サーフィンをしている方が定期的に行なうのがワックス剥がしです。
ワックスは水温に合わせて硬さも異なり、ウエットスーツと擦れて汚れもついてきます。
塗り重ねすぎていると、ワックスの凹凸がなくなり滑りやすくなってしまいます。
2〜3カ月に1度ワックスを塗り替える方もいれば、半年に一度という方もいて、ペースは人それぞれです。
ではサーフボード用ワックス剥がし(リムーバー)にも色々と種類があるのをご存知でしょうか。
何を基準に選べばいいのか、そしておすすめ商品とともに、実際のワックスの剥がし方までご紹介します。
サーフボード用ワックス剥がし(リムーバー)の選び方
サーフボード用ワックス剥がしは液状のものが多いですが、最近では画期的な商品も販売されています。
ボードの種類で選ぶ
ロングボード、ミッドレングス、ショートボードはそれぞれワックスを塗る範囲が異なります。
足の滑り止めとして使用するワックスを塗る範囲は、基本的には足を置く位置です。
ウォーキングなどをするロングボードやミッドレングスは、ボード全面にワックスを塗ります。
一方、ショートボードのワックスの塗布面積はかなり狭いのです。
ワックスを落としたい範囲が広い場合には、スプレータイプのワックスリムーバーがおすすめ。
スプレータイプは一度に広い範囲にワックスリムーバーを噴霧できるので、効率的にワックスを落とすことができます。
ワックスを塗っているデッキ面の素材で選ぶ
一般的なワックスリムーバーは石油類を原料としています。
サーフボードの芯材やデッキ面の素材によっては表面を溶かしてしまうものも。
PUと言われる一般的なサーフボードは芯材にポリウレタンを使用し、表面が樹脂で覆われているものです。
樹脂で覆われているサーフボードの場合は、どのタイプのワックスリムーバーでも使用できます。
ただし、EPSサーフボードの芯材はいわゆる発泡スチロールのような材質なので、ボードに傷がある場合には注意が必要です。
傷の部分からボードの中にワックスリムーバーが浸透すると、中のEPS素材を溶かしてしまう可能性があります。
また、ソフトボードは表面が柔らかいスポンジのような素材でできており、リムーバーを多用すると表面を溶かしてしまう場合も。
そこで便利なアイテムとして、ワックスを溶かすのではなくパウダーでワックスを絡めとるリムーバーがおすすめです。
使用する環境に合わせて選ぶ
屋外でワックスリムーバーを使うと、エアゾールタイプのワックスリムーバーは細かい粒子が噴霧され、風の影響を受けやすいです。
風の強い日は噴霧したワックスリムーバーが風で飛ばされてしまいます。
よって、どうしても使用量が多くなるので、ワックスリムーバーの減りが早くなってしまうのです。
屋外ではスプレータイプやボトルタイプのワックスリムーバーを使う方が、必要な量のみ使用でき、コスパが良いと言えます。
ワックスリムーバーの香りで選ぶ
一般的なワックスリムーバーは石油類を原料としているため、独特の匂いのするものがあります。
最近は、無臭タイプや香りのついているものも販売中です。
好みの香りに包まれてワックスを剥がすのも良いですし、逆に室内に香りが充満するのが気になる方は無臭タイプを選択しましょう。
サーフボード用ワックス剥がしおすすめ8選
【BASIS NEWNESS】
サーフボードリムーバー
500mlと大容量でコスパの良いワックスリムーバーです。
ワックスの塗布面積が大きいボードを使用する方にもおすすめです。
コスパも良く、ワックスもしっかりと剥がれて申し分ありません。
【DECANT】
サーフィンワックスリムーバー
無臭タイプのワックスリムーバーです。
デッキパッドを外した後の粘着も簡単に取り除くことができます。
比較的デリケートと言われるEPS素材のボードにも使用可能。
ワックスを剥がした後のヌルヌル感が残りません。
【DECANT】
ワックスリムーバー
柔軟剤のダウニーの香りがするワックスリムーバーです。
