ロードバイクは電動シフトも増えてきましたが、まだまだワイヤーによる変速が主流です。
シフトワイヤーは使えば使うほど、伸びたりほつれたりすることで変速性能が悪くなり、いずれは切れてしまいます。
そのためロードバイクの快適な変速性能を保つには、定期的なワイヤー交換が重要です。
この記事では、ロードバイクのシフトワイヤーの交換を検討している方に向けて、メリットとデメリット、選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、シフト用のおすすめワイヤー10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 ロードバイク用ワイヤーを使うメリット
- 2 ロードバイク用ワイヤーを使うデメリット
- 3 ロードバイク用ワイヤーの選び方
- 4 ロードバイク用ワイヤーおすすめ10選
- 4.1 【シマノ】ポリマーコーティング インナーケーブル(Y63Z98950)
- 4.2 【シマノ】ポリマーコーティング シフトケーブルセット(Y63Z98920)
- 4.3 【シマノ】シフトケーブルセット オプティスリック(Y60198010)
- 4.4 【シマノ】ステンレススチールシフトケーブルセット(Y60098022)
- 4.5 【シマノ】シフトインナーケーブル ステンレス 2100mm(Y60098911)
- 4.6 【NISSEN】スペシャルステンインナー シマノ11S 2本(SP31)
- 4.7 【NISSEN】スペシャルステンインナー シフト用 2.3m巻(43205-8882)
- 4.8 【CTRICALVER】自転車用シフトワイヤー(M173)
- 4.9 【DY.2ten】自転車 シフトケーブルセット
- 4.10 【VGEBY】シフト用 インナーワイヤー
- 5 まとめ
ロードバイク用ワイヤーを使うメリット
変速性能が向上・回復する
一般的に、シフトワイヤーは複数の鋼線をねじ合わせて作られています。
変速レバーとディレイラーを繋ぐことで変速を可能にしていますが、使えば使うほどワイヤーが伸びたり、汚れやサビにより変速性能が低下していきます。
変速性能が悪いと感じた時には、ディレイラーやレバーの不調の前にワイヤーを見直しましょう。
ワイヤーを交換することで、簡単に変速性能が回復するケースも少なくありません。
ロングライド中のワイヤー切れを防げる
シフトワイヤーは変速を繰り返すことで負荷がかかり、少しずつ劣化していきます。
ワイヤーが劣化するにつれて徐々にシフト性能が低下しますが、ワイヤーが切れる瞬間は突然に訪れます。
もしロングライド中にリアのワイヤーが切れてしまうと、トップ側に固定されてしまうため、重いギアのまま走り続けなければなりません。
ワイヤー劣化の兆候が見られたら、早めの交換をおすすめします。
ワイヤー交換は推奨スキルの一つ
変速頻度にもよりますが、走行距離おおよそ3000〜5000kmがワイヤー交換の目安です。
ロードバイクに乗る頻度が高い人の場合、一年のうち複数回ワイヤーを交換しなければなりません。
ワイヤーはシフトだけでもフロントとリアで2本、ブレーキのフロントとリアも含めると合計4本のワイヤーが使われています。
ワイヤー交換は、ロードバイクにおいて欠かせないスキルですので、ぜひ交換方法を覚えましょう。
工賃が浮く
ワイヤー交換は手間がかかる作業のため、プロショップにお願いするのも一つの手です。
工賃はショップによって異なりますが、1本1000円以上が相場です。
ロードバイクではブレーキ含めて4本のワイヤーが使われているため、それらが積み重なると工賃は決して安い金額ではありません。
一度スキルを習得すれば継続して工賃を浮かせられるため、ワイヤー交換スキルにはメリットがあります。
ロードバイク用ワイヤーを使うデメリット
調整に慣れる必要がある
ロードバイク用ワイヤーの交換はそこまで難しい作業ではありませんが、初心者が適切な手順を覚えるまでには少々時間がかかる作業です。
また交換が一旦完了しても、新品のワイヤーは強いテンションがかかることで「初期伸び」が生じます。
初期伸び解消のために再度テンションをかけ直すなど、人によってはワイヤー交換は面倒な作業と感じてしまうかもしれません。
内装式は手間と時間がかかる
最近のロードバイクでは、ワイヤーをフレーム内に入れることで空力を改善し、見た目もスッキリとさせているモデルが多くあります。
内装式は使用上のメリットがありますが、ワイヤー交換の際には外装式と比べて手間がかかる点がデメリットです。
内装式のフレームをお使いであれば、フレーム内のワイヤーを誘導する磁石など、ワイヤー交換に便利な道具の活用がおすすめです。
ロードバイク用ワイヤーの選び方
ワイヤーの素材やコーティングをチェック
