ウェットスーツの重要性は、保温力・浮力性能・ケガの防止などの観点から、非常に高いです。
特にスピアフィッシングは、海中にいる時間がサーフィンなどのウォータースポーツと比較しても長時間に及びます。
体温調節や浮力による海面への上昇スピード、ケガをしないためにも、ウェットスーツの知識は必要です。
この記事では、スピアフィッシングにおけるウェットスーツの選び方や、こだわるメリット・デメリットについて紹介します。
また、おすすめの商品もラインナップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スピアフィッシング用ウェットスーツにこだわるメリット
オーダーメイド製品が使用できる
こだわりが強い方などは、オーダーメイドのウェットスーツを着用していることが多いです。
自分の体にフィットするため、海水の侵入を防いだり、海中での快適な動きをサポートしてくれるといったメリットがあります。
既製品と比較しても愛着が湧きやすいうえ、なによりも使い勝手が良い点がメリットとして挙げられるでしょう。
安全性が向上する
ウェットスーツの浮力には、浮き輪のような役割も含まれています。
海でのスポーツやスピアフィッシングは、レジャーとして素晴らしく、楽しいですが、危険とも隣り合わせです。
海中で足がつった時など、高性能なウェットスーツの浮力のおかげで助かった事例もあるので、安全性の向上がメリットです。
スピアフィッシング用ウェットスーツにこだわるデメリット
メンテナンスに時間をとられる
ウェットスーツは洗濯機で洗わず、手洗いが主流です。
素材に内包されている気泡が潰れてしまい、保温性や浮力が落ちてしまうためです。
特に高性能なウェットスーツにこだわれば、そのメンテナンスにも時間がかかります。
手洗いをした後に陰干しをして、吊り下げ保管をするといった一連の流れは大変なうえ、時間も割かなければなりません。
種類が増えすぎる
夏に使用する時には1.5mm厚のウェットスーツを着用し、冬には8mm厚を使うなど、こだわると種類と所有量が増えます。
そうなると保管場所にも困るうえ、通年で見た場合、1回しか着用しなかったなどということも起こりかねません。
好みにもよりますが、オールシーズン着用できそうなウェットスーツを選んだほうが賢明でしょう。
スピアフィッシング用ウェットスーツの選び方
保温性能が高い製品を選ぶ
海水は、空気と比較すると熱を奪いやすい性質を持っています。
海中では陸上にいる時と比べて、体温が25倍もの速さで冷えていくので、低体温症を防ぐためにもウェットスーツは必需品です。
低体温症は、呼吸困難や体のしびれなどを誘発するので、海中では命取りになります。
ウェットスーツの生地には、ネオプレーンと呼ばれる、細かい気泡が含まれたゴム素材が使用されます。
海中にいる際、この気泡に体から放熱された暖かい空気が溜め込まれ、保温する仕組みが特徴です。
ウェットスーツの生地の厚さには、1.5mmから8mm程度まで、さまざまな種類があります。
初心者から中級者の方には、3mmから5mmの厚さの製品が、動きやすさや保温性の面からおすすめできます。
体のサイズに合った製品を選ぶ
ウェットスーツは、体に合ったサイズを選ばないと、機能性が低下したり損なわれたりする可能性があります。
例えば、体のサイズよりも小さな製品だと、締め付けによる呼吸のしづらさ、海中での動きが鈍くなるなどの弊害が出ます。
その一方で、大きなサイズだと体とウェットスーツの間に海水が頻繁に出入りするので、体温が保たれません。
また、手首や足首の部分も、サイズによる注意が必要です。
この2カ所は水が浸入しやすい箇所であるうえ、体の可動域が大きく取られている箇所でもあります。
締め付け過ぎて動きにくかったり、緩すぎて海水の侵入を許すことがないように、サイズには気を付けましょう。
手首や足首にファスナーが付いている製品を選ぶと、ウェットスーツの脱着が大きく変わる点も押さえておきたいポイントです。
スピアフィッシング用ウェットスーツおすすめ10選
【Cressi】
ウェットスーツ
1946年に創立され、イタリアのジェノバに本拠地を置く、ウォータースポーツ界では有名なCressiのウェットスーツです。
比較的温暖な海でのダイビング用に作られた2ピースタイプで、解剖学に基づいた設計となっています。
Glide Skinと呼ばれる、滑らかなネオプレーン素材を採用することにより、手首などからの水の侵入を防ぎます。
【MORGEN SKY】
5mmウェットスーツ
オーソドックスな、上下一体型1ピースタイプのウェットスーツです。
