これまではフルHD解像度が主流でしたが、近年ではフルHDよりも高いWQHDを採用したモニターが登場しています。
WQHDは4Kほどのコストも掛かることも無く、PCへの負担も抑えつつ、美しいグラフィックが楽しめるのが特徴です。
144hzに対応した製品も登場し、ゲーム運用向けに導入を検討する方も多いと思いますが、製品選びで迷うこともあるでしょう。
そこで本記事では、144hzWQHDモニターおすすめ紹介をはじめ、メリットデメリット・選び方を解説します。
144hzのWQHDモニターを使うメリット
作業効率を高められる
WQHD(2560×1440)はフルHD(1920×1080)と比較し、1.8倍高い解像度を実現しています。
これにより、一つの画面で表示できる複数のウインドウを鮮明に表示できるようになるのが強みです。
資料+作成ファイルを見やすく表示したり、タスクの並行処理がしやすくなるので、作業効率アップが期待できます。
高グラフィックが楽しめる
WQHDはフルHD解像度と比較し、約1.8倍の高解像度を実現しており、滑らかな映像描写を可能にしています。
これにより、滑らかで繊細なグラフィックでコンテンツを楽しめるようになり、深い没入感を味わえます。
フルHDの場合、遠目でもぼやけることがありますが、これらを解消しているのもWQHDのメリットです。
滑らかで深い没入感を味わえる
リフレッシュレートは1秒間に描写できる枚数を指しており、60hzの場合は秒間60枚描写可能です。
日常使用程度なら60hzでも問題はありませんが、鑑賞・ゲームプレイでは映像の滑らかさに欠けるのが欠点です。
ですが、144hzであれば秒間144枚を描写できるので、滑らかな鑑賞・ゲームプレイで深い没入感を体験できます。
文字の視認性を確保できる
フルHD解像度の場合、文字自体のサイズは大きいですが、文字が潰れて見えることもあり、視認性は良いとは言えません。
逆に4K解像度の場合、グラフィックは美しく情報量も多く表示できますが、文字が小さすぎるのが欠点です。
WQHDはフルHD・4K解像度の中間にあり、文字が潰れることなく程よい大きさで視認性を確保できるのが強みです。
コストも抑えめで導入しやすい
WQHDモニターはフルHD解像度よりも高いグラフィック品質を実現しつつ、コストも抑えられているのが特徴です。
近年では4Kモニターが注目を集めていることもあり、2~3万円程度でもWQHDモニターを導入できます。
144hzリフレッシュレート対応製品も4万円以下で販売されており、導入しやすい点は大きなメリットです。
144hzのWQHDモニターを使うデメリット
PCへの負荷が掛かる
WQHDモニターはフルHD解像度よりも高い解像度を実現しており、美しいグラフィックを楽しめるのが特徴です。
ただ、WQHD解像度でコンテンツを描写する際、PC側に掛かる負荷もフルHDより大きくなります。
4Kほどではありませんが、ゲームをプレイする場合、PCスペック次第では動作に支障が出る可能性があります。
満足できない可能性がある
WQHDはフルHD解像度の1.8倍のグラフィッククオリティを実現していますが、あくまでも多少品質が上がった程度です。
一目で明らかな違いを感じるのは難しく、4K解像度等と比較すると劣ってしまうため、満足度に欠ける可能性があります。
イラスト・動画編集・観賞でグラフィック品質を重視される場合、4K解像度を選択する方が良いです。
144hzのWQHDモニターの選び方
モニターサイズで選ぶ
WQHDモニターに採用されるサイズですが、20インチ前半~30インチを超えるサイズまで展開されています。
モニターサイズが大きいほどに受けられる恩恵も大きいですが、コストも跳ね上がる傾向にあります。
そのため、予算に余裕が無い方の場合、手が出せる範囲内でサイズを選択するのがベストです。
逆に予算を気にせず、高いグラフィッククオリティを最大限楽しみたいなら、大きめのサイズを選びましょう。
パネルで選ぶ
WQHDモニターに採用されるパネルですが、VA・IPSパネルの2種類が存在し、それぞれ特徴が異なります。
VAパネルは、優れた視野角と高コントラスト比率を実現しており、映画鑑賞用に最適です。
IPSパネルは、コントラスト比率は劣りますがバランスに優れており、ゲーム・編集・イラストなど多岐で活躍できます。
パネルに関しては使用用途によって適したタイプが異なるため、ご自身の環境を考慮し、選択しましょう。
応答速度で選ぶ
144hz対応WQHDモニターの応答速度ですが、1ms~5msが基本であり、数字が小さいほどに速くなります。
応答速度は144hzの場合、秒間144枚の描写をどれだけ速く実行できるか、という数値です。
数字が小さいほどにスムーズな描写が可能になりますが、製品価格も高騰する傾向にあるため、予算に限りがある場合は注意です。
144hzまでなら5ms以内、144~240hzは1msが推奨となるため、予算と相談し、1~5msの範囲で選びましょう。
メーカーで選ぶ
WQHDモニターは家電・デバイスメーカーを中心に取り扱っており、製品数も多めです。
