日頃の音楽鑑賞や買い物、ジムでのワークアウトにオンライン会議など、今となっては生活必需品となっている人も多いイヤホン。
近年、騒音や会話が耳に入ってくるのを低減し、音楽に没頭できる機能が搭載された高遮音性のイヤホンが多く販売されています。
今回は高遮音性有線イヤホンをピックアップし、メリットデメリット、選び方からおすすめ商品まで詳しくご紹介します。
高遮音性有線イヤホンを使うメリット
とにかく音に没頭できる
人混みの中ではつい周囲の声が気になってしまい、音に集中できないことがあります。
生活音や周りの人の会話、交通機関などの騒音をとにかくシャットアウトして、自分の世界に入り込みたい人も多いはずです。
音楽やラジオをしっかりと聴き入りたい人にとっては、高遮音性イヤホンは強い味方となるでしょう。
最高の音質で再生できる
一般的に、無線イヤホンより有線イヤホンのほうが音質が優れています。
無線イヤホンと違って物理的に再生機器と接続されているため、データの圧縮や復元作業が発生しません。
そのため音質の低下がなく、本来のポテンシャルを維持できるのが有線イヤホンのメリットです。
また、再生機器との通信トラブルが発生しないため、快適に音楽を楽しむことが可能です。
耳の負担を軽減できる
高遮音性イヤホンは騒音を低減して無音に近い状態にしてくれるので、再生する音量を必要以上に上げる必要がありません。
大きな音は耳にとってダメージであり、そのダメージの蓄積で将来的には聴力の低下につながるリスクもあります。
ノイズキャンセリング機能によって、大きな音でなくとも聞こえやすく、耳への負担も軽減できます。
集中力アップ
高遮音性イヤホンは周囲の騒音を限りなくカットし、無音状態に近づけることができるのが最大の長所です。
よって、勉強や仕事に集中するために静かな環境を作りたいときに役に立ちます。
高遮音性イヤホンを装着すれば騒音がカットされるので、周囲が気にならず集中力アップにつながります。
外出先では特に重宝すること間違いなしです。
バッテリーの心配が無用
有線イヤホンならば、バッテリー残量や充電のことを気にする必要が一切ないというのも最大の長所です。
有線イヤホンは再生機器から電源を取るので、再生中の充電切れや長時間再生も心配無用です。
無線イヤホンの場合は充電する必要がありますが、有線ならばその必要もないうえに日常の充電の手間も省けます。
高遮音性有線イヤホンを使うデメリット
値段が高め
遮音性能が低いイヤホンやノイズキャンセリング機能がついていないイヤホンより値段は高くなります。
もちろん、それだけ価値のある機能が搭載され、品質が優れているためです。
とはいえ現在では多くの高遮音性イヤホンが市場に出回っており、手の届く範囲で購入可能なものが数多くあります。
自分の予算に合ったベストなイヤホンを見つけましょう。
装着した際に圧を感じることも
高遮音性イヤホンを装着した際、通常のイヤホンに比べ圧迫感を感じ、疲れや不快感を覚える方もいるようです。
ノイズキャンセリング機能を使用していると、普段は聞こえている生活音が遮断され、無音に近い非日常のような状態にもなります。
些細なことが気になりやすい方や、使用に敏感な方は不向きかもしれません。
周りの音が聞こえないため危険性がある
音楽に集中できる反面、外部の音や周囲の声が聞こえづらい状態になります。
自宅以外で使用する際は、緊急車両の通過や緊急事態に気がつくのに遅れる恐れもあります。
また、声をかけられているのに気がつかないことも起こりうるので、使用中は注意が必要です。
コミュニケーションが必要なシーンでは適宜使用を控えることも必要でしょう。
再生機器が限定される
これは最大の弱点と言っても過言ではないでしょう。
有線イヤホンの場合、ケーブルを再生機器に直接接続するので、接続端子が合致しなければ使用することができません。
端子にはUSB-CやLightning、2.5mm端子などさまざまな規格があります。
手持ちの再生機器に接続できるイヤホンを選ばなければいけないため、選択肢が限られてしまいます。
その点においては、無線イヤホンでBluetoothにて接続する手軽さには劣ってしまうのがデメリットです。
高遮音性有線イヤホンの選び方
種類で選ぶ
耳栓のように挿入するカナル型は、特に遮音性が優秀である点が特徴です。
周囲への音漏れの軽減や、外部音の入り込みも防ぎやすいため、遮音性能が高いのが特徴です。
インナーイヤー型は耳のふちに引っ掛けるように装着します。
こちらは耳への負担も少なく、長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。
ただし密閉しない分音漏れしやすく、遮音性も多少低下してしまうことは避けられません。
耳掛け型はフックを使って耳の外周に引っ掛けて使用します。
衝撃や振動に強いため、ランニングやジョギング、ワークアウトなどのアクティブなシーンで使用するのに向いています。
前述の2タイプより遮音性は低下しますが、装着感を重視したい方にはおすすめです。
マイクの有無で選ぶ
テレワークやオンライン授業や会議、日常の通話でも使用したい場合は、マイク機能が必要となります。
また、マイクが必要な方にとっては、どのくらいのマイク性能を求めるのかも論点となるのではないでしょうか。
イヤホンの中にはマイク機能がついておらず、再生専用のものも多くあるので、購入の際は必ず確認をしましょう。
遮音性で選ぶ
メーカーやタイプによって遮音性には幅があり、また一般的に遮音性は数値化が難しいと言われています。
そして個人の感じ方によっても遮音性には開きが出るので、試聴できるのであれば試聴をして聞き比べることをおすすめします。
