4・5ピースのショアジギングロッド全解説!おすすめやメリットデメリットも!

岸から小型の青物などを狙えるショアジギングは、比較的気軽に楽しめる釣りではありますが、重めのジグに対応するロッドが必要です。

遠投も必須なのでロングレングスなロッドが多く、携帯性も気になりますよね。

そんな時におすすめなのが、4ピース5ピースなどマルチピースのロッドで、携帯性を重視しながらも、ショアジギングに適した設計になっています。

そこで今回はマルチピースのショアジギングロッドについて、簡単な選び方と、発売されている全モデルをご紹介します。

塩谷純一郎
執筆者
  • 釣り歴15年
  • 釣り具の販売経験あり
  • 全国10都道府県へ遠征

北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。

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4ピース・5ピースのショアジギングロッドを使うメリット

一般的に、ショアジギングロッドは2ピースのものが主流で、マルチピースのものはあまりありませんよね。

ではマルチピースのロッドを購入するのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

移動方法の幅が広がる

ショアジギングロッドは10ft程度の長いものが多く、2ピースだと仕舞寸法150cm程度なので、持ち歩く場合は移動方法が限られます。

それが5ピースのショアジギングロッドだと、10ftのものでも仕舞寸法70cm弱に収まります。

その長さなら軽自動車にも乗せやすいですし、電車移動や自転車移動も視野に入れることができますね。

移動中の破損リスクが下がる

ロッドが長いと、移動中にどこかに引っかけたりぶつけるといったトラブルが多く、車のドアに挟むトラブルなどもよく聞きます。

ロッドの仕舞寸法が短ければ、移動中にそういったトラブルによる破損リスクを下げることができます。

ソフトケースに入れる場合も、ロッド同士が添え木の役割を果たし、曲がった時などに破損するリスクを下げることが可能です。

遠征時の輸送費を抑えられる

ショアジギングは全国各地で楽しめる釣りなので、遠征を楽しみたい方もいるでしょう。

飛行機での遠征になると手荷物の大きさに制限があり、荷物を別料金で預けるか、前もって配達してもらう必要が出てきます。

そういった際に長いものだとその分費用がかさむため、短めのロッドだと輸送費が安く済むメリットがあります。

4ピース・5ピースのショアジギングロッドを使うデメリット

ショアジギングロッドと言えば2ピースが主流で、マルチピースでも3ピースなどが多いのには、継数が多くなることによるデメリットも多いからです。

具体的には、以下のような点が気になる場合は、4ピース以上のロッドは適さないと言えます。

強度に劣る

ロッドのジョイント部分は、シャフト部分に比べて弱く、破損するリスクが高いです。

このため、ジョイントが多くなるマルチピースのロッドは、2ピースや1ピースのロッドに比べると強度的に劣るデメリットがあります。

重いジグをフルキャストするとどうしても破損リスクは大きくなるので、どちらかというとライトショアジギングなどにおすすめです。

曲がりが悪い

ジョイント部分は硬いため、ロッドにテンションが掛かった際や、キャスティングする際のベントカーブのバランスが悪いです。

このためロッドの弾性を活かしてやり取りする場合などには、使い心地に劣るデメリットがあります。

表記パワー以上の硬さを感じる場合もあるので、使い心地に違和感を感じる場合もあるでしょう。

種類が少ない

ショアジギングロッドの多くは2ピースで、マルチピースでも3ピースなど、なるべく継数が少ないよう設計されています。

このため4ピースや5ピースのショアジギングロッドにこだわって探すと、かなり選択肢が限られてしまいます。

満足いくものが見つからない場合もあるので、ショアジギング対応の汎用ルアーロッドなどからも探すといいでしょう。

4ピース・5ピースのショアジギングロッドの選び方

では具体的に、マルチピースのショアジギングロッドを購入する際は、どのような点に注意するべきでしょうか。

今回は簡潔に説明しますが、詳細は各リンクで詳しく解説していますので、ぜひチェックしてくださいね。