ひとえにロードバイク用と言っても、グレードによって使われている素材には違いがあります。
代表的なメーカーであるシマノの場合、グレードが低い順から、「スチール」「ステンレス」「オプティスリック」「ポリマーコーティング」の4種類が挙げられます。
基本的には、グレードが高くなるほどレバーの引きが軽くなる傾向です。
予算や求める性能に合わせて、ワイヤーの素材やコーティングをチェックしてモデル選びすることをおすすめします。
ブレーキワイヤーと間違えないように注意
ロードバイク用ワイヤーは、変速用の「シフトワイヤー」とブレーキ用の「ブレーキワイヤー」の2種類あります。
2種類のワイヤーは互換性がありませんので、購入の際に間違えないように注意しましょう。
シフトワイヤーはブレーキワイヤーと比べて細いワイヤーが使われているため、しっかり確認すれば簡単に判別できます。
アウターケーブルとセットでの交換も検討する
インナーケーブルを包み込むアウターケーブルは、インナーケーブルを適切な位置に導くことで変速性能を高めてくれるものです。
インナーケーブルと同じく、アウターケーブルも使うごとに内側の皮膜が剥がれることで劣化し、変速性能が下がってしまいます。
アウターケーブルの交換はインナーケーブルほど難しくありませんので、同時に交換することをおすすめします。
メーカーで選ぶ
ロードバイク用のインナーケーブルは、コンポメーカーシマノが品質面と価格面ともに最もおすすめです。
シマノのインナーケーブルは、すでに述べた「スチール」「ステンレス」「オプティスリック」「ポリマーコーティング」の4種類をラインナップしています。
シマノ以外のメーカーとしては、大阪に本社を置く自転車用ケーブルメーカー「日泉ケーブル」もおすすめです。
ロードバイク用シフトワイヤーの価格帯は?
ロードバイク用のシフトワイヤーはシマノの場合、最もリーズナブルなモデルで数百円から、ハイエンドワイヤーでも3,000円ほどで購入可能です。
シフトワイヤーは消耗品のため予算を抑えるという考え方もありますし、数千円で手軽にハイエンドワイヤーを試してみるのもよいでしょう。
シマノ以外のメーカーであっても、数百円から千円台程度で購入できるワイヤーが一般的です。
ロードバイク用ワイヤーおすすめ10選
メーカー・製品名 | 素材・加工 |
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シマノ ポリマーコーティング インナーケーブル | ポリマーコーティング |
シマノ ポリマーコーティング シフトケーブルセット | ポリマーコーティング |
シマノ シフトケーブルセット オプティスリック | オプティスリック |
シマノ ステンレススチールシフトケーブルセット | ステンレス |
シマノ シフトインナーケーブル ステンレス 2100mm | ステンレス |
NISSEN スペシャルステンインナー シマノ11S 2本 | ステンレス |
NISSEN スペシャルステンインナー シフト用 2.3m巻 | ステンレス |
CTRICALVER 自転車用シフトワイヤー | ステンレス |
DY.2ten 自転車 シフトケーブルセット | スチール |
VGEBY シフト用 インナーワイヤー | ステンレス |
【シマノ】
ポリマーコーティング インナーケーブル(Y63Z98950)
シマノのハイエンドコンポであるDURA ACEの名を冠したポリマーコーティングのインナーケーブルです。
ケーブル周囲に施されたシマノ独自のポリマーコーティング加工によって、従来のケーブルと比べてシフト効率約10%の向上を実現しました。
ワイヤーの表面摩擦が少ないため、ワイヤーの緩みが懸念されるシマノ以外のコンポには非推奨となっています。
素材・加工 | ポリマーコーティング |
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【シマノ】
ポリマーコーティング シフトケーブルセット(Y63Z98920)
ポリマーコーティングされたインナーケーブルと、DURA ACEのアウターケーブルのセット商品です。
インナーケーブルをすでに何度か交換しているのであれば、アウターケーブルも交換することでシフト性能がさらに改善します。
アウターケーブルはオーソドックスなブラックに加えて、ホワイトやレッドなど明るい色もラインナップし、ロードバイクのイメージも変えてくれます。
素材・加工 | ポリマーコーティング |
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【シマノ】
シフトケーブルセット オプティスリック(Y60198010)
ポリマーコーティングの弱点である皮膜の剥がれが気になる方は、オプティスリック加工が施されたこちらのモデルがおすすめです。
