登山で使用するトレッキングポールの先端部には石突きと呼ばれる金属製のパーツが付いています。
そして、「先ゴム」とも呼ばれる、石突きを保護するゴム製のキャップが最初から付いているモデルがほとんどです。
キャップにはさまざまな役割があって、状況によっては外して使用する必要があります。
そこで本記事では、トレッキングポール用キャップのメリットとデメリット、おすすめの商品を紹介します。
トレッキングポール用キャップを使うメリット
環境保護
トレッキングポール用のキャップを使う最も重要な目的は「環境保護」に繋がるということです。
登山道に生えている植物や木の根、そしてそれらを踏まないように設置された木道などを傷つけてはいけません。
そのため、キャップを使って環境に配慮した山歩きをすることが必要です。
石突きの消耗を減らす
トレッキングポールの先端には、金属製の石突きと呼ばれるパーツが付いています。
石突きは岩稜帯などで使用しているうちにだんだんと消耗してしまうのですが、キャップを使うことで守ることが可能です。
ですが、滑りやすい岩場や雪道など、外して使用した方が良い場面もあるので、状況に合わせて使い分けることが大切です。
収納時に危なくない
トレッキングポールは、リュックの側面に括り付けて収納する人がほとんどです。
その際にトレッキングポールがリュックから飛び出していると、ポールの先端部が人にぶつかってしまう危険性があります。
そのため、収納時は必ずキャップを付けるなどして、先端部をカバーして持ち運ぶようにしましょう。
トレッキングポール用キャップを使うデメリット
落としてしまう
トレッキングポールを使用している人のほどんどが登山中にキャップを落とす、または緩んで落ちそうだった、という経験があるはずです。
そして、登山中に登山道を注意して見てみると、キャップが落ちていることが高い確率であります。
それくらい落としやすいものなので、登山中は偶に点検するなどの対策をするようにしましょう。
滑りやすい
登山道の路面状況によっては、トレッキングポールにキャップを付けて使用していると滑りやすい時があります。
例えば、気温が低く凍結してしまった登山道や、雨で濡れた岩場などの登山道です。
そのため、滑りやすいと感じた時は状況に合わせて外して使用する必要があります。
トレッキングポール用キャップの選び方
サイズで選ぶ
トレッキングポール用のキャップの汎用品は、内径や長さがそれぞれ違います。
そのため、自分が使用しているトレッキングポールのサイズに合わせて選ぶことが必要です。
また、メーカーやモデルによっては専用品が販売されているので、不安な人は専用品を選ぶようにしましょう。
落ちにくいものを選ぶ
トレッキングポール用のキャップは、使用時に緩んで落ちてしまうことがあります。
そのため、ストッパー機能が付いていたりゴムの品質が良くて劣化しないものを選ぶことで、緩んで落ちてしまうことを防止出来ます。
それでも心配な人は、テープなどで止めるなどの工夫をすると安心です。
セット数で選ぶ
トレッキングポール用のキャップは使用していると、岩場や砂利で削られて消耗していきます。
そのため、消耗してもすぐに交換すること出来るように、セット数が多いものを選びましょう。
また、落としてしまった時と消耗して使えなくなってしまった時のために、予備を山行に持っていくと安心です。
メーカー
トレッキングポール用のキャップ選ぶ際に注目したいのは、メーカーです。
例えば、日本の信頼と実績のあるメーカーのシナノではストッパー付きの落ちにくいキャップが販売されています。
また、NATUCEやサムコスなどのメーカーでは石突きがキャップを突き破らないようにキャップの底部に金属製のワッシャーが入っています。
価格帯
安価なキャップあればセット数が多くても500円前後で購入可能で、高価なキャップとなってくると1個1,500円程と幅広い価格帯から選べます。
セット数が多くても安価なキャップは、海外のメーカーが大量生産で汎用品として製作しているものがほどんどです。
そして、1個でも高価なキャップは、特定のトレッキングポールの専用品ということが多いです。
トレッキングポール用キャップおすすめ10選
メーカー・製品名 | 内径 | セット数 |
---|---|---|
サムコス トレッキングポール ラバーキャップ | 11mm | 6個 |
NATUCE トレッキングポール ストック キャップ | 12mm | 12個 |
Azarxis トレッキングポール ラバーキャップ | 11mm | 8個 |
シナノ 落ちにくい先ゴム | 10mm | 2個 |
PATIKIL トレッキングポールアクセサリー | 11.8mm | 6個 |
バンドック トレッキングポール用先ゴム | 11mm | 1個 |
Black Diamond Zポールティッププロテクター | 10mm | 2個 |
HIRAISM トレッキングポール キャップ | 12mm | 12個 |
Alomejor 取り替えポール キャップ | 12mm | 6個 |
Bomcoo トレッキングポール キャップ | 11mm | 6個 |
【サムコス】
トレッキングポール ラバーキャップ
先端に滑り止め加工がされているので、岩場から砂利道まで幅広く使いやすい汎用品のキャップです。
トレッキングポールの石突でキャップを突き破るのを防止するために、底に金属のワッシャーが入っています。
また、衝撃を吸収してくれるので、手首の負担を減らしてくれます。
内径 | 11mm |
