音楽のレコーディングや宅録、配信やWeb会議など、様々なシーンで使われているコンデンサーマイク。
低音から高音まで幅広く高感度に拾えるという優れた特徴を持つ一方、価格の高さに戸惑った経験があるという方は多いでしょう。
ですが、安価でもコスパが良く使い勝手の良い商品も多く販売されています。
そこで今回は、安価なコンデンサーマイクに注目して、おすすめのアイテムを12個ご紹介します。
目次
- 1 安いコンデンサーマイクを使うメリット
- 2 安いコンデンサーマイクを使うデメリット
- 3 安いコンデンサーマイクの選び方
- 4 安いコンデンサーマイクおすすめ12選
- 4.1 【Anker】PowerCast M300
- 4.2 【ソニー】エレクトレットコンデンサーマイクロホン(ECM-PCV80U)
- 4.3 【Razer】Seiren Mini (RZ19-03450100-R3M1)
- 4.4 【Razer】Seiren V2 X(RZ19-04050100-R3M1)
- 4.5 【マランツ】888M(M4U)
- 4.6 【マランツ】888M (MPM1000U)
- 4.7 【HyperX】SoloCast(HMIS1X-XX-BK/G)
- 4.8 【HyperX】DuoCast(4P5E2AA)
- 4.9 【Logicool】G Blue Snowball iCE(BM200BK)
- 4.10 【JBL】QUANTUM STREAM(JBLQSTREAMBLK)
- 4.11 【FIFINE】AmpliGame(A6V)
- 4.12 【オーディオテクニカ】AT2020
- 5 まとめ
安いコンデンサーマイクを使うメリット
初期投資が抑えられる
コンデンサーマイクの購入を検討中の方には、ゲーム配信に挑戦したい方や手軽に音楽を録音したいという方もいると思います。
この場合、例えば配信を行うにはコンデンサーマイクの他にゲーミングパソコンや防音設備などが必要になります。
ゲーミングパソコンの相場は1台20万円からとなかなかに高額です。
これに1台数万円のコンデンサーマイクを追加で購入すると、その他の諸費用をあわせて初期投資の金額が高額になりがちです。
安いコンデンサーマイクを買うことで、こういった初期投資を抑えることができます。
騒音を拾いすぎない
コンデンサーマイクの特徴として、音を高感度に拾うというものがあります。
これは、言い換えれば部屋のかすかな雑音やノイズも高感度に拾ってしまうということです。
安いコンデンサーマイクでは、感度がある程度抑えられている事が多いため、騒音を拾いすぎずに配信や録音を行うことが可能です。
コンデンサーマイクの扱いを学べる
はじめてのコンデンサーマイクをお探しの方は、ぜひ安いものを選びましょう。
コンデンサーマイクは高感度に音を拾える一方で、使い方を誤るとたちまち壊れてしまいます。
代表例として、湿度管理があります。
コンデンサーマイクは、音を電気信号に変換する部品としてダイヤフラムという金属板があります。
適切に湿度を管理していないと、ここが結露したり、その際にごみが付着してしまったりし、音が変わってしまいます。
はじめてコンデンサーマイクを使う方は、安いものを使うことを通して、このような使い方に慣れていくことをおすすめします。
安いコンデンサーマイクを使うデメリット
音質は高いコンデンサーマイクに劣る
高いコンデンサーマイクと安いコンデンサーマイクでは、部品1つあたりにかけられるコストが異なってきます。
そのため、ヘッドカバーなどの外装はもちろん、ダイヤフラムなど音質に関する部分でもコストダウンが図られています。
安い部品を使っているから悪いということではありませんが、やはり音質面では高いコンデンサーマイクより劣る部分が多いです。
高音質をひたすらに追求したい方にとっては、これは大きなデメリットであると言えるでしょう。
安いコンデンサーマイクの選び方
接続の種類を確認する
コンデンサーマイクを接続するにあたり、まず確認すべき項目がこちらです。
コンデンサーマイクを含め、多くのマイクの接続方法は「USB接続」と「XLR接続」のいずれかまたは両方です。
手軽にパソコンに繋げたいならUSB接続
「USB接続」と「XLR接続」、2つの大きな違いは、オーディオインターフェイスが必要か否かにあります。
