サーフィンをするときには、車で移動する方が圧倒的に多いと思います。
そのようなサーファーの方々の頭を悩ませるのが、サーフボードの積み込み問題です。
ワンボックスカーのような大きい車なら、どのような板でも問題なく積み込めますが、小さい車であれば、外積みする必要も。
「小さい車でサーフィンに出かける」
「車内のスペースを潰したくない」
今回は、そのような場合に大活躍するサーフィン用ルーフキャリアについて解説します。
記事の後半では解説を踏まえたおすすめのキャリアもご紹介します。
サーフボード用ルーフキャリアを使うメリット
長い板を運ぶことができる
サーフィン用のルーフキャリアは、車内に積むことができないような、長い板を運べることが最大のメリットと言えるでしょう。
ロングボードは長さが3m近くにもなり、ミッドレングスでも2m以上のモデルが多くなります。
ハイエースのような荷室の大きな車なら問題なく積めますが、普通の乗用車やSUVは、物理的に乗せられない場合がほとんどです。
屋根の上に取り付けるルーフキャリアを使うことで、車種を気にせずに、長い板でのサーフィンを楽しむことができますよ。
車内を広く使うことができる
サーフィン用のルーフキャリアを使うことで、座席や荷室を広く使うことができます。
ショートボードに乗る方や、ミニバンなどの車に乗っている方であれば、サーフボードを車内に乗せることもできるでしょう。
しかし、座席を畳む必要があったり、荷室の大部分をサーフボードが占めてしまうことになります。
ボードを外積みすれば、車内スペースの心配はありません。
2人以上でサーフィンに出かける場合や、チャイルドシートが装着してある場合など、座席を畳めない状況に便利ですよ。
車内を汚さずに移動できる
ルーフキャリアにサーフボードを積載することで、車内を汚さずにサーフィンに出かけることができます。
サーフボードはデッキ面にワックスが付いていたり、使用後は砂が付いていたりします。
車内にそのまま積んでいる方は、知らぬうちにワックス汚れが付いていたり、砂が溜まってしまった経験はありませんか?
屋根の上に積むルーフキャリアを使えば、車内が汚れる可能性はほとんどありません。
愛車をキレイに保ちたい方にとっては、非常に重宝するアイテムになるでしょう。
サーフボード用ルーフキャリアを使うデメリット
走行中に外れると、極めて危険
サーフボード用ルーフキャリアを使う場合は、走行中に外れるリスクに注意する必要があります。
もし走行中にボードが外れると、ボードの破損のみでなく、周りの車を危険にさらすことになります。
ルーフキャリアを使ってボードを積む際には、大前提として、キャリアやボードを正しく取り付けましょう。
さらに、停車時にはなるべく頻繁に、ゆるみがないか確認する必要があります。
サーフボードが傷つく可能性がある
車外にボードを積む場合には、飛び石などによって、サーフボードがダメージを受ける危険性があります。
サーフボードを裸で外積みしている方も多いのではないでしょうか。
飛び石がボードに当たってしまうと、穴が開いたり、クラックが入ることはほぼ確実でしょう。
また、冬場や急な嵐の際にヒョウが降り、ボードが凹む可能性もあります。
対策として、ボードケースに入れた状態でキャリアに積むようにしましょう。
ケースに入れる手間や、雨の日にはケースを干す手間が生じますが、大切なボードを守るために徹底することをおすすめします。
風の影響を強く受ける
車外の屋根の上にボードを積むことで、走行中の空気の抵抗が強くなり、横風の影響も強く受けるようになります。
走行中の空気抵抗が大きくなるため、スピードが出づらくなったり、燃費が悪くなる影響も。
特に高速道路のように速度が出る道路では、より空気抵抗の影響が大きくなります。
走行性能や燃費だけでなく、サーフボードの脱落のリスクも高くなるので、できるだけ高速道路は避けるようにすると良いでしょう。
また、同様に走行中の横風の影響も受けやすくなります。
車高の高い車や、軽自動車のように車重の軽い車の場合は、極端に風の強いシチュエーションでの使用は避けましょう。
サーフボード用ルーフキャリアの選び方
ボードの大きさや枚数から選ぶ
サーフボード用のルーフキャリアは、サーフボードのサイズや積載したいボードの枚数から選びましょう。
ルーフキャリアは積載できるボードの枚数が決まっているものがあります。
普段使いだけでなく、友達とのサーフトリップなども考えている場合には、余裕を持った積載容量のキャリアを選ぶと良いでしょう。
また、ルーフボックスを使う場合には、ボードのサイズにも注意が必要です。
サーフボードは、各部位で厚みが違っていたり、ロッカー(反り)がついていたりと、複雑な形状をしています。
ボードとルーフボックスの寸法だけでは判断しずらい部分でもあるので、実際に店頭で試せると安心ですよ。
素材から選ぶ
車外に取り付けるルーフキャリアは、ハード素材とソフト素材の2種類に分けることができます。
ハードタイプは、車体に直接専用のベースを取り付ける必要がありますが、安定性に優れています。
基本的には取り外すことはなく、付けっぱなしで過ごすことになるので、駐車場の高さや洗車機を使うときには注意しましょう。
