軽量でコンパクトに収納ができる寝袋は、持ち運びの機会が多いキャンプや登山のテント泊にぴったりです。
とくに、移動手段が徒歩やバイク、公共交通機関となる荷物をなるべくコンパクトにしたい方に適しています。
しかし、ナンガやイスカなどさまざまなブランドから発売されているので、どれを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、軽量で小さな寝袋を使用するメリットや選び方、おすすめ12選を詳しく紹介します。
目次
- 1 コンパクトな寝袋を使うメリット
- 2 コンパクトな寝袋を使うデメリット
- 3 コンパクトな寝袋の選び方
- 4 コンパクトな寝袋おすすめ12選
- 4.1 【Naturehike】寝袋 封筒型
- 4.2 【Snugpak】マリナー マミー ライト(SP92883OL)
- 4.3 【ISUKA】寝袋 ウルトラライト(105202)
- 4.4 【mont-bell】バロウバッグ#2(1121272)
- 4.5 【ISUKA】アルファライト700X(111809)
- 4.6 【Naturehike】ダウンシュラフ 高級ダックダウン
- 4.7 【SEA TO SUMMIT】シンダー(ACD1-R)
- 4.8 【mont-bell】シームレスダウンハガー80(1121401)
- 4.9 【ISUKA】エア プラス 280 (AP280)
- 4.10 【NANGA】オーロラライト350DX
- 4.11 【ISUKA】エア ドライト 480(147733)
- 4.12 【NANGA】UDD BAG 630DX
- 5 まとめ
コンパクトな寝袋を使うメリット
持ち運びに便利
コンパクトで軽量な寝袋は、キャンプや登山などでの持ち運びが多い際に便利なアイテムです。
とくに、移動手段が徒歩やバイク、公共交通機関となる荷物をなるべく少なくしたい方に適しています。
さらに、ファミリーキャンプなど寝袋を使用する人数が多いという方にもおすすめのアイテムです。
収納スペースをとらない
コンパクトに収納できる寝袋は、アイテムによっては2Lのペットボトル程度の大きさで収納可能です。
そのため、収納時にスペースを多くとらないので、自宅の収納や車の積載スペースに余裕がない方におすすめです。
さらに、登山でテント泊を楽しむ方の場合は、バックパックに収納してもスペースが生まれるでしょう。
保温性の高い商品も多い
コンパクトに収納可能な寝袋を選ぶ際は、中綿にダウンを使用している商品がおすすめです。
化学繊維を使用している寝袋と比べて、空気の層を作って保温するので、空気が抜ける分コンパクトに収納できます。
価格はやや高い傾向ですが、化学繊維の商品より保温性が高く、気温の低い季節の使用にもおすすめです。
コンパクトな寝袋を使うデメリット
価格はやや高い
先述した通り、コンパクトさを重視した寝袋は、中綿にダウン素材を使用したアイテムが多いです。
そのため、中綿に化学繊維を使用した重量のある寝袋と比較すると、価格設定はやや高い傾向にあります。
しかし、ダウン素材を使用した寝袋はコンパクトなだけではなく、保温性などの機能性にも優れているのでメリットは多いです。
メンテナンスが必要
ダウン素材を中綿に使用したコンパクトな寝袋は、使用後のメンテナンスに時間と手間がかかってしまいます。
万が一、使用後に収納袋に入れた状態のままで放置してしまうと、最悪の場合はカビが生えてしまうことも。
さらに、汚れてしまっても自宅の洗濯機で丸洗いできないので、もし汚れてしまったときはクリーニングに出す必要があります。
