PC内部は熱が溜まりやすいため、エアフロー効率を向上させることでパフォーマンスの安定化が可能です。
PCパーツは年々性能が向上しており、長期的にパーツを支えるためのケースファンも進化を続けています。
従来のケースファンと比べて、高いパフォーマンスが期待できるのがファンコントロールの自由化を実現したPWM制御ファンです。
ここではPWM制御ができるおすすめケースファンの紹介をはじめ、メリットデメリット・選び方を解説します。
目次
- 1 PWM制御ができるケースファンとは
- 2 PWM制御ができるケースファンを使うメリット
- 3 PWM制御ができるケースファンを使うデメリット
- 4 PWM制御ができるケースファンの選び方
- 5 PWM制御ができるケースファンおすすめ10選
- 5.1 【DeepCool】PCケースファン(FK120 3IN1)
- 5.2 【Novonest】ARGB ケースファン(DP1207-5-direct jp)
- 5.3 【Fractal Design】PCケースファン
- 5.4 【SCYTHE】PCケースファン(WS1225FD18-P)
- 5.5 【XPG】PCケースファン(VENTOPRO120PWM-DS)
- 5.6 【Phanteks】PCケースファン(PH-F120T30_BG _3P)
- 5.7 【Arctic】PCケースファン(ACFRE00105A)
- 5.8 【Thermalright】PCケースファン(TL-C12015S)
- 5.9 【オウルテック】PCケースファン(BL087)
- 5.10 【Cooler Master】PCケースファン(R4-SFNL-14PK-R1)
- 6 まとめ
PWM制御ができるケースファンとは
PWM制御ファンは簡単に言ってしまえば、パルス信号を利用して回転数のコントロールを実現したファンです。
従来のケースファンの場合、回転数を切り替える機能は搭載されておらず、常に一定の回転数を保つことが基本でした。
そのため、すぐにケースファンが劣化してしまったり、製品次第ではファンの稼働による騒音のデメリットがありました。
ですが、PWM制御は負荷や発熱状況に応じた柔軟なファンのコントロールを実現しています。
回転数を制御することで、静音性と冷却性の操作を自在にしているのがPWM制御ケースファンです。
PWM制御ができるケースファンを使うメリット
負荷状況に応じて操作できる
PWM制御を搭載したケースファンであれば、パーツに掛かる負荷と熱量に応じてファン回転数の操作が自在です。
動画視聴等の低負荷時は回転数を抑え、ライブ配信やゲームプレイ時にはフル回転と自由に運用できます。
常にフル回転させないことでファンの寿命を延ばせますし、高負荷時にフル回転させることでパフォーマンス安定化も実現可能です。
コントロールが簡単
マザーボードがPWM制御に対応していれば、BIOS付属のコントロールツールで簡単に調節可能です。
マザーボードのPWM制御端子に差し込むだけで難しい操作は必要なく、任意のタイミングでファンの管理ができます。
PWM制御は導入さえしてしまえば、初心者の方でも調べて身に付く知識でファンのコントロールが自在です。
消費電力を削減できる
PWM制御は微回転~フル回転まで自由に回転数を操作できるので、負荷時以外は回転数を最小限に抑えられます。
これはファンを稼働させるための消費電力を抑える効果もあり、運用次第では30%以上の削減も実現可能です。
PWM制御を搭載したファンの中には無回転までコントロールできる製品もあり、より効果的に電力を削減できます。
PWM制御ができるケースファンを使うデメリット
接続する際に知識が必要
PWM制御搭載ファンを運用するには、マザーボード上のPWM制御端子とファンを接続しなければいけません。
PWM制御端子は4ピン端子ですが、マザーボード上にはあらゆる端子が設置されており、4ピンと似通った端子も存在しています。
端子を誤って接続した状態で稼働させてしまうと、対応電圧の違い等から故障の可能性があるため、接続時に多少の知識が必要です。
PWM制御ができるケースファンの選び方
サイズで選ぶ
PWM制御が搭載されたファンは120mmが主流でしたが、近年では90mm・140mmサイズも発売されています。
PCケースにもサイズは存在しており、ケース設計次第では140mmサイズの運用が難しいことも珍しくはありません。
ファン搭載可能数もケースによって異なっているため、事前に使用するケースのサイズをチェックしましょう。
ケース説明欄の120mmx6基・140mm搭載可能等の表記を参考にし、搭載するファンのサイズや個数を決めるのが重要です。
回転数の制御幅で選ぶ
PWM制御が搭載されたファンの回転数は、製品によって最小値~最大値が大きく異なります。
製品によっては回転数調節範囲が最大1000rpm以上異なることも珍しくはありません。
回転数の最大値は高負荷時の冷却性能に直結するため、特に意識を向けなければいけないポイントです。
