感染症による接触制限や、健康への意識が高まるにつれて、自転車通勤が注目されています。
自転車通勤といえばまずママチャリをイメージされる方もいると思いますが、車体の軽いロードバイクも快適な通勤におすすめです。
この記事では、通勤用の自転車としてロードバイクを検討中の方に向けて、通勤でロードバイクを使うメリットやデメリット、選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、通勤用として最強に快適なモデルおすすめ10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
通勤用ロードバイクを使うメリット
健康に良い
有酸素運動であるロードバイクは、筋力や持久力を鍛える適度な運動になるため、通勤と運動の一石二鳥になります。
出勤時には朝の太陽光を浴び、帰宅時にも程よい運動になるため生活リズムの向上に役立ち、夜もぐっすりと眠れるようになります。
年齢を重ねて体重や健康状態が気になり始めた方には、特にロードバイク通勤がおすすめです。
人混みにあわずに通勤できる
都市部の通勤時間帯の電車内は、身動きが取れなくなるほど人が多くウンザリしている方も少なくないでしょう。
電車通勤に疲れたという方は、ロードバイク通勤を始めることで人混みから解放されます。
ロードバイク通勤は電車のような遅延がなく、比較的時間が読みやすいというメリットもあります。
交通費の節約にもなる
ロードバイクは本体の価格は少々高いものの、ランニングコストがあまりかからない点がメリットです。
自動車やバイクで通勤しているという方は、ロードバイク通勤にすることでガソリン代や駐車場代といった諸費用が節約できます。
現在の通勤方法でかかっているコストを計算し、ロードバイク通勤に切り替えた場合のコストと比べてみることをおすすめします。
環境にやさしい
最近では地球温暖化対策として、政府や企業、消費者が取り組むSDGsなどが注目されています。
ロードバイクは、自動車やバイク、公共交通機関で排出される二酸化炭素などがなく、とても環境にやさしい乗り物です。
身近な環境保護対策の一つとして、ロードバイク通勤を始めてみてはいかがでしょうか。
休日にも便利
ロードバイクは通勤だけでなく、休日の街乗りやサイクリングなども楽しめます。
ママチャリは長距離の走行に向いていないため、ロングライドできるのはロードバイクならではのメリットでしょう。
通勤用で購入したロードバイクで、普段なかなか行かないような場所へ足を伸ばしてみるのもおすすめです。
通勤用ロードバイクを使うデメリット
天候に左右される
ロードバイクに乗る上で最もネックになるのが、天候に左右される点でしょう。
晴れているときに乗るロードバイクの気持ちよさは格別ですが、雨の時は自身が濡れるだけでなく、ライド後のロードバイクのメンテナンスも大変です。
また、冬の寒さも厳しく雪が降ったり路面が凍結するような時には、細いタイヤのロードバイクは大変危険なため乗車は控えましょう。
パンクなどのトラブルが発生しやすい
ロードバイクは、ママチャリと比べるとパンクやチェーン落ちといったトラブルが発生しやすい点がデメリットの一つです。
パンク修理やチェーンのかけ直し自体は慣れれば決して難しくはありませんが、時間が限られている通勤中のトラブルは遅刻にも繋がりかねません。
ロードバイクで通勤する際には、時間に余裕を持って家を出ましょう。
保管場所に困ることがある
ロードバイクには通常、スタンドがついていないため、駐輪する際には安定したところへ立てかける必要があります。
また、高価で重量が軽いロードバイクは泥棒からも狙われやすいため、ママチャリと同じ感覚で駐輪しておくことは危険です。
ロードバイクで通勤するのであれば、勤務先の敷地内など、盗難されにくい場所が確保できるかどうかをあらかじめ確認しましょう。
持てる荷物に制限がある
ロードバイクの多くは、前方にママチャリのようなカゴがついていません。
そのため、通勤で運ぶ荷物はリュックやメッセンジャーバッグなどで身につける必要があります。
できるだけ荷物を身につけたくないという方は、ロードバイクに取り付けるフレームバッグやフロントバッグを活用するとよいでしょう。
体調不良時には注意
安全にロードバイクに乗るには、自身の体調が万全であることが第一です。
ロードバイクの交通事故は命にも関わりかねないので、体調不良の時には自動車や電車の通勤に切り替える判断も大切です。
健康のために始めたロードバイク通勤でかえって怪我などをしないよう、体調管理をしっかり整えた上でロードバイク通勤をしましょう。
通勤用ロードバイクの選び方
太めのタイヤがおすすめ
ロードバイクのタイヤはママチャリと比べて細く、道路の段差や溝でパンクしやすい傾向にあります。
通勤中のパンクトラブルを避けるためには、できれば太めのタイヤが使われているものを選びましょう。
ロードバイクのタイヤの太さは、「23c」「28c」などと表記されています。
数字はタイヤ幅を指していますので、数字が小さいほどタイヤが細く、数字が大きいほど太いタイヤであることを表しています。
フレームの素材を確認する
ロードバイクのフレームに使われている素材は、「アルミ」「クロモリ」「カーボン」の3種類がほとんどです。
通勤用のロードバイクであれば、衝撃に強く頑丈に使えるアルミかクロモリ素材をおすすめします。
アルミとクロモリはエントリーモデルも多く、価格が安い傾向のため通勤用にピッタリです。
