テレワークや高画質のゲームなど、デスクトップPCの需要は徐々に高まりつつあります。
最近では、高性能なグラフィックボードやCPUを搭載したゲーミングPCの市場も賑わっており、今後のさらなる発展が予想されます。
自分で好きなパーツを組み合わせてオリジナルの1台をつくる、自作PCに挑戦してみたいという方も多いのではないでしょうか。
PCケースには様々な種類がありますが、今回は横置き対応のPCケースに注目し、おすすめの商品を10点ご紹介します。
目次
- 1 横置き対応PCケースを使うメリット
- 2 横置き対応PCケースを使うデメリット
- 3 横置き対応PCケースの選び方
- 4 横置き対応PCケースおすすめ10選
- 4.1 【Cooler Master】MasterBox Q500L(MCB-Q500L-KANN-S01)
- 4.2 【Cooler Master】MasterBox Q300L(MCB-Q300L-KANN-S00)
- 4.3 【Silver Stone】Milo ML08(SST-ML08B)
- 4.4 【Silver Stone】SUGO 14(SST-SG14B)
- 4.5 【Silver Stone】RVZ02(SST-RVZ02B)
- 4.6 【XPG】DEFENDER(DEFENDER-BKCWW-A)
- 4.7 【Thermaltake】Core P3 TG Pro Snow Edition(CA-1G4-00M6WN-09)
- 4.8 【長尾製作所】3wayオープンフレーム スタック式(SS-NFRAME-STACK)
- 4.9 【長尾製作所】2WAY ベンチテーブル(SMZ-2WBT-ATX)
- 4.10 【IN WIN】B1 Pure(IW-CS-B1-PURE)
- 5 まとめ
横置き対応PCケースを使うメリット
設置場所の自由度が高まる
一般的なPCケースは縦置きを想定して設計されており、設置環境によっては十分なスペースが確保できない可能性があります。
しかしながら、横置き対応PCケースの場合、棚の一区画に収まるコンパクトなタイプもあり、設置場所の自由度が高まります。
また、横置き対応PCケースの多くは縦置きにも対応しているため、引っ越しなどで設置場所が変わったとしても安心です。
デザイン性が高まる
横置き対応PCケースの中には、通常のPCケースのように全面がパネルで覆われていないオープンフレームタイプのものがあります。
この場合、ファンやグラフィックボードなどのライティングの光が拡散しやすく、デザイン性の高いPCの構築が可能です。
ライティングを好まない人に向けたPCケースもあるため、人それぞれの好みによって最適なPCケースが選べます。
パーツの保護につながる
PCケースは、給排気口にダストフィルターが搭載されていたり、パーツを支える補助パーツがついていたりすることがあります。
これにより、ホコリや衝撃からPCパーツを守り、長い間その機能を万全に発揮できるようになるのです。
しかしながら、パネルの少ないオープンフレームタイプのPCケースの場合、保護性能はやや劣るため注意が必要です。
横置き対応PCケースを使うデメリット
パーツ交換が大変
万一使用しているPCパーツが故障して取り替える事になった場合、PCケースをつけているとその難易度は上がります。
パネルを外し、交換したいパーツを見つけ、他のパーツに影響しないように慎重に交換するという複雑な手順が必要なためです。
ただ、PCパーツを保護するためにも、PCケースは必ず使用することをおすすめします。
設置場所によっては排熱性が悪化する
PCケースは高い排熱性を有するように設計されていますが、大きさと設置場所によっては排熱性が悪化してしまうことがあります。
例えば、壁に排気口を密着させるように配置すると、吸気はできても排気がうまくいかず、内部に熱が蓄積してしまうのです。
PCパーツやケースの仕様を確認し、適切なスペースが取れるように設置するように心がけましょう。
横置き対応PCケースの選び方
マザーボードの規格をチェックする
メモリやストレージなどのPCに必要なパーツを接続するマザーボードは、その大きさにより細かく区分けされています。
PCケースを選ぶときは、そのケースが使いたいマザーボードの規格に対応しているかをしっかりチェックしましょう。
代表的なものは下の3つです。
ATX
縦244mm、横305mmという、個人用のマザーボードの中では最大のサイズです。
その大きさにより、拡張性が極めて高いという特徴があり、メモリスロットは最大8基、拡張スロットは最大7基設置できます。
フルタワー型、ミドルタワー型のPCケースが、このタイプのマザーボードに対応しています。
Micro ATX
ATXよりもひと回り小さく、縦244mm、横244mmという正方形をしたマザーボードです。
コンパクトかつローコストでコストパフォーマンスに優れており、初めて自作PCをつくるという方にもおすすめできます。
製品によっては大型のグラフィックボードも搭載でき、ハイパフォーマンスのPCを構築することも十分可能です。
Mini ITX
縦170mm、横170mmと、一般的なマザーボードの中では最小の規格となっており、省スペースを追求したPCを構築する場合におすすめです。
メモリスロットは最大2基、拡張スロットは最大1基までと拡張性には乏しいため、ゲーミングPCの構築には向きません。
超小型のメインPCあるいはゲーミングPCに対するサブPCの自作を検討している場合は、こちらの規格を検討すべきです。
PCケースのサイズをチェックする
PCケースは大きさや容量によって様々な区分けがされており、対応するマザーボードも異なってきます。
先述したマザーボードの規格と合わせ、PCケースのサイズも確かめるようにしましょう。
代表的なものは、下の2つのタイプです。
タワー型
多くのPCがこのタイプで、大きさによってさらに「フルタワー型」、「ミドルタワー型」、「ミニタワー型」に分かれます。
ミドルタワー型以上ではATX規格のマザーボードが搭載でき、性能を重視するゲーミングパソコンの多くはこのタイプです。