寝心地が悪いと感じる場合も
コンパクトさを重視した寝袋は「マミー型」というミイラのような形をした、アイテムを選ぶことになります。
肌と密着するタイプなので窮屈に感じることがあり、使用する人によっては寝心地が悪いと感じてしまうでしょう。
そのため、なるべく自宅のような寝心地で快適に睡眠をとりたい方は「封筒型」タイプがおすすめです。
コンパクトな寝袋の選び方
ダウンの充填量は300~850gがおすすめ
寝袋の中綿の充填量は、寝袋を使用する際の寝心地の良さや保温性を左右します。
ただし、充填量の多い寝袋は、それだけ寝袋自体の重量も増えてしまうので注意が必要です。
コンパクトさを重視するのであれば、ダウンの充填量は「350~850g」の寝袋がおすすめ。
コンパクトさと寝心地の良さとバランスを考えながら、自分の使用用途に合った寝袋を選びましょう。
持ち運びやすさを重視するならマミー型
寝袋の形状は、「マミー型」と「封筒型」の2つに分けられます。
軽量でコンパクトに収納できる「マミー型」は、持ち運びやすさを重視したい方におすすめです。
ただし、使用する布が少なく体に密着する分、窮屈に感じやすく寝心地が悪いと感じてしまう場合もあります。
しかし、窮屈に感じにくい「封筒型」は、使用している布が多い分、重量がありコンパクトには収納できません。
自分の使用用途に合わせて、適切な形状の寝袋を選んでください。
使用する季節に合わせて快適使用温度をチェック
寝袋を選ぶ際には使用する季節に合った「快適使用温度」のアイテムを選ぶことが重要となります。
快適使用温度とはその寝袋を使用して、一般的な成人女性が寒さを感じることなく、快適に寝ることができる温度を指します。
寝袋の中綿の充填量や使用する素材、形状によって大きく異なることが多いです。
購入する際は、使用する地域や季節に合わせて、適切な快適使用温度のアイテムをチェックするとよいでしょう。
3シーズン用の寝袋は使い勝手が良い
これからキャンプを始めるという方には、コンパクトな「3シーズン用」の寝袋がおすすめです。
使用する地域にもよりますが、春から秋の幅広いシーズンにかけて使用できます。
一般的には春から秋向けのアイテムは、3シーズン用と記載されているものが多いです。
ただし、記載されていない商品でも使用温度「-5~5℃」の寝袋を選ぶとよいでしょう。
自分の体に合ったサイズを選ぼう
販売されている寝袋には、適応身長が記載されています。
寝袋を選ぶ際は適温身長を確認して、自分の身長などに合った適切なサイズのアイテムを選びましょう。
自分の身長に合わない大きすぎる寝袋を購入することで、保温性が低下するだけではなく、持ち運びが大変となってしまいます。
また、小さすぎる寝袋では、窮屈に感じてしまい寝心地の悪さにつながってしまいます。
可能であればアウトドア用品店でサイズ感を試してみながら、自分のサイズに合う寝袋を購入してください。
人気の高いおすすめメーカーをチェック
人気の高いメーカーを3つ紹介します。
ナンガ
1941年に羽毛の町から生まれた、日本のアウトドアメーカーです。
高性能な寝袋が人気で、サイズや使用シーズンなど種類も豊富にあります。
イスカ
1972年に創業した、大阪に本社があるシュラフ製造メーカーです。
「3D構造」や「ショルダーウォーマー」など機能性の高さが魅力です。
モンベル
1975年に創業した、大阪に本社がある総合アウトドアメーカーです。
比較的安価な商品が多く、登山用品などアイテムの豊富さが魅力です。
気になる価格帯は?