オプティスリックケーブルは、耐久性に優れた極薄電着コーティングを均一に施すことで、ケーブル効率性を向上し優れた耐腐食性を実現しました。
こちらのモデルはアウターケーブルとのセット商品となっており、別々に購入するよりもお得にお求めいただけます。
素材・加工 | オプティスリック |
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【シマノ】
ステンレススチールシフトケーブルセット(Y60098022)
ステンレスシフトケーブルは、性能と耐久性、価格のバランスがよくコスパの高いケーブルです。
エントリーロードバイクからのグレードアップや、初めてのケーブル交換で練習用として購入される方も多いモデルです。
急なワイヤー切れに備えて、自宅保管の予備ケーブルとしてもおすすめします。
素材・加工 | ステンレス |
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【シマノ】
シフトインナーケーブル ステンレス 2100mm(Y60098911)
インナーケーブル単体で販売されており、値段も1,000円未満と手に入れやすい価格のケーブルです。
できるだけ安く、かつシマノ製でメーカーの安心感が欲しい方はこちらのモデルをおすすめします。
初めてワイヤー交換をする方にもおすすめですが、ペンチやワイヤーカッターなどの交換に必要な工具も揃えるようにしましょう。
素材・加工 | ステンレス |
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【NISSEN】
スペシャルステンインナー シマノ11S 2本(SP31)
シマノ以外の高品質な国内メーカーをお探しであれば、大阪のケーブルメーカーであるNISSEN(日泉)のケーブルがおすすめです。
こちらのモデルはシマノの11速用コンポに適合するケーブルとなっています。
シフト用として前後の2本がセットになっていますが、ブレーキ用の2本も同梱したセットも販売しています。
素材・加工 | ステンレス |
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【NISSEN】
スペシャルステンインナー シフト用 2.3m巻(43205-8882)
NISSENのワイヤーを一本ずつ購入したい方向けの商品です。
シマノ製のワイヤーからこちらのケーブルに交換して、シフトの引きが軽くなったとの声もある人気のワイヤーです。
シフトケーブル単品と、アウターケーブルのセット商品からお選びいただけます。
素材・加工 | ステンレス |
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【CTRICALVER】
自転車用シフトワイヤー(M173)
安いケーブルを多めにストックしておきたい方は、6本セットのこちらの商品がおすすめです。
ケーブルエンドキャップは少し多めの10個同梱しており、ケーブル交換初心者の方の練習用としても人気です。
ロードバイクはもちろん、マウンテンバイクやシティサイクルにもお使いいただけます。
素材・加工 | ステンレス |
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【DY.2ten】
自転車 シフトケーブルセット
インナーケーブルとアウターケーブルのセット商品の中でも、コスパの高い商品です。
アウターケーブルはレッドやブルーなどのカラーもラインナップし、ロードバイクをカラフルに彩ります。
シフトインナーケーブルは熱処理が施されており、耐久性や防錆性が高められています。
素材・加工 | スチール |
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【VGEBY】
シフト用 インナーワイヤー
ロードバイクやマウンテンバイク、シティサイクルなど幅広い自転車にお使いいただけるシフトケーブルです。
耐久性もシフト性能も高い、高品質なステンレス鋼で作られています。
10本セットのため、頻繁にケーブルを交換したい方におすすめです。
素材・加工 | ステンレス |
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まとめ
ロードバイクの魅力である多段変速を快適に使いこなすためにも、シフトワイヤーは重要なアイテムです。
シフトワイヤーはロングライド中に切れてしまわないよう、定期的に交換しましょう。
ロードバイク用ワイヤーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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