ウェットスーツは締め付け感により体への負担はあるものの、サーフィンでは体温温存の目的から着用が必要となっています。
特に12月後半から2月半ばにかけての真冬の時期、その極寒の海にてサーフィンをするにはセミドライウェットスーツが必須です。
今回は、5mmのセミドライウェットスーツに関した実情に加え、防水や防寒におすすめの10アイテムをご紹介していきます。
目次
- 1 5mmのセミドライウェットスーツを使うメリット
- 2 5mmのセミドライウェットスーツを使うデメリット
- 3 5mmのセミドライウェットスーツの選び方
- 4 5mmのセミドライウェットスーツおすすめ10選
- 4.1 【FELLOW】ノンジップセミドライウェットスーツ
- 4.2 【FELLOW】バックジップセミドライ
- 4.3 【FELLOW】チェストジップセミドライスーツ
- 4.4 【FELLOW】セミドライロングチェストジップ
- 4.5 【Hurley】アドバンテージマックス(JCV1606)
- 4.6 【RIPCURL】オメガフルオープンジップ(Q30-610)
- 4.7 【O’NEILL】スーパーフリーク(WFW-407A2)
- 4.8 【BILLABONG】バックジップセミドライ(BC018-607)
- 4.9 【RSS SURF】エボトリック(15E-SD1200)
- 4.10 【RSS SURF】エボトリック ロングチェストジップ
- 5 まとめ
5mmのセミドライウェットスーツを使うメリット
高い保温性
春と秋あたりで主に使用する3mmフルスーツとは違い、生地厚が5mmのセミドライとなれば性質上からも保温性は高くなります。
各メーカー毎で年々進化を遂げている中、セミドライに使用されているネオプレーン材は特殊な素材によって発熱します。
ただ、モデル毎での生地の種類や使用箇所の違いなど、仕様のあり方次第では保温効果も細かく異なるので注視することも重要です。
防水性が高い
1mm、2mm、3mmのものとは異なり、5mmのセミドライウェットスーツの多くは強化接着によりラバー材同士を貼り合わせています。
それに加え、スキン仕様のラバーと発泡ウレタン材のネオプレーンとの貼り合わせで防水性を高めています。
劣化具合によっては簡易的な補修も必要となりますが、基本的には首回り、袖、足首にかけて密着性の高い防水仕様のデザインです。
怪我防止にも有効
1mm、2mm、3mmの生地の厚みでは、必要以上の張力がかかる場合、突起物などによって簡単に破れてしまいます。
破れるほどの衝撃であれば怪我をする恐れがあり、これらの生地厚では怪我を防止する意味合いとしては正直不十分です。
5mmという十分な生地厚であれば、鋭利な突起物などの衝撃はもちろん、破損もしにくい構造なので怪我も防止できます。
5mmのセミドライウェットスーツを使うデメリット
運動性が低くなる
動きやすい着用感となる1〜2mm厚生地とは異なり、体温維持を優先させるための厚めの生地では運動性は低下してしまいます。
セミドライの多くは5mm厚の生地にて保温性を重視するほか、極力水の侵入を防ぐために肌との密着性を高めています。
肌との密着性が高ければ高いほどに圧迫感となり、その圧迫感によって運動性の低下にも繋がるのです。
それなりに水が入る
全く水が侵入しないドライスーツとは違い、セミドライではある程度水を侵入させ、体温と同調させる事で保温維持を図ります。
ウェットスーツとしての基本構造とはいえ、真冬の冷たい海水の侵入は正直耐え難いものがあるでしょう。
近年ではドライスーツに匹敵する程の防水仕様も話題となっていますが、多くのモデルでは水が入ってしまう仕様となっています。
着替え時などで寒い思いをする
夏場や暖かい時期の場合を省き、肌寒い気候でのウェットスーツの脱ぎ着は少し億劫となってしまうものです。
乾いた状態での着用であればまだしも、海から上がり、濡れた状態での着替えとなればかなりの苦痛になってしまいます。
冬場の寒い海で使用されることがほとんどであり、セミドライではそういった環境での着替えが多いので寒い思いをするでしょう。
5mmのセミドライウェットスーツの選び方
保温性
1〜3mmといった比較的暖かい時期に着用するウェットスーツとは違い、冬場で使用するセミドライでは高い保温性が求められます。
モデル毎に存在する仕様はもちろん、それらを用いる水温や気候のあり方次第で、保温効果としての機能にも違いが現れます。
まずは自身が用いる環境から適正な仕様を探し、そこから入水時間として対応可能の詳細についても調べておくことが重要でしょう。
水が侵入する度合い
全く水が入らないドライスーツを省き、一般的にワンシーズン通して使用するウェットスーツの多くが、水が入る仕組みになっています。
水の侵入は著しい体温低下を招き、それらによってライディングパフォーマンスにも悪影響を与えることに繋がります。
真冬にかけて使用するセミドライの場合ではほかのウェットスーツと違い、特に水の侵入に対する度合いについて重要視しましょう。
運動性
暖かい時期に使用する動きやすい薄めの生地厚を除き、冬場で使用するセミドライは分厚い生地ゆえの運動性が問われます。
冷たい海水に対応できる生地厚であれば保温性は高くなりますが、その分動きづらくなるので運動性は自ずと低下します。
