モノの形を3次元で測りとり、3Dプリンターなどで出力できるようにデータ化する事ができる3Dスキャナー。
3Dプリンターが安くなってきたこともあり、自宅で色々なものを3Dプリントして楽しむ上でその需要はますます高まってきています。
とはいえ、3Dプリンターも3Dスキャナーもまだまだ初心者が気軽に手を出せる値段のものばかりではないですよね。
そこで今回は、安い3Dスキャナーに注目し、家庭用にぴったりな商品を厳選して10点ご紹介します。
目次
- 1 安い3Dスキャナーを使うメリット
- 2 安い3Dスキャナーを使うデメリット
- 3 安い3Dスキャナーの選び方
- 4 安い3Dスキャナーおすすめ10選
- 4.1 【Creality】CR-Scan Ferret(CRScanner)
- 4.2 【Flytise】XYZprintingハンドヘルドフルカラー3Dスキャナー
- 4.3 【Revopoint】RANGE(RANGE-STANDARD)
- 4.4 【SHUIYUE】CrealityCR-SCANLizard
- 4.5 【3DMakerpro】Lynx
- 4.6 【3DMakerpro】Mole(LYNX-P)
- 4.7 【3DMakerpro】Magic Swift Plus(magic-1)
- 4.8 【Revopoint】MINI
- 4.9 【SHINING】EINSTAR
- 4.10 【WLYJSKJ】3Dスキャナー
安い3Dスキャナーを使うメリット
3Dスキャナーとは、キャラクターのフィギュアやコップなどの実際にあるものを3Dスキャンしてデジタル化するデバイスです。
そのため、上手に使うことで今までには出来なかった3次元でのものづくりが簡単にできるようになります。
例えば、スキャンしたデータを活用してプラモデルの色塗りの練習をしたり、子供の遊び道具を作り出したりすることが出来ます。
また、高精度な3Dスキャナーを使うことで、家族との大切な思い出を3次元のフィギュアとして残すことも可能です。
その他、3Dスキャナーのシステムを活用すれば、製品の設計を解析してデータを作るリバースエンジニアリングにも役立てられます。
安い3Dスキャナーを使うデメリット
3Dスキャナーは様々な種類がありますが、安い3Dスキャナーを使うことで考えられるデメリットとしては次のようなものがあります。
まず、3Dスキャンする際の精度の低さです。
3Dスキャナーはレーザーを照射したり、製品に触れたりして凹凸を測定し、3次元のデータに出力します。
そのため、精度の低い3Dスキャナーを使うと細かな凹凸の違いをうまく測定できなくなり、データの品質が下がってしまうのです。
データの品質は実際にプリントした際の品質に直結するため、かなり重要な要素だと言えるでしょう。
この他にも、スキャンできる範囲が制限されていたり、スキャナーのサイズによっては保管場所に困ったりすることもあります。
安い3Dスキャナーの選び方
3Dスキャナーのタイプ
3Dスキャナーのタイプは、大きく分けると接触型、非接触型、ハンディ型の3種類に分けられます。
接触型の3Dスキャナーはスキャンしたい物体と3Dスキャナーが直接接触して凹凸を測定するタイプで、比較的安価に購入できます。
非接触型はレーザーや赤外線をスキャンしたい物体に照射して測定するタイプで、一般的な3Dスキャナーの多くはこのタイプです。
ハンディ型はデバイスを手で持って測定したい物体の周りを歩き回ることで測定するタイプで、大型なものの測定に向いています。
精度
3Dスキャナーにおける精度とは、スキャンした3Dデータの寸法が実際のものとどれだけ近いのかという指標になります。
3Dスキャナーで出力したデータは、細かな点を集めて面を作り、その集合体が立体構造を形作っています。
そのため、この1つ1つの点がどれだけ高精度にポイントされているかがスキャンデータのクオリティにつながるのです。
しかしながら、高精度な3Dスキャナーほど価格帯は高価になってしまうため注意が必要です。
解像度
3Dスキャナーにおける解像度とは、カメラやプリンター、テレビなどの解像度とほとんど同じ意味になります。
つまり、その3Dスキャナーがどれだけキメの細かいデータを出力できるのかという指標になります。
スキャンしたデータをCADに使いたかったり、リバースエンジニアリングをしたりしたい場合には極めて重要なポイントです。