パーツの自由度も高く、色々なパーツを組み合わせてみたいという方にもおすすめのPCケースです。
スリム型
横幅がタワー型のおよそ半分くらいとコンパクトなPCケースです。
タワー型よりもコンパクトなPCの構築に向いており、Micro ATX, Mini ITX規格のマザーボードに対応しています。
拡張性には制約があり、CPUクーラーも小型のものしか使えないため、高性能なPCを作りたいという方には不向きと言えます。
排熱性をチェックする
ハイスペックなPCを作りたいという場合は、特に排熱性は重視しましょう。
排熱性の悪いPCケースを使うと、PC内部に熱が溜まりやすくなり、PCパーツの劣化が早まり故障の原因になるのです。
大型のファンやラジエーターは搭載できるのか、何台搭載できるのか、給排気口はどうかなど、各商品のページで確認しましょう。
横置き対応PCケースおすすめ10選
【Cooler Master】
MasterBox Q500L(MCB-Q500L-KANN-S01)
コンパクトな作りながら、ATX, Micro ATX, Mini ITXのすべてのタイプに対応している横置き対応PCケースです。
サイドパッドを固定するゴムパッド付きの手締めネジを脚にすることで横置きとして使えるようになります。
パネルの4面には穴が開いたパンチング加工がされており、マグネット装着式のダストフィルターと共に高い放熱性を発揮します。
【Cooler Master】
MasterBox Q300L(MCB-Q300L-KANN-S00)
先程のモデルに類似した商品ですが、こちらはMicro ATX, Mini ITXの2種類に対応しているミニタワー型の横置き対応PCケースです。
幾何学的なパターンがデザインされたマグネット式のダストフィルターにより、独特の雰囲気を醸し出します。
側面には縁のないクリアパネルが採用されており、美しいライティングを楽しむこともできます。
【Silver Stone】
Milo ML08(SST-ML08B)
縦横がともに40cm未満、高さ約9cmと非常に小型で、置き場所に困らない横置き対応PCケースです。
小型なケースながら最大330mmまでのグラフィックカードを搭載でき、高性能なPCを構築することも可能です。
ドライブケージは工具がいらない親切設計になっており、組みやすさも重視されています。
【Silver Stone】
SUGO 14(SST-SG14B)
先程のモデルよりもやや大きめで、様々な規格のパーツに対応している拡張性の高い横置き対応PCケースです。
コンパクトなケースですが、最大240mmまでの水冷ラジエーターやフルサイズのグラフィックボードが搭載できます。
USB3.0ポートが2つ、USB2.0ポートが1つと、実用面においても十分な性能を有しています。
【Silver Stone】
RVZ02(SST-RVZ02B)
Silver Stoneのゲーミングブラント、RAVENシリーズの1つで、スリムかつ容易な組み立てを可能にした横置き対応PCケースです。
たった12Lという極めてスリムなPCケースですが、3台の180mmファンが設置できる他、水冷ラジエーターも設置できます。
縦置き、横置きの両方に対応しており、どんな環境でも設置できる便利さも魅力的です。
【XPG】
DEFENDER(DEFENDER-BKCWW-A)
ATX, Micro ATX, Mini ITXに加え、E-ATXという更に巨大なマザーボードにも対応しているミドルタワー型の横置き対応PCケースです。
ゆとりのあるレイアウトが特徴的で、付属する3つの120mmファンを含め最大6個までのファンが搭載できます。
フロントパネルはシンプルなメッシュパネルとなっており、マグネット式のためメンテナンス性も優秀です。
【Thermaltake】
Core P3 TG Pro Snow Edition(CA-1G4-00M6WN-09)
内部パーツを見せられるオープンフレーム構造に、4mm厚の強化パネルが搭載されている、特徴的な横置き対応PCケースです。
縦置き、横置きに加え、壁掛けでの設置にも対応しており、レイアウトの自由度の高さが特徴的です。
420mmまでの水冷ラジエーターが搭載可能で、冷却性能も非常に高くなっています。
【長尾製作所】
3wayオープンフレーム スタック式(SS-NFRAME-STACK)
PCパーツの造形美を全面に表現し、ライティングを全力で楽しめるオープンフレームタイプの横置き対応PCケースです。
一見するとパーツをどこに搭載するか分かりづらいですが、大型の電源やラジエーター等ハイスペックなパーツに対応しています。
先程のモデルとは異なり、このモデルには一切のパネルがありません。
【長尾製作所】
2WAY ベンチテーブル(SMZ-2WBT-ATX)
世界的に有名なオーバークロッカー清水貴裕氏と長尾製作所のコラボによって生まれた、ハイスペックな横置き対応PCケースです。
オーバークロッカーやベンチマーカーだけでなく、幅広いニーズに対応した一品となっています。
企画、設計、製造、そして梱包まですべて日本国内で行っており、信頼性の高さが特徴的です。
【IN WIN】
B1 Pure(IW-CS-B1-PURE)
木製の天面パネルが特徴的で、Mini ITXに対応している独特な形状の横置き対応PCケースです。
遠目でみるとWi-Fiルーターのような形状をしていますが、80PLUS GOLD認証を所得した高性能な電源ユニットが搭載されています。
ただし、拡張性は低く、CPUクーラーもハイスペックなものは搭載できないため、ゲーミングPCをつくるには向きません。
まとめ
横置き対応PCケースには、サイズや規格、デザインなど多彩な製品が数多くラインナップされています。
皆さんも、この記事を参考にしてお気に入りのPCケースで素敵なPCを自作してみてくださいね。
横置き対応PCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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