冬のキャンプは0℃以下まで冷え込むことが多く冬用の寝袋が必要ですが、高価なために購入するのをためらっている人も多いでしょう。
保温性が高くコンパクトで持ち運びしやすい寝袋は高価になりますが、安くて機能性の高い商品もたくさん販売されています。
そこで本記事では、安い冬用のコンパクトな寝袋を使うメリット・デメリット・選び方・おすすめの寝袋を紹介しています。
安い冬用コンパクト寝袋を使うメリット
必要な人数分を揃えやすい
冬用の寝袋は他の季節で使う寝袋と比べて値段が高く、中には5万円を超えるモデルもあり、手軽に購入しにくい面があります。
しかも、人数の多いファミリーキャンプなどの場合、高価な寝袋を人数分揃えるのはハードルが高いです。
しかし、安い冬用の寝袋なら、気兼ねなくキャンプに行く人数分を揃えられます。
気軽に試せる
高価な寝袋であれば試しに買ってみることなんてできませんが、安い寝袋であれば、とりあえず買って試してみることができます。
買ってみて思っていたものと違う場合は、買い直してもダメージは少なくて済みます。
これからずっと使い続けるかわからない人にとっても、安い寝袋であれば買うハードルは低くなるでしょう。
災害時にも使える
最近は災害の規模が大きくなり、いつ避難生活を余儀なくされるかわからない状況にあります。
寒いなか快適な避難生活を送るためにも、冬用の寝袋があれば安心です。
しかし、冬用の寝袋は数万円する商品も珍しくありませんので、災害用に備えて購入するには少し気が引けます。
安くてコンパクトな冬用の寝袋を持っておくと、災害時にも使えて心強いです。
安い冬用コンパクト寝袋を使うデメリット
品質の悪い商品もある
安い寝袋の中には、中綿が少なかったり、ファスナーが閉めにくかったり、ダウンの場合は獣臭がしたりと品質の悪い商品もあります。
当たり外れがあるかもしれませんが、使っていくうちに馴染んできて使いやすくなることもあります。
もし、気になることがあれば、販売元に問い合わせてみましょう。
収納時にかさ張る
高価な商品は保温性がありながらコンパクトに収納できるものが多いですが、安い商品はかさ張るものが多く、収納性が高いとは言えません。
しかし、最初は収納する際に手間取るかもしれませんが、ガイロープを使って膨らみを抑えるなどコツをつかめば、うまく収納できるようになります。
安いぶん、収納性が良くないことは、ある程度ガマンしなければいけないのかもしれません。
安い冬用コンパクト寝袋の選び方
保温性
寝袋には快適使用温度と限界温度が表記されています。
快適使用温度は寒さを感じずに快適に眠れる温度のことであり、限界温度は工夫を凝らすことで何とか眠れる限界の温度のことです。
冬用の寝袋を選ぶときには快適使用温度に注目し、使う場所の想定気温から5度以上低い快適使用温度の寝袋を選ぶようにしましょう。
冬キャンプでは、寒すぎて眠れないと命の危険に及ぶこともありますので、温度については必ず確認するようにしてください。
形状
寝袋の形状にはマミー型と封筒型の2種類があり、冬キャンプではマミー型がおすすめです。
マミー型は人の体に沿った形状をしていて足元に向かうほど細くなり、体との密着性に優れているのが特徴です。
そのため、隙間ができにくく冷気の侵入を防ぎ、保温性が高くなります。
封筒型は長方形で広げると布団のような使い方ができる寝袋で、体との密着性は低いため、保温性はマミー型と比べて劣ります。
中綿の素材
中綿の素材にはダウンと化学繊維の2種類があります。
ダウン素材は軽量で収納がコンパクトになりますが、値段は高価なものが多いです。
化学繊維を使った寝袋はダウンに比べると収納時にかさ張りますが、コスパの良いモデルが多く販売されています。
コンパクトさを重視する場合はダウン、コスパを重視する場合は化学繊維がおすすめです。
メンテナンスのしやすさ
寝袋は寝汗やほこりで、思った以上に汚れや匂いがつきやすいものです。
中綿が化学繊維であれば洗濯機で丸洗いできますし、乾きも早いためメンテナンスは非常に楽です。
一方、ダウン素材の場合は、専用洗剤を使って手洗いしダウンが乾くように丁寧に乾燥させる必要があります。
メンテナンスは楽なほうが良いという方には、化学繊維の中綿がおすすめです。
メーカー
冬用寝袋は、コールマン・LOGOSといった有名なアウトドアメーカーのほか、ウミネコ・BearsRockなどの日本のアウトドアメーカーからも販売されています。
