楽器メーカーだったヤマハが、ゴルフ業界に参入してきたのは1982年です。
ゴルフメーカーとしての歴史は浅いですが、他のメーカーとは違う独自のこだわりにより、根強いファンを増やしてきました。
そんなヤマハのゴルフクラブの中でも、今回は「ヤマハ製のフェアウェイウッド」にスポットを当てていきます。
つかまりの良さや打音の良さが特徴のヤマハですが、ヤマハ製のフェアウェイウッドは他にどんな特徴があるのでしょうか。
ヤマハ製の最新モデルフェアウェイウッドから歴代の名器まで、数多くご紹介していきます。
ヤマハ製のフェアウェイウッドを使うメリット
打感と打音の良さ
ヤマハのゴルフクラブというと、一番に特徴に上がるのが「打感と打音の良さ」です。
楽器メーカーということもあり、メーカー側も打った感触や音には特にこだわっており、爽快な打感と打音となっています。
特に打音は個人の好みが大きいと言われますが、ヤマハの打音は心地よいと感じる人が多く、愛用する人も多いです。
飛距離重視のクラブが多い
ヤマハは飛距離重視のクラブが多く、看板クラブである「インプレス」と「リミックス」は、どちらも飛距離重視で作られています。
特に、インプレスのUD+2シリーズは「+2番手の飛び」をコンセプトに、とことん飛距離にこだわったクラブとなりました。
このコンセプトはフェアウェイウッドも同様なので、2打目もしっかり飛距離を出したい人におすすめです。
初心者でも使いやすい
ヤマハは「たくさんの人にゴルフを楽しんでもらいたい」という思いから、幅広い層が扱いやすいクラブが販売されています。
そのため、つかまりが良く、ボールが上がって曲がらないクラブが多いのが特徴です。
アマチュアゴルファーの悩みに合ったクラブが多いので、初心者でも扱いやすくなっています。
ヤマハ製のフェアウェイウッドを使うデメリット
芯を食いづらい
ティーアップするドライバーと比べて、芝の上から打つ機会の多いフェアウェイウッドは、ミート率が低いと言われています。
これはヤマハに限らず、ドライバーよりヘッドが小さく許容範囲も狭くなるため、ダフリとトップが顕著に出てしまうのです。
そのため、アマチュアゴルファーの中には、ドライバーより苦手意識を持つ人も多いようです。
傾斜にシビア
フェアウェイウッドは、アイアンやユーティリティよりシャフトが長いので、安定したスイングが難しいクラブです。
そのため、少しの傾斜やライの悪さもショットに大きく影響が出てきてしまいます。
番手が小さくなるほど扱いが難しくなるので、コントロールも重視するのなら大きめの番手も持っておくと安心です。
ヤマハ製のフェアウェイウッドの選び方
シャフトの重さ
シャフトの重さで注意しなければいけないのが、ドライバーとのバランスです。
ドライバーより軽いシャフトを選ぶと、振りづらさや違和感を感じる場合があるので、ドライバーより重いシャフトがおすすめです。
また、ドライバーとのつながりを重視するために、同じシリーズのシャフトをつけると違和感なくスイングできるともされています。
このように、フェアウェイウッドのシャフトのみで判断するのではなく、ドライバーを考慮したシャフト選びが大切です。
フレックス
フレックスとはシャフトの硬さのことで、一番硬いのが「X」、一番柔らかいのが「L」となります。
シャフトが硬いと方向性が定まる反面、ヘッドスピードが足りないとしなりが出ず飛距離が伸びないのが難点です。
シャフトが柔らかいとしなりが出やすくなりますが、ヘッドスピードが速すぎる場合、しなりすぎてボールが暴れる原因となります。
ヘッドスピードによって合うフレックスが変わってくるので、自分に合ったフレックスを選ぶといいでしょう。
ロフト角
番手によってロフト角は変わりますが、フェアウェイウッドを選ぶ上で、ロフト角は非常に重要なポイントです。
選び方としては、ドライバーやユーティリティ、アイアンでは出ない距離が出る番手を選ぶと良いとされています。
そのため、ドライバーより大きくユーティリティ、アイアンより小さいロフト角を選ぶといいでしょう。
他のクラブでどのくらいの飛距離が出るかを知ったうえで、フェアウェイウッドを選ぶのも大切です。
ヘッド素材
フェアウェイウッドのヘッド素材は、大きく分けると「ステンレス」と「チタン」の2種類です。
チタンはステンレスより軽く強度が高いので、余剰重量が生まれやすい反面、ステンレスより高価なので価格が高くなります。
ステンレスは安いのが特徴ですが、チタンと比べると重くなり、余剰重量を作りにくいのが難点です。
余剰重量が生まれると、その分機能性にも優れてくるので、価格と機能性のバランスを考えて選ぶといいでしょう。
価格帯
価格の一番大きな違いとなるのが「現行モデル」か「旧モデル」かです。
発売日が近いほど価格は高く、古くなるほど安くなり、1つ前のモデルになるだけで価格はグッと安くなります。
そして、旧モデルよりもっとリーズナブルに手に入るのが「中古品」です。
中古品は使用済みのため、傷や劣化などがありますが、中には名器と呼ばれるクラブも紛れています。
そのため、最新モデルや未使用品にこだわらないのであれば、中古品もおすすめです。
ヤマハ製のフェアウェイウッドおすすめ10選
メーカー名・製品名 | 長さ(#5) | ロフト角(#5) | フレックス |
---|---|---|---|
23インプレス DRIVESTAR | 42.75インチ | 17度 | S~R |
22RMX VD | 42.5インチ | 18度 | S~R |
21インプレス UD+2 | 42.75インチ | 17度 | S~R |
20RMX | 42.5インチ | 17度 | S~R |
19インプレスUD+2 | 42.75インチ | 17度 | S~R |
18RMX | 42.5インチ | 17度 | S~R |
17インプレスUD+2 | 42.75インチ | 17度 | S~R |
16RMX | 42.5インチ | 17度 | S~R |
14RMX | 42.75~43インチ | 18度 | S~R |
13インプレスX | 42.5インチ | 18度 | S~SR |
【ヤマハ】
23インプレス DRIVESTAR(Y23FIDS)
一番の特徴は新素材「X37]とカーボンクラウンによる複合ヘッドです。
これにより高反発、低重心となり、高い打ち出し角でまっすぐ飛ばせるクラブとなっています。
