ドライバーで最近人気が出てきている「短尺ドライバー」をご存知でしょうか。
短尺ドライバーとは、通常シャフトより短い42~44インチのドライバーのことです。
まだまだ数は少ないですが、その使いやすさから、プロゴルファーでも使う人が増えてきました。
そこで今回は短尺ドライバーについて解説していきます。
短尺ドライバーのメリットやデメリット、おすすめの短尺ドライバーも数多くご紹介していきます。
短尺ドライバーを使うメリット
ミート率がアップする
男子アマと女子プロのヘッドスピードの平均は大体同じですが、飛距離は女子プロに軍配が上がります。
これはなぜかというと、ミート率の違いによるものです。
女子プロは男子アマよりもミート率が高いので、同じヘッドスピードでも飛ばすことができるのです。
短尺ドライバーは長尺ドライバーよりヘッドの芯に当てやすいので、ミート率が上がり飛距離もアップするメリットがあります。
まっすぐ飛ぶ
シャフトが長いとしなりやミート率の難易度が上がり、その分コントロールが難しくなります。
その結果、余分な回転がかかって曲がってしまうことも。
しかし短尺ドライバーの場合、しなりも弱くミート率も高いので、左右のブレが少なくまっすぐ飛ばせるメリットがあります。
そのため、フェアウェイが狭いコースではOBの危険性も減り、重宝するドライバーです。
スイングしやすい
短尺ドライバーのメリットは、長尺ドライバーと比べて圧倒的に振りやすい点です。
遠心力も長尺ドライバーと比べると弱いので、振り遅れたりすることも少なく、安定したスイングで打つことができます。
そのため、大きなミスショットも減って、スコアアップに繋がります。
短尺ドライバーを使うデメリット
ヘッドスピードが落ちる
シャフトが短い短尺ドライバーの場合、ショット時の遠心力が弱まります。
遠心力が弱まると、どうしても長尺ドライバーと比べてヘッドスピードが遅くなってしまうのです。
理論上、シャフトの長さが1インチ短いと、ヘッドスピードが1m/s落ちると言われています。
そのため、計算上ではシャフトが短ければ短い分、ヘッドスピードが落ちる計算になります。
最大飛距離が落ちる
飛距離はミート率とヘッドスピードでほぼ決まるので、ミート率が最大の場合、ヘッドスピードが早いほど飛距離が伸びます。
最大飛距離とは、簡単に言うと会心のショットで出せる飛距離のことです。
会心のショットの場合、短尺シャフトのほうが飛距離は落ちてしまいます。
しかし、シャフトは長くなればなるほどミート率は下がるので、会心のショットを打てる確率も下がります。
そう考えると、平均した飛距離はそう変わらないかもしれません。
種類が少ない
現在販売されているドライバーの大半が、45~46インチの長尺ドライバーです。
消費者のニーズが圧倒的に「飛距離重視」のため、メーカーも飛距離に力を入れてクラブ開発を行っています。
ドライバーの飛距離を競う「ドラコン」があるくらい、ドライバーは飛距離を重視するクラブです。
扱いやすい短尺ドライバーですが、まだ選べる幅が狭いのが現状です。
短尺ドライバーおすすめ9選
【プロギア】
egg44ドライバー
プロギアの高反発ドライバー、エッグの短尺バージョンです。
シャフトは名前にもある通り、44.5インチとなっています。
こちらは思い切り振りながらもミート率がアップできることを第一に作られました。
シャフトが短い分ヘッドを重くすることで、インパクト時の力強さを実現しました。
さらに、エッグの特徴である高反発フェースにより、飛距離も伸ばせるクラブとなっています。
【リンクス】
PARALLAX VS
リンクスの超短尺ドライバーです。
シャフトの長さは41.5インチと、ほかの短尺ドライバーと比べても大幅に短いクラブとなっています。
それにより、曲がらずまっすぐ飛ばせるドライバーとなっています。
また、総重量290gと軽量タイプなので、振り心地も快適です。
低重心のヘッド設計により、弾道が低くなりがちな短尺ドライバーでも高弾道のボールを打ち出せるようになりました。
コントロールを求める人だけではなく、力の弱い女性やシニア世代にも扱いやすいドライバーです。
【テーラーメイド】
300ミニドライバー
テーラーメイドのミニドライバーで、300というのはヘッドの大きさのことです。
近年460ccヘッドが主流となっている中、このドライバーは307ccとかなりのコンパクトヘッドとなっています。
また、特殊なチタンフェース構造と高ロフト角により、高弾道低スピンで飛距離を伸ばせる作りになっています。
ドライバーとしてだけではなく、フェアウェイからも打てるように作られているので、広い用途で使うことができる製品です。
【ロイヤルコレクション】
RC STAR(37736)
フェアウェイウッドやユーティリティで有名な、ロイコレのRCスタードライバーです。
ヘッドの大きさが430ccでシャフトが44.5インチと、全体的に通常ドライバーより一回り小さく作られているドライバーです。
ロフト角とライ角調整機能も付いているので、自分好みに細かくカスタムしたい人におすすめのクラブとなっています。
【グラスハンター】
フェアウェイドライバー
グラスハンターのフェアウェイドライバーです。
フェアウェイドライバーという名の通り、ソールの後方部分がスリムになっており、フェアウェイでも無理なく振りぬける形状です。
43インチシャフト、235ccヘッドとかなりコンパクト設計となっています。
価格もかなり安いので、方向性を求められる狭いコースやOB対策用に1本持っておきたい人にはおすすめのクラブです。
【製造直販ゴルフ屋】
フリットボックス セミワン
オンラインショップ「製造直販ゴルフ屋」が製造、販売している、フリットボックスのセミワン短尺ドライバーです。
短尺ドライバーにしては珍しい460ccヘッドで、より芯に当てやすいクラブとなっています。
また、実質ロフト角12度、ヘッド重量215gと重めに作られており、力強い高弾道を打ち出せる作りです。
シャフトの種類とフレックスも豊富なので、自分に合ったクラブを選べます。
【ワークスゴルフ】
マキシマックス ブラックシリーズII(DW-SLE-WMXBL2-01S)
こちらはワークスゴルフのドライバーの中でも、比較的高弾道で捕まりやすいドライバーとなっています。
ヘッドをチタン素材の10倍の硬度に加工することにより、高反発で力強い弾道を打ち出すことが可能になりました。
シャフトは41~47インチという幅広い間から選べるので、ご自分の好みでシャフトの長さを選ぶことができます。
【キャスコ】
パワートルネードUFO DD(PT-UFO)
ゴルフボールメーカーとしても有名な、キャスコのドライバーです。
43.5インチシャフトと330㏄の小型ヘッドで、楽に振りぬけるように作られています。
小ぶりなヘッド容量ですが、ヘッドを大きく見せる特殊形状により、安心感のある見た目です。
また、慣性モーメントも高いので、コントロール性に優れたクラブとなっています。
【ムツミホンマ】
MH500X2
ホンマゴルフ創業者の弟である、本間睦氏が経営しているムツミホンマの短尺ドライバーです。
500ccという大きなヘッドと43.5インチのシャフト、規格外の高反発フェースにより、飛距離も伸びるクラブとなっています。
見た目はブラックを基調に、金の桜のデザインが施された個性的なデザインです。
ルール適合外となっているので、プライベートで楽しむクラブとしておすすめです。
まとめ
一打目でコースを外れるかフェアウェイ上に乗せられるかで、その後のスコアは大きく変わってきます。
飛距離ももちろん大切ですが、方向性がいまいち安定しないという人は、一度短尺ドライバーを試してみることをおすすめします。
短尺ドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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