カーボンは軽量ですが価格が高く、衝撃によって割れる恐れがあるため、通勤用にはあまり向いていません。
ブレーキを確認する
ロードバイクに使われているブレーキは、リムブレーキとディスクブレーキの2種類あります。
リムブレーキは、ブレーキでリムを挟むことで減速するオーソドックスな機構で、多くのエントリーモデルに採用されています。
デメリットとしては、雨が降るとリム部分が濡れてしまい、制動力が落ちてしまう点です。
ロードバイクでは比較的新しいブレーキであるディスクブレーキは、雨でも制動力が落ちないため、雨でも走行する通勤に向いています。
デザインで選ぶ
通勤用におすすめの10万円前後のエントリーモデルは、機能性に大きな違いはありません。
そのため、通勤用ロードバイクに高い性能を求めない方であれば、好みのデザインから選ぶのもよいでしょう。
通勤に気が乗らない時でも、お気に入りデザインのロードバイクであれば、乗るモチベーションも高められます。
メーカーから選ぶ
通勤用の安価なロードバイクの中でも、ある程度品質が良いモデルをお探しであれば、ロードバイクメーカーが販売するエントリーモデルがおすすめです。
低価格なロードバイクの中には、海外の無名メーカーが作る「ルック車」と呼ばれるモデルも販売されています。
ルック車の中には、作りが粗雑なモデルが含まれているのも事実です。
メンテナンスの手間や通勤中の不意なトラブルを避けるためにも、有名メーカーから選択するのもポイントです。
通勤用ロードバイクの価格帯は?
ロードバイクの価格帯はピンキリで、10万円を切るモデルから100万円を超えるモデルまで、非常に価格差がある点が特徴です。
通勤用ロードバイクは雨に振られたり、万が一盗難に遭ってしまうリスクを考慮すると、高価なモデルはできる限り避けましょう。
通勤用としては、一般的にエントリーモデルと呼ばれる10万円前後のモデルが無難です。
通勤用ロードバイクおすすめ10選
メーカー・製品名 | カラー | フレーム素材 | フレームサイズ | 参考重量 |
---|---|---|---|---|
コーダブルーム KESIKI TOURING | ダークグリーン | アルミ | 420〜500mm | 11.5kg |
ブリヂストン ANCHOR RL3 | ホワイト | アルミ | 390〜540mm | 10.1kg |
GIOS AIRONE | ジオスブルー | クロモリ | 480〜540mm | 9.8kg |
JAMIS RENEGADE S4 | RIPTIDE | クロモリ | 480〜610mm | 記載なし |
TOTEM ロードバイク シマノ16段変速 | ブラックイエロー | アルミ | 500mm | 記載なし |
MARIN グラベルロードバイク NICASIO | グリーン・サテンタンブラック | クロモリ | 500〜560mm | 記載なし |
BASSO VIPER CLARIS | グリーン・ブルー | クロモリ | 480〜540mm | 記載なし |
PANTHER ロードバイク シマノ21段変速 | ブラックブルー・ブラックレッド・オレンジ・イエロー・ホワイトブルー・ホワイトレッド | クロモリ | 470〜520mm | 12.8kg |
21Technology ロードバイク シマノ14段変速ギヤ | ブラック・イエロー・ホワイト | クロモリ | 記載なし(適応身長164cm〜) | 14kg |
EUROBIKE グラベルバイク YH-XC580 | シルバーブルー・ブラックブルー | アルミ | 540 | 記載なし |
【コーダブルーム】
KESIKI TOURING
コーダブルームは、埼玉本社のホダカ株式会社が販売するロードバイクで、コスパが高いことで人気を集めています。
こちらのモデルは、未舗装路も走れる太いタイヤ標準搭載のため、パンクなどのトラブルを避けたい通勤用に最適です。
低価格ながら最新のディスクブレーキも装着されており、雨でも安全性高く通勤できます。
ダークグリーンカラーは、クールな見た目で汚れが目立ちにくく、メンテナンス頻度も抑えられます。
カラー | ダークグリーン |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
フレームサイズ | 420〜500mm |
参考重量 | 11.5kg |
【ブリヂストン】
ANCHOR RL3
大手タイヤメーカーであるブリヂストンが販売するアンカーは、品質の高さと価格の安さを両立した、コスパ最強のロードバイクです。
ブリヂストン独自のPROFORMAT仕様は、しなやかさと強度を高めることで、快適なライドフィーリングを与えてくれます。
ブレーキやクランクなどのコンポはシマノ製で揃えており、通勤中も気持ちの良いライドを楽しめるでしょう。
カラー | ホワイト |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
フレームサイズ | 390〜540mm |
参考重量 | 10.1kg |
【GIOS】
AIRONE
イタリアで歴史のあるロードバイクメーカーGIOS(ジオス)は、「ジオスブルー」という青色が人気のメーカーです。
トップチューブが地面と水平であるホリゾンタルフレームは、クラシックでおしゃれな雰囲気を感じさせます。
衝撃に強い頑丈なクロモリフレームは、まさに通勤用としておすすめです。
タイヤの太さは25cと、走行性と耐久性のバランスが取れたタイヤが使われています。
