ミズノは、初代MPウェッジを始めとして、MP-RシリーズやMP-Tシリーズなど、今まで多くの名器ウェッジを生み出してきました。
プロアマ問わず人気の高いミズノのウェッジですが、ミズノのウェッジを使用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、ミズノのウェッジの特徴と、中古市場で人気のあるミズノの歴代名器ウェッジを紹介していきます。
ミズノの名器ウェッジを使うメリット
高品質
これはウェッジに限りませんが、ミズノのゴルフクラブの魅力は品質の高さと丁寧なクラブ作りにあります。
特に、カスタムクラブは専門の職人が1本1本手作業で作り上げているため、誤差が少ない高精度のクラブを作り上げているのです。
クラブによって品質のばらつきが少なく、安心して使えるのがミズノのクラブを使うメリットと言えるでしょう。
打感が良い
ミズノのウェッジは、スピン性能やコントロール性能だけではなく、打感や打音の良さも魅力です。
特に、メーカー独自製法である1本の軟鉄からネックとフェースの一体構造を作り上げる技術では、特許も取得しています。
それにより、高音で響く心地よい打音と一体感のある、柔らかい打感を生み出しているのです。
安い
新品のミズノのウェッジを購入する場合は1本2~3万円程度するので、複数本購入するとかなりの出費となってしまいます。
しかし、旧モデルの中古クラブを選ぶことで価格をグッと抑えることができ、その分他のアイテムに予算を回すことができます。
場合によっては、格安の名器ウェッジを掘り出し物で見つけることができるかもしれません。
ミズノの名器ウェッジを使うデメリット
劣化が激しいケースもある
ウェッジは、ドライバーほど買い換える頻度が高くないクラブなので、使い込む人も多い傾向にあります。
また、ラフやバンカー、林の中などさまざまな場所からショットするので、その分ヘッドの傷がつきやすく劣化もしやすいのです。
そのため、使用状況によっては錆びや劣化が激しい中古ウェッジもあるので、価格とのバランスを見て選ぶことが必要です。
カスタムできない
ミズノのウェッジと言えば、ライ角を0.5度単位で調整できたりと、自分好みに細かくカスタマイズできるのが特徴です。
しかし、販売終了しているウェッジの場合はカスタムオーダーができないので、販売されている中古品から選ばないといけません。
自分好みに細かなカスタマイズができないのが、中古ウェッジを買うデメリットと言えるでしょう。
自分に合うスペックを探すのが大変
新品のウェッジを購入する場合は、スペックをメーカーに指定するだけで、求めているウェッジを簡単に手に入れることができます。
しかし、古いモデルは販売が終了しているので中古品から探さなくてはならず、スペックをすべて限定して探すのは至難の業です。
また、同じモデルでロフトピッチを揃えて手に入れたい場合も、苦労するかもしれません。
ミズノの名器ウェッジの選び方
ロフト角
ウェッジは、アプローチなどの短い距離で使うためにクラブの中で最もロフト角が大きく、40度後半から60度程度が主流です。
ロフト角の選び方としては、4~6度のロフトピッチで2~3本選ぶと、あらゆる距離に対応できるとされています。
ですので、例えば54度のウェッジを持っている場合は、48~50度と58~60度のウェッジを買い足すのがおすすめです。
バウンス角
バウンス角はソールの出っ張りのことで、12度以上を「ハイバウンス」、8度以下を「ローバウンス」と呼びます。
ハイバウンスは、バンカーやラフなどでフェースが刺さらず滑るので、ダフりやすい人やバンカーでの使用におすすめです。
反対にローバウンスは、ハイバウンスより接地タイミングが遅くなるので、その分フェースを開閉しやすいメリットがあります。
また、ドローボールが打ちたい人はローバウンス、フェードボールならハイバウンスなど、好みの弾道で選ぶことも可能です。
ソール幅
ソール幅はヘッド下部の幅のことで、ソール幅が広いとラフやバンカーでダフりにくい反面、ヘッドを調整しにくいのが難点です。
反対に、ソール幅が狭いとスピンや弾道を細かく調整できる反面、ダフッた時にヘッドが地面に刺さりやすくなります。
コントロール重視なら狭いソール幅、ミスを減らしたいのなら広いソール幅がおすすめです。
価格帯
ミズノのウェッジは、新品で2~3万円程度が主流なので、少しでも価格を抑えたいのであれば、中古ウェッジの購入がおすすめです。