オーディオインターフェイスはマイクや楽器をパソコンに繋ぐための機器で、パソコンで音楽制作を行う場合必須になります。
USB接続のマイクの場合、オーディオインターフェイスを介さず直接パソコンに接続できます。
接続操作が簡単にできるため、初心者にとってやさしいマイクであると言えるでしょう。
音質にそこまでこだわらない配信やWeb会議を目的としている場合は良い選択肢であると思います。
クオリティにこだわりたいならXLR接続
XLR接続のマイクの場合、オーディオインターフェイスを経由してパソコンに接続する必要があります。
このため、使用するにあたりコンデンサーマイク以外にオーディオインターフェイスの購入が必要になることがあります。
しかし、XLR接続の最大のメリットとして、ノイズへの耐性があります。
コンデンサーマイクは、音を電気信号に変換して伝えています。
そのため、USB接続の場合はUSB端子に電流が流れていることでこれがノイズの原因となることがあります。
一方、XLR接続の場合はオーディオインターフェイスによりノイズが軽減され、一般にUSB接続よりもノイズへの耐性が高いのです。
また、音質面でもXLR接続のほうがUSB接続よりも優位です。
動画制作や宅録を目的としている場合、良い選択肢であると思います。
感度を確認する
マイクの感度とは、平たく言うとマイクが音を電気信号に変換する際の程度のことです。
音は空気中を波として伝わります。
マイクはその波を受けると、空気の圧力の変化を感じ取って電気信号を作り出し、それを伝えます。
「感度が高い」というのは、小さな圧力変化も感じ取って電気信号を作り出すことができるということです。
そのため、高感度なマイクは、同じ音でも低感度なマイクと比べ大きな音に変換することが可能です。
一方、小さな圧力変化、言い換えれば小さな音も拾ってしまうため、ノイズが入りやすいということにもなります。
使用目的や環境に応じて、適切な感度のコンデンサーマイクを選びましょう。
指向性を確認する
指向性とは、マイクが音をどの方向から拾えるのかという特性のことです。
大きく分けると、「単一指向性」、「双指向性」、「無指向性」に分かれます。
単一指向性
単一指向性とは、一方向の音のみを拾うということです。
言い換えれば、マイクの正面からの音のみを拾うということになります。
マイクの正面以外の音は拾わないため、環境音を拾いたくない音楽の収録や自宅での配信、Web会議などに適しています。
双指向性
双指向性とは、ニ方向からの音を拾うということです。
言い換えれば、マイクの前後からの音を拾うということになります。
ラジオやポッドキャストなどに向いていますが、単一指向性よりも音を拾う範囲が広いため、雑音には注意が必要です。
無指向性
無指向性とは、すべての方向からの音を拾うということです。
言い換えれば、マイクの全方向からの音を全て拾うということになります。
多人数が参加する環境、例えば対面形式でのカンファレンスなどに適していますが、双指向性と同じく雑音には注意が必要です。
安いコンデンサーマイクおすすめ12選
【Anker】
PowerCast M300
USB接続、単一指向性のコンデンサーマイクで、音量調節がダイヤル式で直感的に操作できることが特徴。
コンデンサーモジュール部は直径16mm、音質は24bit/96kHzとなっており、音質もクリアです。
また、USB-C to USB-CケーブルとUSB-C to USB-Aケーブルが同梱されており、製品登録で最大2年間の保証も付属します。
【ソニー】
エレクトレットコンデンサーマイクロホン(ECM-PCV80U)
単一指向性のコンデンサーマイクで、パソコンへの接続用にUSB Audio Boxという機器が付属しています。
オーディオ製品で世界的に高い評価を得ているソニーということもあり、耐久性の高さや音質の高さが大きな魅力です。
価格もメーカー公式価格で5,000円を切るため、コストパフォーマンスにおいても優れた製品と言えます。
【Razer】
Seiren Mini (RZ19-03450100-R3M1)
単一指向性の中でもより集音範囲の狭いスーパーカーディオイド仕様となっており、タイピング音などのノイズが抑えられます。
USB接続式かつコンパクトなサイズ感で、机上のスペースがなかなか確保できない方にもおすすめできます。
