グリーン周りのクラブと言えばウェッジですが、持っている本数は1~2本から4本まで、人によってさまざまです。
ロフト角も然りで、40度前半の低ロフトや50度後半の高ロフトまで選ぶロフト角もさまざまとなっています。
多様なロフト角が特徴のウェッジですが、今回はさらに高ロフトとなる「62度のウェッジ」がテーマとなります。
高ロフトとなる62度のウェッジは、使うことでどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
62度のウェッジの特徴と合わせて、おすすめの62度のウェッジも多数紹介していきます。
目次
- 1 62度のウェッジを使うメリット
- 2 62度のウェッジを使うデメリット
- 3 62度のウェッジの選び方
- 4 62度のウェッジおすすめ10選
- 4.1 【タイトリスト】ボーケイデザイン SM9
- 4.2 【タイトリスト】ボーケイデザイン SM8
- 4.3 【タイトリスト】ボーケイデザイン SM5
- 4.4 【ピン】GLIDE FORGED PRO WEDGE
- 4.5 【テーラーメイド】ハイ・トウ ロウ ローバウンス ウェッジ(DW-ST489LB)
- 4.6 【レザックス】エージーシー ウェッジ(AGWG-1103)
- 4.7 【オリマー】 コミットメント ウェッジ
- 4.8 【広田ゴルフ】ハンドメイド 角溝黒塗り ロブウェッジ
- 4.9 【東邦ゴルフ】TEAM TOHO 匠 ウェッジクラブ
- 4.10 【ミズノ】S23ウェッジ ホワイトサテンブラッシュ仕上げ(5KJSB22490)
- 5 まとめ
62度のウェッジを使うメリット
ボールが上がる
通常のロフト角と比べて大きい62度のウェッジの場合、ボールが上がりやすいのが特徴です。
例えば、上り坂でのアプローチの場合、弾道が低いボールは傾斜に当たってグリーンまで届かないケースもあります。
しかし、62度のウェッジは普通に打つだけで上がるボールを打つことができるので、傾斜を気にせず打つことが可能です。
ボールが止められる
バンカー超えやグリーン奥からのアプローチは、高く上げてぴたりと止まるロブショットが理想です。
そんな場面で62度のウェッジを使うと、フェースを開かなくてもロブショットのようなボールを打つことができます。
自動的にスピンもしっかりかかるので、ランが出ない止まるボールを打つことが可能です。
サンドウェッジとしても使える
アイアンセットの中には、サンドウェッジが付いているものもあれば、付いていないものもあります。
サンドウェッジは高ロフト角が適しているので、自分で買い足す際は56度や58度といったロフト角を選ぶ人が多いです。
ですので、それよりさらにロフト角の大きい62度のウェッジも、サンドウェッジとして活用することができます。
62度のウェッジを使うデメリット
飛距離は出ない
62度のウェッジは、それ以下のロフト角と比べるとどうしても飛距離が短くなります。
そのため、新しく62度のウェッジを購入した際に、目測を誤ってしまうと大きくショートしてしまう危険があるのです。
そういったことを防ぐには、試打をしっかりした上で、あらかじめどのくらいの飛距離が出るのか把握する必要があります。
ランは出ない
62度のウェッジは、ボールを上げて止めるクラブとなるため、ランはほとんど出ません。
ピンそばにピタリと止めたい人にとっては最適なクラブなのですが、そうでない人にとっては扱いにくい場合も。
ランニングアプローチのようなボールは打ちにくいので、そういったボールが打ちたい人は他のウェッジがいいかもしれません。
用途が限られる
ロフト角が小さいウェッジは、スイングを小さくしたり短く持つことで、さまざまな使い方ができる場合があります。
一方62度のウェッジは、グリーン周りのやバンカーショットのように、短い距離でボールを上げることに特化したクラブです。
グリーンまで距離があるショットは飛距離不足となるため、他のウェッジと比べると用途が限られてしまうのが難点と言えます。
62度のウェッジの選び方
ヘッド素材
ウェッジのヘッド素材は軟鉄、ステンレス、スチールなどさまざまな素材があり、硬さによる打感や耐久性の違いが特徴です。
例えば、柔らかい軟鉄の場合、ソフトな打感で距離感をつかみやすい反面、摩耗しやすい性質があります。
一方、硬いステンレスは摩耗しにくいので、スピン性能が落ちない反面、弾くような打感となるため好みがわかれる素材です。
飛距離は軟鉄よりもステンレスに軍配が上がりますが、飛距離よりも打感重視であれば軟鉄がおすすめです。
ソール幅
ソール幅が広くなると、接地面積が大きくなるのでヘッドが滑りやすく、ダフリのミスを防げる特徴があります。
しかし、芝の抵抗も受けやすくなるため、深いラフでは芝を食って飛距離が落ちてしまうのが難点です。
逆に、ソール幅が狭くなると、操作性が上がり振り抜きやすくなる反面、ヘッドが地面に刺さりやすくなるデメリットがあります。