タイプ

スピニング

ショアジギングのタックルにおいて、シェアが大きいのはスピニングタックルです。

理由の一つがキャスタビリティで、ベイトリールと比較してジグのウエイト問わず投げられ、飛距離も出しやすいメリットがあります。

また、ベイトリールに比べてスピニングリールはドラグ性能が長けているため、ラインも守りやすいです。

製品ラインナップも多いですし、特別に理由がない場合は、スピニングタックルがおすすめです。

ベイト

ベイトタックルはスピニングタックルに比べて飛距離が出しにくく、軽量ルアーとも相性が悪いです。

反面、流れが速い場所ではルアーを巻く際の抵抗が大きいので、巻き取りるパワーを伝えやすいベイトタックルにメリットがあります。

ただしスピニングに比べて種類が少なく、マルチピースとなるとショアジギングロッドはほとんどありません。

ベイトロッドが使いたい場合は、ほかの釣り用に設計されたものから選ぶといいでしょう。

長さ

ショアジギングでは遠投性能を重視し、足場の高い場所から釣ることも多いため、主に長めのロッドを使用します。

具体的には9~10ft程度のものが主流で、短めのものでも8ft台となっています。

このレングスだと、2ピースでは仕舞寸法が長く携帯性に劣るので、仕舞寸法の短いマルチピースモデルを選ぶメリットがあると言えます。

マルチピースの場合、同じピース数ではロングレングスのほうが、使い心地が柔らかめに感じやすいです。

硬さ・適合ジグウェイト

ショアジギングでは30~60gの重めのジグを使用するため、パワーで言えば最低でもM、最大でXHまで使用することもあります。

最近はライトショアジギングやスーパーライトショアジギングと言うスタイルも確立され、ロッドの設計が違うので注意しましょう。

目安としては、ライトショアジギングでは~40g、スーパーライトショアジギングでは~30gを想定して設計されています。

なおマルチピースモデルは、ジョイントが多い分ロッドの使用感がパワー表記以上に感じることも多いです。

メーカー

ショアジギングは特殊な釣りではなく、全国各地で親しまれている釣りなので、多くのメーカーがショアジギングロッドを展開しています。

ただし4ピースや5ピースとなると、手掛けているメーカーはかなり限られます。

例えばシマノでも、2ピースを中心に、3ピース、飛んで5ピースとなり、4ピースのショアジギングロッドはありません。

このため、仕舞寸法を求めてショアジギングロッドを探すと選択肢はかなり狭まるので、メーカーは幅広く探すといいでしょう。

価格幅

ジギングロッドは、パワーが強めで長いロッドが多いため、やや価格帯が高めのラインナップが多いです。

加えてマルチピースモデルでは、2ピースモデルに比べると値段はやや高めのものが多くなります。

具体的には、最低価格で約15,900円から、ハイエンドでは69,000円程度のものまであります。

汎用ロッドも視野に入れると、ジギング対応モデルでもある程度価格を抑えることも可能です。

4ピースのショアジギングロッドおすすめ6選

ショアジギングロッドにおいては4ピースはマイナーで、現状販売されているのは1モデル、ライトショアジギングロッドが1モデルのみです。

選択肢は少ないですが、その分魅力的なモデルが揃っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

また、専用モデルの他にも、汎用ルアーロッドの中にショアジギング向けのモデルがあるので、合わせてご紹介します。

【シマノ】
ルアーマチック MB

引用:Amazon

幅広い用途に使用できる、シマノのエントリーモデルのモバイルルアーロッドです。

ロングレングスの4ピースモデルの中には、ショアキャスティング向けに設計されたモデルが3モデルあります。

パワーはMLとMで、適合ルアーウエイトは最大でも45gなので、ライトショアジギングやスーパーライトショアジギング用として考えるといいでしょう。

コスパも非常に優れていますし、ショアジギングの入門機としてもおすすめです。

  • S86ML-4
  • S90ML-4
  • S96M-4

https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/shoresalt/other/a075f00003e2htjqay.html

