バックカントリーにおいて、必ず持っていかなくてはならないアバランチギアの一つがショベルです。
何が起こるかわからない雪山で自分やパートナーの身を守る大切なギアだけに、安心で機能性の良い一本を選びたいところです。
シャベル一つとっても大きさの違いや収納形態の違い、はたまた緊急時用のソリになるものなど多種多様なシャベルが発売されています。
初心者には難しい選ぶポイントやメリットを解説しつつ、おすすめショベルをご紹介します。
目次
- 1 バックカントリー向けショベルを使うメリット
- 2 バックカントリー向けショベルを使うデメリット
- 3 バックカントリー向けショベルの選び方
- 4 バックカントリー向けショベルおすすめ10選
- 4.1 【Black Diamond】トランスファーショベル (BD42503)
- 4.2 【Black Diamond】エバックショベル(BD42507)
- 4.3 【Black Diamond】ディプロイショベル (BD42505)
- 4.4 【BCA】ドーザー 1T(23F6000)
- 4.5 【MSR】OPERATOR D(40157)
- 4.6 【MAMMUT】ALUGATOR LIGHT (2620-00231)
- 4.7 【PIEPS】ショベル C660 (PP40055)
- 4.8 【G3】AVI TECH (8242)
- 4.9 【mont-bell】アルパインスノーショベル (1124576)
- 4.10 【アルバ】PLUME TS
バックカントリー向けショベルを使うメリット
冒頭でもお話した通り、ショベルはバックカントリーを行うにおいて必要不可欠なギアです。
雪山で最も恐ろしい雪崩に襲われてしまった際、救助に要する時間が生存率を左右します。
すなわち、シャベルの性能で変わると言っても過言ではなく、一分一秒を争う場面だからこそ使いやすい物を選びましょう。
他にも身動きが取れなくなってしまった場合に雪洞を掘って体を休めたり、テント場の整地などでも使用します。
シャベルは誰かが持っているから自分は必要ないという考えは無く、誰が雪崩に合うかわからないので、必ず一人一つ携帯しましょう。
バックカントリー向けショベルを使うデメリット
バックカントリーの必須アイテムであるショベルに唯一デメリットをあげるとすれば、重量と積載幅でしょう。
ザックに入れて登行する際に重量が軽くなる程疲労感は軽減し、滑走時のストレスも無くなります。
ショベルを収納できる最小限の幅のザックがどうしても必要となり、ザックを小さく軽くするのにも限度があります。
ですが、最近のショベルはアルミニム素材の使用による軽量化や、折り畳みが出来る仕様のものがほとんどで、携帯しやすくなりました。
年々改良されていき、デメリットらしいデメリットが無くなりつつあります。
バックカントリー向けショベルの選び方
重量
バックカントリーにおいて、装備重量は快適に登行するのに非常に重要な項目です。
ショベルは700g前後のモデルが多く、軽い物では400gのモデルもあります。
軽いモデルを選べば装備重量を300gも軽減することが出来、数値よりも体幹で実感できる大きな違いとなります。
必ずしも軽い物が良いというわけではなく、変形機能を重視したいなど決める要因はいくつもあり、重量はその一つです。
形状
ブレードと呼ばれるスコップ部分の形状の違いで使用感に大きな違いが生まれます。
まずブレード先端部分、先尖りのタイプは雪を掘る際に刺さりやすく、フラットのタイプは整地を得意とします。
シャフトに近い根元部分は雪を掘る際に足で踏み込んで差すので、ラウンド形状よりフラット形状の方が使いやすいです。
以上の事から、まず初めの一本をお探しの方は四角い形状のスコップが汎用性が高くおすすめです。
シャフト長
持ち手となるシャフト部分の長さによって使用感が異なります。
長ければてこの原理を利用して軽い力で雪を掘り出す事ができますが、収納が不便でザック内部に収まらないケースもあります。
逆に、短いタイプは取り回しが良く雪洞制作時に使いやすいうえに、コンパクトで収納しやすいのが特徴です。
滑走の事なども考えるとシャフトが短いタイプをおすすめしますが、グループに一人長いタイプを持っている人がいる事が好ましいです。
機能
最新のショベルには変身機能が備わったモデルが発売されており、通常のショベルから様々な形に変形します。
利便性が高く人気なのが、雪をかき出す事に特化したホーモードです。
クワの様な形状となる事で、雪洞作りや整地が楽になります。
他にも持ち手部分がピッケルになる物や、緊急用のそりに変身するものなど様々な機能が備わっています。
素材
ショベルにはアルミニウム製とプラスチック製の二種類がありますが、必ずアルミニウム製の物を選びましょう。
プラスチック製のショベルは軽いといったメリットがありますが、十分な強度を持っておらず緊急時に破損してしまう可能性があります。
アルミニウム製のショベルは、メンテナンスを怠らなければ破損の心配はありません。
メーカー
緊急時に使用するギアだからこそ、安心できるメーカーのショベルを選びましょう。
日本で人気の高いMSRやBCA、ブラックダイヤモンドはプロガイドも愛用している信頼性の高いメーカーです。
他にも、モンベルや「マムートの様な大手アウトドアメーカーからも発売されており、生産数の多さからコスパに優れています。
価格
上記で紹介したメーカー品になると1~2万円が相場になります。
故障が少ないギアとなり、正しい保管やメンテナンスを間違わなければ長期間使用できるので、コスパは良いと言えるでしょう。
安価な物になると5千円以下で購入できるショベルもありますが、緊急時に使用するものなので、安くても実績のある物を選びましょう。
バックカントリー向けショベルおすすめ10選
