ウエイトの装着は、海に潜る際に非常に重要な役割があります。
スピアフィッシング中、素早く海底まで到達できるだけでなく、海底にとどまるのにも余計な力を使わなくても済むためです。
この記事では、スピアフィッシング用ウエイトについてご紹介していきます。
ウエイトにこだわるメリット・デメリットについてだけでなく、ウエイトの選び方についても解説します。
目次
スピアフィッシング用ウエイトにこだわるメリット
体に負担の少ないウエイトが選択できる
ウエイトにこだわると、自分の体に負担が少ない製品を選ぶことができます。
例えば、腰痛持ちの方はウエイトベルトタイプの製品ではなく、ウエイトベストタイプの製品を選択するなどが挙げられます。
ベストタイプのウエイトは腰の負担が少ないので、腰痛持ちの方には適していると言えるでしょう。
このように、ウエイトにこだわることで自分にマッチした製品選びができるのです。
緊急時の対処に手間取らない
ウエイトにこだわると、ワンタッチ性能など便利な機能により、緊急時の対処に手間取りません。
スピアフィッシングに限らず、海中では常に危険がつきまといます。
海底でウエイトを外したい時に、10秒以内に外せない場合、大抵の方はパニックになります。
パニックは2次災害を引き起こしかねませんが、ベルトやバックルがワンタッチで外せる製品などはその心配がありません。
メンテナンスが楽になる
メンテナンスが楽になる点がメリットとして挙げられるでしょう。
ウエイトに使われる金属は、ステンレススチールや亜鉛メッキです。
海中に長時間滞在するため、ウエイトは金属腐食や錆びの影響を受けやすいデメリットを持ち合わせています。
しかし、こだわって高性能なウエイトを使用すると、耐腐食性や防錆性に富んだ製品がデメリットを解消してくれます。
スピアフィッシング用ウエイトにこだわるデメリット
ウエイトのタイプを間違える
ウエイトには腰に巻くベルトタイプ、上着のように着るベストタイプ、足首に巻くアンクルタイプとさまざまな種類があります。
ウエイトにこだわると色々な種類を試したくなり、海中で素早く動きたいのにベストタイプを購入してしまったりします。
せっかく購入したものの、理想と違って1回しか使用しなかった、などということが起きないように注意しましょう。
適正ウエイトでない重さを装着する
ウエイトにこだわると、せっかく購入したからという理由で、適正ウエイトとは異なり余分に装着する可能性があります。
ダイビングスクールなどではインストラクターが適正ウエイトを計算してくれたり、大体のウエイトを教えてくれます。
しかし、スピアフィッシングに関しては、独学で覚えていくことのほうが圧倒的に多いです。
適正ウエイトが分からず、なんとなく思いつきの重さで装着してしまうと、海中での動きが鈍ったりするので注意が必要です。
スピアフィッシング用ウエイトの選び方
ウエイトベルトタイプで選択する
ウエイトベルトタイプは、一般的に使用されているタイプのウエイトです。
腰回りに巻いたベルトにウエイトを付けていくタイプで、ダイビングショップだけでなく、釣具屋にも売っています。
そのため、入手も比較的簡単で、ウエイトに関してはバラ売りもされているので、まとめ買いをしなくても良い点はメリットです。
また、ウエイトベルトタイプは緊急時に、海中でウエイトを外して緊急浮上することができます。
クイックリリースシステムと呼ばれるこの方法は、常に身の危険が付きまとう海中において非常に使い勝手が良く重要です。
しかし、自分の適性にマッチしたウエイト以上の重さを付けてしまうと、腰に強い負担がかかってしまいます。
腰を痛めてしまわないためにも、自分の適性ウエイトを知ったうえで使用することが必要と言えるでしょう。
アンクルウエイトで選択する
アンクルウエイトは、足首に巻いて使用するタイプのウエイトです。
ウェットスーツではなく、ドライスーツを着用してスピアフィッシングをする際に、よく使用されています。
ドライスーツはウェットスーツとは性能が異なり、スーツ内への浸水率が非常に低いです。
体が濡れないため、海水温が低い時などによく着用されるのですが、足元にエアーが溜まりやすいというデメリットがあります。
その際に使用されるのが、アンクルウエイトなのです。
