リモートワークの広がりに伴って、自宅のPC環境を充実させたいという人が非常に多くなっています。
数あるPC周辺機器の中でも特に需要が高いのが、ビデオ会議などに欠かせないアイテムであるWebカメラ。
レンズのクオリティーやマイクの音質など、ユニークな特徴を持った製品が様々なメーカーから発売されています。
最近とりわけ大きな注目を浴びているのは、便利なオートフォーカス機能を搭載したWebカメラでしょう。
目次
オートフォーカス対応Webカメラを使うメリット
正確なピント調整が可能
手動のつまみやボタンなどを使うマニュアルフォーカスでは、細かなピント調整が困難です。
付属のアプリを利用してピント調整をしようとしても、なかなかクリアな映像にならないというのが悩ましいポイント。
オートフォーカス機能があれば、利用者の顔にぴったりとピントを合わせてくれるので、いつも鮮明な映像になります。
スピーディーにピントが合う
マニュアルフォーカスの場合、被写体となる人が前後左右にずれるとそのたびにピント調整の作業が必要になります。
オートフォーカス対応のWebカメラなら、被写体が動いたり別の人に変わったりしても問題ありません。
カメラがOFFからONに切り替わった時も、すぐに顔の位置を検知して素早くピントを合わせてくれるので大変便利です。
オートフォーカス対応Webカメラを使うデメリット
被写体が複数の時思うようにピントが合わない
Web会議で1つのカメラに複数人が映っていて、それぞれが発言をするというケースでは、ピント調整が問題になります。
発言者へ常にピントを合わせたいと思っても、カメラには音声に反応してピントを切り替えるという機能がありません。
そのため、被写体をきちんと映したいなら、誰かが発言するたびに位置をローテーションする必要が生じるわけです。
露出補正ができないモデルがある
比較的リーズナブルなWebカメラの中には、露出を固定値にしているモデルがあります。
そうなると、非常に暗い場所や逆光になっている場所でカメラを使用する場合、被写体がきれいに映りません。
結果として、映りの良い場所を探すため、ビデオ会議中に室内を移動しなければならないという事態が起こりえます。
オートフォーカス対応Webカメラを選ぶ際の注意点や選び方
画素数
被写体となる人を鮮明に映したいなら、少なくとも200万画素以上のカメラを選ぶのが良いでしょう。
ストリーミング配信をする人やホワイトボードの文字をきれいに映したいなら、4K対応の高性能Webカメラがおすすめです。
ただし、画素数が高くてもネットの速度が遅いとデータ通信が滞ってしまう可能性があるので、スペックの確認は不可欠。
視野角
カメラに映るのが被写体だけでよいなら、視野角が90度前後のWebカメラで問題はありません。
一方、1台のWebカメラで複数人を映しながら使用するというケースでは、より広角の撮影が可能なモデルを選びましょう。
視野角が120度前後であれば、Webセミナーなどで被写体がある程度左右に動く場合でも問題なく対応できるはずです。
フレームレート
Webカメラのフレームレートが高くなればなるほど、滑らかでクリアな映像を撮ることができます。
30fpsのスペックがあればZoomやTeamsのWeb会議で使用する際に、コマ落ちが問題となることはまずありません。
高画質の動画配信をしたいと考えている人は、60fpsから120fpsのフレームレートが高いWebカメラを探すとよいでしょう。
接続方法
WebカメラにはUSB接続とワイヤレス接続の2タイプがあります。
PCにUSBポートがあり、カメラはディスプレイを見ながら使用することが多いという人は、USB接続のモデルを選びましょう。
一方、PCにUSBポートがない、あるいはカメラの位置をいろいろ変えて使いたいという場合は、ワイヤレス接続のものがおすすめです。
設置方法
Webカメラの設置方法は三脚を利用するスタンド式と、PCのディスプレイ上部に取り付けるクリップ式があります。
被写体が複数人の場合や、背後にあるホワイトボードを使って説明をする場合などは、設置場所の調整がしやすいスタンド式が便利です。
被写体が基本的に1人で、資料の掲出はいつも画面共有で行っているというケースでは、省スペースのクリップ式が良いでしょう。
マイクの性能
被写体が1人で当人の声だけをマイクに入れたいなら、単一指向性マイクを搭載したモデルが最適です。
一方、無指向性マイクであれば、複数人の会話やBGMをあわせた音声などをしっかりと集音することが可能。
生活音などの雑音を可能な限りカットしたいのであれば、ノイズキャンセリング機能を搭載したマイクをチョイスしましょう。