ただし、近年は生地の質から運動性を考慮したデザインも豊富であり、それらから自身のスタイルに合わせて選びましょう。
5mmのセミドライウェットスーツおすすめ10選
【FELLOW】
ノンジップセミドライウェットスーツ
一般的なサーファーにとってもコスパは良く、低価格で常にリーズナブルを追求するのがこちらのアイテムです。
胴体と足部分は体温低下を防止する理由から5mmの生地厚でまとめ、腕にかけての稼働部分は3mmにて仕上げています。
生地の素材には柔軟性があるネオプレーンを使用し、ノンジップによるストレスフリーなネックエントリーを可能にしています。
【FELLOW】
バックジップセミドライ
JPSA(日本プロサーフィン連盟)公認の信頼性により、多くの女性サーファーから支持を得ているのがこちらのアイテムです。
生地には特殊なスキン素材である「SX-SKIN REVO II」を採用し、体の動きに合わせた無理のない伸縮を可能にしています。
裏地は高品質の起毛が施されているので速乾性も良く、アフターの手入れもしやすい仕様になっています。
【FELLOW】
チェストジップセミドライスーツ
真冬の海水でもハイレベルな保温性を実現し、運動性のクオリティーを常に進化させているモデルです。
首元、袖口、足首の全てに密着性の高いメタルスキンを使用し、水の侵入を極力抑えることで体温維持を可能にしています。
総合的にもコスパが良く、初心者を始めとする全てのサーファーにとって最強アイテムと言える仕様です。
【FELLOW】
セミドライロングチェストジップ
コスパに優れていることを始め、トレンドとしてのスタイルでもおすすめできるモデルです。
伸縮性を持つチェストジップを採用し、防水性はもちろん、運動性を考慮した構造でハンドアクションやパドリングをしやすくします。
上腕部まで十分に広がる開口部からも、取り扱いに慣れない初心者にとって特におすすめと言えるでしょう。
【Hurley】
アドバンテージマックス(JCV1606)
世界中のプロサーファーをサポートしているだけに、機能とパフォーマンス性を重視するモデルです。
下半身、胴体、腕部分の各所へと適切な生地厚を施し、それらの繋ぎ目にはウェルドシームにて防水性を強化しています。
ネックエントリーの開口部は伸縮性が高いことから着脱も容易で、軽量ネオプレン素材によって動きやすい仕様になっています。
【RIPCURL】
オメガフルオープンジップ(Q30-610)
老舗ブランドの信頼性を持ち、マリンスポーツ全般に需要があるアイテムとしておすすめできるのがこちらです。
裏地起毛とネオプレーン材にて優れた保温力と運動性を実現し、基本的な動作から派手なアクションまで無理なくサポートします。
胸回りのチェストジップのジッパーには手が届きやすく、生地自体に伸縮性があるのでストレスなく着脱を行えます。
【O’NEILL】
スーパーフリーク(WFW-407A2)
サーフギアを含むマルチ的な要素を持つ先駆けブランドであり、セミドライとしても抜群の信頼性を持つアイテムがこちらです。
最新のテクノロジーによって最良のコスパを実現し、あらゆるニーズに応える仕様にて仕上げられています。
「ファイアーウォール」なる起毛材を裏地の全面に施し、素材には給水率の低いナイロンを使用しているので速乾性に優れています。
【BILLABONG】
バックジップセミドライ(BC018-607)
日本正規品の中でも品質は高く、プロを含めた全てのユーザーから信頼がもたれているセミドライウェットスーツがこちらです。
胴体・下半身5mm、腕部分に3mmと、各所に使用された生地厚はシンプルにまとめ、保温性と運動性を重視しています。
バックジップ内側のインナーが保温性を確保し、伸縮性のある特殊ネオプレーンによって可動域にも無理がない仕様です。
【RSS SURF】
エボトリック(15E-SD1200)
コスパ第一を軸に、ベテランサーファーを含む幅広いユーザー対象におすすめできるアイテムがこちらです。
RSS SURFは主に日本人を対象とした機能性重視で素材を選定し、初心者にとっても安心できる扱いやすさになっています。
首回りには防水性を高めたインナーを装備し、余分な水はバックジップ下部にあるピンホールにて排出される仕組みです。
【RSS SURF】
エボトリック ロングチェストジップ
コスパ重視で機能性が高く、上級者やベテランサーファーにもおすすめなのがこちらのアイテムです。
開口部はロングチェストジップによって着脱が容易で、ネック部分をダブル仕様にすることで水の侵入も極力抑えてくれます。
裏地は特殊起毛にて高い保温性を確保し、破れやすい可動部分の箇所にはテープやパッチシールにて補強がされています。
まとめ
防水や防寒は各種毎のバラつきがあると言えど、セミドライは真冬でのサーフィンで必要不可欠なアイテムになります。
オーダーする場合を含め、自身のライディングスタイルから機能性の質を見極め、適切な判断をして選択しましょう。
5mmのセミドライウェットスーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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