スピアフィッシングの際、どのようなタイプのフィンを使用していますか?
ロングフィンやショートフィン、マリンシューズの上から装着するフィンやそのまま履くフィンなど、さまざまな種類が存在します。
海中で魚を追いながら泳ぎ回るスピアフィッシングにおいて、フィンは陸上での私たちの足と同義です。
この記事では、スピアフィッシング用フィンにこだわるメリット・デメリットについて解説します。
フィンの選び方にも言及し、おすすめのフィンもご紹介していきます。
スピアフィッシング用フィンにこだわるメリット
海中での動きがスムーズになる
フィンにこだわるダイバーは、高性能のフィンを使用する傾向にあり、海中での動きがスムーズです。
高性能のフィンはブレード部分に単なるプラスチックは使用せずに、ウレタン樹脂やカーボンを使用します。
それらの素材を採用したフィンの海中での動きは非常に軽やかで、推進力・潜水力ともに向上することがメリットです。
漁獲量が上がる
フィンにこだわると漁獲量が上がります。
フィンは陸上でいう私たちの足に該当するので、高性能のフィンを装着するということは足が速くなることと同じなのです。
海中での動きが素早くなり、魚に追いつかないことが減るので漁獲量は上がります。
ただし、海での行動は常に危険が付きまとうので、自分の力を過信しないように気を付けましょう。
スピアフィッシング用フィンにこだわるデメリット
ハイコストな製品が多い
フィンはハイコストな製品が多いです。
特にロングフィンでブレード部分に特殊な素材を採用している製品などは、5万円を優に超えます。
フィンの購入は大切ですが、消耗品であることも忘れてはいけません。
自分の許容範囲内での出費と相談しながら選択することも時には重要です。
メンテナンスコストがかかる
フィンは一生ものの買い物ではなく、消耗品に分類されます。
しかも、自分のスキルが上がるとどうしても物足りなくなり、買い替える頻度も上がります。
そして消耗品であるがゆえに、ひび割れや先折れなどは意外と頻繁に起こり得ることです。
修理費用や買い替えなどのメンテナンスコストが高くつくことも押さえておきましょう。
スピアフィッシング用フィンの選び方
フルフットタイプ・オープンヒールタイプで選択する
フィンには、2種類の代表的なタイプが存在します。
かかとまですっぽりと包み込んでくれるフルフットタイプと、かかとをバックルで固定するオープンヒールタイプです。
自分のスピアフィッシングのスキルや潜水時間、進水スピードなどを考慮して選択するのが良いでしょう。
例えばフルフットタイプのフィンは、キックの反動をブレード部分に伝えやすく、推進力があります。
素足でそのまま履ける点も魅力の一つと言えるでしょう。
その一方でオープンヒールタイプは、かかとのバックルを絞めたり緩めたりすることで調節が可能なフィンです。
海からエギジットする際には、バックルを外すだけで簡単にフィンを脱ぐことが可能です。
それぞれ、向いている・向いていない特徴があるので、自分にマッチしたフィンを選択しましょう。
ブレードの種類で選択する
ブレードとは、いわゆる足ヒレのヒレ部分を指します。
最近では、プラスチック以外にもカーボンやウレタン素材を使用した製品も発売されてきており、技術的進化が目覚ましいです。
一般的にはプラスチックを素材に採用しているものは硬く、ゴム素材のものは柔らかい特徴があります。
プラスチック製は硬いため水を蹴る力が強く、ゴム製はその柔らかさからしなやかな推進力を生み出します。
また、ブレードの先端形状により海水を捉える力や切る力が異なる点も、知識として覚えておくと良いでしょう。
足を入れる部分であるフットポケットとブレードの角度もそれぞれ計算されています。
フィンの特性によって、効率的な潜水・進水を計算し、調整された角度が設定されているのです。
フィット感の強さで選択する
フィット感が悪いフィンで泳いでも、靴擦れがおきたり推進力が弱かったり、デメリットばかりになってしまいます。
そのため、自分の足にジャストフィットするフィンを選択しましょう。
お気に入りのフィンで海に潜っても、ブーツとの相性が悪かったり足とのサイズが合っていなければフィンの性能を引き出せません。
特に注意したいのが、素足で履くのではなくブーツを着用してフィンを使用する際です。
ブーツはその素材の特性上、海水に触れると緩みます。
陸上で履いている時はピッタリでも、海中に入って5分ほどするとブカブカになることは意外に起こりうるのです。
そして、サイズがマッチしていないブーツを履いたまま海中でキックを繰り返していくうちに、靴擦れが生じます。