オートフォーカス対応Webカメラおすすめ10選
【ロジクール】
C980GR
AIを搭載したオートフォーカス機能により、被写体が画面のどこに動いても瞬時にピントを調整してくれます。
60fpsのフレームレートとオート露出補正機能によって、暗い場所でも滑らかでクリアな映像が撮影可能です。
クリップと三脚用のねじ穴があるので、用途に合わせてフレキシブルな設置ができるというのも大きな魅力。
【ANKER】
AnkerWork B600 Video Bar
高速オートフォーカスに加え、カメラのレンズが垂直・平行に動いて被写体を自動で追尾してくれる優れモノ。
カメラ上部に設置されたライトが周囲の環境に合わせて最適な光量で被写体を照らすので映像はいつもクリアです。
環境雑音のカット機能や入力される音声のボリュームを自動で調整してくれる機能などで、快適な通話をサポートしてくれます。
【Jabra】
Panacast 20
1300万画素の高画質レンズを搭載した4K対応のWebカメラです。
インテリジェントズーム機能により、被写体の動きを感知して常に中央になるよう自動調整が行われるのもビデオ会議には大変便利。
3つのMEMSマイクを通して音声データを処理することにより、ハイクオリティのノイズキャンセリングを実現しています。
【エレコム】
UCAM-CX80FBBK
複数の被写体から顔を自動検出して最適な画角にアジャストしてくれる高機能AIを搭載したWebカメラです。
最大画角は130度と広く、ゆがみ補正の機能も搭載されているので画面の隅々まで綺麗な映像になっています。
カメラの両サイドに設置された2つの高性能マイクにより、ノイズやエコーを速やかに検知してカットしてくれるのも魅力。
【サンワサプライ】
CMS-V65BK
フルHDの撮影に対応しており、最大距離20mまで通信が可能な2.4GHzのワイヤレスWebカメラです。
リチウムイオン電池が内蔵されているので、最大3時間まで継続して使用することができるのもこのモデルの強み。
データ通信は非常にスムーズで遅延もなく、PCに専用レシーバーを取り付ければすぐに使用できて使い勝手は抜群です。
【ロジクール】
C940GR
オート光補正機能を搭載しており、暗がりや逆光でも被写体をきれいに映してくれる高性能のWebカメラ。
視野角は90度、78度および65度の3段階切り替えが可能なので、業務の内容や参加人数に合わせて調整できます。
手元にある書類を見せるとき、自動で逆転補正をしてくれるショーモードが搭載されているのもユニークなポイント。
【エレコム】
UCAM-CX20ABBK
輝度と色合い、色調をタッチスイッチで簡単に切り替えることができるLEDリングライトが付属しています。
オートフォーカス機能は最大8cmまで対応しているので、動画でのアイテム紹介など近距離の撮影にも大変便利です。
最大画素数は200万画素で、フレームレートは60fpsとあって、映像がコマ落ちするリスクが非常に低いというのも強み。
【サンワサプライ】
CMS-V52S
850万画素の4K撮影に対応しており、最大98度の広角レンズを持つハイエンドモデルのWebカメラです。
30段階切り替え式のデジタルズーム機能を使うことで、撮影する範囲を細かく調整することができます。
内蔵マイクはデュアルシステムを採用しているので、音声以外の余分なノイズを効率よくカットすることが可能。
【マイクロソフト】
8L5-00010
Teamsのオンラインチャット・ミーティング向けとして開発されたコンパクトサイズの高性能Webカメラ。
オートフォーカス機能に加えて輝度の自動補正機能も搭載されているので、いつも被写体の顔が画面に明るく映ります。
レンズに手動式のプライバシーシャッターがついているので、カメラの切り忘れ防止にも最適です。
【ロジクール】
C525n
近距離の撮影にとても強く、最大7cmまでハイスピードのオートフォーカス機能が働きます。
内蔵マイクにはノイズリダクション機能が搭載されているので、雑音が多い環境でもクリアな音声で通話が可能。
360度回転するユニークなデザインのカメラなので、撮影する角度を柔軟に調整可能というのも大きなメリットです。
まとめ
Webカメラのオートフォーカス機能は、ビデオ通話やWebミーティングを円滑にスタートさせるうえで非常に有用です。
ただし、高精度モデルになるとその分価格もアップするので、具体的な用途や予算と比較しながら検討するとよいでしょう。
オートフォーカス対応Webカメラの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方