キャンプブームの日本。その中でもYouTubeの「ヒロシキャンプ」で話題となったソロキャンプを始めようとする方が増えています。
キャンプといえば、たき火をイメージするかと思いますがそこで必要となるのが薪割りです。
では薪割り用で斧を買おうとしても、コスパがいい斧?高い斧?何を買うべきだろうと悩んでしまいますよね?私も始めた頃は何を買えばいいのかわからずとても悩みました。
今回は3年間ソロキャンプをしてきてこんな斧がオススメをお伝えします。
目次
ソロキャンプでは斧は必要?
正直な気持ちで言います。斧は必要です。
斧の他にも、ナイフや鉈を持っていき薪を割ったりする方法があります。
斧のイメージは、重くて持っていくのが大変そう。刃も大きくて危ない。と思う方が多いでしょう。私も最初の頃は思っており、ナイフと鉈を買ってキャンプをしていました。
そんなある日、友人とキャンプに行った時に斧を借りて薪を割りました。
すると、薪の割りやすさに感動をして斧をすぐに購入しました。
それからは鉈やナイフを持っていかずに斧のみでキャンプに行っています。
ソロキャンプに斧を持っていくメリット・デメリット
斧のメリット・デメリットは以下の様になります。
メリット
斧の刃は重く、遠心力を使って簡単な薪割が可能
鉈や、ナイフだと薪割をする時は※バトニングで割る方法になります。
斧だと振りかざす事で遠心力を加えられ、思いきり力を入れなくても、薪を割ることが可能になります。
※バトニングとは、鉈やナイフを薪を当てて、ハンマーや薪などで叩いて割る方法です。
固い、太い薪を切ることが可能
薪には針葉樹、広葉樹があります。
針葉樹なら鉈やナイフなどで割ることは可能ですが、広葉樹だと繊維が詰まっており、かなりのパワーが必要です。
斧であれば広葉樹も簡単に割ることが可能になります。
他の用途にも使える
斧は薪を割ること以外の用途も有り、ハンマーや、※ブッシュクラフト、食材を切る時にも使えます。
ソロキャンプでは荷物をいかに減らすかが重要です。
※ブッシュクラフトとは現地調達したものを加工する事です。
デメリット
薪割台が必要になる。場所を選ぶ
斧を使う時は、薪割台が必至です。
もし岩や石に刃などを打ってしまうとすぐに刃がかけてしまいます。 その状態になると、研がないと使い物になりません。
理想は、丸太を持っていき、薪割台にする事ですが、難しければ大きめの薪を台の代わりとして使う方法もあります。
荷物がかさばる
今は小さめの斧もありますが、ギアの大きさは、ナイフや鉈にはかないません。
バック1つでキャンプをする方は大きさを気にしなくてはなりません。
振り下ろすので狙いが定めにくい
斧の基本な割り方は振り下ろして薪に刃をいれて、たたき割る方法です。
しかし、振りかざす分、狙いが定めにくく、慣れるまで練習が必要です。
ソロキャンプに適した斧の選び方
斧を選ぶ際のポイントは以下のようになります。
機能性、種類
大きさ
重量
斧と言っても色々な種類があります。簡単に説明していきます。
機能性、種類
斧にも用途ごとで色々な種類があります。
大きく分けると、「和斧」「洋斧」、さらに「両手斧」「片手斧」とあります。
今回私がお勧めするのは「洋斧」の「片手斧」になります。
洋斧とは、刃が刃先から中央に向かって太くなっている形状が特徴です。
針葉樹より固く、木の繊維の詰まった広葉樹を割る時に適してます。
片手斧とは、英語で hatchet(ハチェット)と呼ばれており、他にもハンドアックス、手斧とも表現されています。
薪を細くしたり、焚き付け用として作られており、片手でも振り下ろせる大きさ、重量を考えたスペックになっています。
たき火の持ちを考えると広葉樹は必ず必要です。そんな広葉樹を割る時に、身軽で使いやすく、実用性を考えると、洋斧の片手斧が一番最適だからです。
柄の長さ
柄の長さの違いは、長いと、振りかざす時に遠心力を使って、割れるので簡単に薪割ができます。逆に、振りかざすので狙いが定めにくいです。
柄が短いと、薪割でパワーがいりますが、狙いは定めやすくなります。
ある程度、遠心力も使えて、使いやすく、バックにも入る大きさの斧をお勧めしており、個人的には35㎝程の物をオススメしています。
ただ、柄の大きさの好みによって変わります。荷物を少しでもかさばりたくないという方は短めの斧。もっと簡単に割りたい方は長めの斧がオススメです。
重さ
重さがあるほど、割りやすくなりますが、その分薪割で疲れてしまいます。
片手斧の重さも幅広く300g~1000gと幅広く売られています。
600~800g前後が多く売られており、まずはこの重さの斧をお勧めします。
使ってみて、もっとパワーがほしいなどあれば重たい斧、もっと身軽に軽いものがいいとあれば軽い斧などと変えているのもいいと思います。
