足先は心臓から一番離れた場所にあるため、非常に冷えやすい部位です。
海水がずっと足にかかり続けているウィンドサーフィン中は、より足先が冷えるでしょう。
ウィンドサーフィン中にシューズを履けば、足を水や風から防ぎ、温かい状態で快適にウィンドサーフィンを行えます。
また、冬の水温が冷たい海や湖には必須であるブーツですが、冬以外にも用途があるのです。
今回は冬用と冬用以外のウィンドサーフィン用ブーツをまとめてご紹介します。
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6歳からウインドサーフィンを初めた現役のプロウインドサーファーです。 2022年度フリースタイル年間プロランキング2位。現在も逗子海岸をホームにプロとして活動しつつ、ウインドサーフィンKAYAにてインストラクター業も務めています。
ウィンドサーフィン用ブーツにこだわるメリット
足からの冷えを抑えることができる
冬の海や湖などは水温が低いため、足が痛いと感じることも良くあります。
冷え切った足はほぼ麻痺しているようなもので、足の感覚がない状態でウィンドサーフィンを行うのは苦痛でしかありません。
ブーツは水が侵入させず、防風もできるため、足を冷やさず温かい状態でウィンドサーフィンを行うことが可能になります。
怪我の防止
ウィンドサーフィンを行う際、体の中で足裏が最も海底に接することが多い部位です。
海底には鋭利な岩や貝が潜んでいることも多く、素足でその上に立った場合には足を切る怪我を負ってしまうこともあります。
足を切ってしまった場合、その日はもうウィンドサーフィンは行えなくなるでしょう。
そのような怪我を未然に防いでくれるアイテムがウィンドサーフィン用ブーツです。
より素足に近い感覚
マリンブーツは靴底が厚かったり素材が硬いため、ウィンドサーフィンのように足を利用するスポーツには向いていません。
ウィンドサーフィン用のブーツはウェットスーツの生地を使用していることが多く、柔軟性に優れています。
また、靴底も最低限の薄さに仕上げられているため、ボードを足の裏で感じ取りながら乗ることが可能になります。
ウィンドサーフィン用ブーツにこだわるデメリット
ボードのノンスリップ加工が剥がれやすい
ウィンドサーフィンのボードについているザラザラした滑り止め加工のことをノンスリップ加工と言います。
ブーツを履いてウィンドサーフィンを行うと、素足で乗った際に比べてノンスリップ加工が剥がれるスピードが格段に早いです。
ノンスリップ加工が落ちてしまったボードに素足で乗ると滑りやすく、足の裏でボードを掴む感覚が難しくなります。
そのため、ノンスリップ加工を再度ボードリペア工場で行ってもらう必要が出てきます。
素足と感覚が異なる
たとえば、夏は素足で冬はブーツを利用すると考える方は多数いると思います。
ブーツの生地の厚さが増えるため、ストラップのサイズが変わり、足の裏でボードを掴む感覚がうまく取れなかったりします。
そのため、素足からブーツに移行した際は慣れるのに少々時間がかかるでしょう。
ウィンドサーフィン用ブーツの選び方
季節に対応しているものを選ぶ
ウィンドサーフィン用のマリンブーツは主に夏用、冬用と分けられます。
夏用のブーツはくるぶしより下までの形状で、冬用のブーツはふくらはぎまで覆われているものが多いです。
夏用のものは生地も薄めで、ジャージ素材のものが多いです。
それに比べ、冬用はスキン素材で防水機能を備えるほか、裏起毛素材になっていることで保温性能や発熱性能があります。
季節と自分の用途(冷えを防ぐ、ケガの防止)などを考慮して選択すると良いでしょう。
タイプで選ぶ
ウィンドサーフィン用のマリンブーツは、スタンダードなブーツタイプとソックスタイプの二つに分けることができます。
スタンダードタイプのブーツは足首についたベルトで固定することで、足へのフィット感と防水性に優れます。
また、靴底も厚いタイプのものが多く、ケガ防止という点で優れているのもスタンダードタイプならではの特徴です。
一方ソックスタイプは靴底が柔らかく、足の裏でボードの感触を操作しやすいため、素足に近い感覚でウィンドサーフィンを行えます。
そのことから、初心者はスタンダードタイプ、中級者上級者はソックスタイプを選ぶと良いでしょう。
サイズの選び方
ウィンドサーフィン用ブーツを選ぶ際に最も大事なのがサイズです。