一般的には初心者はミスに強い幅広ソール、上級者は操作性の高い狭いソール幅がおすすめです。
バウンス角
バウンス角はソール部分の出っ張りのことで、角度の大きいものを「ハイバウンス」小さいものを「ローバウンス」と呼びます。
ハイバウンスはバンカーやラフショットの際に、地面や砂にヘッドが刺さりすぎるのを防げる点がメリットです。
しかしその反面、フェアウェイのショットでソールの出っ張りが当たり、ヘッドが跳ねやすいデメリットがあります。
一方、ローバウンスは出っ張りがない分ヘッドの操作性が高い反面、バンカーやラフの抵抗を受けやすいのが難点です。
一般的にハイバウンスの方が初心者向けで、ローバウンスが上級者向けと言われています。
シャフト素材
ウェッジのシャフトにはスチールとカーボンがあり、スチールシャフトは硬く重いのが特徴です。
そのため、ヘッドがブレにくく安定した弾道が打ち出せる点が、メリットとして挙げられます。
一方、カーボンシャフトは軽くしなりがあるので、力が弱い人でも無理なく振り抜けるのが特徴です。
安定性や振り抜きやすさの他に、力やヘッドスピードによっても適したシャフトがあります。
また、手持ちのアイアンシャフトと揃えるのも良いとされているので、そのあたりを考慮して選ぶといいでしょう。
メーカー
ウェッジは大手クラブのキャロウェイ、テーラーメイド、タイトリスト、ピンだけではなく、多くのメーカーが販売しています。
特に、フォーティーンやクリーブランドなどは、クラブの中でもウェッジの開発に力を入れているのが特徴です。
そういったメーカーの場合、同じロフト角でも数種類のバウンス角やソールを取り揃えている強みがあります。
細かいスペックを選ぶことができるので、自分の好みに合ったクラブを見つけることができます。
価格帯
新品ウェッジの場合、1本1~2万円程度の価格が主流なので、他のクラブと比べると比較的安く手に入れることができます。
そのため、買い足しなどもしやすいクラブではありますが、さらにお得に手に入れたいのであれば中古品がおすすめです。
中古品は数千円で手に入る商品も多いので、一度62度のウェッジを試してみたい人も手軽に購入できるメリットがあります。
ただ、グリップの状態によってはグリップ交換が必要になり、その場合クラブ代とは別に料金が発生するので注意が必要です。
62度のウェッジおすすめ10選
メーカー・製品名 | バウンス角 | シャフト長さ | ヘッド素材 |
---|---|---|---|
タイトリスト ボーケイデザイン SM9 | 8度 | 35インチ | 軟鉄 |
タイトリスト ボーケイデザイン SM8 | 8度 | 35インチ | 軟鉄 |
タイトリスト ボーケイデザイン SM5 | 8度 | 35インチ | 軟鉄 |
ピン GLIDE FORGED PRO(グライド フォージド プロ ウェッジ) | 6度 | 35インチ | カーボンスチール |
テーラーメイド ハイ・トウ ロウ ローバウンス ウェッジ | 9度 | 35インチ | 軟鉄 |
レザックス エージーシー ウェッジ | 不明 | 34.5インチ | ステンレス |
オリマー コミットメント ウェッジ | 10度 | 35インチ | ステンレス |
広田ゴルフ ハンドメイド 角溝黒塗り ロブウェッジ | 不明 | 35インチ | 軟鉄 |
東邦ゴルフ TEAM TOHO 匠 ウェッジクラブ | 12度 | 35インチ | SUS304クロム鋼 |
ミズノ S23ウェッジ ホワイトサテンブラッシュ仕上げ | 8度 | 35インチ | マイルドスチール、ボロン鋼 |
【タイトリスト】
ボーケイデザイン SM9
こちらは7種類の多彩なグラインドが特徴で、その中でも62度は最もオーソドックスなMグラインドとなります。
インパクトエリアに特殊な熱処理を施すことで、溝の耐久性を向上させてスピン性能が落ちない設計になっています。
スタイリッシュな見た目と打音で、アメリカではもちろん、日本でも大ヒットした人気シリーズです。
バウンス角 | 8度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | 軟鉄 |
【タイトリスト】
ボーケイデザイン SM8
ロフト角ごとに異なる幅の溝を付けることで、しっかりとスピンがかかるボールを飛ばせるウェッジです。
前作のSM7より重心を前方に持ってくることで、安定したボールを打ち出せる作りになっています。
ヘッド仕上げは、メッキ仕上げと非メッキ仕上げがあるので、機能性だけではなく見た目重視の人でも満足できる1本です。
バウンス角 | 8度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | 軟鉄 |
【タイトリスト】
ボーケイデザイン SM5
他のロフト角と比べて、より深い「TX3溝」にすることで、芝が入りにくく、しっかりとスピンがかかるショットを打てます。
特殊な熱処理加工もされているので、スピン性能が落ちずに耐久性にも優れているのが特徴です。
