テントやタープを固定するために使うペグは、キャンプにはなくてはならないアイテムです。
ペグは素材や形状など種類がとても多く、地面の固さなど状況に合わせて適したペグを選ぶ必要があります。
そのなかでも、とくに特殊な地面で使用するのがアンカーペグです。
この記事ではアンカーペグの特徴や選び方について、おすすめの商品とともにご紹介します。
ウッドデッキで使える商品もありますので、ベランピングやお家キャンプに興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
アンカーペグとは
アンカーペグは地面が固すぎる岩場や凍った土壌、逆に柔らかすぎる砂地や雪面など、通常のペグのように突き刺して固定ができない特殊な状況で使用します。
そのため形状も特殊なものが多く、ハンマーで打ち付けて地面に差し込むスティック状のペグとは違い、引っかけて使う形状のものやスクリュータイプのものがあります。
主に、引っかけるタイプは岩場やウッドデッキ、スクリュータイプは固すぎる地面や砂地や雪面で使用することが可能です。
アンカーペグを使うメリット
柔らかい地面で使える
アンカーペグは通常のペグを刺してもするっと抜けてしまうような柔らかすぎる地面でも、テントやタープをしっかり固定することができます。
一番活躍してくれるのは砂地や雪面などですが、フワフワした草地や雨の後でぬかるんでいて普通のペグでは心もとないといったときに使用すると安心です。
柔らかい地面で強い抵抗力を発揮できるよう、スクリュー型など凹凸や表面積が多いデザインになっています。
固すぎる地面で使える
形状によってはペグを刺せないような固すぎる地面でも使用することができます。
たとえば、登山でゴツゴツした岩場で野営する際、引っかけるタイプのアンカーペグを岩の隙間や自分で石を積み上げて設置することで、テントを固定することが可能です。
冬場のキャンプで地面が凍っている場合に使用できる、アイス専用のアンカーペグもあります。
お家でもキャンプができる
引っかけるタイプのアンカーペグがあれば、いま流行りのベランピングやお家キャンプを楽しむこともできます。
ベランピングとは「ベランダ」で「グランピング」をするというもので、ベランダにウッドタイルを敷きつめてアンカーペグを引っかけ、テントやタープを設置することが可能です。
一戸建てでウッドデッキがある場合は、そのままウッドデッキに引っかけて使用することができます。
アンカーペグを使うデメリット
普通の地面では使えない
アンカーペグは特殊な地面の状況で効果を発揮できるよう、形状も特殊になっています。
そのため、柔らかい地面用のアンカーペグは抵抗力が強すぎて固い地面には刺せず、引っかけるタイプは使えるシーンが限られています。
ペグは地面の状況に合わせて適したものを選ぶことが重要なので、アンカーペグだけでなくほかのタイプのペグも用意しておきましょう。
一般的なペグより価格が高め
アンカーペグは複雑な形状のものがほとんどで、価格もほかのペグより高い場合が多いです。
使える場面が限られているものほど特殊なデザインになっているため、なかには1本で数千円するものもあります。
本数を揃えようとすると負担が大きいので、手ごろな価格の普通のペグも一緒に併用するとよいでしょう。
種類が少ない
そもそも使用できるシーンが特殊なため、整備されたキャンプ場以外で野営するようなアウトドア上級者向けの商品が多くなっています。
需要が少ないため通常のペグに比べて商品の種類が限られており、価格や性能を比較しながら検討したいという方にはもの足りなく感じるかもしれません。
ウッドデッキで使用できるタイプのアンカーペグは初心者でもお家で手軽に使えるため、ほかのアンカーペグに比べて商品の種類は多めになっています。
アンカーペグの選び方
形状
アンカーペグは形状によって使用に適したシーンがはっきり分かれているため、どのような状況で使うのかをよく考えたうえで選ぶ必要があります。
引っかけるタイプは岩場やウッドデッキでの使用に適しており、商品によって留め具の形状に差があったり、スプリングが付いているものと付いていないものがあったりします。
スクリュータイプは商品によって、柔らかい地面に適したものと反対に凍った土壌など固すぎる地面に適したものがあるため、間違うことがないよう注意しましょう。
素材
引っかけるタイプのアンカーペグはアルミ製のものが多く、軽くて比較的価格が安いという特徴があります。
なかにはステンレス製の商品もあり、アルミ製より価格は少し高めですが錆びにくく耐久性が高いため長持ちする素材です。
スクリュータイプは主にスチール製のものとプラスチック製のものが多く、プラスチック製は柔らかい地面の使用に適しています。
価格
形状や素材によって価格も大きく変わるため、用途に合わせた形状と素材の耐久性なども踏まえたうえで価格とのバランスを考えるとよいでしょう。
素材のなかではプラスチック製が一番安いですが、耐久性が弱く柔らかい地面でないと使用できません。