足にフィットしていないと、水が侵入してきたりブーツの中でズレが生じてしまい、快適にウィンドサーフィンを行えません。
そのため、既製品でサイズを選ぶ際は、足のサイズより-0.5cm〜-1cmのものを選べば間違いはないでしょう。
ウィンドサーフィン用ブーツおすすめ8選
【O'NEILL】
MUTANT 4(AFW-830A2)
サーフブランドのO'NEILLから出ている冬用のブーツです。
ウェットにも利用されているFIREWALL27素材が裏面に使われており、冬でも温かい状態を保つことが可能です。
また、この素材は暖かさのほかに柔軟性も兼ね揃えているため、運動性もアップしています。
先丸タイプで、暖かさが重視された仕様になります。
【FELLOW】
サーフブーツ
FELLOWから出ているベルトタイプのサーフブーツです。
ベルクロで細かい調節が可能であるため、足にブーツがしっかりとフィットしてずれにくくなっています。
また、裏面に蓄熱裏起毛素材が使用されているため、冬の海でも足が温かい状態でウィンドサーフィンを楽しむことが可能です。
【Hale i Waho】
Grip fit Sock boots(30485009)
足部分全面にラバー素材を利用することで、ホールド感が非常に高いのが特徴です。
また、縫い目を生地を貫通しない縫い方でシール加工を行うことと、カット部の内側にスキンを使うことで防水性能を上げています。
少ない縫い目とパネルを最小限に抑えたことで、保温性、耐久性、運動性の3つを兼ね揃えたブーツとなっています。
【O'NEILL】
SUPER FREAK REEF BOOT(AO-8250)
初心者で足の怪我を防ぎたい方におすすめのモデルです。
サーフィンの際のリーフポイント用に作られたものなので、岩などで足を切ってしまうことを防止できる特徴を持ちます。
ですが、柔軟性があり先割れタイプのため、足の裏でボードの動きも感じられる万能なブーツとなっています。
くるぶし以下のタイプで水の侵入が考えられるため、冬以外の使用がおすすめです。
【FELLOW】
リーフブーツ
こちらはFELLOWから出ているリーフブーツです。
かかと部分に二重の異なるラバー素材を利用することで、ズレを抑えるホールド感の強いつくりとなっています。
リーフブーツは基本的に水が入ってきますが、その水を排出する機能も備えており、軽いままウィンドサーフィンを行えます。
ベルクロベルトと足首の紐の二つでしっかりとブーツを足に固定することができるのが特徴です。
【O'NEILL】
NINJA SOCKS(AFW-840A2)
O'NEILLが出すブーツでもロングセラーのこちらは、素足感覚でボードのコントロールが可能と評判です。
柔軟性の高い薄型プラズマソールを利用することにより、素足に近い感覚を生み出しています。
お求めになりやすい価格でありながら満足度の高いこちらは、コストパフォーマンス最強の一品です。
【O'NEILL】
NINJA SUMMER SOCKS
柔軟かつ薄型の生地を利用していることで非常に柔らかく、足が自由に動かせるタイプのブーツになります。
くるぶし以下のタイプで、紐を締めることでズレを減らし固定することが可能です。
こちらはNINJA SOCKSの夏バージョンで、ケガや日焼け防止として利用するのに適しています。
【FELLOW】
NINJA TABI
コスパ最高のFELLOWから、最も人気のタイプのブーツです。
足首の部分が斜めカットになっているため、足首の運動を妨げない特徴を持っています。
ソールが特徴的な形になっていることでグリップ性が高く、どのような場所でも滑りにくくいです。
サイズは実際の足のサイズよりワンサイズ落とすと良いでしょう。
まとめ
今回はウィンドサーフィン用のブーツをご紹介しました。
冬の防寒としての用途以外にも、怪我防止としても利用できるブーツは非常に便利なアイテムです。
どの商品も、年々運動性と保温性ともにアップしているアイテムとなります。
利用目的を考えたうえで、ぜひご自身に合うものを検討してみてください。
ウィンドサーフィン用ブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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