その他、無名ではありますが人気のあるYOGOTO・WhiteSeekといったメーカーもネット上で安く販売しています。
価格帯
有名メーカーの高価な商品なら5万円を超えるものもたくさんありますが、安い冬用の寝袋なら6,000円前後~1万円程度で購入できます。
快適使用温度や収納サイズなどはそれぞれの寝袋で特徴がありますので、使うシチュエーションによって最適の寝袋を選ぶようにしましょう。
安い冬用コンパクト寝袋おすすめ10選
メーカー・製品名 | 快適使用温度 | 形状 | 中綿の素材 | 収納時のサイズ |
---|---|---|---|---|
コールマン Sleeping Bag Mummy Style | -18℃(限界温度) | マミー型 | ポリエステル | 43cm×28cm |
Snugpak スリーパーエクスペディション スクエア ライトジップ | -12℃ | 封筒型 | ポリエステル | 50cm×30cm |
キャプテンスタッグ フォルススリーピングバッグⅢ | -3℃ | マミー型 | ポリエステル | 39cm×27cm |
LOGOS neos丸洗いアリーバ | -2℃ | マミー型 | ポリエステル | 43cm×24cm |
Jungle King ダウン寝袋封筒型 | -15℃ | 封筒型 | ダウン | 45cm×23cm |
WhiteSeek 封筒型寝袋1800series | 0℃ | 封筒型 | ポリエステル | 38cm×28cm |
ウミネコ マミー型ダウンシュラフ | -15℃ | マミー型 | ダウン | 40cm×20cm |
YOGOTO ダウンシュラフ | 0℃ | マミー型 | ダウン | 38cm×20cm |
BearsRock マミー型寝袋 -32℃ | -12℃ | マミー型 | ポリエステル | 45cm×32cm |
LMR マミー型シュラフ | -10℃ | マミー型 | ダウン | 36cm×20cm |
【コールマン】
Sleeping Bag Mummy Style
リーズナブルな価格で保温性のある寝袋です。
限界温度が-18℃なので、0℃前後の環境なら寒さを感じずに眠れることでしょう。
初めて収納する時には収納袋に入りにくいかもしれませんが、ガイロープを使ってきつく縛るなど工夫すればスムーズに収納できるようになるでしょう。
快適使用温度 | -18℃(限界温度) |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 43cm×28cm |
【Snugpak】
スリーパーエクスペディション スクエア ライトジップ
形状は長方形で封筒型ですが、頭までスッポリと覆うことができます。
「真冬のキャンプ場で-15℃まで下がったが、問題なく使えた」というレビューもありますので、保温性は確かでしょう。
ファスナーを全開すると布団のように広げて使えますので、いろんな使い方ができますが、収納サイズがやや大きいところが気になります。
快適使用温度 | -12℃ |
---|---|
形状 | 封筒型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 50cm×30cm |
【キャプテンスタッグ】
フォルススリーピングバッグⅢ(UB-36)
快適使用温度が-3℃のマミー型の寝袋ですので、たいていの冬キャンプや車中泊で役に立ってくれるでしょう。
首元をつつむドラフトチューブのコードがあり、首元から冷気が逃げるのをカットしてくれ、保温力がさらに高まります。
広げた時の長さが220cmで足元が細いため、「少し窮屈」というレビューがいくつかありますので、特に身長の高い方は注意してください。
快適使用温度 | -3℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 39cm×27cm |
【LOGOS】
neos丸洗いアリーバ
オートキャンプでの持ち運びを想定し、暖かさと収納性のバランスを考えて作られたマミー型シュラフです。
暖かさは十分ですが、「収納袋に入れるのに時間がかかる」というレビューが見られますので、収納には少し工夫がいるようです。
大型の洗濯機で丸洗いできるので、いつでも清潔な睡眠を確保できます。
