ロードバイクのサドルは、車体の軽量化のために薄く硬い素材が使われており、長時間乗り続けるとお尻が痛くなりやすい傾向にあります。
サドルの衝撃吸収にはレーパンと呼ばれるパッド入りのパンツがよく使われますが、クッション性の高いサドルカバーもおすすめです。
この記事では、ロードバイク向けのサドルカバーをお探しの方に向けて、サドルカバーを使うメリットやデメリット、選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、クッション性のあるおすすめカバー10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ロードバイク向けサドルカバーを使うメリット
お尻の痛みを軽減する
ロングライド中、一度でもお尻が痛くなり始めると痛みは増すばかりで、ロードバイクに集中できなくなってしまいます。
ロードバイク用の硬いサドルの上にクッション性のあるカバーを装着することで、痛みの発生を抑える有効な対策となります。
一度カバーのクッション性に慣れてしまうと、カバー無しには戻れないと好評を得ているアイテムです。
レーサーパンツの代わりにおすすめ
お尻の痛みを軽減する代表的なアイテムであるレーサーパンツは、乗る度に脱ぎ着しなければなりません。
一方、サドルカバーは基本的に付け外しがいらないため、レーサーパンツと比べて手間がかからない点もメリットです。
本格的なレーサーパンツを着用するほどでもなく、街乗りや通勤が中心という方にはサドルカバーがおすすめです。
サドルの保護になる
多くのサドルは表面に合成樹脂や皮革素材が使われていますが、紫外線や雨風、摩擦などによって少しずつ劣化し最終的には穴が空いてしまいます。
サドルに物理的にカバーをすることで、これらの外的要因による影響を最小限に抑えることが可能です。
サドルカバーはサドル本体よりも安価なため、劣化した際の買い替えコストも少なく済む点も嬉しいポイントです。
衛生的である
走行中はサドルとお尻が接しているため、暑い時期には特に汗をかきやすい状態になります。
サドルそのものを洗うことは難しいですが、サドルカバーは手軽に外して洗濯できるため、衛生的な状態を保てます。
クッション性が高いサドルほど汗を溜め込みやすいため、ロードバイクに乗らない日には時々洗濯するように意識しましょう。
手軽にデザインを変えられる
サドルカバーにはさまざまな種類やデザインがあるため、自分の好みやスタイルに合わせて選ぶことができます。
おしゃれさや個性にこだわったサドルカバーを使用することで、自分のロードバイクを個性的にアレンジすることも可能です。
デザインに少し飽きてしまった時でも、カバーを買い替えれば手軽にイメージチェンジできる点もメリットです。
ロードバイク向けサドルカバーを使うデメリット
ロードバイクのデザインを損なう
ロードバイクは少しでも速く進むために、軽量化や空力などを計算し洗練されたデザインが魅力の一つです。
サドルもその一つですが、カバーを付けることで見た目にボリュームが出て、やぼったい印象になってしまいます。
ただし、ロードバイク走行中にサドルは見えないため、大して気にならないとの声も。
デザインを損ないたくない方は、薄手のサドルカバーを使うのも一つの手です。
サドルの重みが増す
サドルカバーは、クッション性が高く重めのモデルの場合、サドル一つ分と同じぐらいの重量があります。
サドルの重さは、登坂の際に使われる「ダンシング」という立ち漕ぎの動作に影響を及ぼします。
慣れてしまえば大きなデメリットではありませんが、装着直後は違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。
ロードバイク向けサドルカバーの選び方
サドルの形状に合ったモデルを選ぶ
サドルカバーのメリットを最大限享受するためには、今お使いのサドルに合った形状かを必ず確認しましょう。
小さすぎるカバーは当然装着できませんし、大きすぎるサイズの場合ブカブカで乗車中にズレてしまうことも考えられます。
サドルカバーがズレにくいように、内側に滑り止めがついているモデルや、サドルに合わせてしっかりと固定できるモデルがおすすめです。
クッション性能をチェック
ロードバイク向けのサドルカバーを使用する主な目的は、お尻が痛くならないようにクッション性を確保することでしょう。
お尻の痛みや疲労を軽減するために適切なクッション性を持つか、あらかじめ確認の上カバーを選ぶようにしましょう。
ただし、厚すぎるサドルカバーはかえって体圧分散に影響を与える可能性があるので、注意が必要です。
走行距離や体重などに合わせて、お尻が痛くないちょうどいいクッション性を選ぶことが快適なライドのコツです。
利便性をチェック
サドルカバーはシンプルな構造ですが、モデルによって若干利便性の差があるので、あらかじめチェックしましょう。
洗濯などで頻繁に付け外しする方は、ジッパーやベルクロなどで簡単に脱着できるモデルがおすすめです。
また、通勤通学などで雨に濡れることがある場合には、中のスポンジに水が溜まりにくいように生地に撥水性があるとよいでしょう。
ロードバイクに合ったデザインで選ぶ
サドルカバーは、ロードバイクのイメージに合わせたデザインから選ぶのもおすすめです。
多くのメーカーは、どんなロードバイクでも合いやすいようにブラックカラーのサドルカバーを多くラインナップしています。
ですが、中にはブルーやレッドなどの色味を使い衣装性に凝ったモデルもありますので、さまざまなモデルを見比べてみてください。
メーカーから選ぶ
ロードバイク向けのサドルカバーは、自転車用品を展開するサードパーティがほとんどのシェアを占めています。
誰もが知るような有名メーカーのカバーはあまりありませんが、「ROCKBROS」や「Sportneer」といったメーカーが評価の高いサドルカバーを販売しています。
メーカー自体の信頼性も大切ですが、口コミなどもチェックの上モデルを選ぶようにしましょう。
ロードバイク向けサドルカバーの価格帯は?