デッキパッドを外した後のネバネバも容易に取り除くことができます。
ワックスを剥がした後のヌルヌル感が残りません。
【EXTRA】
マグナムワックスリムーバー(Z-04X00000105)
無臭タイプのワックスリムーバーです。
エアゾールタイプなのでムラなく噴霧することができ、液ダレしません。
手が汚れることもなく、使い勝手の良いリムーバーと言えるでしょう。
【Phix Doctor】
Wipe Outs
ココナッツの香りのワックスリムーバーシートです。
シートタイプなのでワックス剥がしの際だけでなく、ボードの裏面のボトムの汚れ落としにもウェットティッシュ感覚で使えます。
【PICKLE】
ワックスリムーバー
新しいタイプのワックスリムーバーです。
メッシュ生地の中にサーフボードを削る時にでた白い粉が入っています。
ボード表面を軽く擦るだけで消しゴムで消したときのようにポロポロとワックスが剥がれます。
ソフトボードやボディーボードのワックス剥がしにもおすすめです。
1%FOR PLANTメンバーで、環境にも配慮されているワックスリムーバーです。
【TOOLS】
リムーバースプレー
無臭タイプのワックスリムーバーで、香り付きのタイプが苦手な方におすすめしたい商品です。
スプレータイプなので、ムラなく塗布することができます。
持ち運びにも便利なサイズであることも嬉しいポイントです。
サーフボードのワックスの剥がし方
ボードの下に敷物を敷く
新聞紙などをボードより一回り大きめに敷き詰めて養生しておきましょう。
そうすることで、スプレータイプのワックスリムーバーやワックスの飛び散りを気にせずワックス剥がしが可能に。
このひと手間をしておくことで、剥がしたワックスを新聞紙などでまとめて包んで捨てられるので、掃除の手間が省けます。
ワックスを柔らかくしておく
晴れた夏場で2〜3分、晴れた冬場で5〜6分ほど太陽のもとにボードを置いておき、ワックスを柔らかくします。
夏場は太陽が出ていなくても、置いておくだけでワックスはある程度柔らかくなります。
冬場はワックスが硬くなっているため、ドライヤーの熱を使用すると便利です。
ドライヤーは弱めの温風にして、ボードから少し距離を離して常に温風をあてる場所を変えるようにします。
熱くなりすぎるとボードを傷めることがあるので、表面温度とワックスの状態を確かめながら行いましょう。
ワックスを剥がす
スクレイパーを使い、柔らかくなったワックスを剥がしましょう。
ワックスは塗り重ねているため、塗り直し期間が長くなるほどワックスの厚みが出ます。
ワックスの厚みがある場合、無理にスクレイパーで落とそうとすると、ボードに傷をつける可能性も。
必要に応じて再度ワックスを柔らかくし、力を入れずにスクレイパーを使用するようにしましょう。
うっすらとワックスの層が残る程度になるまで、スクレイパーでワックスを落としていきます。
ワックスリムーバーを使いワックスを完全に剥がす
最後には薄く残ったワックスを落とします。
スプレータイプはボードに直接噴霧後、2〜3分経ってから布やペーパーで拭き取りましょう。
ボトムも汚れやワックスが少量付いていることがあり、そのままにしていると水の流れが悪くなり滑り出しが遅くなることも。
デッキのワックスを剥がした後は、ボトムもワックスリムーバーで拭き取り、綺麗にしておきましょう。
ワックスを剥がすことで、リペアが必要な場所などが見つかることもあります。
ワックスリムーバーは石油系のものもあり、火気厳禁です。
室内で使用する場合には必ず換気をしながら使用するようにしましょう。
まとめ
自分に合ったサーフボード用ワックス剥がしを使えば、コスパも良く、作業効率が上がります。
サーフボードの種類や環境、好みや利便性などに合わせて選択してください。
サーフボード用ワックス剥がしの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方