中古クラブの価格は販売年数と使用状態によって変わり、古いクラブほど価格が安い傾向にあります。
ミズノのウェッジの場合、中古市場では5,000円前後、10年以上前のモデルとなると1,000円台で販売しているケースもあります。
傷や劣化は否めませんが掘り出し物もあるので、その場合は高性能のウェッジを格安で手に入れられるかもしれません。
ミズノの名器ウェッジおすすめ10選
製品名 | ロフト角 | バウンス角 | ヘッド素材 | 販売年 |
---|---|---|---|---|
MP-Rシリーズ | 52~60度 | 7~13度 | マイルドスチール | 2006年 |
MP-Tシリーズ | 51~60度 | 6~14度 | マイルドスチール | 2007年 |
MP-T10 | 50~60度 | 6~13度 | マイルドスチール | 2009年 |
MP-R12 | 48~60度 | 6~13度 | マイルドスチール | 2011年 |
MP-G4 | 50~58度 | 6~12度 | マイルドスチール | 2012年 |
MP-R4 | 48~60度 | 6~13度 | マイルドスチール | 2013年 |
T7 | 44~62度 | 4~16度 | マイルドスチール | 2016年 |
ミズノプロ S18 | 50~58度 | 7~12度 | マイルドスチール、ボロン鋼 | 2017年 |
Es21 | 50~58度 | 8~14度 | マイルドスチール、ボロン鋼、ソフトステンレススチール | 2020年 |
T22 | 48~60度 | 6~16度 | マイルドスチール、ボロン鋼 | 2021年 |
【ミズノ】
MP-Rシリーズ(43SB83590)
2006年発売の初代MP-Rシリーズで、丸みを帯びたラウンド上のフェースが特徴です。
「ワークショップグラインドソール」と呼ばれる特殊加工のソールにより、あらゆるライでも振り抜きやすさを実現しました。
また、フェースには精密なスコアライン加工が施されているので、高いスピン性能とコントロール性能も持ち合わせています。
ロフト角 | 52~60度 |
---|---|
バウンス角 | 7~13度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2006年 |
【ミズノ】
MP-Tシリーズ(43SB84390)
2007年発売の2代目MP-Tシリーズで、ティアドロップ型のフェースはそのままに、安定感と振り抜きやすさを向上しました。
MP-Rシリーズにも採用されたスコアライン加工でコントロール性能を高めて、大きめのバウンスで安心感も兼ね備えています。
フェースを開いて打ちたい人や、ダウンブローで打ち込むタイプの人におすすめのウェッジです。
ロフト角 | 51~60度 |
---|---|
バウンス角 | 6~14度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2007年 |
【ミズノ】
MP-T10(43SB85890)
フェース面の「クワッドカットグルーブ」によって、スピン性能を一番に追求したウェッジとなっています。
スコアラインの幅、深さ、角度に徹底的にこだわったフェース加工により、ピタッと止まるボールが打てる仕組みです。
また、フェース裏側の周りを丁寧に面取りすることで、振り抜けの良さも実現しました。
ロフト角 | 50~60度 |
---|---|
バウンス角 | 6~13度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2009年 |
【ミズノ】
MP-R12(43SB87790)
フェースの向きを変えても違和感なく構えることができるラウンド型フェースと、ロフト角別に変えたソール形状や溝が特徴です。
フェース上部を厚くすることで上下の慣性モーメントを拡大し、どこに当たっても安定した飛距離を飛ばせます。
ヘッドは、ニッケルクロムメッキ仕上げとブラックニッケルメッキ仕上げの2種類があり、見た目にもこだわったウェッジです。
ロフト角 | 48~60度 |
---|---|
バウンス角 | 6~13度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2011年 |
【ミズノ】
MP-G4(43KB88990)
日本の芝での使用を想定して作られたウェッジで、あらゆるライでの操作性の高さと、振り抜けの良さが特徴です。