丸みを帯びたヘッドは、寛容性がありながらシャープな見た目で幅広い層が構えやすい形状となっています。
長さ(#5) | 42.75インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
22RMX VD(Y22FRYR)
リミックスシリーズの最新作となり、より飛距離を出すことを考えて作られた1本です。
カーボン素材の軽いクラウンと、高比重の合金素材のソールによる低重心設計で、しっかりと上がる作りになっています。
ヘッド全体とフェースをチタンにすることで、反発力とボール初速を上げて飛距離を出しつつ、高弾道、低スピンを実現しました。
長さ(#5) | 42.5インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 18度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
21インプレス UD+2(Y21FIU)
「+2番手の飛び」というコンセプトのUD+2シリーズのフェアウェイウッドなだけあり、飛距離重視のクラブとなっています。
こちらの一番の特徴は「スピードボックス」と呼ばれる、クラウンのフェース寄りにある四角いへこみです。
このへこみにより、芯を外した時の力が逃げるのを防いで、どこに当たっても曲がらずまっすぐ飛ぶ作りになっています。
長さ(#5) | 42.75インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
20RMX(Y20FRR3)
リミックスの2020年モデルで、スイートスポットがフェース下部と低く設計されているのが特徴です。
それにより、芝の上からでも高弾道のボールが打て、トップ気味のスイングでも上がる作りになっています。
また、前作よりも小ぶりなヘッドなので、フェースの開閉がしやすくつかまりも良くなっています。
ミスに強く、どこに当たっても飛距離を出せるのと、ラウンド型で構えやすい見た目なので、初心者にも扱いやすいクラブです。
長さ(#5) | 42.5インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
19インプレス UD+2
スイートスポットが広い大きめヘッドと、返しやすいヘッド設計により、つかまってまっすぐ飛ぶ作りになっています。
3番はチタンと合金の複合ヘッドで振り抜きやすく、5~7番はソール内部にウエイトを設置することで、高い打ち出し角を実現。
極薄フェースとヤマハならではの打感、打音の良さで、打ち心地も最高です。
長さ(#5) | 42.75インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
18RMX
「高効率インパクト形状」というヒール形状により、重心を低くしたのと同じ効果を作り出しました。
極薄クラウンとソール内部に設置されたインナーウエイトで、低重心でスイートスポットが低く設計されています。
それにより、トップしやすいフェアウェイウッドでも、しっかり芯を食う当たりが出るようになっています。
長さ(#5) | 42.5インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
17インプレス UD+2
メーカー独自の「マレージング偏肉カップフェース」で、全体が大きくたわんで高い反発力で飛ばせる作りになっています。
3番は、軽量化されたチタンヘッドとソール部分に合金素材を付けることで、深重心、低重心ヘッドに。
5、7、9番はソールにインナーウエイトを入れて、しっかりと上がる仕組みになっています。
どの番手でも高弾道で飛距離が出るので、しっかり飛距離を出したい人に最適なクラブです。
長さ(#5) | 42.75インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
16RMX
「スプーンがいらない」というキャッチコピーで有名となり、今でも人気があるフェアウェイウッドです。
飛距離を最大限まで出すために、「カップフェース構造」と呼ばれるフェースでボール初速アップを実現しました。
また、インナーウエイトにより、高弾道、低スピンのボールを打ち出せて、やさしさと飛距離を兼ね備えた1本となっています。
長さ(#5) | 42.5インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 17度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
14RMX
リミックス初のフェアウェイウッドとして発売され、ライ角調整ができるので自分好みにカスタムできるクラブです。
ヘッドが大きめですが、低スピンと適切な打ち出し角でキャリーを伸ばすので、低弾道が好みの人や中級者向きとなっています。
プロで長い愛用者がいるほどの名器なのですが、旧モデルということで1万円を切る中古品もあり、コスパ抜群の1本です。
長さ(#5) | 42.75~43インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 18度 |
フレックス | S~R |
【ヤマハ】
13インプレスX
「フリックオフソール」と呼ばれるカーブしているソール形状で、接地面積を減らして芝の上でも振りぬけの良い作りです。
また、重心位置を前作より低重心にすることで、低スピンでキャリーが伸びるボールを打ち出せます。
かなりの旧モデルですが、その完成度の高さで名器とも呼び声が高く、弾くような打感と快適な打音で打ち心地も抜群です。
長さ(#5) | 42.5インチ |
---|---|
ロフト角(#5) | 18度 |
フレックス | S~SR |
まとめ
ヤマハのフェアウェイウッドは、しっかり上がって飛距離を出せるので、フェアウェイウッドに苦手意識がある人にもおすすめです。
なにより、爽快な打音で気持ちよくショットができるので、まだ打ったことのない人はぜひ一度体験してみてください。
ヤマハ製のフェアウェイウッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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