パソコンのケース選びは、用途や目的によって変わってきます。
近年であれば、ゲーミングPCとしてRGBライティングに特化させたり、冷却性能を特化して内部をしっかり冷やしたい人など様々です。
その中でも、注目されづらいのは静音特化のPCケースです。
本記事では、その静音性に特化したPCケースについてや、おすすめ商品を紹介します。
特に、コンパクトで選ばれることも多いMicroATX対応のものを厳選しました。
- PCゲーム歴15年
- 中古PC組立・販売会社に勤務
幼少期からゲームが大好きで、10代後半に初めてゲーミングPCを購入し、そこからPCゲームにのめりこんでいきました。 遊ぶゲームのジャンルは多岐に渡り、流行りのゲームは遊んでみるタイプです。
目次
- 1 静音特化MicroATX対応PCケースを使うメリット
- 2 静音特化MicroATX対応PCケースを使うデメリット
- 3 静音特化MicroATX対応PCケースの選び方
- 4 静音特化MicroATX対応PCケースおすすめ10選
- 4.1 【Sharkoon】ミニタワーPCケース(SHA-S1000-VBK)
- 4.2 【Cooler Master】MasterBox MB600L V2(MB600L2-KN5N-S00)
- 4.3 【Antec】P82 Silent (9892064000)
- 4.4 【Corsair】110Q(CC-9011184-WW)
- 4.5 【Cooler Master】Silencio S400( MCS-S400-KN5N-S00)
- 4.6 【Silver stone】Kublai シリーズ(SST-KL07B)
- 4.7 【Fractal Design】Pop Mini Silent Black Solid( FD-C-POS1M-01)
- 4.8 【Fractal Design】Define R5 Black Pearl(FD-CA-DEF-R5-BK)
- 4.9 【Silver Stone】ALTA G1M ALG1MB(SST-ALG1MB)
- 4.10 【Silver Stone】SETA Q1(SEQ1B)
- 5 まとめ
静音特化MicroATX対応PCケースを使うメリット
静音特化MicroATX対応PCケースを使うメリットは次のとおりです。
- ノイズを抑えてくれる
- コンパクトなPCを組みやすい
ノイズを抑えてくれる
パソコンから意外と大きめなノイズが発生しており、環境によっては音が気になる人も多いでしょう。
さらに、マイクがノイズを拾ってしまい、通話やライブ配信などの際、音声と一緒に相手にノイズが聞こえてしまいます。
ソフトやマイクにノイズ除去が搭載されていることも増えてきましたが、ノイズの根本であるケースを静音にすれば、より一層静かになります。
コンパクトなPCを組みやすい
MicroATX対応のPCケースは基本的に小型なことが多く、コンパクトなPCを組みたい人におすすめです。
ケースがコンパクトであれば、そのぶんノイズが外に漏れだす危険性も高いのですが、静音特化のPCケースを使えばノイズをしっかり抑えてくれます。
コンパクトなPCでも、それなりにスペックを上げて組むことも可能なので、静音性を維持しながらコンパクトなPCを組んでみましょう。
静音特化MicroATX対応PCケースを使うデメリット
続いてデメリットですが、次のとおりです。
- 冷却性能は低いことがある
- デザインがシンプル
冷却性能は低いことがある
静音性を高めるために、サイドやトップにフルクローズタイプのパネルを採用していることがほとんどです。
そのため、エアフローが限定されていることが多く、上手く排熱されずに熱がこもってしまうことも。
モデルによっては、一部メッシュになっている商品もありますので、排熱と静音性・遮音性のバランスを考えてケースを選ぶといいでしょう。
デザインがシンプル
近年は、強化ガラスパネルなどを採用しており、内部のパーツが見えたりRGBライティングが映えるPCケースが増えてきました。
特にゲーミングPCでは、スペックはもちろん、そういったデザイン性なども気にする人も居るでしょう。
ですが、静音性に特化したPCケースの場合、ほとんどがブラックで静音性の観点から強化ガラスは使われません。
そのため、見た目が非常にシンプルになってしまうため、いわゆる「ザ・ゲーミングPC」のようなキラキラした見た目が好きな人は避けるしかありません。
静音特化MicroATX対応PCケースの選び方
静音特化MicroATX対応PCケースを選ぶ際は、次の箇所に注目しましょう。
- サイドパネルなどの裏に吸音材があるか
- ケースのサイズ
- エアフロー
サイドパネルなどの裏に吸音材があるか
静音に必要なもののひとつとして、気密性以外にも、サイドパネルなどの裏に吸音材があるかどうかが大切です。
吸音材はスポンジのようなシートで、PCケースの裏側に付いていることがあり、これがあるのと無いのとでは静音性に大きな違いが出ます。
ですので、静音性に特化したいのであれば、必ず吸音材付きの商品を探すことをおすすめします。
商品ページの説明文や写真で確認できるため、チェックしておきましょう。
ケースのサイズ
MicroATX対応のPCケースといっても、コンパクトなものからフルタワーまで様々あります。
ですので「MicroATX対応=小さいケース」ではない点には注意しましょう。
コンパクトなパソコンを組みたくてMicroATXマザボをチョイスしたのに、ケースをミドルタワーにしてしまっては元も子もありません。
購入前にしっかり画像と寸法を確認してから、自分が想像しているサイズ感であれば購入するようにすればミスが減ります。
エアフロー
