スケートボードの映像作品を撮るのに欠かす事が出来ないスケボー向け撮影カメラ。
スケートボードが誕生した70年代は8mmフィルム、90年代には今もなお人気が高いSONYのVXシリーズが人気の中心でした。
ですが、技術の進歩が進みスマホでも高画質な映像を取れるようになりましたが、カメラもさらなる進化を遂げています。
スケボーを取るのに最適なアクションカメラや、ハンディカムと呼ばれる小型のビデオカメラなどがスケボー向け撮影カメラの代表格。
それぞれのカメラのメリットデメリットをご説明しつつ、スケボー撮影に最適なカメラをご紹介させて頂きます。
スケボー向け撮影カメラを使うメリット
高い画質と夜の撮影にも対応
スケボー向け撮影カメラはスマホよりも高い画質を持ち、夜にも強いといった特徴がございます。
スケボーの素早い動作を夜に撮影するとなると、明かりをより多く取り込む必要があるので、感度をあげなくてはいけません。
その際に、低品質のビデオカメラですと感度を上げる程にノイズが発生してしまい、画質が低下してしまいます。
最新のビデオカメラは夜でも撮影が可能なほど、高性能で明かりをたかずとも、街灯のみでの撮影が可能となっております。
コスパの良さ
画質のみを求めるのであれば、フルサイズの一眼レフを選ぶのが最適です。
実際海外のブランドに所属するフィルマーは一眼レフを使用していますが、ボディーで30万、レンズも含めると50万円はくだらない代物になります。
それを個人で所有する方は少なく、比べてしまうと性能は劣りますが、十分以上の活躍を見せてくれるのがスケボー向け撮影カメラです。
1万円前後の価格で購入する事が出来、耐久性に関しては一眼レフより高い物もあるので非常にコスパが良いカメラになります。
広角レンズ
スケボー向け撮影カメラにおいて、最も重要となる部分がレンズです。
スケボーを撮影する際には二つのパターンがあり、遠くから引きで撮るスタイルと、自身もスケボーに乗り追いかけて撮るスタイルの二つがあります。
よりスケボーらしい映像を撮りたいのであれば追い撮りがオススメで、臨場感あふれる映像を撮ることが可能です。
その際に必要なのが広角レンズ、通常のレンズよりも広い範囲を撮る事が可能ですので、ダイナミックな映像を撮影をすることが出来ます。
多くのアクションカメラにこの広角レンズが標準装備で装着されているので、スケボー撮影に最適なカメラとなります。
高い耐久力
広角レンズを使用した臨場感あふれる映像を撮影するには、スケボーに出来るだけ近寄り下から煽って撮るのがベストです。
その様な撮影をレンズむき出しの一眼レフなどですると、技を失敗した際にレンズや本体に板が当たってしまい破損してしまう事があります。
プロのフィルマーはトリックの動きを予測してかわすことができますが、初心者の方には難しい技術です。
アクションカメラでしたらスケボーが当たっても壊れにくいタフな設計となるので、思い切った撮影をする事が可能となります。
カメラの修理代金は高いので、耐久力の高いアクションカメラはランニングコストがかかりづらいコスパの非常に高いカメラです。
スケボー向け撮影カメラを使うデメリット
バッテリーが多数必要
アクションカメラ、ハンディーカム同様、付属しているバッテリーは小型のものが多く、容量が少ない傾向にあります。
一回の撮影で何回も撮らなくてはいけないスケボー撮影において1つのバッテリーでは足らず、予備のバッテリーが必要となります。
純正品のバッテリーは高いですが、互換性のある安い商品でも十分ですので、撮影をする際には予備をいくつか持っておくと安心です。
レンズの交換が出来ない
アクションカメラには標準装備で広角レンズが付いており、レンズを交換する事が出来ない機種がほとんどを占めます。
広角レンズのみでの撮影になるので引きの映像を撮ると、ゆがみが強く出てしまうので相性がよくありません。
ハンディカムでしたらレンズ交換に対応している機種も発売されているので、レンズをいくつか用意すれば様々なシーンに対応する事ができます。
アクションカメラの操作性が高くない
アクションカメラは手のひらサイズに収まる小型のカメラになるため、ハンディカムと比べると操作性がいまいちです。
録画はボタン一つで出来るので簡単ですが、撮った映像を確認する時や、設定を変更する際に画面とボタンが小さいので扱いづらいです。
慣れてしまえば問題なくご使用頂けますが、最初のうちは不便に感じてしまう事がございます。
マイクの品質が高くない
アクションカメラやハンディカムに標準で付いているマイクは性能が悪くは無いのですが、こだわりを持って撮られる方には少し物足りないかもしれません。
撮影でライダーを追い撮りする際に、カメラに一番近いのが自分のウィールになるので、そのロードノイズを拾ってしまいます。
音質にも拘りたい方は、別売の指向性マイクを導入する事で、ライダーから出る音のみを拾う事ができるようになります。
スケボー向け撮影カメラの選び方
アクションカメラ
スケボー向け撮影カメラは大きく分けて二つ、アクションカメラとハンディカム、この2種から選ばれる事が多いです。
アクションカメラ最大の特徴はカメラのサイズ、手のひらサイズで非常にコンパクトなのにもかかわらず4K等の高画質にも対応しています。
耐久性が高い為、至近距離で撮影する事が多いスケボーにおいて攻めた画角が狙えるので、アクションカメラにしかできない撮影ができます。
その反面、レンズの交換が出来なかったり、操作性が悪かったりと言ったデメリットもございます。
アクションカメラを代表するGO PROは耐水性を持っており、水中の撮影も可能なので、レジャーなどでもご使用できるカメラです。
ハンディカム
古くからあるハンディカムはファミリー向けに作られたビデオカメラです。
