羽毛が入っているので冬でも暖かく、キャンプでの快適な睡眠には欠かせないアイテムである「ダウンシュラフ(寝袋)」。
軽量でコンパクトに収納できる商品が多いので、持ち運びに便利なことも魅力の1つですよね。
しかし、ナンガやイスカなどさまざまなブランドから発売されており、どれがよいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、暖かくて持ち運びのしやすいダウンの寝袋を使用するメリットや選び方、おすすめ12選を詳しく紹介します。
目次
- 1 ダウンの寝袋を使うメリット
- 2 ダウンの寝袋を使うデメリット
- 3 ダウンの寝袋の選び方
- 4 ダウンの寝袋おすすめ12選
- 4.1 【THE NORTH FACE】エコトレイルシンセティック2(NBR42003)
- 4.2 【Hilander】洗えるダウンシュラフ600
- 4.3 【mont-bell】ダウンハガー650#3
- 4.4 【LOGOS】ダウンコンフォートセパレーター(72600555)
- 4.5 【NANGA】オーロラライト 350DX
- 4.6 【ISUKA】エア450X(148812)
- 4.7 【SEA TO SUMMIT】トラベラーTrII(ATR2-R)
- 4.8 【NANGA】オーロラライト 900 DX(N19DRE01)
- 4.9 【ISUKA】エア プラス 450(149533)
- 4.10 【PuroMonte】ヘッドレスコンパクト撥水ダウンシュラフ(DL782)
- 4.11 【snow peak】シュラフ/セパレートオフトンワイド
- 4.12 【snow peak】グランドオフトンダブル(BD-051)
- 5 まとめ
ダウンの寝袋を使うメリット
羽毛が入っているので暖かい
気温の下がる季節のキャンプでは、快適な状態で眠れると翌日も楽にキャンプをたのしめます。
ダウンの寝袋には羽毛が入っているので、寒い冬のキャンプでも快適に眠ることができるでしょう。
さらに、マミー型の寝袋であれば密閉性も優れているので、余計な隙間が生まれることなく冬のキャンプにぴったりです。
軽量で持ち運びに便利
羽毛の入ったダウンシュラフは、軽量な商品が多いので手軽に持ち運びができるでしょう。
そのため、徒歩やバイクでキャンプに行く方はもちろん、登山を楽しむ方にもおすすめのアイテムです。
また、コンパクトに収納できるので、車の積載や自宅の収納スペースが狭いという方にも向いているアイテムと言えます。
防災アイテムとしても活躍
コンパクトに収納でき、保温性に優れるダウンの寝袋は、災害時の防災アイテムとしても活躍するでしょう。
寒い時期の災害では停電などでストーブが使えないと、最悪の場合命の危険にさらされる場合もあります。
とくに近年、地震や台風などの災害が増えてきているので、緊急時の備えとして家族分のシュラフを持っていると安心です。
ダウンの寝袋を使うデメリット
お手入れが大変
ダウンを使用した寝袋は羽毛布団と同じで、コインランドリーや自宅の洗濯機でのお手入れはできません。
湿度が高い場所に密封して収納していると、カビが発生してしまう可能性もあるので、使用後は必ず乾燥した場所に干しましょう。
また、シーズンオフや汚れが気になった際は、専門のクリーニングに出すと、型崩れすることがないので安心です。
価格が高い
ダウンの寝袋は化学繊維を使用した寝袋と比較して、やや価格は高い傾向となっています。
そのため、これからキャンプを始めるという初心者の方にとっては、手の出しにくい商品かもしれません。
しかし、高性能で持ち運びがしやすく、使い勝手の良いダウンの寝袋はキャンプで活躍することは間違いないでしょう。
濡れると十分な機能が発揮できない
羽毛を使用したダウンシュラフは、結露で濡れたり汚れたりすると、十分な機能を発揮できない可能性があります。
そのため、羽毛自体に防水加工が施されているものや、シュラフに撥水加工が施された商品を選ぶとよいでしょう。
また、シュラフが濡れることを防ぐ「シュラフカバー」があれば、結露がある状況でも安心して使用できます。
ダウンの寝袋の選び方
使用用途に合ったタイプを選ぶ