ロードバイク向けのサドルカバーのほとんどは、1,000円台から3,000円未満程度で購入可能です。
カバー自体の価格差はそこまで大きくありませんので、クッション性や必要な機能、口コミを確認の上、納得できる商品を選べば後悔することも少ないでしょう。
ロードバイク向けサドルカバーおすすめ10選
メーカー・製品名 | サイズ | その他機能 |
---|---|---|
ギアトル サドルカバー 肉厚 | 28cm×18cm×3.5cm | 防水、滑り止め、肉厚 |
OIENNI サドルカバー クッション 超肉厚 | 28cm×18cm×4cm | 撥水、滑り止め、肉厚、耐摩耗性 |
Oture サドルカバー 低反発クッション | 30cm×17cm×4cm | 滑り止め、肉厚、通気性 |
Magi’s Gift サドルカバー 新型マグネットテープ | 29cm×20cm×4.5cm | 滑り止め、防塵、防水 |
OMOMOAKARI サドルカバー クッション | 28cm×18cm×3.5cm | 滑り止め、通気性、防水 |
CRAFT CREW サドルカバー スポーツツーリング 衝撃吸収 | 28.5cm×18cm×3.5cm | 滑り止め、防水、エルゴノミック形状 |
ROCKBROS サドルカバー 低反発クッション | (Sサイズ)26cm×14cm×3.2cm (Lサイズ)28cm×16cm×3.2cm | 滑り止め、通気性、固定力 |
ROCKBROS サドルカバー 低反発クッション GEL素材内蔵 | 28cm×17cm×4cm | 通気性、安定感、GEL素材 |
Sportneer サドルカバー 低反発クッション | 28.5cm×27cm×5cm | 蛍光バー、大きめ |
COOWOO 低反発サドルクッション | 30m×17cm×4cm | 通気性、耐圧分散 |
【ギアトル】
サドルカバー 肉厚
ロードバイク関連用品を多数ラインナップするギアトルの肉厚サドルカバーです。
衝撃を吸収する高反発ウレタンが入っていながらもすっきりとした見た目で、ロードバイク全体のデザインを損ねません。
裏地には滑り止めがついており、走行中のズレを防止している点も嬉しいポイント。
表面の生地は防水素材で、雨などの水もしっかりと弾きます。
サイズ | 28cm×18cm×3.5cm |
---|---|
その他機能 | 防水、滑り止め、肉厚 |
【OIENNI】
サドルカバー クッション 超肉厚
衝撃吸収シリコンゲルと超肉厚低反発ウレタンフォーム製クッションの二重構造を採用し、これを着用すればお尻が痛くないと好評のサドルカバーです。
裏地の滑り止め加工と、強力なクロスマジックテープにより、長時間走行してもズレにくい構造になっています。
シンプルなブラックカラーを基調にラインが入ったデザイン性の高いモデルで、ロードバイクの見た目もカッコよくしてくれます。
サイズ | 28cm×18cm×4cm |
---|---|
その他機能 | 撥水、滑り止め、肉厚、耐摩耗性 |
【Oture】
サドルカバー 低反発クッション
こちらのサドルカバーは、形状記憶機能を持つスポンジとシリカゲルを内蔵し、高いクッション性を誇ります。
滑り止め加工は粒状よりも強い特殊な形状を採用し、ベルクロを2つ付けることで高い固定力を実現しました。
シンプルなデザインはサドルカバーの肉厚さを感じさせず、ロードバイクに取り付けても大きな存在感がない点も好評です。
サイズ | 30cm×17cm×4cm |
---|---|
その他機能 | 滑り止め、肉厚、通気性 |
【Magi’s Gift】
サドルカバー 新型マグネットテープ
表面に近い部分には、柔らかく耐久性が高い高性能シリカゲルを、その内側には低反発で衝撃を吸収するスポンジを内蔵するサドルカバーです。
滑り止め加工とマジックテープに加えて、マグネットテープを貼り付ければさらに滑り止め効果を高められます。
カバーの後ろ側には反射ストラップが施されており、夜間には背後から迫る車に対し存在をアピールしてくれます。
サイズ | 29cm×20cm×4.5cm |
---|---|
その他機能 | 滑り止め、防塵、防水 |
【OMOMOAKARI】
サドルカバー クッション