【ダイワ】
ルアーニスト モバイル

引用:Amazon

ルアーマチックと人気を二分する、ダイワのエントリーモデルのモバイルルアーロッドです。

こちらも幅広いシチュエーションに対応できるラインナップになっており、ショアキャスティング対応モデルが1種類用意されています。

適合ルアーウエイトは10~40gになっていて、マイクロショアジギングからライトショアジギングまでに対応できます。

この価格帯としてはデザイン的もこだわっていますし、リールシートなど実用性も重視された設計も目を引きますね。

型番 購入 硬さ ロッドタイプ ティップ 長さ(ft) 長さ(m) 継数 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) ルアーウェイト(g) ナイロン(lb) フロロ(lb) PE(号) カーボン含有率(%) メーカー価格
ダイワ ルアーニスト モバイル
96MH-4
MH スピニング チューブラ 9.60 2.90 4 78 205 2.2/14.9 10~40 10~20 10~20 0.8~2.0 94 13400

【パームス】
クワトロ

引用:Amazon

根強い人気を誇るパームスのパックロッドで、ライトジギング、ショアジギングに対応するモデルが用意されています。

比較的手を出しやすい価格帯のパックロッドながら、ベントカーブも美しく、パックロッドらしくない使い心地が魅力です。

MHとH+の2機種が用意されていて、H+は最大70gまでの重めのジグにも対応できます。

やや全長は短めですが、その分仕舞寸法もコンパクトになるので、4ピースでなるべく短いものをを選びたい方におすすめです。

  • QTRGS-710MH
  • QTRGS-77H+

http://www.palms.co.jp/rod/product/?name=quattro

【ヤマガブランクス】
アーリーフォーモバイル

引用:Amazon

ショアキャスティングロッドのアーリーシリーズの設計思想はそのままに、携帯性を高めた汎用ルアーロッドです。

96MMHはプラグにも対応しますが、ジグにも最適な設計になっており、幅広いフィールドでショアジギングを楽しめるモデルになっています。

適合ジグウエイトは20~60gで、ライトショアジギングからショアジギングまでに対応可能です。

その分、汎用ルアーロッドとしては高価な部類に入りますが、その価値は十分あるモデルと言えます。

  • 96MMH / 4pcs for Mobile

https://yamaga-blanks.com/product/allcasting/earlyformobile/

【メジャークラフト】
三代目クロスステージパックロッド

引用:Yahoo!ショッピング

コスパを重視しつつも、専用設計による使い勝手が魅力の三代目クロスステージの、パックロッドタイプのライトジギングモデルです。

ライトジギング用ですが、最大で50gまでキャスティング可能なパワーがあり、幅広く使えるモデルになっています。

4ピースに加えて、専用ケースが付いていながらこの価格に抑えられているのは、さすがメジャークラフト製品ですね。

2ピースのジギングロッドを含めて探しても、コスパに優れたモデルと言えます。

  • CRX-964LSJ

https://www.majorcraft.co.jp/roditem/8801

【ダイワ】
オーバーゼア AGS

引用:Amazon

技術の粋を集めて設計された、ダイワの展開するショアジギングロッドのハイエンドモデルです。

遠投性や操作性、感度やパワーまで網羅しながら、それを4ピースで実現している点でも非常に評価が高いモデルです。

こだわりの5機種のラインナップは、それぞれ想定するシチュエーションの中で最大限のパフォーマンスを実現させてくれます。

マルチピースでも性能を犠牲にしたくない方には、これ以上ないモデルと言っていいでしょう。

  • 97M
  • 103M
  • 109ML/M
  • 911M/MH
  • 1010M/MH

https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/overthere_ags/index.html