ダウンの寝袋には「マミー型」と「封筒型」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解して、自分の用途に合ったタイプを選びましょう。
マミー型
上半身に比べて足が細くなっていて、頭まで包まれる形の寝袋です。
からだへの密着度が高いので保温性が高く、コンパクトに収納できます。
封筒型
封筒の形をした長方形の寝袋です。
寝袋の中で圧迫感を感じることなく、寝返りを打つこともできます。
また、商品を連結して使用できるので、小さなお子さんのいるファミリーにおすすめ。
サイズを確認しよう
寝袋を選ぶ際は、自分の身長やからだに合ったサイズの寝袋を選びましょう。
発売するメーカーにもよりますが、「女性向け」「レギュラーモデル」「ロングモデル」から選ぶことができる商品もあります。
商品によって寝袋の長さや幅が異なってくるので、自分の身長に合うものを選んでください。
体格の良い方の場合「横幅80cm以上」の商品を選ぶと、窮屈に感じることなく快適に眠れます。
使用する季節に合わせて「快適温度」をチェック
寝袋を選ぶうえで重要となるのが、使用する季節に合わせて適切な暖かさで使用できる商品を選ぶことです。
一般的に寝袋の説明書には「限界温度」「使用可能温度」「快適使用温度」が記載されています。
この中でぜひ注目してほしいものが「快適使用温度」です。
快適使用温度とは、一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる暖かさを表します。
購入する際は、宿泊する場所の最低気温を確認し、快適使用温度が下回る商品を選びましょう。
「FP(フィルパワー)」は羽毛の量を表す
ダウンの羽毛の重鎮量を「FP(フィルパワー)」という数値で表します。
数値が大きくなるほど空気を含みやすく、保温性が高くなると言われています。
冬の寒い時期や標高の高い場所を中心にキャンプをされる方は、数値の高い商品を選ぶ必要があるでしょう。
ただし、春や夏など気温の高い季節の使用が多くなる方は注意が必要です。
あまり数値の高いものを購入すると熱さで寝苦しくなる可能性があります。
性能の高さが魅力のおすすめメーカー
性能が高さが魅力の人気の高いおすすめメーカーを3つ紹介します。
ナンガ
羽毛の街として知られる滋賀県米原市で寝具メーカーとして設立されました。
業界唯一の永久保証付きで、安心して使用できます。
モンベル
1975年に設立された、日本最大級のアウトドアメーカーです。
高い伸縮性があり、窮屈に感じることなく快適に眠れます。
イスカ
1972年に設立した、シュラフだけを専門に扱う老舗メーカーです。
「3Dシルエット」で保温性の高さと、圧迫感のなさが魅力です。
気になる価格帯をチェックしよう
ダウンシュラフは安い商品で20,000円程度から100,000円を上回る価格の商品まで、価格帯にやや幅があります。
高価な商品には快適使用温度が低く、ダウンの重鎮量が多い商品である印象です。
ただし、高性能で高価なシュラフは、使用する人や季節によってはオーバースペックとなる可能性も。
価格はあまり気にせずに、自分の使用用途に合ったシュラフを購入することで、キャンプで快適に眠ることができるでしょう。
ダウンの寝袋おすすめ12選
メーカー・製品名 | 重さ | サイズ | 快適使用温度 | タイプ |
---|---|---|---|---|
THE NORTH FACE エコトレイルシンセティック2 | 1,106g | 198×80cm | 2℃ | マミー |
Hilander 洗えるダウンシュラフ600 | 900g | 185×70cm | 不明 | 封筒 |
mont-bell ダウンハガー650#3 | 695g | 不明 | 3℃ | マミー |
LOGOS ダウンコンフォートセパレーター | 3,200g | 85×190cm | -6℃ | 封筒 |
NANGA オーロラライト 350DX | 750g | 210×80cm | 5℃ | マミー |
ISUKA エア450X | 840g | 78×207cm | -6℃ | マミー |
