自然の不便さを楽しむのもキャンプの醍醐味の一つですが、やはり最低限の電気が使えると心強さが違うのではないでしょうか。
特に冬場のキャンプでは、ストーブや電気毛布を使えるかどうかが人の命に関わることもあります。
電源付きのキャンプ場を利用するのも一つの手ですが、電源のないフリーサイトや河原でのキャンプでは、“持ち運べるコンセント“として便利なのがポータブル電源です。
今回は、近年ポータブル電源市場で主流になりつつある、リン酸鉄リチウムのポータブル電源の特徴やおすすめ商品をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
- 1 リン酸鉄リチウムのポータブル電源とは
- 2 リン酸鉄リチウムのポータブル電源を使うメリット
- 3 リン酸鉄リチウムのポータブル電源を使うデメリット
- 4 リン酸鉄リチウムのポータブル電源おすすめ10選
- 4.1 【Anker】 521 Portable Power Station (A1720)
- 4.2 【CTECHi】ポータブル電源 240Wh (GT240-JP)
- 4.3 【JustNow】ポータブル電源 345.6Wh
- 4.4 【EEIVOL】ポータブル電源 リン酸鉄リチウム 515Wh
- 4.5 【Headwolf】ポータブル電源 500W 518Wh
- 4.6 【BLUETTI】ポータブル電源 716Wh(EB70S)
- 4.7 【Eco Play】ポータブル電源 大容量 960Wh
- 4.8 【LVYUAN】リン酸鉄リチウム電池 ポータブル電源 1050Wh
- 4.9 【Evopow】ポータブル電源 1500Wh(E1500)
- 4.10 【OUKITEL】 ポータブル電源 大容量 2000Wh(P2001)
- 5 まとめ
リン酸鉄リチウムのポータブル電源とは
現在、ポータブル電源に使用される主な蓄電池は大きく2種類あり、一つが三元系リチウムイオン、もう一つがリン酸鉄リチウムイオンです。
そしてここ最近で主流になりつつあるのがリン酸鉄リチウムですが、2つの違いを簡単にまとめておきましょう。
大きな違いは、安全性と製品の寿命です。
三元系リチウムイオンは、エネルギー密度が高いので本体の重量が小さくコンパクトになる反面、バッテリー内部が熱をもつと発火や有毒ガスの発生の危険性があります。
一方、リン酸鉄リチウムイオンは本体重量とサイズが大きくなる傾向にありますが、熱ダメージを蓄積しにくく、高い安全性が特徴となっています。
製品寿命に関しては、目安になりますがリン酸鉄リチウムは三元系リチウムの約4倍程度、10〜15年の使用が可能です。
安全に長く使い続けられるという点では、リン酸鉄リチウムが使用されている製品を選択することをおすすめします。
リン酸鉄リチウムのポータブル電源を使うメリット
安全性が高い
ポータブル電源による火災事故は、年に数件発生しています。
原因が解明されていないものもありますが、主に回路ショートや過充電による熱暴走を起こすものと言われています。
そんな中でもリン酸鉄リチウムのポータブル電源は、熱暴走を起こしても発煙のみに留まり、発火や有毒ガスを発生させる危険性がほとんどありません。
長寿命
多くのポータブル電源に表記のある“サイクル寿命“というものですが、これは、充電放電を繰り返し行える回数のことです。
三元系リチウムで約800サイクルのところ、リン酸鉄リチウムは2000〜4000サイクルなので長寿命といえます。
このサイクル数を超えて充放電をしても、全く製品が使えなくなるということではありませんが、蓄えられる電力の量が落ちてしまいます。
自己放電が起こりにくい
自己放電率とは、使用せずに保管している間に電池残量がどの程度減少するかを示す値です。
一般的なリチウムイオン電池は、一ヶ月使わなければ約20%減少するところ、リン酸鉄リチウムバッテリーであれば同じくらい放置しても1%程度の減少に留まります。
しばらく放置して久しぶりに使う状況でも、充電が全くないという事態は避けられるでしょう。
リン酸鉄リチウムのポータブル電源を使うデメリット
値段が高い
原料に希少金属は使われませんが、電池化するときにコストがかかる為、全体的に価格が上がる傾向があります。
安価なポータブル電源を探している場合には不向きと言えるでしょう。
しかし、先述の通りサイクル寿命が長く、一度購入すれば長く使えるので長い目で見ればお得と考えることもできます。
リン酸鉄リチウムのポータブル電源おすすめ10選
【Anker】
521 Portable Power Station (A1720)
コンパクトですっきりとしたルックスで、どこにでも持ち運びやすいポータブル電源です。