幅が短めで丸みのあるフェースで、耐久性だけでなく操作性にも優れたウェッジとなっています。
バウンス角 | 8度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | 軟鉄 |
【ピン】
GLIDE FORGED PRO WEDGE
撥水効果のあるハイドロパールクローム仕上げにより、雨のラウンドや濡れたラフからも滑らずスピンがかけられる作りです。
「CNC加工」と呼ばれるロフト角ごとに合わせた溝により、最大限のスピン性能を実現しました。
62度のウェッジは低ロフトウェッジよりもソール幅が狭い「Tグラインド」となり、深いラフからでもグリーンを狙えます。
バウンス角 | 6度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | カーボンスチール |
【テーラーメイド】
ハイ・トウ ロウ ローバウンス ウェッジ(DW-ST489LB)
「ZTP RAWグルーブデザイン」と呼ばれる細く深い溝により、雨や濡れた芝からでもスピンがかかる作りです。
62度は、この溝がヒールからトゥにかけてフェース全体に施されているので、広い範囲でスピンをかけられます。
スイートスポットが広く、重心位置を適正にした「ハイ・トゥ」デザインにより、よりピンを狙える操作性の高さを実現しました。
バウンス角 | 9度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | 軟鉄 |
【レザックス】
エージーシー ウェッジ(AGWG-1103)
バンカーショットの際に活用できるように、ハイバウンス設計となっているのが特徴です。
62度より大きな70度のラインナップもあるので、より大きいロフト角のウェッジが欲しい人に最適のクラブとなっています。
何と言っても5,000円を切る安さなので、バンカー用に1本キャディバッグに入れておくのもおすすめです。
バウンス角 | 不明 |
---|---|
シャフト長さ | 34.5インチ |
ヘッド素材 | ステンレス |
【オリマー】
コミットメント ウェッジ
ソールがややラウンド状になっているので、接地面が少なくなることにより、傾斜のあるショットでも抵抗なく振り抜けます。
5,000円以下の安さとロフト角が48度~64度という豊富なラインナップで、アプローチとバンカー用に数本揃える事も可能です。
全体的に重めのクラブ設計となっているので、重めのクラブが好みの人におすすめのウェッジとなっています。
バウンス角 | 10度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | ステンレス |
【広田ゴルフ】
ハンドメイド 角溝黒塗り ロブウェッジ
幅広で丸みのあるソールにより、ダフりによるヘッドの刺さりを防いで、振り抜ける形状となっています。
30ヤード前後のロブショットが打てるようにこだわった1本となっているので、しっかり上がるボールを打ちたい人に最適です。
ルール不適合クラブなので、プライベートで楽しむ用のウェッジとなっています。
バウンス角 | 不明 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | 軟鉄 |
【東邦ゴルフ】
TEAM TOHO 匠 ウェッジクラブ
ヘアーライン加工がされたフェースと、均等に付けられたU字型の溝により、一般的なウェッジより表面面積を30%拡大しました。
それにより、ボールとフェースに水が入り込みにくく、ラフや雨に負けないスピンをかけることができます。
バウンス角を12度にすることで、幅広いライからボールを打ちやすくするミスの強さと、操作性の高さを実現しました。
バウンス角 | 12度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | SUS304クロム鋼 |
【ミズノ】
S23ウェッジ ホワイトサテンブラッシュ仕上げ(5KJSB22490)
こちらは通常60度までのラインナップですが、62度は公式ショップからのカスタムオーダーで注文可能なクラブです。
ヒール重心をトゥ重心にすることで、従来のウェッジより安定した飛距離と方向性で飛ばせる作りになっています。
ネックとヘッドを一体化させたメーカー独自の鍛造製法により、打感の良さを実現しました。
フェース表面に銅メッキを施したことで、フェースに乗せるような柔らかい打感が魅力の1本となっています。
バウンス角 | 8度 |
---|---|
シャフト長さ | 35インチ |
ヘッド素材 | マイルドスチール、ポロン鋼 |
まとめ
ボールが上がらない、オーバーしてしまうといった悩みのある人に62度のウェッジはおすすめです。
今よりももっと簡単に上がるボールが打てることで、スコアアップの手助けとなるでしょう。
62度のウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方