PCパーツの性能は年々上昇していることもあり、性能を発揮させるために冷却性能も進化を続けています。
冷却性能を上げるためにファンやクーラーが重要視されていますが、実はケースの設計も大きく関わっているのです。
PCを支えるために冷却を重視したPCケースが各社から発売されていますが、どれを選ぶべきなのか悩まれる方も多いでしょう。
そこで冷却重視のおすすめケースをはじめ、メリットデメリットや選び方を解説します。
目次
- 1 冷却重視のPCケースを使うメリット
- 2 冷却重視のPCケースを使うデメリット
- 3 冷却重視のPCケースの選び方
- 4 冷却重視のPCケースおすすめ11選
- 4.1 【CORSAIR】ミドルタワーケース(CC-9011200-WW)
- 4.2 【ANTEC】ミドルタワーケース(DF700 FLUX)
- 4.3 【NZXT】ミドルタワーケース(CA-H510B-W1)
- 4.4 【Fractal Design】ミドルタワーケース(FD-C-TOR1C-02)
- 4.5 【LIANLI】ミドルタワーケース(O11 AIR/AM)
- 4.6 【Cooler Master】ミニタワーケース(TD300-WGNN-S00)
- 4.7 【COUGAR】フルタワーケース(PANZER MAX)
- 4.8 【ASUS】ミドルタワーケース(90DC0013-B40000)
- 4.9 【DEEPCOOL】ミドルタワーケース(R-CH510-WHNNE1-G-1)
- 4.10 【Thermaltake】ミドルタワーケース(CA-1T4-00M6WN-01)
- 4.11 【Silver Stone】ミドルタワーケース(SST-ALG1MW)
- 5 まとめ
冷却重視のPCケースを使うメリット
PCの寿命を引き延ばせる
PCは掛かる負荷に応じて温度が上昇しますが、冷却性能が整っていなければ内部で溜まった熱がパーツの劣化を早めてしまいます。
ですが、冷却性能が整っていれば内部の熱を効率良く下げれるので、PCパーツの劣化を防ぐことが可能です。
PCパーツの性能も確かに重要ですが、冷却性能の高いケースは長期的にPCを使用していけるメリットがあります。
PCの性能を常にベストで発揮できる
PCのパーツは高負荷状態で熱が溜まるとセーフティ状態になるため、パフォーマンスがダウンします。
PC内部に熱が溜まり続ける限り、本来の性能を発揮できない状態が続くわけですが、冷却性能が整っていれば心配はいりません。
冷却性能を重視したケースは効率良く熱を排出しつつ、冷却も行うことが可能なので常にベストパフォーマンスが発揮できます。
水冷冷却を搭載できる
PCの冷却システムは大きく分けてると空冷・水冷の2通りが存在していますが、冷却性能は大きく違います。
水冷は空冷よりも10℃以上もPC内部を冷ますことが可能であり、内部全体を常に一定の温度で保つことが可能です。
冷却性能を重視したケースなら、水冷システムの搭載も考慮して設計されているので、高い冷却性能が実現できます。
冷却重視のPCケースを使うデメリット
冷却システム次第では知識とコストが必要
冷却性能を重視したケースなら水冷・空冷システム、どちらの冷却方法も搭載できるように設計されています。
空冷の場合はファンを揃えるだけでも済みますが、水冷の場合はラジエーター等の機材の設置が必要です。
当然、設置するための知識が必要になりますし、水冷システムは冷却性能が高い代わりに相応のコストが掛かります。
冷却重視のPCケースの選び方
ケースサイズで選ぶ
PCケースと一括りにされていますが、実際にはミニタワー・ミドルタワー・フルタワーと明確に違ったサイズが存在します。
これは単純な大きさはもちろんですが、搭載できるパーツのサイズや数に関係しているため、慎重に選択しなければいけません。
大きいサイズで高い性能を持つパーツに加え、6基以上のファンや水冷システムを導入するならミドルタワー以上のサイズが必須です。
性能はミドルスペック以上を保ちつつ、冷却システムを特に重要視するならミニタワーでも十分に実現できます。
あらかじめ、パーツサイズやファン数等をしっかりと決めておき、サイズを考慮して選ぶと良いでしょう。
メッシュ素材を選ぶ
PCケースに使用されている素材の中で、特に高い冷却システムが実現可能なのがメッシュ素材を使用したケースとなります。
理由ですが、メッシュ素材を使用した通気口は高いエアフロー効果を発揮できるので、ファンや冷却システムと相性が良いからです。
複数のファンを搭載する場合、ファンの風量を漏らさずに排出しなければ熱をPC内部に循環させるだけになってしまいます。
メッシュ素材を使用していれば、ファンの風量で熱を漏らさずに排出できるため、高い冷却性能が実現可能です。
フロント・トップをはじめ、サイド部分にもメッシュを使用しているケースを選んでいきましょう。
水冷システムに対応しているか
PC内部の熱を下げる冷却システムには空冷・水冷の2種類が存在していますが、効果的な冷却性では水冷システムが上です。
実際、空冷システムと比較すると10℃以上の冷却差もありますし、常にフルパワーでPCを稼働させることができます。
近年発売されているケースの説明には水冷システムに対応しているか、ラジエーター設置スペース等も明記されています。
水冷システムはラジエーターのサイズが冷却性能に関係しているため、大容量のラジエーターが搭載できると尚良いでしょう。
冷却重視のPCケースおすすめ11選
【CORSAIR】