【Black Diamond】
トランスファーショベル (BD42503)
シンプルイズベストとはまさにこのこと、あらゆる状況に対応可能な汎用性の高さが人気の定番ショベルです。
取り外し可能な2段階収縮シャフトを採用しており、持ち運びのコンパクトさに加え、握りやすいグリップが力を逃がしません。
変身機能はありませんが、使いやすさにこだわって設計されたショベルになります。
全長 | 79cm (収納時:61cm) |
重量 | 692g |
素材 | アルミニウム |
【Black Diamond】
エバックショベル(BD42507)
雪の掻き出しに特化した、ホーモードに変身が可能なハイエンドモデルです。
グリップ部分にD型を採用しており、握った際に高いホールド感が得られるため、扱いやすさに定評のあるグリップです。
価格の高い部類に当たるショベルですが、その分確かな性能と耐久性を持ったプロガイドも推奨するショベルとなります。
全長 | 91cm (収納時:68cm) |
重量 | 807g |
素材 | アルミニウム |
【Black Diamond】
ディプロイショベル (BD42505)
ブレード内にシャフトを収納できる構造となり、瞬時に伸ばして使用が出来るので一分一秒を争う場面で強い味方となるショベルです。
収納時のサイズが43cmとコンパクトさでもトップレベルの商品になるので、小さめのザックにも収納する事ができます。
全長が短いので使い勝手にやや不便さを感じるかもしれませんが、コンパクトさを重視したい方におすすめです。
全長 | 63cm (収納時:43cm) |
重量 | 565g |
素材 | アルミニウム |
【BCA】
ドーザー 1T(23F6000)
軽量性に特化し、世界中で愛用者が多いバックカントリーショベルの定番モデルです。
ブレード面が楕円形で凹凸のある形状になっており、つかんだ雪を離しずらく効率的に作業を行えるよう設計されています。
ハンドル内部が中抜きされており、軽量性に優れているので装備重量を軽くしたい方にもおすすめです。
全長 | 76cm (収納時:57cm) |
重量 | 545g |
素材 | アルミニウム |
【MSR】
OPERATOR D(40157)
プロガイドやレスキューも使用する、使いやすさにこだわったショベルです。
ブレード部分には耐久性に優れた6061-T6アルミが使用されたうえ、アルミの弱点を改善する表面処理(アルマイト加工)が施されています。
先端部分がギザギザになっているので、硬い氷でも砕きながら掘り進められるタフなショベルです。
全長 | 88cm (収納時:65.5cm) |
重量 | 710g |
素材 | アルミニウム |
【MAMMUT】
ALUGATOR LIGHT (2620-00231)
ブレード面が肉抜きされて大きな軽量化に成功した、マムートの最軽量モデルになります。
肉抜きによる使用感への影響はなく、強度を上げるための加工が施されていますので、綺麗に雪面を切り取る事ができます。
取り外し可能なシャフトを採用しているので収納時のサイズが非常に小さく、バックカントリーに最適な仕様となっております。
全長 | 75cm (収納時:54cm) |
重量 | 475g |
素材 | アルミニウム |
【PIEPS】
ショベル C660 (PP40055)
他にはないユニークで可愛らしいデザインでですが、確かな性能を持ち合わせた実力者です。
ホーモードに変身可能なうえ、救助そりとしても使用する事が出来、シャフトとブレードの接続が容易なロックシステムも付いた多機能なショベルです。
ブレード部分にコーティングが施されており、非常に鋭利になっているので、硬い雪面でも楽に掘り進むことが出来ます。
全長 | 88cm |
重量 | 660g |
素材 | アルミニウム |
【G3】
AVI TECH (8242)
シンプルな形状で癖が無く、万人に使いやすいスタンダードなショベルです。
持ち手部分がDグリップとなるので作業効率が上がる反面、収納時のサイズがTグリップと比べ大きくなってしまうデメリットがあります。
ブレード部分に使用されている素材や加工は他のハイエンドモデルと同等の処理がされており、クオリティも折り紙付きです。
全長 | 86cm (収納時:66cm) |
重量 | 770g |
素材 | アルミニウム |
【mont-bell】
アルパインスノーショベル (1124576)
シャフトの長さが2段階調整出来、長いと不便な雪洞作り時には短くして対応が可能なモンベルのショベルです。
大手メーカーだからこそ可能なコスパの良さを実現させており、十分な機能性を持っているにも関わらず低価格を実現させています。
D型グリップは日本人が握りやすいように設計されていたりと、細かい部分にまで配慮が詰まったデザインです。
全長 | 83-67cm(2段階) (収納時:49cm) |
重量 | 790g |
素材 | アルミニウム |
【アルバ】
PLUME TS
超軽量かつ高い耐久性を実現させたブレードを搭載したショベルになります。
ブレード部分がコンパクトに作られているので、一度に掘れる雪の量は少ないですが、力の弱い女性にはおすすめです。
軽いショベルにありがちな軽くするためにシャフトの長さを短くしたものではなく、最大長が76cmあるので使いやすさも抜群です。
全長 | 76-62cm(2段階) (収納時:45cm) |
重量 | 490g |
素材 | アルミニウム |
バックカントリー向けショベルの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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