5ピースのショアジギングロッドおすすめ5選

2ピースや3ピースに比べると少ないですが、5ピースのラインナップも用意されています。

4ピースよりもさらに仕舞寸法が短いので、より携帯性にこだわりたい方や、遠征用のロッドを探している方は、ぜひチェックしてくださいね。

なお、5ピースにも汎用ルアーロッドでショアジギング対応モデルもあるので、合わせて紹介します。

【アブガルシア】
クロスフィールド MB

引用:Amazon

フィールドを選ばず活躍する、汎用ルアーロッドのマルチピースモデルです。

ロングレングスの2モデルがライトショアジギング向けモデルとして用意されており、最大適合ルアーウエイトは35gとなっています。

専用のセミハードケースも付属しますし、低価格ながらアブガルシアらしいデザインも際立っています。

今回紹介する5ピースモデルの中では最安値なので、なるべく予算を抑えたい方にもおすすめのモデルです。

  • XRFS-835M-MB
  • XRFS-935M-MB

https://www.purefishing.jp/product/abugarcia/xrossfield.html

【シマノ】
ワールドシャウラ ドリームツアーエディション

引用:Amazon

汎用ルアーロッドの最高峰と言ってもいい、国境を越えてフリースタイルな釣りをサポートしてくれるロッドです。

その中にはショアジギングにマッチするモデルが3つ用意されており、専用モデルに劣らない使い心地に仕上がっています。

中でも特筆するべき長所が強さで、世界の大物も視野に入れた、粘り強いブランクはワールドシャウラ特有です。

汎用性を重視しながら、ショアジギングロッド以上の使い心地を求める方におすすめです。

  • 2702R-5
  • 2754R-5
  • 2832RS-5

https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/freestyle/worldshaura/a075f00003nggzkqa1.html

【パームス】
ショアガン エボルブ

引用:Amazon

ショアキャスティングゲームを幅広くカバーするショアガンエボルブシリーズからも、5ピースのパックロッドモデルが用意されています。

仕舞寸法58.5cmと飛行機での移動にも対応するサイズながら、ヘビーウエイトなルアーにも対応するパワーも魅力です。

対応ルアーウエイトは最大58gで、ライトショアジギング寄りのロッドと言えるでしょう。

重さも価格も抑えられているので、アングラーに嬉しいモデルに仕上がっています。

  • SFTGS-86MH/P5

http://www.palms.co.jp/rod/product/?name=shoregun-evolv

【シマノ】
コルトスナイパー XR MB

シマノの展開するショアキャスティングロッドの定番シリーズを、モバイルロッド化したモデルです。

モバイルロッドとして展開されているのは3モデルで、すべて10ft、MH~XHの3種類のパワーが用意されています。

中でも軽量ジグやプラグ向き、ヘビージグ向き、またターゲットのサイズに応じても選べるのも専用ロッドならではですね。

やはりパックロッドでもショアジギング専用ロッドがいいという方は、このモデルをおすすめします。

  • S100MH-5
  • S100H-5
  • S100XH-5

https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/shoresalt/shorejiggingandplugging/a075f00003oi03gqaa_p.html

【ゼスタ】
ランウェイ SLS

引用:Amazon

青物だけでなく根魚も狙える、スーパーライトショアジギングの対応力を活かすために設計された、SLSJ用ロッドです。

基本的には2ピースのシリーズですが、その中に5ピースのモバイルタイプが用意されています。

対応ルアーウエイトは7~30gとライトな作りになっており、シャープな気キャスティングが可能です。

印籠継ぎと並継ぎを組み合わせることで感度も向上しており、様々なターゲットに対応できるロッドになっています。

  • S90 [mobile]

https://xesta.jp/runway-sls/

まとめ

4ピースや5ピースのショアジギングロッドは限られますが、やはりマルチピースにはメリットも多いです。

最近は汎用ルアーロッドにもマルチピースのロッドは多いので、視野を広くチェックしてみてくださいね。

紹介アイテム一覧

ショアジギングロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。

シマノ
ルアーマチック MB
ダイワ
ルアーニスト モバイル
パームス
クワトロ
ヤマガブランクス
アーリーフォーモバイル
メジャークラフト
三代目クロスステージパックロッド
ダイワ
オーバーゼア AGS
アブガルシア
クロスフィールド MB
シマノ
ワールドシャウラ ドリームツアーエディション
パームス
ショアガン エボルブ
シマノ
コルトスナイパー XR MB
ゼスタ
ランウェイ SLS