コンデンサーモジュール部は直径14mm、シャープな高音と豊かな重低音が特徴的です。
【Razer】
Seiren V2 X(RZ19-04050100-R3M1)
この商品の特徴は、25mmという巨大なコンデンサーモジュールです。
Seiren Miniと同様のスーパーカーディオイド仕様のほか、マイクゲインの自動調整機能により配信中の突然の大声にも安心です。
3.5mmポートが搭載されており、ヘッドセットを接続することで自分の声のモニタリングもできる優れた製品です。
【マランツ】
888M(M4U)
こちらの888Mについては、Amazon限定ブランドとなっており、マイクのほかにUSBアダプターやケーブルなども付属しています。
USB接続とXLR接続の両方に対応した単一指向性のコンデンサーマイクで、形状はECM-PCV80Uに似ています。
付属品が豪華で、クリアな音質をリーズナブルに楽しめる製品です。
【マランツ】
888M (MPM1000U)
USB接続、単一指向性のコンデンサーマイクで、付属品にUSBケーブルやマイクのクリップが付属しています。
コンデンサーモジュール部は直径14mm、広範囲な音域全体をカバーできる高い音質が魅力です。
マイクスタンドが付属しないため、その点は注意が必要です。
【HyperX】
SoloCast(HMIS1X-XX-BK/G)
PowerCast M300と同じくUSB-C接続で単一指向性のコンデンサーマイクで、RGBライトでミュート状態か否かを教えてくれる便利な機能付きです。
24bit/96kHzのハイレゾ録音に対応しており、音質面でも優秀です、
付属するHyperX NGENUITYソフトウェアにより、音量調整やファームウェアアップデートも可能です。
【HyperX】
DuoCast(4P5E2AA)
先程ご紹介したSoloCastの上位製品となります。
SoloCastよりも大型ですが、単一指向性と無指向性の切り替え機能がついており、利便性が高いです。
内蔵式のポップガードにより、使用中のルックスを損ねないことも魅力的です。
SoloCast同様、24bit/96kHzのハイレゾ録音に対応しています。
【Logicool】
G Blue Snowball iCE(BM200BK)
この商品の最大の特徴は、独特な形状にあります。
4個の独自の14mmコンデンサーモジュールを搭載した球形の構造により、単一指向性から無指向性まで全ての方式に対応しています。
音質、機能、スタイル、全てに優れた万能選手と言えるでしょう。
【JBL】
QUANTUM STREAM(JBLQSTREAMBLK)
1万円を超える製品ですが、コストパフォーマンスの面では他の製品に引けを取りません。
2個の14mmコンデンサーモジュールにより単一指向性と無指向性を切り替えられるほか、96kHz/24bitのハイレゾ録音に対応しています。
マットブラックな金属製の外装により、全体的な質感も非常に高いです。
【FIFINE】
AmpliGame(A6V)
USB接続、単一指向性のコンデンサーマイクで、小型のポップガードや金属製のスタンドが付属しています。
タッチ式のミュートボタンがマイクの天面にあり、操作性も良好です。
マイク全体を覆うような形でRGBライトが配置されており、使用中のきらびやかなルックスも好印象です。
【オーディオテクニカ】
AT2020
全世界で累計販売数100万本を超えるという驚異的な実績を有する単一指向性のマイクで、XLR接続で使用します。
専用設計のダイヤフラムと優れた感度により、音質も非常に良好です。
RGBライトなどの装飾はありませんが、音質面だけでもコストパフォーマンスが非常に高いです。
まとめ
安いコンデンサーマイクであっても、コンデンサーモジュールやサンプリングレートを比較すると高価な製品とそこまで見劣りしないということも多いです。
コンデンサーマイクがほしいけど、高くて手が出せない…と足踏みをしていた方も、ぜひこの記事を参考に、自分の目的に合う最適なコンデンサーマイクを探してみてくださいね。
安いコンデンサーマイクの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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