サーフィン人気が高まりサーファー人口も増え、週末には波が良いポイントで波取激戦区になる事が多いです。
週末サーファーの方が、せっかくの休みに波に乗れずということも。
どのような波質でも、どこでも、誰でも楽しめるサーフボードはないのかな、と思われる方は多いはずです。
そのような中で注目されているのが、ミッドレングスサーフボード(以下ミッドレングス)です。
ここでは、ミッドレングスの魅力や選び方を紹介しますので、ミッドレングスで大人のサーフィンを楽しんでいただきたいです。
目次
ミッドレングスサーフボードとは
ショートボードとロングボードのおよそ中間である長さの、6‘6~8’8くらいまでのサーフボードの事をいいます。
つまり、ロングボードの直進性の良さとショートボードのコントロール性を、いいとこ取りしたサーフボードです。
ショートボードより長い分、ボードの直進性が高いので、ぐいぐい前に進んでくれます。
また、ただ長くてボリュームがあるだけのボードではありません。
レールが薄かったり、テールのボリュームを落としてあったり、ロッカーが入っていたりと、操作性を高める為の工夫が施されています。
ボードのデザインによってコンセプトや特色がはっきりしているので、自分が思い描くスタイルに合ったボードを見つけてみてください。
ミッドレングスサーフボードを使うメリット
ロングボードのような直進性
ショートボードよりも長いので、波に対する接地面が広くなり、波が押してくれる面積が広くなります。
よって、小さい波でも波の力をもらい易く、スモールコンディションでもたくさんの波に乗れるのです。
また、同じボリュームの短い板よりも長い板の方が、テイクオフが楽になります。
ショートボードでは乗れなかった波に乗ることができるので、波の選択肢が広がる点は嬉しいですね。
ショートボードのようなパフォーマンス性
ミッドレングスは、ロングボードよりも短く、動かしやすいアウトラインとレールの設計がされているのが特徴です。
また、ロングボードのパフォーマンスボードとしてアクションを狙えます。
急にショートボードに変えるのは不安、というロングボーダーの方も、無理なくパフォーマンスアクションに挑戦できるのは魅力。
また、ロングボードに比べると、収納や海までの持ち運びも楽になります。
豊富なフィンバリエーション
フィンのバリエーションが豊富であることも、ミッドレングスの魅力のひとつ。
フィンボックスが2+1の設定だと、シングルフィンにスタビやツインなど、スタイルや波質によって変えられるモデルが多いです。
例えば、シングルフィンでレールを使ったサーフィンの練習もできます。
ほかにも、横の動きに強いツインフィンやシングルフィンで、レールを使ったスピード感があるクルージングもできます。
ミッドレングスサーフボードを使うデメリット
レールサーフの意識が必要
波に接するストレートラインが長いので、波に力がないと取り回しが重く感じることがあります。
よって、パワーゾーンをキープしながらしっかりと加重し、レールを使うライディングを意識する必要があるのです。
そのため、ボードを選ぶ際に、体格やレベルに合ったスペックのボードを選択することも大事なポイントといえます。
技を極めるのには向かない
ミッドレングスは、ライディングの特化性が乏しくなります。
ショートとロングの中間なので、ダイナミックなターンでスプレーを飛ばしたりエアーを決めたいのであれば、ショートボードより劣ります。
沖からテイクオフしロングライドをしたり、ボードの上でウォーキングをしたいのであれば、やはりロングボードが最適です。
ミッドレングスサーフボードの選び方
サイズ
初心者の方、ショートボーダーの方、ロングボーダーの方が選ぶボードサイズは違ってきますし、体格によっても変わります。
ショートの方なら、6‘4~6’8のボードですとショートに近い感覚で乗れますが、最初から長いサイズだと取り回しに苦労するかもしれません。
ロングボーダーの方でしたら、7‘2~8’8のボードだと違和感なく乗れます。
極端に短くしてしまうと、パドルやテイクオフのタイミングが合わせづらいです。
初心者やビギナーの方でしたら、7’0前後の長さから始めてみると良いでしょう。
そして、ロングとショートどちらのスタイルが合うのかを見極めていかれるとステップアップしやすいと思います。
アクションを重視したいか
どのようなスタイルのサーフィンを目指すかで、ボードの選び方が変わります。
アクション重視でしたら、細身のアウトラインでロッカーを落としてあるモデルがおすすめです。
長さがあるミッドレングスにピンテールをかけ合わせることにより、テールが波に食いつきやすく、ボードコントロールが安定します。
よって、アクションを入れやすく、パワーのある掘れた波でもキレのあるマニューバーを描けるのです。
フィンの設定はシングルフィンにスタビをつけることにより、サイドフィンが波にしっかりホールドします。
それにより、一つひとつのターンやアクションの安定感がアップします。
ゆったりとクルージングしたいか
ルースにクルージングしたい方ならば、ノーズにボリュームがあるアウトラインがおすすめ。
前に加重してスピードをつけてのカービングターンは、最高に気持ちが良いです。
フィンの設定はシングル、ツイン、クアッドは横の動きが強いので、水の流れを感じながらのルースなライディングが味わえます。
初心者向けか
初心者の方は、ライディングの姿勢やポジションを体に染み込ませるためにも、立った時に安定する長くて幅のあるボード選ぶと良いでしょう。
