反射式ストーブが便利です。
換気をしながら前室のみでの使用に限られますが、小さなテント内は短時間ですぐに暖まり、朝方の冷え込みもあっという間に解消されます。
安全装置搭載など機能で選ぶ
製品によっては安全装置が充実していたり、自動消化タイマーがついていたりと、キャンプ用のストーブを選ぶ上で最も重要な要素になります。
特に日本のブランドは各社独自の便利な機能を搭載しており、安心して使用できるよう工夫が施されています。
不測の事態を避けるためにも機能面はしっかりチェックし、ご自身にピッタリのストーブを見つけてみてください。
使用燃料で選ぶ
反射式キャンプストーブの主な燃料は、石油かガス缶かのどちらかに分けられるでしょう。
石油ストーブは大きなテントでゆったり快適に過ごせ、おこもりキャンプもできますが車載時には手間がかかり場所をとります。
ガスストーブは気軽に持ち運べ、とても使いやすいですが大きなテントでは火力が弱く、一缶で2時間ほどの使用なので交換の手間と燃料のコスパがかかります。
どちらを選ぶかは好みやスタイルになりますが、石油ストーブはファミリーキャンプやデュオキャンプ、ソロでも大型テントでくつろぐ方におすすめ。
焚き火メインのソロキャンプの方は、最終的にガスストーブを選ぶ傾向があるようです。
反射式キャンプストーブおすすめ10選
【CORONA】
石油ストーブ ワンタッチ給油(SX-E3521WY)
日本産で信頼度の高いCORONAの大型ストーブで、真冬に大きなワンポールテントに最適なサイズです。
石油タンクの容量は5Lで、約15時間燃焼可能なので、1〜2泊のキャンプにも安心して使用できます。
ファミリーキャンプやグループキャンプにおすすめの製品です。
【CORONA】
石油ストーブ(RX-22YA HD)
車に積むのに場所を取らない小型のストーブで、ソロや2人で使用するのにぴったりです。
石油の容量は3.7Lで、燃焼継続時間は約17時間と、燃費が非常に良く2泊のキャンプでも充分に使えます。
着火に電池がいらないので、停電や災害などでも重宝することは間違いないでしょう。
【トヨトミ】
反射型ストーブ(RS-W290)
トヨトミ独自の多面反射板を採用し、テント内をムラなく暖めてくれる寒がりには嬉しいストーブです。
従来の点火ボタンがなく、ダイヤルをまわすだけで着火できるので、早く暖をとりたい冬キャンプにはぴったり。
容量も4Lと充分あり、ゆったりと暖かい快適なキャンプを楽しめます。
石油タンクの油漏れ機能も付き、キャンプの使用に非常におすすめの製品です。
【トヨトミ】
石油ストーブ キャリングハンドル付き(RS-H29M W)
コンパクトながら高火力の、スッキリしたデザインのストーブです。
風の流れから炎を守り燃焼を安定させ、耐震自動消化装置がついているので安心。
未燃ガスを燃やし切るので、消火した後の独特の石油の匂いも抑えてくれます。
キャリングハンドル付きで持ち運びにも便利で、おしゃれなデザインは女性のキャンパーにもおすすめです。
【アラジン】
石油ストーブ(AKP-U289-K)
デザイン性が抜群に良いアラジンの石油ストーブで、コンパクトですがタンク容量が4Lと、一泊のキャンプでは安心して使えます。
自動消化タイマーが付いていて、3、5、8時間に設定できる機能は冬キャンプの夜には最も嬉しい機能です。
デザイン性、機能性ともに、キャンプシーンに寄り添ったブランドだけあり人気が高いので、見つけたら即買いすることをおすすめします。
【アラジン】
石油ストーブ(CAP-U289-G)
キャンプサイトに良く映える、アラジンの特徴ともいえるおしゃれなグリーンが人気のストーブ。
こちらも自動消化タイマーと安全装置が搭載されているので、家でもキャンプでも安心して使用できます。
TC素材やコットンテントにとてもマッチして、非常に可愛らしいので女性キャンパーに特におすすめの製品です。
【イワタニ】
カセットガスストーブ デカ暖 (CB-CGS-HPR)
こちらは、まさにキャンプの為に存在するといっても過言ではない、ガス缶を使用するカセットガスストーブです。
アウトドア用の小型ガスストーブで反射式は珍しく、イワタニ独自の仕組みで暖かさは小型石油ストーブと同等。
4つの安全装置を搭載し、なかでも室内酸素濃度が低くなった時に、自動的に消化してくれるのはかなり嬉しい機能です。
【SENGOKU ALADDIN】
シルバークイーン(SAG-SQ01A K)
1970年代に販売していた、反射式石油ストーブをガスストーブとして復刻させた非常におしゃれなストーブです。
ソロキャンプ用の小さめなワンポールテントや、足元を暖めたり、庭やベランダに持ち出すのにぴったりで、非常にコンパクトな設計で持ち運びに便利。
アウトドアの使用も推奨してるので、耐久性に優れているのも嬉しいポイントです。
【Favorite box】
KOVEA CUBIC(KGH-2010)
おしゃれキャンパーに大人気のKOVEAから、超小型反射式ガスストーブです。
シンプルで非常におしゃれなデザインで、重量は1kg強というミニマルなキャンプスタイルにぴったりの製品。
釣りなどには定番の超小型ガスストーブですが、反射式は珍しく、ソロキャンプなら充分な暖かさと快適さを得られます。
【Generic】
THE FRIST PENGUIN
こちらはKOVEAよりも更にひとまわり小型のストーブで、手の平に乗せれるほどのコンパクトさです。
燃費が良く穏やかな暖かさで場所も取らないので、ドームテント使用のソロキャンプでも、前室で充分に換気をすれば安心して使えます。
徒歩キャンプでも持ち運びができる、可愛らしい反射式ストーブです。
まとめ
とても快適で癒し効果抜群の反射式ストーブ、石油ストーブの他にガス缶を使用する便利なタイプもあり、今後ますます選択肢が広がるでしょう。
使い方には充分注意が必要ですが、是非こちらの記事を参考に、楽しい冬キャンプを楽しんでくださいね。
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