こちらも精度と同様、ハイスペックなものを求めるほど価格帯は効果になってしまいます。
スキャン範囲
スキャン範囲とは、その3Dスキャナーが1度にスキャンできる範囲のことです。
接触型や非接触型で机などに据え置いて使うタイプのものなどでは、何mm~何mmといった範囲でスキャン範囲が示されています。
こちらも精度や解像度と同様に、スキャン範囲が広いものほど高価になります。
そのため、自分が3Dスキャナーでどんなものを測りたいかに合わせた最適なスキャン範囲のものを選ぶのがおすすめです。
メーカー
安い3Dスキャナーを販売しているメーカーは数多くありますが、その中でもメジャーなメーカーをご紹介します。
Crealityは低価格、ハイパフォーマンスな3Dプリンター、スキャナーで定評のある中国のメーカーです。
Revopointは高精度な3Dカメラとモジュールの開発・製造が専門のメーカーで、デバイスの性能向上を目指した研究を盛んに行っています。
3DMakerproはIOTやインターネット分野に影響力を持つ日本のブランドで、主に企業向けのハイパフォーマンスな製品を開発しています。
価格帯
安い3Dスキャナーの価格帯は、スペックをどれだけ追求するかによって大きく異なってきます。
そこまでスペックを追求せず、ある程度のデータが取れれば良いという場合には10万円以下のモデルを選ぶと良いでしょう。
一方、データのクオリティを追求したいとなった場合には、10万円以上の価格帯のものを選ぶ必要があります。
この記事ではただ値段の安いもの以外にも、値段は高いがコスパの良い商品を紹介しているので、是非参考にしてくださいね。
安い3Dスキャナーおすすめ10選
メーカー・製品名 | 精度 | 解像度 | スキャン範囲 |
---|---|---|---|
Creality CR-Scan Ferret | 0.1mm | 0.16mm | 560×820mm |
Flytise XYZprintingハンドヘルドフルカラー3Dスキャナー | 非公開 | 1.0–1.5mm | 100 ×100×160cm |
Revopoint RANGE | 0.1mm | 0.3mm | 360×650×600mm |
SHUIYUE CrealityCR-SCANLizard | 0.05mm | 0.1~0.2mm | 200×100mm |
3DMakerpro Lynx | 0.1mm | 0.3mm | 250×400mm |
3DMakerpro Mole | 0.05mm | 0.1mm | 200×100mm |
3DMakerpro Magic Swift Plus | 0.1mm | 0.25mm | 250×400mm |
Revopoint MINI | 0.02mm | 0.05mm | 500×500×500mm |
SHINING EINSTAR | 0.1mm | 0.1mm | 非公開 |
WLYJSKJ 3Dスキャナー | 非公開 | 非公開 | 203×203mm |
【Creality】
CR-Scan Ferret(CRScanner)
深度が異なる2つのレンズと独自技術によりスキャン精度を高めた、扱いやすくて安い3Dスキャナーです。
ハンディ型としても据え置き型としても使える構造となっており、ハンディモードではスマホと接続して測定します。
小物のスキャンに大変便利な3Dターンテーブルが同梱されているため、安定した精度や解像度での測定が可能です。
精度 | 0.1mm |
---|---|
解像度 | 0.16mm |
スキャン範囲 | 560×820mm |
【Flytise】
XYZprintingハンドヘルドフルカラー3Dスキャナー
握りやすいように設計されたハンドルで初心者でも手軽に測定できる、安い3Dスキャナーです。
Intel RealSense 3Dカメラテクノロジーが搭載されており、複数のカメラによる高精度なスキャニングが可能です。
USB接続でのプラグアンドプレイに対応しており、対応アプリをインストールしたPCがあればすぐに使用できます。
精度 | 非公開 |
---|---|
解像度 | 1.0–1.5mm |
スキャン範囲 | 100 ×100×160cm |
【Revopoint】
RANGE(RANGE-STANDARD)
最大0.1mmのフレーム精度と広範囲なスキャン範囲により、様々な物体をスキャンできる3Dスキャナーです。
