サーフボードの次に必要なサーフギアであるウェットスーツには、厚みや形状が豊富にあります。
私は5年以上サーフィンを続けてきましたが、真夏のサーフィンでも多く使われるのが1mm厚のウェットスーツです。
単体での使用はもちろん、重ね着もできるため、1枚持っていると大変便利です。
今回は、1mmのウェットスーツのメリット・デメリットに加えて、購入時の選び方とおすすめ10選をご紹介します。
1mmのウェットスーツを使うメリット
身体への負担が小さくて動きやすい
1mmの厚みはウェットスーツの中では最も薄く、身体への負担が少なくて動きやすいため、アグレッシブなサーフィンが可能です。
動きやすいことで、パドリングはもちろん、テイクオフからライディングまで普段のパフォーマンスをフルに発揮できます。
そのため、コンペなどのパフォーマンスを発揮する場面で重宝するウェットスーツです。
暖かさを保つ
ウェットスーツは、たった1mmの厚みでも保温性があるため、多少ではあるものの体温を保つことができます。
特に暖かい気候でサーフィンをする際に、海水の冷たさに加えて、厳しい日焼けからも体を守ることが可能です。
また、外気からの冷機を遮ることができるため、気温が低い日や雨などの天候でも体温を保ち、身体の冷えを抑えます。
速乾性が高い
1mmのウェットスーツは薄いことから、ほかと比較して水分の吸収量が少ないため、とても乾きやすいです。
乾くまでの時間が短いことから、2ラウンド目に続けて使用するときでも、乾いているため楽しめるでしょう。
また、乾燥するまでに時間がかからないため、使用してから収納までの時間が短く、邪魔になりにくいです。
費用を抑えられる
一般的に、ウェットスーツの厚みが薄いほど安価なため、1mmのウェットスーツは比較的安価で手に入れることができます。
形状や素材によっても差はあるものの、同形状のウェットスーツと比較すると、1mmのウェットスーツの安さは歴然です。
ウェットスーツは高額で購入しにくいイメージですが、1mmであればいろいろな種類のウェットスーツを揃えることができます。
レイヤリング用に使える
1mmのウェットスーツは生地が薄いため、ほかのウェットスーツと組み合わせてレイヤリングに使用できます。
1mmのウェットスーツは生地が薄く、レイヤリングしても動きの制限が少ないため、ほかのウェットスーツと組み合わせやすいです。
レイヤリングすることで保温性が向上するため、より厳しい気候や水温でのサーフィンを可能にします。
1mmのウェットスーツを使うデメリット
寒冷地では不十分
1mmのウェットスーツは薄すぎるため、3mmや5mmとウェットスーツとは異なり、寒冷地でのサーフィンには適していません。
1mmのウェットスーツでも保温性はあるものの、基本的には晩春や初夏、秋口といった、夏と比べて肌寒い日に適しています。
そのため、晩秋や冬季などの水温が低い場合は適しておらず、より厚みのあるウェットスーツを選ぶことが必要です。
擦れやすい
1mmのウェットスーツはとても薄いため、摩擦により穴や破れといった劣化の影響が表れやすいです。
特に、サーフィンの際に岩やサンゴ、砂利などの尖ったものに当たると、すぐに穴が開くなどダメージを受けることがあります。
そのため、扱う際の注意はもちろん、パドル姿勢の際に摩擦の多い腹部や膝には加工されているものが好ましいです。
劣化が早い
1mmのウェットスーツは生地が薄く、耐久性に欠けるため、ほかのウェットスーツと比較して経年劣化が早い傾向があります。
そのため、ローカルなど頻繁にウェットスーツを使用する場合は、劣化が早まって買い替える頻度も高くなることがあります。
対策としては、ウェットスーツ用の洗剤・柔軟剤を使用し、しっかりと海水を洗い流すことで、使用期間を多少は延ばせるでしょう。
1mmのウェットスーツの選び方
サイズを確認する
ウェットスーツは余分な海水が中に入らないようにするため、自身の体形とのフィット感が最も重要です。
サイズが合わないと、体温を保てず水が入り込んでしまうほか、動きにくくなることがあります。
ウェットスーツを選ぶ前には体のサイズを測定し、サイズ表を確認して適切なサイズを選びましょう。
特に、頻繁に海に通うサーファーはパドリングの筋肉が発達し、既製品が着にくく、動きにくい場合があります。
着脱しやすいデザインを選ぶ
ウェットスーツの着脱が容易であれば、サーフィン後の疲労が蓄積された身体でも、疲れを感じにくく着脱が可能です。
1mmのウェットスーツも、前開きやジッパー付きのデザインのほかに、Tシャツのように被るタイプやバックジップなどがあります。
着脱がしやすいタイプがどのようなものなのか、選ぶ際にはその点も事前に確認しておきましょう。
用途やサーフポイントに合わせて選ぶ
1mmのウェットスーツは、暖かい季節に使用することが多いですが、ポイントによっては防寒性が不十分である場合があります。
ウェットスーツを選ぶ際には、使用するサーフポイントの水温や気温、風向きなどを考慮して選ぶようにしましょう。
河口などのポイントは、川の水の影響で水温が低いことが多く、同日にも関わらずウェットスーツを変える必要があるかもしれません。
そのため、普段入るホームポイントの特性を十分に理解したうえで形状を選ぶことが大切になってきます。
ブランドや価格を比較する