フィンのサイズやブーツのサイズに注意しながら、慎重に選択するようにしましょう。
スピアフィッシング用フィンおすすめ8選
【GULL】
MEW CYPHER(GF-2333)
大手ダイビングメーカーGULLの、ミドルレンジブレードフィンです。
柔らかい蹴り心地を追求し、着脱のしやすいオープンヒールタイプで製造されている点が特徴です。
ロングフィンが主流のダイビング界隈ですが、海中でも軽快に動き回れるようにミドルレンジのブレードを採用しています。
しなやかな推進力が魅力のフィンです。
【Mares】
オープンヒールフィン(410019-SAXS BL)
イタリアのダイビング器材メーカーの大手、Maresが製造元のオープンヒールタイプのフィンです。
フィット感と着脱の簡易さの両方の観点から計算されたブーツポケットソールは、足の甲部分の高さに着目して作られています。
それにより、足全体を包み込む形状になっており、フィット感が非常に高く、強い推進力を生み出すことに成功しています。
【TUSA】
スキューバダイビングフィン(SF-0104XS-FB)
創業70年を超えるメイドインジャパンの老舗、TUSAが製造元のスキューバダイビングフィンです。
ブレード部分にはポリウレタンブレードシステムを採用し、ダイバーのあらゆる動きに反応します。
TUSAが独自に開発したボルテックスジェネレーターにより、効果的に水圧を軽減させることが可能です。
これにより、海中でもスムーズに動き回れるうえ、キックの際も最小限の力で済むので、長時間のダイビングが叶います。
【Mares】
Concordeロングフィン
ブレード部分が柔らかい素材でできているため、余計な力を入れなくても海中をスムーズに泳ぐことができます。
そのため、スピアフィッシングの初心者の方におすすめで、初めてロングフィンに挑戦する方に最適です。
柔らかいブレード部分の素材は、テクノポリマーと呼ばれるプラスチック材料を採用しています。
テクノポリマーは、金属と同じ物理的かつ機械的な特性があることから、頑丈で粘り強い特徴があります。
【Cressi】
フリーダイビングフィン(BH082040)
全長705mm、フィンの幅216mmのフリーダイビングフィンです。
ブレードの長さをミドルレンジにすることで、海中での取り回しと重量の軽量化に成功しています。
コンパクト設計により、海底のストラクチャーに引っかかったりサンゴ礁を傷付けたりする心配がありません。
また、陸上での持ち運びや、狭い船の上でも着脱が容易な点が魅力です。
【Water Rocks】
FLOAT TUBE FIN(WRFT-9001-01)
全長520mm、フィンの幅230mmのフロントチューブフィンです。
コンパクト設計なため、重量も1.4kgと軽量で、持ち運びや海中での取り回しに優れた性能があります。
中上級者よりは、浅瀬のロックフィッシュを狙う初心者の方におすすめです。
フィンの長さが短いと、特に狭い岩場が多い浅瀬ではメリットのほうが大きいです。
海中での軽やかな動きと機敏性の高さから、浅瀬でスピアフィッシングをする方におすすめのフィンと言えます。
【WATERTIME】
シュノーケリングフィン
ポリプロピレン樹脂とゴムを掛け合わせて製造されたシュノーケリングフィンです。
フィンキール迂回溝設計を採用することでブレード部分の強度が増し、海中での水圧に対する抵抗が少ない点が特徴です。
ソール部分の柔軟性により、連続してキックを行う際の疲労を軽減し、最小限のキックでスピードが出る設計になっています。
また、滑り止め設計が卓越しており、岩礁に踏ん張る際の滑りや衝撃を軽減してくれるので、使い勝手が非常に良いです。
【AQA】
フルフットタイプフィン(KF-2091G)
足全体をすっぽりと覆ってくれるうえ、海中で脱げにくく推進力も強いフルフットタイプのフィンです。
先端はラバー形状になっており、海中で強く蹴りこんだ際にも、水圧をしなやかに推進力へと変化させてくれます。
また、ラバーのしなりによって軽快で効率的なキックができ、長時間スピアフィッシングを行っても疲労感が軽減されます。
まとめ
今回は、スピアフィッシング用フィンにこだわるメリット・デメリットについてご紹介しました。
おすすめの商品8選もラインナップしているので、フィンの購入・再購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用フィンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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