SEA TO SUMMIT トラベラーTrII | 500g | 205.7×78.7cm | 5℃ | マミー |
NANGA オーロラライト 900 DX | 1,400g | 不明 | -10℃ | マミー |
ISUKA エア プラス 450 | 840g | 78×213cm | -6℃ | マミー |
PuroMonte ヘッドレスコンパクト撥水ダウンシュラフ | 1,200g | 210×83cm | -11℃ | マミー |
snow peak シュラフ/セパレートオフトンワイド | 3.1kg | 105×210cm | -8℃ | 封筒 |
snow peak グランドオフトンダブル | 1,600g | 170×180cm | -8℃ | 封筒 |
【THE NORTH FACE】
エコトレイルシンセティック2(NBR42003)
春から夏を中心に3シーズンまで対応し、リサイクル素材を使用した環境に優しいダウンシュラフです。
裏地素材の素材には軽量性と耐久性に合わせて、肌触りの良さを兼ね備えたポリエステルタフタを使用しています。
また、足部分にゆとりのあるマミーカット仕様となっているので、寝ていても窮屈に感じることが少ないでしょう。
重さ | 1,106g |
---|---|
サイズ | 198×80cm |
快適使用温度 | 2℃ |
タイプ | マミー |
【Hilander】
洗えるダウンシュラフ600
撥水加工を施したダウンを使用しているので、自宅の洗濯機で丸洗いが可能なメンテナンスが簡単なダウン寝袋です。
同じ寝袋を2セット購入すれば連結して使用できるので、小さなお子さんのいるご家庭にもおすすめです。
また、1年間保証付きなので、アウトドア中に万が一壊れてしまったときでも安心して使用できるでしょう。
重さ | 900g |
---|---|
サイズ | 185×70cm |
快適使用温度 | 不明 |
タイプ | 封筒 |
【mont-bell】
ダウンハガー650#3
モンベル独自開発のスーパースパイラルストレッチシステムで、寝袋内でも窮屈に感じることなく快適に過ごせます。
650FPの高品質ダウンをボックス構造で封入することで、優れた保温性を備えています。
軽量でコンパクトに収納できるので、夏の高山登山から秋冬の低山キャンプまでさまざまな場面で活躍するでしょう。
重さ | 695g |
---|---|
サイズ | 不明 |
快適使用温度 | 3℃ |
タイプ | マミー |
【LOGOS】
ダウンコンフォートセパレーター(72600555)
敷布団と掛け布団に分けられたセパレート式で、まるで自宅で寝ているかのような気分を味わえるダウン寝袋です。
自宅にて手洗いで洗濯可能なので安心して使用でき、キャンプなどでの使用後のメンテナンスも簡単です。
また、チャックが上下についているので、暑いときは足だけ外に出すなど、臨機応変に使うことができます。
重さ | 3,200g |
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サイズ | 85×190cm |
快適使用温度 | -6℃ |
タイプ | 封筒 |
【NANGA】
オーロラライト 350DX
表生地に防水コーティングが施されたオーロラテックスを使用した、水濡れに強いダウンシュラフです。
760FPの高品質なダウンを使用しているので、春から秋にかけての3シーズンで幅広く活躍します。
また、ダウン内にチタンスパッタリング材を使用しているので、輻射による蓄熱・保温効果も期待できるでしょう。
重さ | 750g |
---|---|
サイズ | 210×80cm |
快適使用温度 | 5℃ |
タイプ | マミー |
【ISUKA】
エア450X(148812)
重量840gと軽量でコンパクトに収納でき、夏山から冬の低山まで幅広く活躍する汎用性の高いダウンシュラフです。
ダウンの性能を最大限生かせるようボックス構造となっているので、保温性に優れています。
また、とくに寒さを感じやすい足元部分には、多く保温材を封入しているので、冷え性の方にもおすすめの寝袋です。
重さ | 840g |