ウェットスーツはブランドによって、デザインや耐久性、保証などの違いが若干あります。
有名ブランドのウェットスーツは高価なものが多い傾向にあるため、自分の予算に合わせてブランドを選びましょう。
私は好みのブランドや、通うサーフショップが推すブランドなど、複数のブランドを使いますが、性能面での差は分かりません。
1mmのウェットスーツおすすめ10選
【Bare】
スポーツフルウェットスーツ
こちらのウェットスーツは、長袖・長ズボンのフルスーツタイプです。
そのため、1mmのウェットスーツの中では保温性が高く、肌寒い日に最適なアイテムと言えます。
また、サーフィン中に擦れやすい膝周りには補強のニーパットがついているため、摩擦による劣化を防ぎ、使用期間を延ばします。
【Hurley】
Advantage Plus(MZLSJK22)
人気サーフブランドのHurleyより、1mm厚のジャケットタイプのウェットスーツをご紹介します。
おすすめのコンディションは、真夏の直射日光が強い日に日焼け対策としての使用と、水温は高いものの外気温が低い日の防寒用です。
上半身のみのウェットスーツのため、水上の環境によって使用を決められます。
また、シーガルタイプのウェットスーツと組み合わせることで、フルスーツのように使用することもできます。
【ONEILL】
半袖タッパー SUPERFREAK
ウェットスーツ界で最も老舗のブランドONEILLから、半そでジャケットタイプのウェットスーツです。
ハーフバックジップを採用し、着脱がとてもスムーズに行えることで、サーフィンの準備や着替えが容易にできます。
また、ONEILLは信頼と実績のある有名なウェットスーツブランドのため、安心感もほかのブランドより高いです。
ショートジョンなどとの組み合わせにも相性が良く、一枚は持っておくことをおすすめします。
【FELLOW】
ロングパンツウェットスーツ
足元の寒さを軽減させ、程良い圧力により運動能力をサポートする、ロングパンツのウェットスーツです。
夏場の朝一などの肌寒い時間帯におすすめで、初夏や秋口には上半身にタッパーを羽織ることで対応でき、幅広く応用が利きます。
また、膝部分のパットにより、摩擦による劣化を抑えることで長期間の使用ができます。
【FELLOW】
ショートジョン
FELLOWから、夏場の日焼け対策やセミドライのインナーとしても使えるショートジョンのご紹介です。
1mm厚に加えて、肩回りが動かしやすい形状のウェットスーツのため、レイヤリングのインナーとしても使いやすいです。
また、日射しの強い夏場では、必要以上の日焼けを抑えることから、1年を通して使用できるため必須アイテムと言えます。
【FELLOW】
HALF BACKZIP VEST
パドリングのストレスを軽減するノースリーブ形状で、背部にハーフジップを採用したウェットスーツジャケットです。
夏場に日焼け対策として海水パンツと併せて使用するほか、ジャーフルだけでは少し肌寒い日のインナーとしても使えます。
また、背部のハーフジップにより着脱が容易にできるため、疲労が溜まった状態でも簡単に脱ぐことができます。
【FELLOW】
ロングパンツウェットスーツ
ポケットがついたデザイン性のある、レディース用のロングパンツ型ウェットスーツです。
ウエスト紐によりずり落ちることがなく、腰から足首までをしっかりと日焼けから守りつつ、保温性能もあります。
サイズも豊富にあり、セミドライのインナーとしても、運動性を邪魔しないつくりになっています。
【Rip Curl】
レディース G-Bomb(17000_97596)
Rip Curlからは、夏場にしっかりと日焼け予防ができる、スプリング形状のレディース用ウェットスーツです。
こちらは、老舗サーフブランドのRip Curlだからこそ実現できる、サーフィンに特化したアイテム。
着脱のしやすいフロントジップで、セクシーなファッション性のあるウェットスーツのため、人気の高い商品です。
【BE WET】
MAGIC ROYAL
真冬のサーフィンを快適にするサーフギアを多く揃えるMAGIC ROYALから、スプリング型ウェットスーツです。
フロントジップにより着脱を快適にし、サイズの選択ができるため、自分に合ったものが簡単に選べます。
セミドライのインナーとしても使えるほか、メーカーからは私服やスノーボードのインナーなど、幅広い使用をおすすめしています。
【CYBER】
LIGHT FULL LIMITED
こちらは、レディース用の1mmのフルウェットスーツです。
時代に左右されないデザインと、常に最高のパフォーマンスを発揮できるよう考えられたフルスーツは、とても動きやすいです。
サイズだけでなく、ポイントカラーの選択も可能なため、自分の体形に合ったオリジナルのウェットスーツを着られます。
まとめ
サーフボードの次に大切なウェットスーツですが、レイヤリングができることで使用頻度も多くなります。
レイヤリングは薄いウェットスーツだからこそ可能なため、ぜひこの機会に1mmのウェットスーツをご検討ください。
1mmのウェットスーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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