RGBカメラが搭載されているためフルカラーでのスキャンができ、物体の色まで忠実に再現できます。
スキャンスピードは12~18 fpsとなっており、これはおおよそ1分間で人を3Dスキャンできるレベルです。
精度 | 0.1mm |
---|---|
解像度 | 0.3mm |
スキャン範囲 | 360×650×600mm |
【SHUIYUE】
CrealityCR-SCANLizard
オブジェクトを自動で追跡するビジュアル追跡機能により、ビデオを撮る感覚でスキャンができる3Dスキャナーです。
レーザーを照射する非接触型のモデルですのでマーカーを貼り付ける手間がかからず、簡単に測定が始められます。
状況や使い方に合わせた3つのスキャンモードにより、どんな環境でも高品質なデータが生み出せます。
精度 | 0.05mm |
---|---|
解像度 | 0.1~0.2mm |
スキャン範囲 | 200×100mm |
【3DMakerpro】
Lynx
業務用の3Dスキャナーと同等の性能を有しながらも価格の安さが魅力的な、コスパに優れるモデルです。
照射するレーザーは環境光に強いホワイトライトですので、人体への影響が少なく皮膚に照射しても問題ありません。
複数のファイル出力フォーマットに対応しており、出力したデータを直接3Dプリンターに入力することも可能です。
精度 | 0.1mm |
---|---|
解像度 | 0.3mm |
スキャン範囲 | 250×400mm |
【3DMakerpro】
Mole(LYNX-P)
スマホと接続することで場所を選ばずスキャンができる、軽量で持ち運びやすい3Dスキャナーです。
高性能な手ブレ補正機能により、持ち運びながら使用してもスムーズで安定感のあるスキャニングが可能です。
光源にはNIRが採用されており、可視光よりも深い領域までスキャンできるためデータのクオリティアップに繋がります。
精度 | 0.05mm |
---|---|
解像度 | 0.1mm |
スキャン範囲 | 200×100mm |
【3DMakerpro】
Magic Swift Plus(magic-1)
3D解像度を従来製品の2倍にアップグレードした深度カメラにより、細部の撮影もらくらくな3Dスキャナーです。
市販のモバイルバッテリーを使用することでポータブルスキャンが可能で、屋外でも問題なく使用できます。
専用アプリからノイズの除去や修復も簡単にできるため、細部の色付けや形状の修正も簡単です。
精度 | 0.1mm |
---|---|
解像度 | 0.25mm |
スキャン範囲 | 250×400mm |
【Revopoint】
MINI
圧倒的な高精度とコンパクトさにより、プロアマ問わず使えるコスパの良さが魅力的な安い3Dスキャナーです。
光源のブルーライトは環境光からの干渉を受けにくいためスキャニング性能が非常に高く、解像度や精度を大幅にアップさせます。
フレームレートも10fpsと高いため、物体を素早くスキャンして作業に取り掛かることが出来ます。
精度 | 0.02mm |
---|---|
解像度 | 0.05mm |
スキャン範囲 | 500×500×500mm |
【SHINING】
EINSTAR
人間工学に基づいた細身の設計にすることで、片手で手軽にスキャンできる安い3Dスキャナーです。
専用ソフトではスキャンしたデータ量が十分かどうかを色で表示でき、不足しているデータをソフトから補完できます。
ただし、測定やソフトの稼働に必要なPCスペックがやや厳しいため、購入前に一度チェックしておくことをおすすめします。
精度 | 0.1mm |
---|---|
解像度 | 0.1mm |
スキャン範囲 | 非公開 |
【WLYJSKJ】
3Dスキャナー
スキャンに必要な最低限の機能を揃え、ターンテーブルによる安定したスキャニングを可能にした3Dスキャナーです。
最大3kgまでの物体をターンテーブルに載せて測定することができ、小さなものならほとんど問題はありません。
ただし、ガラスなどの透明な物体や発光している物体などはスキャンが難しいため、事前に専用のスプレーなどで加工が必要です。
精度 | 非公開 |
---|---|
解像度 | 非公開 |
スキャン範囲 | 203×203mm |
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