ただ、同じ価格帯でもメーカーによって品質に差が生じることもあり、メーカー選びは非常に重要です。
メーカー選びで失敗しないためには、ユーザー人気が高い・レビュー評価が多いメーカーを選びましょう。
特に、レビュー評価はユーザーの使用体験が綴られており、製品イメージを掴みやすいため、必ずチェックしましょう。
価格帯で選ぶ
WQHDモニターはあらゆるメーカーから製品化されており、幅広い価格帯で展開されています。
安ければ3万円前後で導入できますし、高額な製品の中には10万円を超えてくるモニターもあります。
当然ですが、価格=性能の結び付きが強いため、性能を求める場合は予算に応じて高価格帯の選択が必須です。
逆に最低限で問題ないのであれば、3万円~4万円の範囲内から予算と相談し、選択しましょう。
144hzのWQHDモニターおすすめ10選
メーカー・製品名 | モニターサイズ | サイズ/重量 | パネル | 応答速度 |
---|---|---|---|---|
KOORUI ゲーミングモニター | 27インチ | 38×45×21cm/6.77kg | VA | 1ms |
マウスコンピューター ゲーミングディスプレイ | 27インチ | 61.3×54.2×23cm/5.4kg | IPS | 0.5ms |
LG フレームレスモニター | 27インチ | 61.4×45.4×22.5cm/6kg | IPS | 1ms |
LG UltraGear | 27インチ | 61.4×57.6×29.1cm/6.3kg | IPS | 1ms |
ASUS TUFゲーミングモニター | 27インチ | 62×50.7×2.1cm/5.8kg | IPS | 1ms |
Acer Nitro | 31.5インチ | 71.6×56×26.9cm/10kg | IPS | 0.5ms |
Innocn ゲーミングモニター | 39インチ | 99×62.2×2.7cm/12.1kg | VA | 5ms |
DELL S3422DWG | 34インチ | 31.8×14.4×3.4cm/7.71kg | VA | 1ms |
MSI MPG ARTYMIS | 27インチ | 60.7×52.9×26.1cm/6.6kg | VA | 1ms |
BenQ MOBIUZ | 27インチ | 60.9×52.2×19.4cm/7.6kg | IPS | 1ms |
【KOORUI】
ゲーミングモニター(24E3)
適度なスペースで運用しやすい27インチサイズを採用し、最大144hz出力を可能にしたモニターです。
非光沢VAパネルを採用しており、チラつきを効果的に防ぎつつ、あらゆる色をナチュラルに表現しています。
ブルーライトカット・フリッカーレスで目にも優しく、傾き調節でラクな姿勢を維持しやすい点も魅力です。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 38×45×21cm/6.77kg |
パネル | VA |
応答速度 | 1ms |
【マウスコンピューター】
ゲーミングディスプレイ(GB2770QSU-B5)
27インチサイズで省スペースでも運用しやすく、非光沢IPSパネルであらゆる角度からの視認性に優れたモニターです。
最大165hz出力を可能にしつつ、応答速度0.5msを実現しており、対人ゲームを有利に進められます。
各種調節機能により、ラクな姿勢を維持しやすく、暗いシーンもハッキリと滑らかに映し出してくれます。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 61.3×54.2×23cm/5.4kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 0.5ms |
【LG】
フレームレスモニター(27GN800-B)
広々とした27インチサイズ+非光沢IPSパネルを採用し、フレームレスでスタイリッシュに仕上げたモニターです。
HDR技術により、あらゆる色域をナチュラルに表現しつつ、FreeSyncで遅延も抑えてくれます。
144hz・応答速度1msを実現しつつ、ブラックスタビライザー機能により、ゲームプレイを有利に進められる点も好評です。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 61.4×45.4×22.5cm/6kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 1ms |
【LG】
UltraGear(27GP83B-B)
運用しやすい27インチサイズで適応力を高めつつ、165hz・応答速度1msを可能にしたモニターです。
G-Sync・FreeeSyncにより、描写における遅延を抑えてくれるので、ストレスの無いゲームプレイを実現できます。
ブラックスタビライザーにより、暗いシーンでも敵を見つけやすく、長時間の操作時も負担が掛かりません。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 61.4×57.6×29.1cm/6.3kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 1ms |