限りなく無音状態を作りたい方から多少の外部音は聞こえるようにしたい方など、ニーズはさまざまです。
イヤホンによっては遮音機能が段階的に調整できるものなどもあります。
高遮音性有線イヤホンおすすめ10選
【SONY】
MDR XB55
音質の中でも低音にこだわりたい人におすすめのモデルです。
また、こちらはケーブルが絡みにくいセレーションケーブルを採用しています。
ポケットやカバンの中に入れっぱなしでもケーブルが絡みにくく、毎日快適に使用でき、普段使いしやすいのが特徴です。
価格も安価で手に取りやすいので、初めて高遮音性イヤホンにチャレンジする方にもおすすめのモデルです。
【JVCケンウッド】
有線イヤホン(HA-FX26)
遮音性を高めるために、本体が二重構想になっているのが特徴です。
また、ケーブルは絡みにくく、丈夫な2mm径コードを採用したモデルです。
価格はかなりお手頃ですが、やはり高価格帯のイヤホンと比較すると、遮音性と音質はやや劣ります。
そのため、こだわりが多すぎる方には不向きかもしれません。
特にこだわりがなく、サクッと気軽に使用したい方や毎日ヘビーに使用したい方にかなりおすすめです。
【final】
E3000(FI-E3DSS)
ヘッドホンアワードやベストバイイヤホンなどの賞を過去に受賞した、実績のあるイヤホンです。
ステンレス鋼を使った高級感のある本体デザインがとにかくかっこよく、高見えすること間違いありません。
こちらは高音から低音までバランスの良い出力で、ライブ会場で音楽を聞いているような音が耳の中に広がります。
長い期間使用することを前提に設計されているため、いつまでも飽きさせない、病みつきになるようなイヤホンです。
【final】
A3000(FI-A3DPL MB)
日本国内最大級のオーディオビジュアルアワードVGP2021イヤホン大賞を受賞した、音の専門家も認めるイヤホンです。
まるで自分専用にオーダーしたかのような付け心地で、音楽鑑賞の時間をさらに極上の時間へと導いてくれます。
また、イヤホン装着時にケーブルと体があたることで聞こえるガサガサとした音をなくすためのイヤーフックも付属しています。
より上質な音を追求したいユーザーにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。
【SENNHEISER】
IE 100 PRO
音楽制作者や、実際にライブステージに立つ歌手やパフォーマーのために作られたプロ仕様イヤホンです。
本体はとてもコンパクトでありながら、優れたフィット感と心地良さを実現しています。
また、激しいライブパフォーマンスにも耐えることができる耐久性の良さも大きな長所と言えるでしょう。
とにかく音質にこだわりたい、プロのサウンドを身近で体感したい、憧れの歌手と同じ体験をしたい、そのような人におすすめです。
【Pioneer】
RAYZ(SE-LTC5R-S)
Lightning端子で再生機器と接続するため消費電力が少なく、長時間再生時のバッテリー持ちの面に関しても配慮されたイヤホンです。
周囲の環境に合わせてノイズキャンセリングレベルを調整でき、外部音取り込みも可能な使い勝手の良い点が魅力です。
また、専用アプリと連動することで、イコライザのカスタマイズや操作ボタンをカスタムすることもできます。
【ARKARTECH】
マイク付きカナル型イヤホン(T6)
こちらは左右それぞれのイヤホンに高音用と低音用のドライバーが搭載され、バランスの良い音質を再現しました。
また、高性能マイクも搭載されており、通話時のノイズを低減して質の良い通話ができる点も魅力です。
音楽鑑賞だけでなく、仕事やオンラインチャットなどでも有効活用できるのが強みと言えます。
コントローラーもあるので、音量調整や電話応答もワンタッチで操作が可能となっており、便利さも兼ね備えたイヤホンです。
【EPZ】
有線カナル型イヤホン(Q1)
VGP2022を受賞した、多くの専門家も評価したカナル型イヤホンです。
3Dプリンターにて形成された本体は、人の肌にも環境にも優しい医療用樹脂を用いて製造されています。
また、使用する人の耳に合わせて変形し、抜群のフィット感を実現します。
そして26dbノイズキャンセリングが周囲の音を遮断し、臨場感に溢れるサウンドを耳に届けてくれるイヤホンです。
【Phiaton】
有線イヤホン(PS 202NC)
シルバーベースのメタリックなデザインが目を引くノイズキャンセリングイヤホンです。
毎日使いたくなるような高級感溢れるデザインが特徴的で、見た目と機能面の両方を兼ね備えています。
また、95%外部音を遮音することが可能なノイズキャンセリング性能を搭載しています。
こちらは仕事に集中したい人や、音楽に没頭したい方におすすめのイヤホンです。
【SHURE】
SE215(SE215SPE-A )
高音質イヤホンで人気なSHUREのエントリーモデルです。
軽い本体は着け心地が良く、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴です。
また、イヤホン本体とケーブルの着脱が可能なため、より自分に合った音質を追求したい方にとって嬉しい仕様になっています。
本格的に音にこだわりたい方や、初めて高品質イヤホンにチャレンジする方にもおすすめのイヤホンです。
まとめ
今回は高遮音性有線イヤホンについてご紹介しました。
有線イヤホンならではの高遮音性と高音質で音楽鑑賞が可能な高遮音性有線イヤホン。
この記事を参考に、皆さんも自分に合った高遮音性有線イヤホンを探してみてください。
高遮音性有線イヤホンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方