こちらのサドルカバーは、表面の生地に防水性のあるPUレザー素材を採用しており、雨などで濡れてしまっても布で簡単に拭き取れます。
人間工学に基づいた立体デザインで、中央に溝を設けることで通気性に優れながらもお尻にしっかりとフィットするモデルです。
シンプルなブラックに加えて、グレーやレッド、ブルーなどのラインが入ったカラーラインナップがあり、ロードバイクに合わせてお選びいただけます。
サイズ | 28cm×18cm×3.5cm |
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その他機能 | 滑り止め、通気性、防水 |
【CRAFT CREW】
サドルカバー スポーツツーリング 衝撃吸収
ソフトゲルと低反発ウレタンの2層構造により、お尻にかかる体重や衝撃をしっかりと分散し、長時間のライドにおすすめです。
中央には深いくぼみが設けられており、男性の局部への圧迫感解消にも配慮されています。
耐久性の高いベルクロは前後一つずつ付いており、裏地のラバードット加工と合わせて高い滑り止め効果を発揮します。
サイズ | 28.5cm×18cm×3.5cm |
---|---|
その他機能 | 滑り止め、防水、エルゴノミック形状 |
【ROCKBROS】
サドルカバー 低反発クッション
質の高いロードバイク用品を多数展開するROCKBROS(ロックブロス)の低反発サドルカバーです。
サドルへの固定は背後のベルクロをクロスさせるタイプで、取り付けは簡単ですが抜群の固定力を実現しています。
身体の小さい子供や女性にもお使いいただけるよう、SサイズとLサイズの2サイズをラインナップしているのも嬉しいポイントです。
サイズ | (Sサイズ)26cm×14cm×3.2cm (Lサイズ)28cm×16cm×3.2cm |
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その他機能 | 滑り止め、通気性、固定力 |
【ROCKBROS】
サドルカバー 低反発クッション GEL素材内蔵
負担がかかるお尻部分の生地表面に、GEL素材を採用したデザインが特徴的です。
GEL素材はブルーとレッドの2カラーからお選びいただけます。
カバー中央にはメッシュ素材を採用し、通気性を高め蒸れにくくすることで快適なライドを提供してくれます。
クロス式のベルクロテープは固定力が高いと好評です。
サイズ | 28cm×17cm×4cm |
---|---|
その他機能 | 通気性、安定感、GEL素材 |
【Sportneer】
サドルカバー 低反発クッション
Sportneerのサドルカバーは、高品質シリコンジェルと低反発クッションを採用し、高い弾力性ながら変形しにくい点が特徴です。
他メーカーに多いベルクロ固定ではなく、ストラップ、締め紐、滑り止め粒子の3重固定タイプです。
ロードバイク以外にもママチャリなどにも使える大きめのサイズとなっていますので、今お使いのサドルが通常よりも大きめという方に向いています。
サイズ | 28.5cm×27cm×5cm |
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その他機能 | 蛍光バー、大きめ |
【COOWOO】
低反発サドルクッション
アップグレードされたシリコン滑り止め粒子と、弾性のあるベルクロバンドにより高い安定力を実現したサドルカバーです。
表面の生地には通気性のあるライクラ生地を採用し、抜群の通気性で長時間のライドでも快適さを持続させます。
UVカットや防水防塵機能を持つ保護カバーも付属しており、乗車後の日焼けや雨による劣化を防ぎます。
サイズ | 30m×17cm×4cm |
---|---|
その他機能 | 通気性、耐圧分散 |
まとめ
ロードバイクは薄くて硬いサドルが多く、お尻の痛みで長時間のライドに耐えられない恐れがあります。
そのような時には、サドルカバーを活用することで解決できるかもしれません。
ぜひこの記事をご覧になり、お気に入りのサドルカバーが見つかれば幸いです。
ロードバイク向けサドルカバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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