快適使用温度 | -2℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 43cm×24cm |
【Jungle King】
ダウン寝袋封筒型
ファスナーを全開すると布団のように使用できる封筒型の寝袋です。
ダブルファスナーが採用されていて、上下どちらからでも開閉でき簡単に温度調整できます。
「暖かさは問題ありませんが、収納する際、小さく折りたたむのが大変だった」というレビューも見られますので、収納には工夫がいりそうです。
快適使用温度 | -15℃ |
---|---|
形状 | 封筒型 |
中綿の素材 | ダウン |
収納時のサイズ | 45cm×23cm |
【WhiteSeek】
封筒型寝袋1800series
吸湿性・通気性・保温性に優れていて、夏は蒸れにくく冬は暖かく快適に過ごせるオールシーズン対応の寝袋です。
マミー型に比べると圧迫感が少なく、ファスナーを全開すると布団のようにも使えます。
また、同タイプの寝袋なら2個連結して幅300cmの寝床が確保できますので、いろんな使い方が楽しめます。
快適使用温度 | 0℃ |
---|---|
形状 | 封筒型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 38cm×28cm |
【ウミネコ】
マミー型ダウンシュラフ(UM-SH-01)
価格は低く抑えながらも、600FPのホワイトダックダウンをたっぷり充てんしているので保温性は十分です。
ショルダーウォーマーやインナーチューブなど安価なシュラフにはない嬉しい機能がたくさん装備されています。
「期待以上の保温力と快適性がある」といったレビューも多く見られますが、収納には少々手間がかかるようです。
快適使用温度 | -15℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ダウン |
収納時のサイズ | 40cm×20cm |
【YOGOTO】
ダウンシュラフ
保温力に優れているので冬キャンプで十分活躍してくれる寝袋です。
「雪が降るなか使用したが、快眠できた」というレビューもありますので、寒さ対策は心配ありません。
中綿がダウンであり、安価な寝袋としてはコンパクトに収納できるほうなので、持ち運びを重視している方におすすめです。
快適使用温度 | 0℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ダウン |
収納時のサイズ | 38cm×20cm |
【BearsRock】
マミー型寝袋 -32℃(FX-402D)
肉厚のある中綿がふんわりと体にフィットしているため、ふわふわでとても暖かく包み込まれるような寝心地が得られます。
大きめに作られているので、身長の大きい人でも寝返りが打ちやすく、就寝時のストレスはほとんど感じることはありません。
ポリエステル素材のため収納時のサイズは大きめですが、車で出かける場合は問題ないでしょう。
快適使用温度 | -12℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ポリエステル |
収納時のサイズ | 45cm×32cm |
【LMR】
マミー型シュラフ
高級ダウンが1,000g使われている保温性が高いマミー型寝袋です。
「気温0℃前後のキャンプ場で快適に過ごせた」というレビューが多く、コスパが良いので、初めて冬用寝袋を買う方におすすめです。
コンパクトに収納できるので、車だけではなくバイクツーリングでも活躍してくれます。
快適使用温度 | -10℃ |
---|---|
形状 | マミー型 |
中綿の素材 | ダウン |
収納時のサイズ | 36cm×20cm |
まとめ
冬用の寝袋は高価なものが多いですが、人数分を揃えるには少しでも安く抑えたいところです。
自分のキャンプスタイルにあった安い冬用コンパクト寝袋を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
安い冬用コンパクト寝袋の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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