厚さが5mmで、高品質ストレッチネオプレーンを素材に採用しているので、伸縮性に特徴があります。
ウェットスーツの内側は起毛素材となっており、肌触りが良いだけでなく、保温性にも優れています。
背中にジッパーが付いているので、着脱が簡単にでき、快適にスピアフィッシングを楽しむことができるでしょう。
【DIVE&SAIL】
3mmウェットスーツ
厚さ3mmの、比較的薄いタイプのウェットスーツです。
伸縮性や運動性に富み、マリンスポーツやスピアフィッシング用に使用しても、問題なく使用できます。
製品前面にはスキンパネルを採用しているので、水面や水中での体温低下を抑える効果に優れています。
膝パッドが入っているので、耐久性・柔軟性に優れ、激しい運動にも耐えることが可能です。
【Cressi】
5mmウェットスーツ
イタリアの老舗Cressiが制作する、レディースに向けた5mmのウェットスーツです。
ブルーとライトグレーのカラーバリエーションを揃え、お好みのカラーを選択できます。
脇の下部分に縫い目を作らないことで、腕を動かしやすい設計を採用したデザインです。
2ピースにすることで窮屈感を排除し、海中での動きやすさを追求した設計で、スピアフィッシング用にも使用できます。
【Owntop】
3mmウェットスーツ
伸縮性に富んだ素材を採用し、UPF50+のUVカットも備えた、3mmの1ピースタイプのウェットスーツです。
マリンスポーツやスピアフィッシングに必要な保温性と紫外線カットに優れ、日焼けやシミ対策にも効果的です。
直接肌に触れる内側の素材にはナイロンが採用されており、耐摩耗性の特性から、肌に優しく使用できます。
【FREEDIVERS.JP】
ウェットスーツ5mm(Wet5mm)
海をもっと身近に感じて欲しいをモットーに、ウォーターギアを製造しているFREEDIVERS.JPの5mmウェットスーツです。
日本で企画された製品を開発・販売しているので、品質や安全性に関して信頼性が高いです。
ストレッチネオプレーン素材によって、伸縮性に富み弾力もあるので、岩やサンゴでの擦過傷も防ぐことができます。
【Cressi】
スイミングウェットスーツ(LU476002)
ニューエラスティックナイロンとネオプレーン素材を組み合わせることで、より弾力性と快適さが向上したウェットスーツです。
水の侵入を防ぐために、手首や足首周りには信頼性のあるオーバーロックカフを採用しています。
超弾性のウルトラスパンを使用することで、胸と首を絞めつけることなく、海中でも息苦しくなりません。
ナイロン生地の使用により、弾力性と耐久性を高めているのも特徴です。
【FELLOW】
フルスーツ3mm
レディース用にデザインされた、3mmフルタイプのウェットスーツです。
FELLOWのウェットスーツは、日本のプロサーフィン連盟のオフィシャルブランドのものです。
水中でも激しく動いてもストレスがかからないように、ボディフィットを追求した3D立体裁断を採用しています。
生地や裁縫など、細部までこだわりを持って製造することにより、海水の侵入を極限まで防ぐことができます。
【ACEGO】
ウエットスーツ1.5mm
1.5mmの薄さで、着衣後も動きづらさや体への負担が少ないウェットスーツです。
4本の針を使って生地同士を縫い合わせる、フラットロックステッチ製法を取り入れ、違和感なく快適な着心地です。
ナイロンジャージ生地を組み合わせ、海中でのフレキシブルな動きにも対応し、スピアフィッシングのパフォーマンスも高めます。
【Zeraty】
ウェットスーツ3mm
環境に配慮された無害なネオプレーン素材を使用し、伸縮性に富んだ3mmの男性用のウェットスーツです。
UPF+50の紫外線保護により、UVカット95%の性能を誇ります。
フルボディタイプのウェットスーツなので、海中でのサンゴ礁によるカットやクラゲ・イソギンチャクからの刺傷の心配もありません。
背面でなくフロントジッパーデザインなので、着脱が容易な点も魅力の一つです。
まとめ
この記事ではスピアフィッシング用のウェットスーツを選ぶポイントや、こだわる際のメリット・デメリットをご紹介しました。
おすすめの商品も掲載していますので、購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用ウェットスーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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