最小値は製品によっては500rpm以下に設定されていることもあり、高負荷時以外の静音性に影響します。
静音性も意識するならrpm調節範囲、冷却性能を重点的に高めるなら最大rpmを意識して選びましょう。
PWM制御ができるケースファンおすすめ10選
【DeepCool】
PCケースファン(FK120 3IN1)
鋭い形状のファンブレードが特徴の120mmケースファンです。
最大ノイズ28dbaの高い静音性と優れた耐久性を持つ素材を使用することで、冷却性能の安定を実現しています。
調節範囲も500rpm~1850rpmと広範囲で調節できるため、状況に合わせやすいおすすめケースです。
【Novonest】
ARGB ケースファン(DP1207-5-direct jp)
ARGB機能を活用して見た目にも拘ることが可能な120mmケースファンです。
ユニークなファンブレードを9枚採用しているので、高いエアフローと静音性をバランス良く発揮できます。
状況に応じて600rpm~1700rpmと広範囲で回転数を管理できるおすすめケースファンです。
【Fractal Design】
PCケースファン
ハブに6個のLEDを搭載した鮮やかなARGB機能が特徴のケースファンであり、120mm・140mmサイズが展開されています。
最大2000rpmでPC全体を効率的に冷やすことが可能であり、長寿命ベアリングを使用した高い耐久性も魅力です。
120mm×3・140mm×3とセットの選択肢が豊富に用意されているのもおすすめです。
【SCYTHE】
PCケースファン(WS1225FD18-P)
最大12万時間の長寿命が特徴的な120mmケースファンです。
ファン回転数は300rpm~1800rpmと広範囲で調節可能なので、状況に適応しやすく静音性にも優れています。
無駄な機能を省いて冷却性能や耐久性に特化したケースファンなので、コストを抑えられる点もおすすめです。
【XPG】
PCケースファン(VENTOPRO120PWM-DS)
25℃使用時で最大25万時間、60℃使用時で最大6万時間という長寿命が特徴のケースファンです。
回転数は450rpm~2150rpmと広範囲で調節可能であり、駆動音を抑えたモーターを使用することで静音性も実現しています。
冷却性・静音性・耐久性の3点に優れたコストパフォーマンスの良さも評価できるケースファンです。
【Phanteks】
PCケースファン(PH-F120T30_BG _3P)
ファンブレードとファンフレーム部分をガラス繊維で強化することで、高品質を実現しているケースファンです。
3パターンのファンプリセットが用意されているので、初心者でも状況に応じて簡単に操作できます。
厚いファンブレードが生み出す風量がエアフロー効率を底上げし、高い冷却性能を発揮できる点もおすすめです。
【Arctic】
PCケースファン(ACFRE00105A)
140mmサイズに加えて、鋭いファンブレードを採用することでエアフロー効率を高めたケースファンです。
状況に応じてファンの回転数を広範囲でコントロール可能であり、ノイズレベルを最大限抑制することで静音性も実現しています。
オイル漏れを防ぐカプセルが付属されているので、長寿命が期待できる点もおすすめです。
【Thermalright】
PCケースファン(TL-C12015S)
ARGB機能を活用してデザインにも拘ることが可能な120mmケースファンです。
エアフロー効率を重視したファンブレード、熱伝導に優れたゲルや潤滑油を使用することで高い冷却性能を実現しています。
防振設計により静音性も高めており、コストパフォーマンスにも優れたおすすめケースファンです。
【オウルテック】
PCケースファン(BL087)
プッシュピン方式採用しているので、取り外しが簡単に行える140mmサイズのケースファンです。
エアフロー効率を考慮しつつ、ゴム製ブレードとゴム製防振マウントを使用することで高い静音性と冷却性が発揮できます。
さらに最大8万時間という長寿命も実現しており、長期的に使用していける点もおすすめです。
【Cooler Master】
PCケースファン(R4-SFNL-14PK-R1)
鎌形ブレードが特徴的な120mmケースファンです。
鎌形ブレードにより風量を高めているにも関わらず、ノイズレベル14dba以下という静音性も実現しています。
高い冷却性と静音性をバランス良く発揮可能であり、コストパフォーマンスにも優れたおすすめファンです。
まとめ
PWM制御ケースファンは導入時に多少の知識は必要ですが、静音性・冷却性・耐久性の全てにおいて優れています。
今回紹介した内容を参考にしつつ、PWMケースファンを上手に選び出していただければ幸いです。
PWM制御ができるケースファンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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