【ASUS】
TUFゲーミングモニター(VG27AQ)
運用しやすい27インチサイズ+IPSパネルで設計し、あらゆる角度からグラフィックが楽しめるモニターです。
柔軟な調節機能を備えているので、肩・目・腰に掛かる負担を軽減し、長時間のゲームプレイをサポートしてくれます。
最大165hz出力だけでなく、ELMB+FreeSyncで極限まで遅延を防ぎ、ゲームプレイを有利に運べる点も魅力です。
モニターサイズ | 27インチ |
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サイズ/重量 | 62×50.7×2.1cm/5.8kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 1ms |
【Acer】
Nitro(XV320QULVbmiiphx)
31.5インチ+ワイドに設計しつつ、170hz・応答速度0.5msで深い没入感を味わえるモニターです。
HDR技術でナチュラルで鮮明な描写を可能にしつつ、FreeSync技術で遅延も抑えてくれます。
充実したインターフェースにより、幅広い端末で運用しやすく、ブルーライトカットで長時間使用時も目に負担が掛かりません。
モニターサイズ | 31.5インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 71.6×56×26.9cm/10kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 0.5ms |
【Innocn】
ゲーミングモニター
39インチ大画面+湾曲ワイド型で設計し、鑑賞・ゲームプレイで深い没入感を味わえるモニターです。
高コントラストVAパネル+sRGBカバー率99%を実現し、あらゆる色域を自然に表現してくれます。
最大165hz出力+HDR技術により、滑らかで美しいグラフィックを遅延無く楽しめる点も好評です。
モニターサイズ | 39インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 99×62.2×2.7cm/12.1kg |
パネル | VA |
応答速度 | 5ms |
【DELL】
S3422DWG
34インチ大画面+湾曲ワイド型で設計されており、鑑賞・ゲームプレイで深い没入感を味わえるモニターです。
大きなサイズながらもVESAマウントに対応しており、自在に設置しやすく、各種調節にも対応しています。
144hz・応答速度1msでゲームプレイを有利に運べますし、HDRでナチュラルな色味を実現している点もポイントです。
モニターサイズ | 34インチ |
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サイズ/重量 | 31.8×14.4×3.4cm/7.71kg |
パネル | VA |
応答速度 | 1ms |
【MSI】
MPG ARTYMIS(MPG-ARTYMIS-273CQRX-QD)
運用しやすい27インチサイズ+湾曲型に設計されており、深い没入感を味わえるモニターです。
240hz・応答速度1msでゲームを有利に進められますし、3辺フレームレスで空間にもしっかり馴染んでくれます。
各種調節機能でラクな姿勢も維持しやすく、FreeSyncで描写における遅延を抑えてくれる点もおすすめです。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 60.7×52.9×26.1cm/6.6kg |
パネル | VA |
応答速度 | 1ms |
【BenQ】
MOBIUZ(EX270QM)
運用しやすい27インチを採用しつつ、最大240hz出力に対応しており、深い没入感を味わえるモニターです。
IPSパネル+HDR技術により、ナチュラルな色味を忠実に再現しつつ、描写における遅延も極限まで抑えています。
各種ゲームに適したモードを3つ搭載しており、プレイするタイトルに合わせた環境を整えられる点もおすすめです。
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
サイズ/重量 | 60.9×52.2×19.4cm/7.6kg |
パネル | IPS |
応答速度 | 1ms |
まとめ
144hz対応WQHDモニターはゲームプレイを有利に運びつつ、深い没入感を味わえるので、快適なゲーム環境を構築できます。
求める性能次第ではコストも掛かりますが、低価格で導入できる製品もあるので、本記事を参考にし、選んでいただければ幸いです。
144hzのWQHDモニターの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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