ミドルタワーケース(CC-9011200-WW)
エアフローに特化したフロントパネルが特徴であり、効率良く熱を排出できるミドルタワーPCケースです。
120mmファンは6基、140mmファンは最大4基が搭載可能なだけではなく、ラジエーターも搭載できます。
エアフロー効率を高めた設計と冷却に拘ることが可能なスペースが確保されているおすすめケースです。
【ANTEC】
ミドルタワーケース(DF700 FLUX)
サイドには強化クリアパネル、フロントには3つのARGBファンが標準搭載されているミドルタワーケースです。
120mmファンを最大9基搭載可能なスペースを確保しており、パーツ構成次第では水冷システムも導入できます。
Mini-ITXからATX規格までと幅広いマザーボードに対応可能であり、冷却にも拘れるおすすめケースです。
【NZXT】
ミドルタワーケース(CA-H510B-W1)
ネジ1本で取り外せるクリアサイドパネルとエアフロー効率を高めるAir F120mmファンが標準搭載されているケースです。
最大で240mmサイズのラジエーターが搭載可能であり、裏面でケーブルを纏めることでより高い冷却性能を実現しています。
Mini-ITXからATX規格までと幅広いマザーボードに対応しつつ、冷却にも特化できるおすすめケースです。
【Fractal Design】
ミドルタワーケース(FD-C-TOR1C-02)
表面のオープンデザインに加えて、内部の開放的なデザインも特徴のミドルタワーケースです。
120mm~360mmラジエーターが搭載できるスペースが確保されており、開放的な通気口による高いエアフローも実現しています。
ラッチ式サイドパネルなのでメンテナンスも簡単に行えるATX規格までに対応したおすすめケースです。
【LIANLI】
ミドルタワーケース(O11 AIR/AM)
トップ・フロント・サイド・ボトムの各所で120mmファンを最大3基搭載できるミドルタワーケースです。
最大12基のファンが搭載可能なだけではなく、大型水冷ラジエーター及びATX電源を2つ搭載することもできます。
前面と背面部分の通気口によりエアフロー性能も高めており、冷却に特化できるおすすめケースです。
【Cooler Master】
ミニタワーケース(TD300-WGNN-S00)
フロント部分のポリゴンメッシュにより、高いエアフローと埃除去を実現しているMicroATX規格までに対応可能なケースです。
最大6基のファンが搭載可能なだけではなく、フロント・トップ・リア各所に水冷ラジエーターの設置もできます。
PWM制御に対応したARGBも2基標準搭載されており、妥協せずに冷却に特化できるおすすめケースです。
【COUGAR】
フルタワーケース(PANZER MAX)
Mini-ITXからE-ATX規格のマザーボードに対応しており、大容量のスペースを確保しているケースです。
スペースが必要な高性能パーツを余すことなく搭載可能であり、大型水冷ラジエーター及び最大8基ファンを設置することができます。
フロント・トップ・サイドパネルの全てがワンタッチで取り外せるため、メンテナンスも手軽に行えるおすすめケースです。
【ASUS】
ミドルタワーケース(90DC0013-B40000)
換気機能が搭載されたオーラ照明が特徴的なケースであり、最大7基の冷却ファンを取り付けることが可能です。
フロント・トップ部分にダストフィルターを採用することでメンテナンスを最小限に抑えることもできます。
フロント・トップでは最大360mm、バック部分には140mmラジエーター設置スペースも確保されているおすすめケースです。
【DEEPCOOL】
ミドルタワーケース(R-CH510-WHNNE1-G-1)
120mmファン最大9基、140mmファン最大5基に加えて、360mm水冷ラジエーターも搭載可能なケースです。
さらに大容量のグラフィックボードも併せて搭載可能であり、CPUクーラーの設置スペースも確保されています。
Mini-ITXからE-ATX規格のマザーボードに対応しているので、高いスペックと冷却性能を妥協せずに実現可能です。
【Thermaltake】
ミドルタワーケース(CA-1T4-00M6WN-01)
サイドパネルに個別で取り外しできる強化パネルを採用しており、メンテナンスが手軽に行えるケースです。
内部には90度回転可能な拡張スロットを使用しているため、柔軟な配置を実現できます。
最大7基のケースファンだけではなく、360mm大型水冷ラジエーターも搭載可能なおすすめケースです。
【Silver Stone】
ミドルタワーケース(SST-ALG1MW)
マザーボードを90度回転させるスタック効果設計を採用し、高い冷却性能を実現しているケースです。
Micro-ATX規格までに対応しており、360mmサイズ大型水冷ラジエーターの設置スペースも確保されています。
スリムサイズケースながらもSFX-L電源まで搭載できるため、パワフルに高い冷却性能が実現できるおすすめケースです。
まとめ
PCにおける冷却性能はスペックをフル活用させるために必要不可欠であり、必ず注視しておかなければいけません。
PCを組まれる際にはケース単体の冷却性能にも着目し、紹介した内容を参考にして最適なケースを選んでいきましょう。
冷却重視のPCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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