---|---|
サイズ | 78×207cm |
快適使用温度 | -6℃ |
タイプ | マミー |
【SEA TO SUMMIT】
トラベラーTrII(ATR2-R)
超軽量15Dナイロンと高品質なダウンを合わせ、重量500gと超軽量でコンパクトに持ち運びができるダウンシュラフです。
結露しにくい生地を使用しており、気温の下がる時期でも冷えを感じにくく快適に過ごせるでしょう。
また、冷えが気になるという方は、肩と脚にあるドローコードを絞って、さらに保温性を高めることができます。
重さ | 500g |
---|---|
サイズ | 205.7×78.7cm |
快適使用温度 | 5℃ |
タイプ | マミー |
【NANGA】
オーロラライト 900 DX(N19DRE01)
日本アルプスの厳冬期から海外高所登山まで、さまざまな場面で使用できる可能な本格派モデルのシュラフです。
NANGA独自開発の防水透湿素材である「AURORALIGHT」を採用しているので、結露などによる水濡れにも強いです。
また、シュラフのボックスキルト構造に合わせて、チタンスパッタリング材を使用しているので保温性にも優れます。
重さ | 1,400g |
---|---|
サイズ | 不明 |
快適使用温度 | -10℃ |
タイプ | マミー |
【ISUKA】
エア プラス 450(149533)
夏山から秋冬の低山まで3シーズン幅広く活躍する、汎用性の高いコンパクトなダウン寝袋です。
イスカ独自の「セパレートボックス構造」を採用しているので、主に胸元部分の保温性の向上につながっています。
また、足元部分の内側にはインナーシュラフを固定できるジョイントテープがついているので、快適に眠れるでしょう。
重さ | 840g |
---|---|
サイズ | 78×213cm |
快適使用温度 | -6℃ |
タイプ | マミー |
【PuroMonte】
ヘッドレスコンパクト撥水ダウンシュラフ(DL782)
日本アルプスなどの2,000〜3,000m級の山での厳冬期使用に最適の、保温性の高いダウンシュラフです。
ファスナーは生地を噛みにくい仕様となっているので、スムーズに開閉を行えます。
また、足元からチャックを開けることもできるので、暑さを感じるときは温度調節に使うこともできます。
重さ | 1,200g |
---|---|
サイズ | 210×83cm |
快適使用温度 | -11℃ |
タイプ | マミー |
【snow peak】
シュラフ/セパレートオフトンワイド
封筒型の形状ですが、敷布団と掛け布団のように分離して使用できる、自宅で寝ているかのような快適さのシュラフです。
「デオブレイン」という抗菌・消臭加工が施されているので、使用後は自宅で干すのみでメンテナンスが簡単です。
また、ダウン自体に防水加工が施されているので、万が一汚れてしまっても自宅で手洗いが可能です。
重さ | 3.1kg |
---|---|
サイズ | 105×210cm |
快適使用温度 | -8℃ |
タイプ | 封筒 |
【snow peak】
グランドオフトンダブル(BD-051)
寝袋としてではなく、敷布団と掛け布団として自宅にいるかのように快適に眠れるダウンシュラフです。
頭部分の両サイドと足部分には折り返しがついているので、寝返りなどで動いても隙間が生まれにくい仕様となっています。
また、生地を清潔に保つことができる「デオブレイン」加工が施されているので、清潔に使用できるでしょう。
重さ | 1,600g |
---|---|
サイズ | 170×180cm |
快適使用温度 | -8℃ |
タイプ | 封筒 |
まとめ
今回は、暖かくて持ち運びのしやすいダウンの寝袋を使用するメリットや選び方、おすすめ12選を詳しく紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考に、自分の使用用途に合った使い勝手の良い寝袋を見つけて、アウトドアを快適に楽しんでください。
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