アルミ製・スチール製・ステンレス製で比較すると、アルミ製・スチール製が安価なものが多く、ステンレス製だと価格は高めですが耐久性が高いためコスパはよい素材です。
アンカーペグおすすめ10選
【NACETURE】
ウッドデッキ ペグ(732064321912)
ウッドデッキでの使用に最適のアンカーペグです。
板のすき間に差し込んで90度ひねるだけで、簡単にテントやタープを設置することができます。
スプリングが付いていることで、板のすき間にアンカーペグが落下してしまうのを防ぐことが可能です。
本体はアルミ製ですがスプリング部分は柔軟性と耐久性に優れたステンレス製になっています。
【VIEAURA】
アンカーペグ
ウッドデッキのすき間に差し込んで回転させるだけで、ウッドデッキに釘などで傷を付けることなくテントを設置することができます。
圧縮スプリングと本体下部のカギで板をしっかりと挟むことができるため、強い風が吹いても安心です。
10個セットでカタビラもついて1,500円と価格もお手頃になっています。
【Eco Ride World】
アンカーペグ
スプリングが付いていないシンプルな魚骨型のアンカーペグです。
板のすき間が3mm以上、板の厚みが4cm以下のウッドデッキで使用することができます。
1つ8gの超軽量でコンパクトな手のひらサイズなので収納にも困りません。
ウッドデッキのほか、岩や枝の割れ目に引っかけてテントやタープを固定することも可能です。
【Prox】
アイススクリューアンカーペグ30cm(PX91330)
その名の通り、氷の地面で活躍してくれるアンカーペグです。
とくに凍った湖面でのワカサギ釣りでテントを設置する際に役立つほか、冬のキャンプで凍った土壌でも使用することができます。
中空構造と4枚刃で固い氷にも難なく打ち込めるため、電動ドリルを使うほか付属のTバーを取り付けてねじ込めば手動でセットすることも可能です。
【MotBach】
オレンジキャノピーステークテントペグ
砂地や雪面、フワフワした草地など柔らかすぎる地面でもしっかりテントを固定することができるスクリュータイプのアンカーペグです。
手でねじ込むだけで設置することができるため、ハンマーは必要ありません。
超軽量のプラスチック製で持ち運びしやすく、金属製と違い錆びることもないため管理もしやすい素材です。
【Milageto】
アイスペグ
釣りの際の凍った湖面や冬キャンプの凍った土壌にテントを設置するためのアンカーペグになります。
ハンドドリル式のスクリュータイプになっており、電動ドリルなどの道具無しで固い地面に打ち込むことが可能です。
テントやタープを固定するだけでなく、氷に釣り用の穴をあけるために使用することもできます。
【MightyPhine】
グランドアンカー(5D)
凍った土壌や固い地面でも設置することができるスクリュータイプの商品です。
丈夫なスチール製で30cmと長めのため、大型テントの設置の際や強い風の中でもしっかり固定することができます。
Tハンドルが付属しているため手動で打ち込むことも可能ですが、石交じりの固い地面の場合は電動ドリルの使用をおすすめします。
【Laideyilan】
10個入りデッキアンカーペグ
耐久性が高く錆びにくいため人気の素材であるステンレス製で、10個入り1,000円ちょっととコスパのよい商品です。
ウッドデッキ用のアンカーペグで、スプリング部分が引き込み式のデザインになっており、板をしっかり挟んでテントを固定することができます。
シンプルなデザインですが、ロープを通す穴が2か所ついていて1本のペグに複数固定出来て便利です。
【sanmaao】
ウッドデッキ タープ アンカー
なんとタープアンカーとテントクリップがそれぞれ20個ずつの、計40個がセットになった大変お得な商品になります。
タープアンカーはウッドデッキのうえでテントやタープの設置の際に、細いカギ部分が板の裏に食い込んでしっかり固定することが可能です。
テントクリップはタープの設置のほか、ランタンを吊るしたりタオルを干したりなど様々な用途で使うことができます。
【LOGOS】
スクリューペグ2(71990105)
おしゃれでお手頃なキャンプグッズが人気のブランド、ロゴスのアンカーペグです。
スクリュータイプで40㎝とペグのなかでもかなり長めなため、柔らかい地面でもテントやタープを安定して設置することができます。
また、犬のリードを固定するために使うこともできるため、愛犬とのキャンプやドックランで使用することも可能です。
まとめ
ペグは地面の状況に合わせて最適なものを選ぶ必要がありますが、そのなかでもアンカーペグは普通のペグが使えない特殊な地面に適しています。
そのため、アンカーペグを購入する際には特徴をよく理解していなければなりません。
ぜひこの記事を参考にしてペグを上手に使い分け、ワンランク上のキャンパーを目指しましょう。
アンカーペグの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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