北国に住んでいて、ドライスーツを着用してスピアフィッシングを行っている方などは、アンクルウエイトの使用がおすすめです。
しかし、アンクルウエイトが重すぎると、フィンキックの際、足首に負担がかかり過ぎて痛くなることがあります。
痛くなるだけでなく、思うように動けなくなる可能性もあり、適正ウエイト以外でのスピアフィッシングは非常に危険です。
自分にマッチした適正な重さを理解して使用することが重要です。
ウエイトベストタイプで選択する
ウエイトベストは、文字の通りベストのように着るタイプのウエイトです。
ベストに4つから5つのウエイトが入れられるポケットが設けてあり、それぞれのポケットにウエイトを入れて使用します。
ウエストベルトとは異なり、腰回りではなく上半身全体にウエイトをつけて潜るので、海中でも安定しやすいと言えるでしょう。
ベストの装着にはバックルを使用する製品が多く、海中での緊急時にはバックルを外すのに手間取る可能性があります。
その点でいうと、ウエストベルトタイプのウエイトのほうが緊急時の対処の速さは簡単かつクイックです。
ウエストベストタイプのバックルはワンタッチで着脱が可能なタイプを採用している製品が多いです。
そのため、海中での緊急エギジット時には、少なくとも手間取る危険性は少ないと言えるでしょう。
スピアフィッシング用ウエイトおすすめ5選
【GULL】
ウエイトベスト
ポケットが前後に4つ設けられており、最大8kgまでウエイトを収納することができるウエイトベストです。
ベルトタイプではなく着るタイプのウエイトなので腰への負担が少なく、腰痛持ちの方でも安心して使用できます。
ベストの内側に付いているクッションパーツのおかげで、ウエイトが体にあたって擦れるのを防いでくれます。
【Worlddive】
ドライスーツ専用ウエイトベスト
ダイビング器材を手掛ける、大手メーカーWorlddiveのウエイトベストです。
ドライスーツ専用となっているので、寒い地域に住んでいる方におすすめします。
ベストの素材は乾きやすく頑丈なターポリンを採用しており、板状のウエイトを装着する仕組みによるフィット感が特徴です。
ポケットが5つ付いていて、ウエイトの数が調整できるので浮力調整も容易です。
【BBC】
ウェイトベスト
メイドインジャパンのメーカー、BBCが製造元のウエイトベストです。
着心地がやわらかく、長時間海中で使用しても快適さが失われません。
上半身全体にウエイト重量が分散し、上下の偏りが少ないので海中の動きも安定し、スピアフィッシングにも適しています。
外側にベルトが付いているだけでなく、ベストの内部にも補強ベルトがあるので耐久性に優れています。
【GULL】
アジャスタブルウエイトベルト(GG-4611)
ソフトパッドをウエイトバッグの中心に採用したことによって、フィット感が向上したウエイトベルトです。
伸縮性のあるウエイトバックルのおかげで、海中での激しい動きによるズレにも対応しており、ポジショニングが崩れません。
ポケットが4つとソフトパッドが6つ付いており、快適な装着感を実現しています。
4つポケットが付いていることでウエイトを分散でき、腰や体への負担を軽減しています。
【Cressi】
スピアフィッシングウェイトベルト(XTA626011)
海中で取り外しが素早く行える、クイックリリースバックルを採用しているウエイトベルトです。
バックルはステンレススチールで、緊急時でも素早く取り外すことが可能です。
バックルピンは両端をリベット留めされているので、非常に頑丈な点が特徴と言えるでしょう。
ベルトの素材にゴムを採用しており、伸縮性による高いフィット感がおすすめです。
まとめ
この記事では、スピアフィッシング用ウエイトにこだわるメリット・デメリットについてご紹介しました。
おすすめの商品もラインナップしているので、ウエイトを購入・再購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用ウエイトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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