コンパクトな寝袋は安い商品で4,000円程度から、55,000円程度まで価格帯に大きな幅があります。
ダウンを使用している商品が多いので価格はやや高い設定で、高価な商品ほど保温性が高く、機能性にも優れている印象です。
しかし、使用する季節や地域によっては、高価な寝袋を購入してもオーバースペックとなる可能性もあります。
そのため、寝袋を購入する際は価格はあまり気にせずに、自分の使用用途に合った、適切な機能を持った商品を選ぶとよいでしょう。
コンパクトな寝袋おすすめ12選
メーカー・製品名 | 重さ | サイズ | 素材 | 快適使用温度 |
---|---|---|---|---|
Naturehike 寝袋 封筒型 | 1.1kg | 210×75cm | 210Tポリエステル | 10℃ |
Snugpak マリナー マミー ライト | 1.65kg | 220×160cm | ポリエステル | -7℃ |
ISUKA 寝袋 ウルトラライト | 0.62kg | 80×202cm | ナイロン | 10℃ |
mont-bell バロウバッグ#2 | 1.4kg | 不明 | ポリエステル | -4℃ |
ISUKA アルファライト700X | 1.3kg | 81×203cm | ポリエステル | -6℃ |
Naturehike ダウンシュラフ | 1.05kg | 190×75cm | ナイロン | 2℃ |
SEA TO SUMMIT シンダー | 0.59kg | 183cm | ナイロン | 9℃ |
mont-bell シームレスダウンハガー800 | 0.71kg | 不明 | ナイロン | 4℃ |
ISUKA エア プラス 280 | 0.55kg | 78×210cm | ナイロン | 10℃ |
NANGA オーロラライト350DX | 0.75kg | 不明 | 15dn オーロラテックス | 9℃ |
ISUKA エア ドライト 480 | 0.83kg | 78×195cm | ナイロン | -6℃ |
NANGA UDD BAG 630DX | 1.04kg | 不明 | 15dnナイロン | -5℃ |
【Naturehike】
寝袋 封筒型
耐引き裂き性に優れた強度の高い素材を使用した、封筒型に近いタイプの持ち運びしやすい寝袋です。
頭を包み込むような立体的なフードがついているので、保温性が高く気温の下がる朝晩も安心して使用できます。
また、寝袋内面には肌触りの良いホローファイバーを使用しているので、寝袋に入る際に冷たさを感じません。
重さ | 1.1kg |
---|---|
サイズ | 210×75cm |
素材 | 210Tポリエステル |
快適使用温度 | 10℃ |
【Snugpak】
マリナー マミー ライト(SP92883OL)
コンパクトに持ち運びができ、保温性能に優れたマミー型で、使い勝手の良い3シーズン用の寝袋です。
シリコーン製中空繊維の「Isofibre」が中綿として採用されているので、保温性が高く気温が低い朝晩も安心して使用可能。
また、サイドには生地嚙みこみ防止ファスナーがついているので、寝袋に穴が開く心配もありません。
重さ | 1.65kg |
---|---|
サイズ | 220×160cm |
素材 | ポリエステル |
快適使用温度 | -7℃ |
【ISUKA】
寝袋 ウルトラライト(105202)
重量630gと超軽量で、登山時のテント泊にもおすすめのコンパクトに収納できる3シーズン用寝袋です。
足元にややゆとりを持たせた台形となっているので、マミー型ですが就寝時にも窮屈に感じにくいでしょう。
また、裏地には肌触りが良いポリエステル素材を使用しており、気温の低い夜でも寝袋に入る際に不快感を感じにくいです。
重さ | 0.62kg |
---|---|
サイズ | 80×202cm |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | 10℃ |
【mont-bell】
バロウバッグ#2(1121272)
気温の下がる冬の登山や朝晩が冷える季節のキャンプなどの、幅広いシーズンで活躍するマミー型の寝袋です。
モンベル独自の「スーパースパイラルストレッチ システム」を採用しているので、就寝時に窮屈に感じにくいでしょう。
また、撥水性に優れた素材を使用しており、自宅での洗濯も可能なのでお手入れも比較的簡単にできます。
重さ | 1.4kg |
---|---|
サイズ | 不明 |
素材 | ポリエステル |
快適使用温度 | -4℃ |
【ISUKA】
アルファライト700X(111809)
春から秋にかけての3シーズンに合わせて、標高の低い場所での冬キャンプにも使用できる汎用性の高い寝袋です。
首を覆う役割のある「ショルダーウォーマー」や、ファスナーの内側にある「ドラフトチューブ」により保温性に優れています。
また、イスカ独自の「3D構造」により寝袋内でも窮屈に感じにくく、寝心地を重視したい方にもおすすめです。