テールの形状は、波の力を受けやすく癖のないスカッシュテールが一般的です。
ミッドレングスはブランドやモデルごとにコンセプトや特色があるので、初心者の方はお店の方に、目指したいスタイルを伝えましょう。
ミッドレングスサーフボードおすすめ10選
【JS SURFBOARDS】
BIG BARON
BIG BARONはツインフィンなので、水の流れを感じながらスピードがぐんぐん出せて、たるいセクションも抜けられます。
トップスピードからの伸びやかなターンは非常に気持ちが良いです。
ロッカーは緩やかでフラットに近く、レールはテーパーでパフォーマンスボード並みに薄くなっているので、アクションもしっかり狙えます。
【Channel Islands】
CI MID
世界のサーファーから愛され続けるトップブランドのアルメリックからは、クラシックなアウトラインのミッドレングスです。
フロント部分にボリュームがあり、パワーのない波でも加速していきます。
直進性に加えて、ボトムのダブルバレルコンケーブによって、後ろ足でコントロールがしっかりできるバランスの取れた1本です。
【Channel Islands】
SPEED QUONG
こちらはアルメリックのテンプレートを、トンビ社がサンダーボルト・テクノロジーで仕上げています。
それにより、丈夫でしなりが良く、スムーズにターンが伸びていきます。
クアッドフィンの設定で、横の動きに強くルースな乗り味です。
水の抜けが良好で、トロく厚い波でも問題なくきちんと走ってくれるため、パワーのない日本の波でも楽しくクルージングできます。
【FIREWIR】
Seaside&Beyond
大人気のロブマチャドデザインのサーフボードです。
ファイヤーワイヤーで大人気のシーサイドのミッドレングス仕様で、ディープなカービング・タイトなターンを追及したモデル。
LFTテクノロジーが採用されているので、軽快でしなりが良く、深いターンがしやすいです。
フィッシュテールで波への食いつきが良い分、クイックなテールコントロールが可能。
【LIB TECH】
PICK UP STICK
リブッテックの特徴は、何といっても素材と製法にあります。
高分子EPSをベースに作られていて、とにかく丈夫で長く使えるサーフボードです。
また、リサイクルペットボトルの素材が使われており、自然をリスペクトするサーファーから高い支持を得ています。
ボリューミーなアウトラインと大きく入ったロッカーにより、直進性と回転性を上手く両立しているモデルです。
【TORQ SURFBOARDS】
CHANCHO
このモデルに採用されたX-Liteとは、パフォーマンスボードのために特別に生み出されたテクノロジーのことです。
従来のPUやEPSのボードよりも、強度と軽さがアップしています。
十分なボリュームと、フィンを通る絶妙なVeeボトムによって、初心者の方でも簡単に波をキャッチ可能。
癖なくスムーズにターンに入れる安定感のあるボードです。
【Beach Access】
ミッドレングスソフトボード
日本でデザインされた、コストパフォーマンスが非常に高いミッドレングスです。
また、ソフトボードなのでケガや破損をしにくく、これからサーフィンを始めたいビギナーの方におすすめ。
ソフトボードの浮力に加えて絞られたテールが回転性を加え、スモールサイズの波でも楽しくライディングできる1本です。
【Dick Brewer Surfboards】
Middie
ロングボードでお馴染のブルーワーから、どのような波でもオールラウンドに楽しめるミッドレングスです。
ディック・ブルーワーが培った技術、DNAを受け継いだボードデザインが特徴。
パワーのない小波から頭サイズの波まで、スムーズなマニューバーを描くことが可能です。
フィン設定は2+1で、スタイルに合わせてシングル、トライを使い分けて楽しめます。
【SUPER BRAND】
THE MIDDY
ムラサキスポーツがプロデュースするスーパーブランドは、日本のサーフシーンをよく熟知しています。
そのような理由もあり、日本でのサーフィンライフに絶大な信頼と安心を誇ります。
アウトラインはテールが絞られているので、乗るポジションやスタンスで、ライダーの思うように動いてくれる点は魅力のひとつ。
日本の波のコンディションで最大限に楽しむことができるミッドレングスです。
【ROXY】
MINIMAL
ファッション性が高いデザインは、女性サーファーから絶大な人気を集めています。
見ているだけで心躍るデザインは、あなたのサーフィン生活をより楽しく、いきいきさせてくれるでしょう。
こちらのボードは、安定性とパドルスピードが優れており、サーフィンスクールでも使われる程です。
そのような理由もあり、ビギナーサーファーの方にも扱いやすいミッドレングスといえます。
まとめ
ミッドレングスは「誰でも、いつでも、どこでも」を叶えてくれる楽しいボードです。
しかし、気をつけていただきたいことは「乗り過ぎ注意」という点。
譲り合いや他のサーファーへのリスペクトを忘れないでください。
あなたと、周りに居るサーファーが楽しくサーフィンができること、これこそが楽しくミッドレングスを乗るコツなのです。
ミッドレングスサーフボードの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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