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セット数 | 6個 |
【NATUCE】
トレッキングポール ストック キャップ
標準サイズのトレッキングポールにフィットするサイズの、汎用性があるキャップです。
紛失してしまった時や壊れてしまった時のために、セット数が多くなっています。
また、キャップの底部には金属製のワッシャーが入っているので、底抜けしにくいです。
内径 | 12mm |
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セット数 | 12個 |
【Azarxis】
トレッキングポール ラバーキャップ
トレッキングからウォーキングまで適した比較的溝の深いパターンの汎用性のキャップです。
底部に金属製のワッシャーが入っているので、底抜けの心配がありません。
また、厚みのあるゴムを使用しているので、耐久性が高く摩耗がしにくいです。
内径 | 11mm |
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セット数 | 8個 |
【シナノ】
落ちにくい先ゴム(PP-25)
「山や自然を守りたい」という思いで製作された、トレッキングポール用のキャップです。
脱落防止のストッパーが付いているので、キャップが緩んでしまっても落ちないようになっています。
キャップは自然に還らないので、こうした工夫の製品を選ぶことが山を守ることに繋がります。
内径 | 10mm |
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セット数 | 2個 |
【PATIKIL】
トレッキングポールアクセサリー
舗装路から山道まで幅広く対応しやすい、球型の比較的大きめのキャップです。
大きめなので、舗装路で使用した時の側溝や、登山道の岩の隙間などにハマりにくいです。
また、先端は滑り止めのパターンが刻まれているので、安定して使用することが出来ます。
内径 | 11.8mm |
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セット数 | 6個 |
【バンドック】
トレッキングポール用先ゴム(BD-455)
バンドックのトレッキングポールの交換用ですが、サイズが合うものであれば使用できるキャップです。
他と比較して、底部が大きくて広い形状をしているので、安定感があります。
また、消耗がしにくい素材を使用しているので、岩場や砂利道などで使用しても長く使うことが可能です。
内径 | 11mm |
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セット数 | 1個 |
【Black Diamond】
Zポールティッププロテクター(BD82282)
Black Diamondのディスタンスシリーズに適合する、トレッキングポール用のキャップです。
信頼と実績のあるメーカーのキャップということもあり、高い耐久性とフィット感があります。
また、サイズが合えば他のトレッキングポールでも使用することが出来るので、耐久性の高いものを探している人は試してみると良いかもしれません。
内径 | 10mm |
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セット数 | 2個 |
【HIRAISM】
トレッキングポール キャップ
登山やハイキングに使える汎用品のトレッキングポール用キャップです。
高品質なゴム素材を使用しているので、硬い路面での歩行でも地面からの衝撃を和らげてくれます。
また、壊れてしまった時や紛失してしまった時でも安心な大容量セットとなっています。
内径 | 12mm |
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セット数 | 12個 |
【Alomejor】
取り替えポール キャップ
ほとんどのトレッキングポールにフィットするように製作された、汎用品のキャップです。
岩場でもしっかりグリップするように先端には溝が刻まれているので、安心して使用が出来ます。
そして、予備は用意されていますが、軽量で耐摩耗性があるので長く使用することが可能です。
内径 | 12mm |
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セット数 | 6個 |
【Bomcoo】
トレッキングポール キャップ
ほとんどのトレッキングポールに装着可能なサイズの汎用品のキャップです。
地面との摩擦を高めるように溝が刻まれているので、滑りやすい路面状況の時でも安心して使用が出来ます。
また、キャップの底部には金属製のワッシャーが入っているので、底抜けがしにくいです。
内径 | 11mm |
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セット数 | 6個 |
まとめ
トレッキングポール用のキャップは、環境保護や石突きの先端をカバーするために必要なものです。
そのため、滑りやすい路面環境などキャップを外して使用する時以外は、必ず装着するようにしましょう。
トレッキングポール キャップの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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