重さ | 1.3kg |
---|---|
サイズ | 81×203cm |
素材 | ポリエステル |
快適使用温度 | -6℃ |
【Naturehike】
ダウンシュラフ 高級ダックダウン
積雪のない地域の冬や、朝晩に冷えることの多い春や秋に使用できる、防寒性と快適性を両立した寝袋です。
足元には広い台形ボックスを採用しており、3D立体的デザインとなっているので、寝袋内で窮屈に感じにくいでしょう。
また、表地には撥水性に優れた素材を使用しているので、結露などで寝袋が濡れてしまっても安心です。
重さ | 1.05kg |
---|---|
サイズ | 190×75cm |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | 2℃ |
【SEA TO SUMMIT】
シンダー(ACD1-R)
気温の高い季節はダウンキルトとして、気温の下がる季節はスリーピングインナーとしてオールシーズン活躍する寝袋です。
「ULTRA-DRY撥水加工」が施されているので、結露しやすい季節でも安心して使用できます。
また、サイズは「レギュラー」と「ロング」の2種類があるので、自分の身長に合ったサイズの寝袋を選べるでしょう。
重さ | 0.59kg |
---|---|
サイズ | 183cm |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | 9℃ |
【mont-bell】
シームレスダウンハガー80(1121401)
品質の高い800FPのダウン素材と、撥水性に優れたナイロン素材を組み合わせた、高性能な3シーズン用寝袋です。
ダウンの偏りを防止する、モンベル独自の「スパイダーバッフルシステム」を採用しているので、寝心地の良さが魅力です。
また、女性用モデルからロングモデルまで3つのサイズがあるので、自分の体型に合った寝袋を見つけられるでしょう。
重さ | 0.71kg |
---|---|
サイズ | 不明 |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | 4℃ |
【ISUKA】
エア プラス 280 (AP280)
夏の縦走登山から、春から秋にかけたキャンプなどのさまざまな季節で活躍する3シーズン向けの寝袋です。
胸側にゆとりを持たせた形状の「3D構造」を採用しているので、窮屈に感じにくく寝心地が良いでしょう。
また、両サイドに作られた「セパレートボックス」はダウンの偏りを防ぎ、体幹部分の保温性を高めます。
重さ | 0.55kg |
---|---|
サイズ | 78×210cm |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | 10℃ |
【NANGA】
オーロラライト350DX
ナンガが独自開発して作られた防水透湿素材「AURORALIGHT」を使用した、3シーズン向けの寝袋です。
ボックスキルト構造であることに加え、ダウン量は600g以上となっているので、保温性の高さが魅力です。
また、「レギュラー」と「ロング」の2つのサイズがあるので、自分の体型に合った寝袋を見つけられるでしょう。
重さ | 0.75kg |
---|---|
サイズ | 不明 |
素材 | 15dn オーロラテックス |
快適使用温度 | 9℃ |
【ISUKA】
エア ドライト 480(147733)
春から秋にかけた朝晩の冷える季節のキャンプから、雪の降る冬のキャンプまで活躍するオールシーズン使える寝袋です。
撥水加工を施した480gのダウン量や、両サイドに作られたセパレートボックスにより、保温性に優れた商品です。
また、足元にはインナーテントを固定するテープがついており、就寝中にもインナーシートがずれる心配がありません。
重さ | 0.83kg |
---|---|
サイズ | 78×195cm |
素材 | ナイロン |
快適使用温度 | -6℃ |
【NANGA】
UDD BAG 630DX
高品質なスペイン産ダックダウンに撥水加工を施して作られた、春から秋にかけての3シーズン向け寝袋です。
汚れに強く使用後のメンテナンスが簡単で、結露などによる水濡れや強いので寒さにも強いでしょう。
また、足元には多めにダウンを封入しているので保温性が高く、ショルダーウォーマーにより冷気を遮断できます。
重さ | 1.04kg |
---|---|
サイズ | 不明 |
素材 | 15dnナイロン |
快適使用温度 | -5℃ |
まとめ
今回は、軽量で小さな寝袋を使用するメリットや選び方、おすすめ12選を詳しく紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考に、自分の使用用途に合った持ち運びのしやすいコンパクトな寝袋を見つけて、キャンプを楽しんでください。
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