前面に大きなライトが付いているのも、ランタン代わりになりキャンプ時にあると嬉しい機能です。
容量は256Whと小さめなので、ゲーム機やスマホ充電等のライトな使用やデイキャンプでの使用をおすすめします。
【CTECHi】
ポータブル電源 240Wh (GT240-JP)
最大7台まで充電できる出力ポートを省スペースに配置しているので、他製品に比べて置き場所を選びません。
こちらも容量は小さめですが、スマホやPCの充電等のさほど電力を必要としない機器の利用であれば、十分に力を発揮するでしょう。
気軽に持ち運びしたい方、またはコスパ重視の方におすすめです。
【JustNow】
ポータブル電源 345.6Wh
一風変わった形状のポータブル電源ですが、特徴的なのは天板がスマホのワイヤレス充電台になっていることです。
IOS、Androidの両方に対応していて、2口あるのでとても便利に使えそうです。
消費ワット数や1%刻みで表示されるバッテリー残量など、使用状況が一目瞭然な表示パネルも使いやすさに貢献しています。
【EEIVOL】
ポータブル電源 リン酸鉄リチウム 515Wh
USB、DC、ACなど合わせて9つの出力ポートがあり、最大9台のデバイスが同時に充電できる頼れる一台です。
取手を寝かせるとフラットになる形状は、上に充電中のスマホやノートPCを置くことができるのでアウトドアでは助かりますね。
アフターサービスの良さでも評価の高い一品です。
【Headwolf】
ポータブル電源 500W 518Wh
コンパクトな見た目からは想像がつきにくいですが、その丈夫さも特徴です。
継ぎ目のないボディと各部分の強化で、高さ50cmからコンクリート面への落下テストもクリアしています。
アウトドアで使う機会の多いポータブル電源だからこそ、安全面でも信頼のおける製品を使いたいもの。
高い耐久性で、長く使えるものをお探しの方にもおすすめです。
【BLUETTI】
ポータブル電源 716Wh(EB70S)
小型冷蔵庫やミニ扇風機が一晩使える容量なので、使用の範囲も広くなります。
716Whの容量があり、通常仕様ではパワー不足で不便な思いをすることも少ないでしょう。
電池残量が20%刻みで表示されるので、はっきりとした残量が分からないのが惜しい点ではありますが、大容量でコストパフォーマンスに優れた一品です。
【Eco Play】
ポータブル電源 大容量 960Wh
泊まりがけのキャンプにも十分対応できる960Whポータブル電源です。
注目したいのは、約1.5時間でフル充電できる高速充電機能を搭載したところです(ACコンセントからの充電時)。
充電速度の大幅な向上は、使い心地を格段にアップしました。
また、柔らかなサンドカラーは性別、流行を問わず人気があります。
【LVYUAN】
リン酸鉄リチウム電池 ポータブル電源 1050Wh
1050Whの大容量バッテリーにも関わらず、独自のテクノロジーで約2.5時間でフル充電を可能にしました。
QIワイヤレス充電対応なので、置くだけでスマホを充電することができるのも嬉しいポイントです。
これだけの高スペックながら10万円を切るコスパの良さも人気の秘訣です。
【Evopow】
ポータブル電源 1500Wh(E1500)
圧倒的大容量の1500Whのポータブル電源です。
ここまでの容量になると、キャンプや車中泊での連泊にも対応可能になるでしょう。
電子レンジ、ドライヤーといった高出力が必要な機器にも安心して使えるので、キャンプのみならず、自宅DIYの際の電気工具などその用途は幅広いです。
大容量と高出力でお探しの方におすすめの一台です。
【OUKITEL】
ポータブル電源 大容量 2000Wh(P2001)
最後にご紹介するのは、容量2000Wh、消費電力2000W(瞬時最大4000W)のハイエンドなポータブル電源です。
高い電力を消費する電子機器の代表格であるホットプレートですら、1〜2時間使用できる頼れる一品。
なんと16台もの機器を同時に充電できる、充実の出力ポートを備えています。
せっかく買うなら何にでも使えるものを、とお考えの方にはおすすめです。
まとめ
リン酸鉄リチウムのポータブル電源をご紹介しました。
安全性、製品の寿命といった誰でも重視したいポイントを併せ持っているポータブル電源と言えるでしょう。
ぜひ、リン酸鉄リチウムが使用されているかどうかにも注目して商品選びをしてみてくださいね。
リン酸鉄リチウムのポータブル電源の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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