ソフトタイプは、ベルトなどで簡易的に屋根に取り付けることができますが、やや安定性に欠ける欠点もあります。
気軽に取り外すことができる反面、高速道路や風の強い日の使用は注意が必要です。
使用頻度や移動距離、導入コストを検討して選ぶと良でしょう。
サーフボード用ルーフキャリアおすすめ8選
【Funktion】
サーフボードソフトルーフラック(FK-SRR)
Funktionから、車の屋根の上にボードを載せるための、ソフトタイプのキャリアがリリースされています。
ルーフレールが装備されている車にはもちろん、ルーフレールのない車でも、車内にベルトを通して装着できます。
ボードの厚みにもよりますが、ショートボードなら4本まで、ロングボードなら2本まで積むことが可能です。
分厚いクッションやバックル部分のガードが付いており、ボードと車を衝撃から守ることができますよ。
【FCS】
サーフボードキャリア
サーフギアで有名なFCSからは、横幅の広いタイプのソフトラックがリリース。
こちらは、なんといってもその積載量の多さが特徴です。
ボードの厚みにもよりますが、ショートボードで1~6枚、ロングボードでも1~4枚を積むことができます。
また、採用されているFCSカムロックタイダウンシステムは、1回ベルトを引くだけで、ボードを効率良く固定できます。
【T.S.H】
車用ルーフトップソフトキャリア
T.S.Hからは、2WAYで使うことのできるソフトキャリアがリリース。
ベルト固定で気軽に外積みできる点は、一般的なソフトキャリアと同様ですが、この製品の魅力はそれだけではありません。
こちらのキャリアは、外積みしながら、同時に車内でも便利に使えるのです。
付属のベルトを使うことでルーフラックとしても使用でき、車内の天井スペースを有効に使うことができます。
ロングボードは外積み、ショートボードは中積みというように、より多くのボードを効率よく積載することができますよ。
【Terzo】
車種別ベースキャリアセット(KIT7118T)
Terzoのハードタイプルーフキャリアの、ベースフットとエアロタイプバーのセットが販売されています。
こちらはamazon限定のセットとなっていて、販売ページから車種を選択することが可能です。
こちらのセットのベースバーはエアロ形状になっており、風切り音が従来比で13%軽減されています。
こちらのベースバーにクッションなどを取り付けることで、サーフボードを積むことができます。
【Terzo】
車種別ベースキャリアセット
Terzoからリリースされているスクエアバータイプのキャリアの、車種別セットが販売されています。
ベースバーは、シンプルなスクエア形状のバーになっています。
こちらのセットであれば、低コストでハードタイプのルーフキャリアを導入することができるのです。
車種によって多少価格が変わるので、販売ページから車種を選択して、価格をチェックしてみてくださいね。
【life_mart】
ルーフキャリア(97374)
life_martから、コストパフォーマンスに優れたルーフキャリアがリリースされています。
雨どい(レインガーター)の付いている、軽バンなどのハイルーフ車に取り付けることが可能です。
ベースフットとベースバーがセットになっているキャリアの中では、圧倒的低コストで導入できますよ。
安価ではありますが、ベースバーはスチール製で強度があり、取り付け部分はゴム製で車体を傷つけない仕様になっています。
【カーメイト】
ルーフキャリア(INA724JP)
自動車用品を幅広く取り扱っているカーメイトから、サーフィン用のラチェットベルトがリリースされています。
一般的な荷積みベルトでキャリアにサーフボードを固定するのは、かなり面倒でしょう。
さらに、走行中に緩みが発生する可能性もあり、危険です。
こちらのラチェットベルトを使えば、ワンタッチで確実に固定でき、走行中の緩みも防ぐことができます。
ロングボードで2枚、ショートボードであれば3枚固定可能です。
また、角形、エアロ型、両方の形状のベースバーに対応。
他社のルーフキャリアと組み合わせて使いやすい点もおすすめですよ。
【Terzo】
ローライダーフレックスエアロ コンパクト(EA446FW)
Terzoからリリースされている、ショートボードが入るサイズのルーフボックスです。
スクエアタイプ、エアロタイプ、両方のベースバーに取り付けることが可能です。
内寸は、最大で185×65×25cm、300Lの容量があり、6フィート前後のショートボードを収納することができます。
飛石から守れるだけでなく、ロック機構もあるため、盗難やイタズラからも守ることができますよ。
まとめ
車でサーフィンに出かける際に大活躍するルーフキャリア。
現在、各メーカーからさまざまな種類や特徴を持ったものがリリースされています。
本記事で解説した内容をぜひ参考にして、あなたの用途や、愛車にぴったりのルーフキャリアを見つけてくださいね。
サーフボード用ルーフキャリアの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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