カラー | ジオスブルー |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 480〜540mm |
参考重量 | 9.8kg |
【JAMIS】
RENEGADE S4
アメリカのロードバイクメーカーで安価なモデルをラインナップするJAMIS(ジェイミス)のクロモリ製ロードバイクです。
パンクに強いグラベル向きの太いタイヤに、制動力の高いディスクブレーキを採用しており、通勤用にぴったりなモデルです。
路面の振動が手に伝わるフロントフォークにはカーボン素材を採用しており、乗り心地にも配慮されています。
カラー | RIPTIDE |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 480〜610mm |
参考重量 | 記載なし |
【TOTEM】
ロードバイク シマノ16段変速
蛍光イエローが夜道に映える、アルミ素材の高コスパなロードバイクです。
シフトケーブルはフレーム内蔵式にすることで、見た目もスッキリとさせました。
コントロールレバーとフロント・リアディレイラーにはシマノの新型クラリスを採用しており、変速性能も高いモデルです。
コスパの高い通勤用ロードバイクをお探しであれば、最適なモデルの一つです。
カラー | ブラックイエロー |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
フレームサイズ | 500mm |
参考重量 | 記載なし |
【MARIN】
グラベルロードバイク NICASIO
MARINの頑丈なグラベルロードバイクであるNICASIOは、10万円を切るリーズナブルなモデルです。
MARINならではの繊細で美しいクロモリフレームとクロモリフォークは、特有の「しなり」で衝撃を吸収します。
タイヤには信頼性の高いハイクラスのWTBタイヤを採用しており、アスファルトはもちろんオフロードにも対応するオールマイティなバイクです。
カラー | グリーン・サテンタンブラック |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 500〜560mm |
参考重量 | 記載なし |
【BASSO】
VIPER CLARIS
堅実な作りで人気なイタリアメーカーBASSOのVIPERは、しなやかな乗り心地のエントリークロモリバイクです。
2022年にフルモデルチェンジした新型VIPERは、ヘッドチューブをオーバーサイズ化し、キレのあるハンドリングに進化させました。
コンポは全てシマノ製品を採用しており、操作性が高く安定したブレーキフィーリングで、ロードバイクデビューの方でも扱いやすいモデルです。
カラー | グリーン・ブルー |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 480〜540mm |
参考重量 | 記載なし |
【PANTHER】
ロードバイク シマノ21段変速
軽量なアルミフレームはおしゃれな異形にデザインされていながらも、お求めやすいコストが魅力的なロードバイクです。
通勤用としてはもちろん、街乗りなどのファッションバイクとしてもおすすめです。
カラーラインナップも豊富なため、男女問わず好みのカラーからお選びいただけるでしょう。
カラー | ブラックブルー・ブラックレッド・オレンジ・イエロー・ホワイトブルー・ホワイトレッド |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 470〜520mm |
参考重量 | 12.8kg |
【21Technology】
ロードバイク シマノ14段変速ギヤ
通勤用ロードバイクはできるだけリーズナブルに抑えたいという方には、Amazonのロードバイクカテゴリーベストセラー1位のこちらのモデルがおすすめです。
フレームには振動吸収能力の高いスチールを使用し、スタイリッシュな細身シルエットながら乗り心地にこだわっています。
タイヤはロードバイクの中でも太めの28cを採用しており、パンクリスクも低いのも嬉しいポイントです。
カラー | ブラック・イエロー・ホワイト |
---|---|
フレーム素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 記載なし(適応身長164cm〜) |
参考重量 | 14kg |
【EUROBIKE】
グラベルバイク(YH-XC580)
EUROBIKEのYH-XC580は、35cのタイヤを装着したグラベル対応バイクで、通勤中のパンクトラブルを防ぎます。
安価なバイクですがディスクブレーキも装備しており、雨の通勤でも安心してブレーキをかけられます。
シフトは21段変速となっており、きつい上り坂から下り坂まで、さまざまな地形に対応可能です。
カラー | シルバーブルー・ブラックブルー |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
フレームサイズ | 540mm |
参考重量 | 記載なし |
まとめ
ロードバイク通勤は適度な運動で健康にいいだけでなく、交通費削減や環境への配慮などのメリットがたくさんあるため、とてもおすすめです。
ぜひこの記事をご覧になり、通勤用として快適なロードバイクが見つかれば幸いです。
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