アクションカメラよりも多機能なので汎用性が高く、ズームレンズが付いている物が多いので遠距離からの撮影が可能となります。
アクションカメラよりもサイズが大きい為、安定感がある反面、持ち運びには専用のバッグが必要です。
また、レンズの交換が可能な機種があるので、フィッシュアイレンズや広角レンズをを装着する事で近距離撮影もできます。
スケボー撮影以外にも使いやすいカメラになるので、多ジャンルの映像を撮りたい方にはハンディカムがオススメです。
フレームレート (fps)
フレームレート (fps)とは、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位です。
fpsの数値が低い程にカクカクした動画となり、FPSの数値が高い程にぬるぬるとした動画になります。
一般的に30fpsと60fpsの二つ、どちらかに対応した機種が多いですが、設定で選べる機種もございます。
fpsが低い30fpsですとカクカクした動画になると説明しましたが、言い換えると疾走感が生まれやすいのがfpsが低い30fpsです。
逆にfpsが高いとプレイヤーの動きがより鮮明に収められるので、高いクオリティーの映像を撮る事が出来ます。
フレームレートが高い低いで映像の映り方が大きく変わるので、設定で変更できる機種を買われた場合は両方試してご自身のお好きな方で設定して下さい。
スケボー向け撮影カメラおすすめ7選
【GoPro】
HERO10 (SPBL1B)
アクションカメラの代表格GOPRO、プロスケーターもサポートし、プロのフィルマーが実際に使用している機材になります。
GP2エンジンが搭載されており、欠点であったタッチコントロールが敏感になり、5.3Kビデオもフレームレートが60fpsへと向上されました。
GOPROよりスマホへワイレス転送で映像データが送信でき、撮影したその場ですぐにスマホで確認、編集まで出来る最新機器になります。
【AKASO】
アクションカメラ (EK7000)
一万円以下で購入できる高性能アクションカメラEK7000、コスパを重視するのであれば間違いなくこの一台です。
4K高画質撮影に対応しており、フレームレートは疾走感が生まれやすい30fps、水深30Mまで対応出来る強力なケースが付いているので耐久性も安心です。
バッテリーが2個付属され、外部マイクにも対応しているのでこの価格で販売できるのが不思議なほど性能の高いカメラになります。
【Apexcam】
アクションカメラ (M80 air)
4Kの高画質撮影に対応し、SONYの高感度センサーも搭載した夜の撮影にも強いアクションカメラです。
対角170度広角の魚眼レンズが装着されており、さらに迫力のある映像を撮る事が可能となっています。
遠隔操作が可能なリモコンも付いていますので、個人練習の際に自撮りで使えるのも非常に役立ちます。
こちらの商品は価格も安く、画面端までぼやけが無く鮮明に撮る事の出来るカメラですので入門機種としてもオススメです。
【XTU】
アクションカメラ
4K/60fpsの撮影はもちろん、EIS3.0の高性能手振れ補正機能が付いたアクションカメラになります。
XTU独自の視野角スーパービュー機能が備わっており、通常の広角レンズ以上の視野角での映像を撮る事が出来るモードです。
手振れ補正機能が特に高いので、ぶれやすいセルカ棒を使用した大胆な撮影でもブレの無い鮮明でダイナミックな映像を撮る事ができます。
【Jumobuis】
ビデオカメラ
4K高画質撮影に加え、60fpsにも対応、16倍のデジタルズームで離れた距離からでも綺麗に撮れる高性能ハンディカムになります。
スケボー撮影に最適な形状のグリップで標準で付いており、手振れが軽減されるスタビライザー機能が付いているので初心者の方も安心です。
標準で広角レンジが付いており、レンズフードも装着されさらに外部マイクまで付いてきます。
スケボー撮影の為に作られたんじゃないかと思ってしまう程完璧な一台。
後から細かいパーツを買い揃える必要が無く、これ一台で全てが揃ったまさにスケボー向け撮影カメラです。
【DRAKEWOOD】
ビデオカメラ
ウルトラHDに対応した中級ランクのビデオカメラになります。
60fpsでの撮影が可能となっており、高性能のオートフォーカス機能が内蔵されていますので初心者の方でもピントを外しません。
大容量のバッテリーが付属されており、4K撮影で3~4時間連続使用できるので、1日の撮影に十分な容量があります。
付属品には外付けマイクやスタビライザーハンドル、レンズフードに夜の撮影に欠かせないLEDライトも付属します。
アクションカメラをすでにお持ちで、もう1ランク上の撮影に挑みたい方にはこちらの中級者向けの機種がオススメです。
【SONY】
Handycam VG30 (NEX-VG30)
本格的なスケート映像が撮影したいプロ志向の方はSONYによるHandycam VG30がオススメです。
高額なビデオカメラになるのでそのクオリティーは言わずもがな、夜でも鮮明に撮影が出来、スマホでは出来ないレベルの撮影が行えます。
レンズが脱着可能な機種になるので、フィッシュアイレンズとズームレンズをご用意頂ければプロレベルの映像が撮影可能です。
本格的にスケートフィルマーを目指す方や、仲間内でスケボービデオを制作している方に是非オススメしたい機種になります。
まとめ
一昔前のカメラとは比べ物にならない程に綺麗な映像を撮れる機種が、一万円前後の安価な価格で購入する事が出来る時代となりました。
スケボー撮影に必要な道具が全て揃ったセット商品もございますので、是非この機会にフィルマーに挑戦してみて下さい。
スケボー向け撮影カメラの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方