デメリットでも触れたとおり、気密性や吸音材を付けるために、サイドパネルなどにメッシュが付いていないことがほとんどです。
そのため、エアフローが限定されていて冷却性能が低くなることが考えられます。
付けられるケースファンの個数や、吸気・排熱部分の確認をしっかりしておきましょう。
回転数の高いケースファンを使えば冷却性能が上がりますが、そのぶんノイズが増えます。
ケースの構造もそうですが、静音性と冷却性能はバランスを取るのが難しいため、どちらかが規制になってしまう点には注意しましょう。
静音特化MicroATX対応PCケースおすすめ10選
【Sharkoon】
ミニタワーPCケース(SHA-S1000-VBK)
ミニタワー型のPCケースですが、充分な拡張性もありつつ静音性に特化した商品です。
価格も1万円を切っておりコスパの高さもピカイチなので、なるべくケースの予算を抑えてパーツに回したい人にもおすすめ。
電源やストレージはケース下部の配置で隠れるようにカバーが付いているため、内部の統一感や見栄えもバッチリです。
【Cooler Master】
MasterBox MB600L V2(MB600L2-KN5N-S00)
サイドパネルを完全にメッシュ無しにした代わりに、トップパネルにメッシュを配置し、排熱も考えられたPCケースです。
コンパクトなケースですが、トップ・フロント・リア全てに簡易水冷ラジエーターを搭載できるようになっています。
そのため、静音ケースで起こりがちな熱がこもってしまうことも軽減されます。
【Antec】
P82 Silent (9892064000)
フロント以外のパネルは完全にすき間が無く、静音性に特化したPCケースです。
内部はATXマザボに対応しているほど広いため、グラボも最大で380mmまで対応しています。
I/Oパネルはサイドについていて、ボタンをはじめ非常にコンパクトになっているので、押し間違えや誤作動が少なくなっています。
【Corsair】
110Q(CC-9011184-WW)
5インチベイが搭載されているため、DVDドライブなども無理なく内蔵できるPCケースです。
パネル全面に高密度の防音材が付いているため、気密性の高さと相まってファンノイズなどをしっかりカットしてくれます。
内部のレイアウトはエアフローを最大限に考慮された作りになっているため、しっかり吸気・排熱を行ってくれます。
【Cooler Master】
Silencio S400( MCS-S400-KN5N-S00)
フロントパネルが蝶番で固定されているタイプのPCケースのため、エアフローを確保したい時は開けておくこともできます。
I/Oパネル部分にはカードリーダーもあるので、普段からSDカードなどを多用する人にとっては便利な機能です。
また、トップパネルも付属のフィルターに変更できるようになっているため、この1台で2通りのケースバリエーションを体感できます。
【Silver stone】
Kublai シリーズ(SST-KL07B)
マザボ裏のスペースはケーブルが纏めやすくなっていて、2.5インチベイも豊富に搭載されているハイエンドPCケースです。
両サイドパネル裏には吸音材が付いており、吸音性能を高めるために表面を凸凹させています。
そのため、とにかく静音性を極めたい人におすすめの商品となっています。
【Fractal Design】
Pop Mini Silent Black Solid( FD-C-POS1M-01)
ケース全体的に段差や凹凸が少なく、非常にスタイリッシュなPCケースです。
フルクローズされたパネルのおかげで遮音性が高まっていますが、そこに更に防音フィルターを搭載しているため、価格以上にスペックが高い商品となっています。
ミニタワー型でコンパクトなPCケースは、デスクの上に置いても邪魔にならないサイズ感ですので、足元にパソコンを置くスペースが無くても問題ありません。
【Fractal Design】
Define R5 Black Pearl(FD-CA-DEF-R5-BK)
3.5インチベイが8基も搭載されたPCケースです。
HDDを多く積んで稼働させていると、どうしても細かいノイズがそれぞれのHDDから発せられます。
そのノイズを極限までカットできるような静音性も兼ね揃えています。
また、フロントパネルは両開き可能になっているので、もし熱がこもっても一時で気に開けておけばエアフロー問題もバッチリです。
【Silver Stone】
ALTA G1M ALG1MB(SST-ALG1MB)
静音性もキープしながら、煙突効果によって排熱を効率よく上部に逃がしてくれるPCケースです。
非常にスリムでありながらグラボを縦置きできるため、ハイスペックPCを組むことも可能です。
マザボはMicroATXのみの対応なので、購入の際は気を付けましょう。
【Silver Stone】
SETA Q1(SEQ1B)
フロントには140mmのケースファンが2基搭載できるため、静音性を確保しながらも冷却性能も高められます。
また、簡易水冷はもちろん、本格水冷を組むことも可能なほど内部スペースに余裕があります。
ケースは高級感もあり、ひとつのインテリアとしても活躍してくれるでしょう。
まとめ
PCケースから出るノイズは、ほとんどの場合防ぎきれません。
ですので、今までそのノイズがマイクなどに乗ってしまって気になっていたり、日頃から静かなパソコンを目指している人は、静音特化のPCケースを使いましょう。
また、MicroATX対応の強みも活かし、コンパクトなケースを探すのもおすすめです。
静音特化MicroATX対応PCケースの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方