重心位置を高く設定することで慣性モーメントを拡大して、ダフっても飛距離が落ちない作りになっています。
ロフト角が大きいウェッジは、スコアラインをより深く刻むことで、短いアプローチでピタッと止まるボールが打てる仕組みです。
ロフト角 | 50~58度 |
---|---|
バウンス角 | 6~12度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2012年 |
【ミズノ】
MP-R4(5KJSB89890)
Rシリーズの特徴であるラウンド型のヘッドで、R12と同様にロフト別に変えたソール形状が特徴です。
48~52度はフルショットでの振り抜けの良さを、54度~60度はフェースを開いた状態での振り抜けの良さを追求しました。
フェース上部に厚みを持たせることでフェースのブレを防ぎ、しっかりスピンをかけつつ、狙い通りの場所に打つことができます。
ロフト角 | 48~60度 |
---|---|
バウンス角 | 6~13度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2013年 |
【ミズノ】
T7(5KJSB68190)
ラインナップの多さが特徴で、1度刻みのロフト角設定や3種類のバウンス角など、より自分に合ったクラブを選べます。
また、「グレインフローフォージド」と呼ばれる特許製法で、ネックとヘッドが一体化した快適な打感を作り上げました。
ロフト角別にスコアラインの幅や深さを変えていて、フルスイングでも近距離のアプローチでも適正なスピンがかかる仕組みです。
ロフト角 | 44~62度 |
---|---|
バウンス角 | 4~16度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール |
販売年 | 2016年 |
【ミズノ】
ミズノプロ S18(5KJSB20290)
T7よりもスイートスポットが20%拡大したことでミスに強く、初心者でも使いやすいウェッジとなっています。
T7と同様に、1度単位のロフト角展開と3種類のバウンス角もあるので、より自分好みのウェッジを選ぶことが可能です。
サテン仕上げ、ブルーIP仕上げとも光の反射を防ぐ加工になっており、デザイン性と機能性を両立したヘッドとなります。
ロフト角 | 50~58度 |
---|---|
バウンス角 | 7~12度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール、ボロン鋼 |
販売年 | 2017年 |
【ミズノ】
Es21(5KJXB20890)
フェースとネックの一体化フロントパーツと、センター重心のバックパーツを組み合わせた中空構造のウェッジです。
それにより重心位置を高めて、ヘッドがブレずに安定したボールを打ち出せる仕組みとなっています。
また、「ハイドロフローマイクログルーブ」と呼ばれる特殊な溝により、濡れた状態でも滑らずスピン性能が落ちません。
サテン仕上げの他に、ブラックIP仕上げ、ブルーIP仕上げがあり、ヘッドを選べる楽しさも魅力です。
ロフト角 | 50~58度 |
---|---|
バウンス角 | 8~14度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール、ボロン鋼、ソフトステンレススチール |
販売年 | 2020年 |
【ミズノ】
T22(5KJSB22190)
ミズノ独自の特許製法「グレインフローフォージド」による快適な打感、打音と銅メッキによる柔らかさが特徴です。
4種類のグラインドを取り入れることで、やさしさ重視や操作性重視など、あらゆるゴルファーに対応することができます。
ヴィンテージのような見た目が魅力のデニムカッパー仕上げは、他とは違うウェッジを求める人に最適です。
ロフト角 | 48~60度 |
---|---|
バウンス角 | 6~16度 |
ヘッド素材 | マイルドスチール、ボロン鋼 |
販売年 | 2021年 |
まとめ
ウェッジは、グリーン周りのアプローチやバンカーショットなどに欠かせないクラブです。
ミズノの高品質な名器ウェッジを使うことで、さらなるスコアアップに期待が持てるでしょう。
ミズノの名器ウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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