600~800gあれば、大抵の市販の薪を割る際に苦労はしません。
ソロキャンプ向け斧おすすめ8選
【ハスクバーナー】
手斧38cm
全長、38㎝、重量、1000g。
スウェーデン鋼を刃に使用しており、クラフトマンの手で構成されています。
特徴としては、柄にカーブを描いており、持ちやすい形状です。刃には刻印がされておりデザイン性でも人気の商品になっています。
刃の先端にレザーの専用ケースを使っており安全に持ち運びもできます。
重量もしっかりある分パワーもあり広葉樹なども簡単に割れます。
【ハスクバーナー】
キャンプ用38cm
全長、38㎝、重量、800g。
名前の通り、キャンプ用として作られており、初心者の方に、使いやすい設計になっています。
特徴はヘッドの下にくぼみがあり、先端近くを持ちブッシュクラフトの用途としても使うことが可能です。
【ハスクバーナー 手斧】との違いで、刃が小さめになっています。その分、重量もカットされており、パワーは劣るも女性でも扱いやすい使用になっています。
市販の薪を割るのには問題がない、パワーを発揮できます。
他にも専用ケースが異なり、刃全体を保護できるようなケースになっています。
【BAHCO】
Hatchet
全長、36㎝、重量、800g。
工具メーカーとして有名なBAHCOです。値段がとてもリーズナブルであり、3,000円しないで購入が可能です。(※2021年8月現在)私は初めて買った斧はこちらになります。
Amazonで購入した時に最初に研ぐ必要性がありますので、砥石などの購入が別途必要です。斧を使うとどんどん刃もかけてしまいメンテナンスは必要となるのでいずれかは必要になります。
重量もあるので薪を割るには問題はありません。特徴として刃先が広がっている設計なので狙いが定めやすいです。
【WALTHER 】
MFA 1
全長36㎝、重量850g。
黒を基調としているデザインで、刃は炭素鋼を使用しています。
特徴として、握る部分が一部ゴムグリップで滑り止めとなっており、さらに凸凹があるので握りやすくなっています。
刃の後ろがハンマーの役割もしています。しかし、ハンマーの部分が丸みを帯びているので通常のハンマーよりかは叩きにくいかもしれません。
【Fiskars X7 】
ハチェット 7850
全長35.5㎝、重量635g。
カーボン鋼の刃になっており、オレンジの指し色をグリップにいれたデザインになっています。
特徴としては、軽量で小ぶりなのに簡単に薪が割れるというのが特徴です。
刃が短く、分厚い形状になっているので薪が割れやすい形状になっています。
さらに、刃の後ろにあるハンマー部分が広く叩きやすい物になっています。
SWAG GEAR
全長22㎝、重量600g。
今回紹介するもので一番小ぶりになります。
特徴としては、武骨なデザインとなっており、多くの人が満足しています。
市販の薪を割るには問題ないですが、広葉樹を割るにはパワーがいります。
他にも刃にくぼみがあり、先端部分をもってブッシュクラフトの用途でも活躍できる斧になります。
グレンスフォシュ・ブルーク ワイルドライフ415
全長34㎝、重量630g。
刃はスウェーデン鋼を使用しています。一本一本職人の手作りで作られており、刃に刻印されているはイニシャルは作った人のイニシャルと言われており、斧によって変わります。世界的にも有名な斧メーカーであり、高級なデザインがとても人気です。
切れ味も抜群で、広葉樹でも簡単に割ることが可能です。
ハルタホース スカウト
全長38㎝、重量900g。
刃はスウェーデン刃を使用しています。柄の部分は独特的なカーブを描ており、持ちやすい形状になっています。
よく【ハスクバーナ】と同じと言われますが違いはあります。大きな違いはヘッドの重さです。
ハスクバーナーキャンプ用(500g)<ハルタホーススカウト(600g)<ハスクバーナー手斧(700g)となっており、ヘッドの重さは真ん中になります。
丁度良いパワーが発揮でき、薪も割りやすく多くのキャンパーに愛用されている斧になります。
お値段はハスクバーナーよりお高めではあります。
まとめ
斧選びは種類も多いので、とても迷ってしまうと思います。ただ【買った斧を大切に使う】これが一番重要です。
斧は繊細なギアであり、メンテナンスや、カスタマイズが必要です。行っていく内に自分色に斧が染まっていきます。そんな斧を使うと薪割が一層楽しくなります。
この記事で自分だけの自慢の斧を見つけるきっかけに慣れたら嬉しいです。
ソロキャンプ向けの斧の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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